ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取り、職場を探す中で「グループホーム」で働くことに興味を持った方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、認知症の要介護高齢者が入居するグループホームで、ケアマネジャーがどのような仕事を行うのかをご紹介しますので、ぜひご一読ください。
グループホームのケアマネジャーの働き方
仕事内容
グループホームには、要支援2・要介護1~5で認知症の方が入居し、ユニットと呼ばれる共同生活スペースの単位に9名以下の少人数で生活する特徴があります。
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護を必要とする高齢者の心身の状態を把握し、適切な介護サービスが受けるためのケアプランを作成する業務を担いますので、グループホームのケアマネジャーは、入居者のケアプラン作成を担当することになります。介護サービスを提供するにあたりケアプランは必ず必要になるため、グループホームには1名以上のケアマネジャーの配置が義務付けられています。
また、ケアプランの作成業務以外にも、介護職員を兼務して介護業務に従事することや、管理職を兼務してグループホームの運営をマネジメントすることがあります。
勤務時間
先ほどもお伝えした通り、ケアマネジャーは介護職員を兼務することがあるので、その場合はシフト制による勤務になります。グループホームの介護職員のシフトは2交代制(日勤9:00~18:00、夜勤17:00~10:00など)が多く、このような時間を基本として介護職員の勤務が重なるように、早番、遅番などの勤務時間が設定されています。
日勤のケアマネジャーのスケジュール例 | |
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9:00 | 出勤、朝のミーティング |
10:00 | 個別ケア、入居者の状況を確認 |
11:00 | 昼食準備 |
12:00 | 食事介助 |
13:00 | 休憩 |
14:00 | 個別ケア、入居者の状況を確認 |
16:00 | ケアプラン作成、事務業務 |
17:00 | 引継ぎのミーティング |
18:00 | 退勤 |
給料
給料は、経験年数、資格、働く地域、事業所や法人の規模などによって大きく異なっています。東京都の求人情報を見ると、グループホームのケアマネジャーは月給22万円~35万円、賞与を含めて計算すると年収310万円~490万円となっていました。
やりがい
グループホームで働くケアマネジャーは、入居者に近くで接し、その情報をケアプランに適切に反映できることにやりがいを感じているという意見がありました。少人数制ということと介護職員を兼務していることで、入居者の状況把握、日常生活での気づきから、ケアプランの反映までがスムーズになっているようです。
また、入居者が全員認知症の診断を受けているので、認知症高齢者の介護やケアマネジメントについて経験を積める点も、仕事のやりがいにつながっているようです。
計画作成担当者とは?
グループホームでは、ケアプランを作成する職種は計画作成担当者という名称の職種で、ユニットごとに計画作成担当者を配置することが義務づけられています。
計画作成担当者になるためには、認知症高齢者の介護サービス計画の作成業務に従事した経験があり、認知症介護実践者研修等を受講していることが条件になっています。そして、1ユニットのグループホームの計画作成担当者は経験・研修に加えて介護支援専門員の資格が必要になり、2ユニットのグループホームでは、2名のうち少なくても1名は介護支援専門員の資格が必要になります。
キャリアアップ
グループホームで働くケアマネジャーのキャリアアップとして、グループホームの管理者を目指すことが挙げられます。管理者になるためには、厚生労働省が定める管理者研修の修了という要件を満たす必要がありますが、業務に関しての権限が広くなり、給料アップにもつながります。
グループホームの管理者について知りたい方まとめ
グループホームは、アットホームな雰囲気で、入居者を身近で支援しながら適切なケアプランを作成できる、ケアマネジャーにとってやりがいがある職場です。気になる求人情報が見つかった方は、ぜひ応募していただき、事業所の雰囲気を感じてみてください。
監修者 カイゴジョブ編集部
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