介護福祉士の資格を取得した皆さんは、資格を活かせる職場を探していると思います。その中で、訪問介護事業所のサービス提供責任者の求人情報に興味をお持ちではないですか?
ここでは、サービス提供責任者の仕事内容や給料、任用資格を説明しますので、ぜひご一読ください。
サービス提供責任者の仕事とは?
サービス提供責任者の仕事内容
訪問介護は、在宅で生活するご利用者の自宅をホームヘルパーが訪問して、介護サービスを提供する介護サービスです。その中で、サービス提供責任者は、訪問介護計画書の作成、関係機関との連絡・調整、ホームヘルパーとの連絡・調整、ホームヘルパーの育成などを担っています。訪問介護事業所では、サービス提供責任者が作成した訪問介護計画書に基づき、ホームヘルパーが介護サービスを提供します。
訪問介護計画書とは、担当のケアマネジャーが作成したケアプランに基づき、具体的にどのような訪問介護サービスを行うのか、いつ訪問するのかなどを記載した計画書です。この訪問介護計画書を作成するために、サービス提供責任者は利用者の元へ直接伺ったり家族に話を聞いたりします。このように、訪問介護サービスの利用の調整を行うため、訪問介護事業所の運営・経営面に係る重要な業務を担っていると言えます。
サービス提供責任者の平均給料は?
これまで説明したように訪問介護事業所で重要な役割を担い、訪問介護の人員基準において、1人以上の配置が義務付けられているサービス提供責任者は、ホームヘルパーよりも給料の金額が高い傾向にあります。厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、処遇改善加算を算定している月給制のサービス提供責任者の平均給与月額が311,610円、年収に換算すると約374万円になっています。
サービス提供責任者の勤務時間は?
一般的な訪問介護は、8~9時から17~18時などの営業時間を設定していることが多いようです。そのため、サービス提供責任者もその時間帯に勤務することになります。
サービス提供責任者の残業時間は?
「平成30年度介護労働実態調査結果」によると、サービス提供責任者の残業時間は介護業界の中でも『特に多い』という結果が出ています。介護業界全体で、介護職員が働きやすいように、残業を減らし、休暇を取得しやすい職場環境が推進されています。残業時間が気になる人は、求人情報の残業時間の目安を確認したり、面接で残業の有無や休暇取得率を質問してみましょう。
サービス提供責任者になるには?
サービス提供責任者になるために必要な資格は?
サービス提供責任者になるためには、以下の資格が必要となります。
- 介護福祉士
- 実務者研修修了
- 介護職員基礎研修(旧課程)
- ホームヘルパー1級課程修了(旧課程)
- その他看護師等
以前は介護職員初任者研修修了者、ホームヘルパー2級課程修了者(旧課程)でもサービス提供責任者の資格要件を満たすことができましたが、2018年に任用要件が厳格化されて、現在は介護職員初任者研修・ホームヘルパー2級ではサービス提供責任者になることはできません。
サービス提供責任者には高い専門性が求められている
サービス提供責任者は、ホームヘルパーや利用者、家族からの相談を受けて対応すること、また、ホームヘルパーの指導や教育を行うことがあります。そのため、的確に判断する能力やホームヘルパーを指導するための介護の知識・技術など高い専門性が求められています。
まとめ
訪問介護事業所において、サービス提供責任者は中心的な役割を担い、活躍しています。介護福祉士を取得している皆さんは、サービス提供責任者になるための資格要件を満たしていますので、ぜひ応募や職場見学をしていただき、職場の雰囲気を感じてみてください。
監修者 カイゴジョブ編集部
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