有料老人ホームの施設長の求人情報ってあるの?目指すための資格や経験、仕事内容とは?

#管理職(介護) #有料老人ホーム #キャリアアップ
有料老人ホームの施設長の求人情報ってあるの?目指すための資格や経験、仕事内容とは?

介護業界でキャリアアップを目指している人やキャリアアップを考えて介護業界で就職・転職を考えている人は、近年施設数が増加している有料老人ホームへの就職も視野に入っていると思います。そのような中で「有料老人ホームの施設長の求人情報ってあるのかな?」、「応募するためにどんな資格・経験が求められるのかな?」、「有料老人ホームの施設長はどんな仕事内容なの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?

この記事では、有料老人ホームの施設長・管理者について求人情報の状況や資格、仕事内容などをご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

有料老人ホームの施設長・管理者の求人情報は少ない!

施設数が増えていても、介護業界の人手不足がニュースになっていても、『有料老人ホームの施設長の求人情報は少ないです!』

これは、施設長がその有料老人ホームの経営や運営に責任を持つ立場の役職であることから、求人情報サイトなどでその役職を募集することが少ない状況となっています。

それでは、有料老人ホームの管理者を目指すにはどうすれば良いのでしょうか?

施設長になるには『就職した有料老人ホームで、キャリアアップして施設長を目指す』、『就職した法人が有料老人ホームを新設した時に、施設長として推薦される』という方法が一般的です。では、キャリアアップや推薦されるために具体的に何をしていくべきなのかを見ていきましょう。

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有料老人ホームの施設長・管理者になるには?

『有料老人ホーム設置運営標準指導指針』に、有料老人ホームの施設長の任用要件として『高齢者の介護について知識、経験を有する者を配置すること』とされています。

そのため、任用要件として必要な資格は『ない』ということになります。

しかし、介護に関しての知識・経験があることを証明するため、また、他の職員の指導を行うためにも介護の資格等を求めていることが多いでしょう。

有料老人ホームの施設長・管理者を目指す人が取得する資格は?

先ほどもお伝えしたように介護に関する資格等が求められていますが、具体的にはどのような資格が求められているのでしょうか?例としていくつかの資格をご紹介します。

【有料老人ホームの施設長に求められる資格の例】

  • 社会福祉主事任用資格
  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 介護支援専門員

有料老人ホームの施設長・管理者を目指す人が経験する職務は?

先ほどご紹介した資格と合わせて、施設長になった人の実務経験の例についてご紹介します。

【有料老人ホームの施設長に求められる経験の例】

  • 介護職の経験(主任・リーダーなどの経験)
  • 相談業務の経験
  • 介護支援専門員の経験
  • 他の介護事業所等の管理者の経験

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有料老人ホームの施設長・管理者の仕事内容・求められる能力とは?

施設長の仕事内容は、『有料老人ホームの管理業務』です。

ただし、管理業務といってもその内容は様々で、『介護付き有料老人ホーム』、『住宅型有料老人ホーム』、『健康型有料老人ホーム』といった有料老人ホームの種類によっても違いがあります。

それでは具体的な管理業務の内容と求められる能力について見ていきましょう。

施設運営管理

有料老人ホームは、『老人福祉法』に定められる施設であり、運営にあたって遵守しなくてはいけない事項があります。また、介護付き有料老人ホームでは介護保険法に基づき介護保険サービスも提供するので、この法律に定められる事項も遵守しなくてはいけません。施設長は、これらの法律・法令等に基づき、施設を適切に運営・管理する責任を負っています。

具体的な仕事内容として、設備の維持、提供するサービスの質、法令で定められる以上のスタッフの配置、利用契約などの管理業務を行います。また、所轄官庁の実施する指導や監査の対応などにも対応することになります。

