高齢者グループホーム(以下:グループホーム)の求人情報が気になっている皆さんは、勤務時間を比較して「事業所によって全然違う。なんでこんなに違うのかな?」と疑問を感じているでしょう。グループホームは、高齢者が入居して生活している介護事業所です。そのため24時間のシフトを組み、介護サービスを提供していますが、そのシフトの組み方は事業所によって様々です。
この記事では、グループホームの人員配置基準とシフト例をご紹介します。
グループホームとは?
グループホームは、「認知症対応型共同生活介護」の指定を受けた介護事業所です。事業所と同じ市町村に住民票がある認知症の診断を受けた要支援2、要介護1~5の65歳以上の人が入居していて、アットホームな雰囲気で、穏やかに暮らせる環境が整備されています。グループホームでは、シフトを組み、介護職員が24時間体制で入浴、食事、排泄などの介護サービスを提供しています。
グループホームの介護職員の人員配置
グループホームでは、管理者、計画作成担当者、介護従事者(介護職員)の配置が義務付けられています。その中で介護職員は、日中帯に利用者:介護職員が3:1以上、夜間・深夜帯に1人以上の配置が必要になっています。この基準と実際の時間帯ごとの業務量を考えたシフトが組まれています。
グループホームの介護職員の勤務時間
2交代制
2交代制は、「日勤」「夜勤」を基本にシフトが組まれています。日勤は、8時~17時の勤務、夜勤は16時~9時の勤務。このような時間を基本に、日勤の業務量の多い時間などに職員配置が厚くなるようにシフトが調整されています。
3交代制
3交代制は、「早番」「遅番」「夜勤」を基本にシフトが組まれています。早番は、7時~16時の勤務、遅番は15時~24時の勤務、夜勤は23時~8時の勤務。このような時間を基本に、こちらも日勤の業務量の多い時間などに職員配置が厚くなるようにシフトが調整されています。
グループホームの介護職員の1日の流れ
06:00 | 起床介助、朝食準備 |
07:00 | 食事介助 |
08:00 | 後片付け、引継ぎなど |
09:00 | 掃除、レクリエーションなど |
11:00 | 朝食準備 |
12:00 | 食事介助、後片付け |
13:00 | レクリエーション、見守りなど |
15:00 | おやつ、後片付け |
16:00 | 入浴介助など |
17:00 | 夕食準備、引継ぎなど |
18:00 | 食事介助、後片付け |
19:00 | 見守りなど |
21:00 | 就寝介助、体位変換、ナースコール対応、朝まで定期的な巡回 |
23:00 | (3交代制の場合)引継ぎなど |
このような業務の流れの中で、個別の介助や事務業務を行い、また交代で休憩などを取ります。
グループホームの介護職員の休日や残業
休日
勤務時間と同じように休日の設定も事業所によって異なります。シフトを組む都合で、「休日の希望は1人1月に〇日まで」のような希望を集計して、それ以外の休日を含めて調整する事業所が多いようです。
残業
残業時間も事業所によって異なりますが、求人情報にはおおよその残業時間が記載されていますので、求人情報を確認するのが良いでしょう。
まとめ
これまで説明したように、グループホームの勤務時間は、その事業所によって様々ですが、「2交代制の夜勤は長時間でつらい」「夜勤明けの自由な時間が多いから2交代制が良い」など、働く方の希望も様々です。皆さんが、自分の希望の働き方を考え、それに合ったグループホームへ就職しましょう。
監修者 カイゴジョブ編集部
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