グループホームの管理者(施設長)とは?仕事内容、兼務、資格など詳しくご紹介します。

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グループホームの管理者(施設長)とは?仕事内容、兼務、資格など詳しくご紹介します。

これからグループホームへの就職を検討している皆さんは、将来のことを考えて「管理者を目指すにはどうすればいいの?」、「管理者はどんな仕事内容なの?」、「管理者って大変なのかな?」といった疑問や不安をお持ちではないでしょうか?

この記事では、グループホームの管理者の仕事内容や兼務、資格・任用要件について説明していますので、ぜひ最後までお読みください。

グループホームとは?

グループホームは、認知症の高齢者が介護を受けながら生活を送る施設です。介護保険法の『認知症対応型共同生活介護』のサービスを提供する施設であり、ユニットと言われるリビングのような共同生活スペースと居室が面している造りと少人数のアットホームな環境が特徴の施設です。

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グループホームの管理者(施設長)の仕事内容とは?

グループホームには、管理者、計画作成担当者、介護職員などの職種が働いています。その中で管理者は、『グループホームの管理業務』を担う管理職として働いています。

それでは、グループホームの管理者の具体的な仕事内容について見ていきましょう。

仕事内容①人事・労務管理

管理者の仕事として、グループホームで働くスタッフの『人事・労務管理』が挙げられます。

【人事・労務管理の仕事内容の例】

  • 採用のための求人票の管理
  • 応募者の電話応対、面接
  • 応募者に対する会社や業務の説明
  • 採用や退職に関する事務手続きの管理
  • スタッフのシフト・勤怠の管理
  • スタッフの休業・休暇、体調の管理

仕事内容②経営・収支管理

管理者の仕事として、グループホームの経営状況を安定させるための『経営・収支管理』が挙げられます。

【経営・収支管理の仕事内容の例】

  • 入居者確保のための営業
  • 入居希望者やご家族との面談、説明
  • 介護報酬の適正な請求、入金の管理
  • 入居者への利用者負担やその他費用の適正な請求、入金の管理
  • 介護報酬の加算取得などの検討、取り組みの実施
  • 経費の支払いの管理
  • 経費削減の取り組み
  • 備品、消耗品等の購入管理
  • 財務諸表などで収支のバランスの確認

仕事内容③介護サービスの質の管理

管理者の仕事として、グループホームで適切な介護サービスを提供するための『介護サービスの質の管理』が挙げられます。

【介護サービスの質の管理の仕事内容の例】

  • 基準人員を超えるスタッフの配置、確保
  • スタッフの人材育成計画の作成、管理
  • スキルアップ、キャリアアップのための研修・勉強会の実施
  • 外部研修・セミナーへの参加の調整
  • スタッフの成長を促すための人事評価、面談
  • サービスの質の向上に向けた機器導入の検討

仕事内容④運営管理

管理者の仕事として、グループホームの法令に基づいた適切な『運営管理』が挙げられます。

【運営管理の仕事内容の例】

  • グループホームに関する法令、基準等の把握
  • 管轄する市町村へ各種届出の作成、管理
  • 管轄する市町村等からの指導・監査の対応、書類管理
  • 運営推進会議の実施、参加者の確保
  • 第三者評価を受けるための調整
  • 相談、苦情に関する体制構築、対応

グループホームの管理者(施設長)の勤務時間は?

仕事内容でもお伝えしましたが、入居希望者の対応、市町村や関係機関との連絡を行うため、グループホームの管理者の勤務時間は一般的に『9:00~18:00』などの日中帯になっていることが多いようです。

ただし、他の職務を兼務する場合は、シフト制に合わせた勤務時間になることがあるようです。

グループホームの管理者(施設長)の求人情報はある?給料はどれくらい?

グループホームの管理者の求人情報は、あまり多くありません。

管理者は、グループホームの運営や経営に関して責任を持つ立場なので、管理者を募集することは少なく、通常のスタッフとして経験を積み、キャリアアップとして管理者を目指すことになるでしょう。

また、グループホームの管理者の求人情報を確認すると給料は、おおよそ『月額300,000円~400,000円』、『年収360万円~500万円』となっていました。もちろんグループホームのある都道府県、市区町村、地域、事業所の規模、兼務の状況などによって給料に差がありますので、参考としてご理解ください。

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グループホームの管理者は兼務するの?兼務すると大変なの?

グループホームの管理者は、原則としてユニット(共同生活住居)ごとに常勤専従1名の配置が求められていますが、管理業務に支障がない場合は、グループホームの他の職務や同一敷地内にある他の介護事業所等の職務との兼務が認められています。

法令上認められていることと、グループホームは規模が小さくスタッフの数も多くないため、グループホームの計画作成担当者や介護職員と兼務することが多いようです。

計画作成担当者や介護職員を兼務する場合は、管理業務に加え、入居者の介護やケアプランの作成などの業務も行うことになり、忙しさから大変だと感じることがあるようです。

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グループホームの管理者になるための資格や経験、求められるスキルとは?

それでは、グループホームの管理者になるための資格や経験、求められるスキルについて見ていきましょう。

グループホームの管理者の任用要件とは?

グループホームの管理者の任用要件は以下の2つを満たすこととされています。

【グループホームの管理者の任用要件】

  • 介護施設等における認知症介護の経験が3年以上あること
  • 認知症対応型サービス事業管理者研修等の定められた研修を修了していること

このように法令上では具体的な資格が定められていませんが、管理業務を行い、スタッフの指導等を行うので、就職先によって上記以外の管理者になるために推奨する資格等が定められています。

グループホームの管理者に求められる資格とは?

それでは、グループホームの管理者に求められる資格や経験について見ていきましょう。

【グループホームの管理者に求められる資格や経験】

  • 介護福祉士の資格
  • 介護支援専門員の資格
  • 計画作成担当者やケアマネジャーとしての経験

グループホームの管理者に求められる能力とは?

任用要件や資格・経験以外にも、管理者として業務を遂行するために様々な能力が求められています。

【グループホームの管理者に求められる能力・スキル】

  • 業務を把握して適切な割り振りや業務をフォローする能力
  • スタッフを育成する能力、教える能力
  • スタッフや入居者・ご家族の希望を聞き出すコミュニケーション能力
  • スタッフや入居者・ご家族の不満を聞き出し、対応・解決する能力
  • 地域住民や関係機関と良好な関係性を構築するためのコミュニケーション能力
  • グループホームの運営に関わる法令等の理解
  • 認知症ケアに関する知識、技術
  • 入居者確保のための営業スキル

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まとめ

グループホームの管理者は、そのグループホームの運営・経営に責任を持つ重要なポジションとして、給料が高いなどのメリットがあり、やりがいが大きい職務となっています。

そしてグループホームの管理者は、計画作成担当者や介護職員と兼務することがあることから、管理者を目指す人には、グループホーム等での介護の経験を積み、『介護支援専門員(ケアマネジャー)』の資格を取得することをおススメします。

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ここでご紹介した内容が、皆様の介護業界への就職・転職やグループホームの管理者へのキャリアアップのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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