そのため、施設長には関連する法令等を理解していること、それを順守しているか確認したり説明できる能力が求められています。

収支・経営管理

有料老人ホームは、事業として運営されているので『良好な経営(黒字の経営)』が求められています。

そのために施設長は、収入や入金状況の管理、入居者の状況の把握、スタッフの配置状況や人件費の把握、経費削減の取り組みなどを行い、施設の経営状況を把握するための月次決算書等の会計書類を理解する能力が求められています。

スタッフの管理、人事・労務

有料老人ホームには、複数のスタッフ・職種が働いています。

施設長は、スタッフの採用、退職、休業、休暇、労働条件、勤務状況、給料などを管理しています。具体的には、スタッフ採用のための求人情報の作成、求人媒体への掲載依頼、採用面接、働いているスタッフとの面談、退職者との面談、休業・休暇の期間の確認、労働条件やキャリアアップについてのアドバイス、働きやすい職場環境の構築などを行います。

これらの業務を行うために、人事・労務に関する法律、運営法人の規程や制度に関する知識、マネジメント能力、スタッフとのコミュニケーション能力などが求められています。

入居・退去の管理

有料老人ホームの経営を安定させるためには、入居者の確保が必要です。

そのために施設長は、入居希望者との面談・説明、入居者を確保するための営業、入居者を募集する媒体の選定や掲載文章の作成、退去する人の退去理由や状況の把握などを行います。

これらの業務を行うために、施設の提供するサービスや長所・短所の把握、入居希望者からの質問に対応する能力、営業力などのスキルが求められています。

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有料老人ホームの施設長・管理者の勤務時間は?

有料老人ホームの施設長の勤務時間は、『9:00~18:00』といった日中の時間帯が多いです。

これは、関係者や外部機関との連絡を取ることが多い職務なので、このような時間帯になっているようです。ただし、これらの時間帯以外でも、来客や面談の予定が入ったり、緊急的な対応が必要になったりした場合には、責任を持つ立場として仕事をしなくてはいけないこともあるようです。

有料老人ホームの施設長・管理者の給料は?

冒頭でもお伝えしましたが、施設長の求人情報はとても少ないです。その少ない求人情報からお伝えすると、有料老人ホームの施設長の給料は、月給30万円~50万円ほど、年収400万円~600万円ほどとなっていました。

また、就職した有料老人ホームでキャリアアップし、施設長になった経験年数が長い人は、もっと高い年収になることもあるようです。

有料老人ホームの施設長・管理者になるメリット・デメリットとは?

それでは、有料老人ホームの施設長になるメリット・デメリットにはどのようなポイントが挙げられるのでしょうか?いくつかの例を見ていきましょう。

有料老人ホームの施設長・管理者になるメリットとは?

【有料老人ホームの施設長になるメリットの例】

  • 給料が上がる、給料が高い
  • 自分が『良い』と思うサービス、取り組みを実施できる
  • 責任がある仕事でやりがいを感じる
  • 管理職の経験を積むことができる、次のステップでも活かせる
  • 知識が増える

有料老人ホームの施設長・管理者になるデメリットとは?

【有料老人ホームの施設長になるデメリットの例】

  • 責任が大きい
  • 運営法人の方針とスタッフの意見に挟まれることがある
  • 仕事や対人関係のストレスが増える
  • 覚えなくてはいけないことが多い
  • スタッフと距離を取らなくてはいけないこともある

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まとめ

有料老人ホームの施設長の求人の状況、任用要件、仕事内容などについて説明してきましたが、いかがでしたか?

施設長は、その有料老人ホームの運営・経営の責任を持つ職務なので、待遇面が良く、仕事にやりがいも感じている方が多く、ぜひ皆さんにキャリアアップとして目指していただきたいポジションです。そして施設長を目指すためにも、積極的に事業展開をしている法人が運営している有料老人ホームの求人情報を『カイゴジョブ』でチェックしてみましょう。

ここでご紹介した内容が、皆さんの就職・転職やキャリアアップのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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監修者 カイゴジョブ編集部

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