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今月の主役 介護の現場でイキイキと働くスタッフを紹介!

Vol,15

ギター三昧の日々との決別・・・孤独な上京の果てに辿り着いた、介護の道!

尾崎次郎さん(28歳)

株式会社学研ココファン

職種:
ココファン藤沢 生活相談員
入職:
平成19年12月
前職:
特養ケアワーカー

東京への漠然とした憧れ

上京して6年目になるんですけど、地元・長野ではバンド組んでギターばっかり弾いていたんです。仕事は飲食店の店長・・・といっても、それもやっぱり音楽つながりの店でね。オーナーがジャズミュージシャンで、夜になると僕たち従業員がステージで演奏させてもらえるというカフェ兼バーみたいな店だったんです。そんな環境だから、従業員もミュージシャン志望がそろっていた。

でも何年か勤めているうちに、店長を任されるようになっちゃって。若い? 確かに。20歳そこそこでバーの店長って、なかなかいないかもしれないですね(笑)。

でも店長の仕事は、はっきり言って僕には向いていなかった。そもそも「ギターが弾ける」ってことに魅かれて働いていたのに、店長になったらそれどころじゃない。売り上げのこととか、そういうお金のことに僕は興味が持てなくって。仕事が苦痛に感じ始めたんです。

「長野を出たい」という思いはそれ以前からずっとありまして。長野県って、360度どこを見渡しても山、山、山・・・、家も山のふもとでした。そういう環境で育ってきたものだから東京に遊びに来たとき、まず衝撃的だったのが「山がない!」ってこと。

周りを見渡せばいろんな建物が建っていて、ず~っと向こうに何があるのかわからないという都会の風景が、僕にはすごく新鮮だった。ミュージシャンを目指していたということもあり、東京に漠然とした憧れを持っていたわけです。

上京を決意したとき、不思議と躊躇はありませんでしたね。その時点でもう音楽にも未練はなかった。知り合いもいない、新しい場所、新しい仕事で、「新しい生活」を始めるという覚悟はできていましたから。

とはいっても、いちおう、ギターは今も部屋の隅っこに立てかけてありますけど・・・(笑)。

「その人らしさ」を引き出したい!

介護といっても、今まで若者同士の付き合いしかしてこなかった僕にとっては未知の世界。初めての職場が特養で、重度の方が多かったということもあり、最初は正直、とまどいが隠せなかった。認知症で人格が変わってしまったり、寝たきりで表情がなかったり・・・本来のその方の姿がまったく見えてこないんです。

天気の良い日に散歩に誘っても「行きたくない」、ご飯も「食べたくない」、そういう方たちの気力を引き出すにはどうすれば良いものかと、悩んだけれどこれといった解決策もなく・・・。

でも、あるとき気づいたんです、ご家族が面会に来たときのご利用者様の表情の変化に。それまで無表情だった方も ― 今まで僕たちが見たことのないような ― 「お父さん」の顔、「お母さん」の顔になっている!

僕が引き出したかったのは、まさにこういう、本来の「その人らしさ」の一面だったんです。そのとき家族と生活することの大切さを痛感し、5年間勤めた特養から、今のデイサービスの仕事へ転職してきたんです。

たくさんあるデイサービスの中でも「学研ココファン」を選んだ決め手は、ずばり「脳トレ」です!

特養で認知症の方たちを見ていて感じたのは、脳が衰えると「その人らしさ」も失われてきてしまうということ。身体をトレーニングするように脳もトレーニングするという、認知症の研究結果に基づいた「認知症予防プログラム」を実践していることにとても魅力を感じたんです。

「その人らしさ」をどう引き出していくか ― これが、僕の介護のテーマなんです。

介護は、高齢者の生活そのものを支える「杖」

どこかで聞いたことがあるんだけど、「福祉とは杖である」っていう言葉。偉い人が言っていたのか、その辺の人が言っていたのかも覚えてないけど(笑)、本当に「そのとおりだなぁ」と思うんですよね。

足が悪い人は杖をついて歩くけど、それなら「介護」は高齢者の「生活」そのものを支える杖です。杖は使う人に合わせて選ぶもの。介護だってそうでなくっちゃ! 「いるときは使うし、いらないときは使わない」こんな具合に、高齢者が好きなときに、自由に使えるものであるべきだと思うんです。

じゃあそのために、僕たちが今できることは何だろう? ― やっぱり、高齢者の自主性を大事にすることでしょうか。ここ(ココファン藤沢)のご利用者様は本当に自由ですよ。真ん中にテーブルがあるのにフロアの端っこで立ち話しているおばあちゃんとか、手すりを使って腕立て伏せしているおじいちゃんとか。しかも斜め腕立て伏せ(笑)、お元気ですよね~。

こういう一人ひとりの個性が見られるとすごくうれしいし、僕もその姿にエネルギーをもらっています。同時に、それは僕たちの役目。もっともっと、ご利用者様の「その人らしさ」を ― 良いところもいやなところも ― ぐいぐいと引き出していきたいですね。

きっかけがあれば、また音楽もやってみたいとは思うけど、ハマると周りが見えなくなっちゃう性格だから・・・今は、介護の仕事一筋でがんばります。

尾崎さんの一日

6:30
起床
8:00
出勤
8:30
ミーティング
8:35
送迎
10:00
フロア見守り
11:30
昼食
12:30
事務仕事
16:00
送迎
17:00
ミーティング
17:30
退社
18:30
友人・彼女と呑みに行く
23:30
就寝

直筆メッセージ「私にとって介護とは・・・」

杖

元・ハードロッカーの尾崎さん。穏やかな語り口の中にも、介護に対する内に秘めた熱いエネルギーをふつふつと感じました! ゆくゆくはデイでギターを・・・なんて、とってもステキだと思うのですが。いかがでしょう?

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