介護業界では、ご利用者の心身機能の維持・向上を担う「機能訓練指導員」という職種があります。
ここでは、機能訓練指導員の仕事内容と給料・年収についてご紹介しますので、就職を考えている人は、ぜひご一読ください。
機能訓練指導員とは?
機能訓練指導員の仕事とは?
高齢者介護では、高齢者が「身体的」「精神的」「社会的」な自立を達成できるように支援する「自立支援」の考え方を重視しています。機能訓練は、機能訓練指導員が中心となって、この「身体的」「精神的」「社会的」な自立を支援するために心身の機能の維持・向上や社会参加への取り組みを行います。
機能訓練指導員に必要な資格
機能訓練指導員になるには、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、看護職員(看護師、准看護師)、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師のいずれかの資格が必要です。
※はり師、きゅう師は、はり師、きゅう師以外の機能訓練指導員のいる介護施設等で6ヵ月以上の実務経験があることが条件になっています。
また、それ以外にも「看護師に限定する」「機能訓練指導員としての実務経験がある人に限定する」などの条件で募集されている場合があります。
機能訓練指導員の仕事内容
ケアマネジャーが作成するケアプランに基づき、ご利用者の心身の状況を把握して機能訓練計画書を作成し、それぞれのご利用者に合わせた機能訓練、機能訓練の要素を取り入れた集団体操やレクリエーションを実施します。
- 歩く、起きあがる、座るなどの動作の練習
- 手芸などで指先を動かす練習
- 発声の練習
- 筋力トレーニングやストレッチなどの運動
など
機能訓練指導員の給料・年収はどれくらい?
正社員の方は月給25~35万円、パートの方は時給1,500~2,200円ほど
東京都の求人情報から給料を算定してみると、正社員の方の年収は400~500万円ほどになるようです。
お住いの地域によっては金額に差があるかもしれませんので、地域ごとの求人情報を見てみましょう。
また、保有している資格によっては給料が上がることもあります。
機能訓練指導員の給料アップ・キャリアアップとは?
昇給で給料アップ
職場の賃金・給与規程を確認し、昇給の条件を把握しましょう。定期昇給の制度や人事考課による昇給の制度など、職場によって定められた給料アップの条件を満たすように働くことで、給料アップに繋がります。
管理者へのキャリアアップ
機能訓練指導員から管理者へキャリアアップすることで給料がアップする職場は多いでしょう。管理者として必要な資格や求められるスキル・知識などを習得して、管理者を目指すと給料アップに繋がるでしょう。
転職する
給料アップが望めない職場で働いている人は、給料がアップする職場に転職するのも良いと思います。機能訓練指導員は、求人情報が多い職種なので、皆さんの希望する条件の求人情報はきっと見つかるでしょう。
まとめ
社会の高齢化の進行に伴い、機能訓練指導員は注目されている職種になっています。機能訓練指導員は、皆さんが取得した国家資格等を活かすことができる仕事内容で、ご利用者から感謝の言葉を受けるやりがいのある仕事です。求人情報が気になった人は、ぜひ問い合わせしてみてください。
監修者 カイゴジョブ編集部
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