介護の求人情報を見て、グループホームの求人情報が気になった方は、「グループホームってどんな施設なんだろう?」「働くとどんなメリットがあるのかな?」という疑問をお持ちではないでしょうか?介護職として経験がある方でも、他の介護事業所でどのような介護サービスを提供しているのかわからない方も多いでしょう。
ここでは、グループホームの仕事内容とグループホームで働くメリットについてご紹介しますので、ぜひご一読ください。
「グループホーム」とは
グループホームは、介護保険法の「認知症対応型共同生活介護」の指定を受けた介護事業所で、地域密着型サービスに分類されます。グループホームは、「要支援2以上の認定を受けている高齢者」「認知症の診断を受けている方」「事業所と同一市町村に住民票がある方」が入居の対象者となり、9名以下のユニットと言われる共同生活スペースの単位で生活を送ります。入居者には、24時間365日の介護サービスが提供され、アットホームな雰囲気の中、認知症の方が穏やかに過ごせるように配慮された施設です。
グループホームの仕事内容
グループホームでは、認知症の方が穏やかに過ごすための環境を整えて、なじみの関係を構築した介護職員が介護サービスを提供します。
介護業務
起床・就寝の介助、排泄介助、入浴介助、食事介助、着替えの介助など、日常生活を送る上で必要な介助を行います。また、食事の準備、掃除、洗濯といった支援も行います。
機能訓練
身体機能の維持・向上、認知症の症状緩和や進行予防を目的として、機能訓練を行います。
レクリエーション
生活の楽しみ、機能訓練の一部、入居者同士のコミュニケーションなどを目的として、レクリエーションを企画・実施します。また、地域交流を目的に散歩や買い物に出かけることもあります。
グループホームの1日の流れ
6:00 | 起床の介助、朝食の準備 |
7:00 | 食事介助 |
8:00 | 食事の片づけ |
9:00 | 夜勤と日勤の入れ替わり、個別の介護 |
10:00 | 朝食の準備 |
12:00 | 食事介助 |
13:00 | 食事の片づけ |
14:00 | 入浴 |
15:00 | おやつ準備、食事介助 |
16:00 | 夕食の準備 |
17:00 | 食事介助 |
18:00 | 夜勤と日勤の入れ替わり、個別の介助 |
21:00 | 就寝の介助 |
23:00 | 巡回、体位変換(朝まで) |
仕事のやりがい
介護の仕事全般に言えることですが、「人の役に立っている」と実感することが仕事のやりがいになっている方が多いようです。また、「いつもありがとう」「ここに来てよかった」など感謝の言葉をいただくことが仕事のモチベーションに繋がっているとの意見も多くありました。
グループホームで働くメリット
スキルアップ
グループホームの入居者は認知症の診断を受けた方です。その症状やこれまでの生活環境・習慣は入居者によって異なるので、介護業務では様々なアプローチをすることになります。このように、認知症の方に対する介護の実践的な経験を積めることがメリットとして挙げられます。
家庭的な雰囲気の中で働ける
家庭的な雰囲気の中で仕事ができることもメリットになります。グループホームはユニット単位の共同生活を送り、入居者と介護職員は顔なじみの関係を築きます。そのような環境で、洗濯や掃除、調理などを入居者と介護職員が一緒に行うので、家庭を感じる温かい場所で働くことができます。
他の介護施設との働き方の違い
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、要介護度の高い入居者が多いため、身体介護の業務が多く、介護技術のスキルアップが目指せる職場だと言えます。また、介護施設の種別として平均給与が高い傾向にあります。
介護老人保健施設
介護老人保健施設は、介護、リハビリテーション、医療などを受けながら在宅復帰を目指す方が入居する施設です。医療職、リハ職が多く在籍しているため、他の職種との連携や、日常生活上のリハビリテーションの視点などを学ぶことができるでしょう。また、在宅復帰する方を見送ることができる喜びもあります。
まとめ
グループホームは、家庭的な温かい雰囲気のなかで入居者の生活を支えます。グループホームの求人情報が気になっている方は、ぜひ応募していただき、見学や面接で職場の雰囲気を感じてみてください。
監修者 カイゴジョブ編集部
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