副業やWワークを行っている方が増える中、履歴書や職務経歴書への記載方法に悩む方も多いのではないでしょうか。副業経験をどのように伝えれば適切なのか、本業との兼ね合いはどうすべきか、多くの疑問が浮かびます。
この記事では、Wワーク経験を履歴書や職務経歴書に効果的に記載する方法と、本業への伝え方のポイントを解説します。
Wワークの履歴書について知っておくべきこと
Wワークの履歴書作成にあたって、まずはWワークの現状と基本的な履歴書・職務経歴書の役割を理解しておくことが重要です。
Wワークの現状と基本知識
近年、副業やWワークを行う人が増加しています。厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000996750.pdf)では、副業・兼業は働き方改革の一環として、柔軟な働き方や所得増加の機会として積極的に捉えられています。
総務省の就業構造基本調査でも副業を持つ人は増加傾向にあり、企業側も副業を解禁する流れが広がっています。このような社会背景から、履歴書や職務経歴書にWワーク経験を記載する機会も増えているのです。
副業やWワークは単なる収入増加だけでなく、スキルアップやキャリア形成の手段としても注目されています。これらの経験を適切に履歴書に記載することで、自身の市場価値を高める効果も期待できるでしょう。
履歴書と職務経歴書の役割
履歴書と職務経歴書は、それぞれ役割が異なります。
- 履歴書:氏名や学歴、職歴の要約など、応募者の基本情報を伝えるための公的書類。
- 職務経歴書:これまでの業務内容、実績、得られたスキルなどを具体的に示し、実務能力をアピールするための書類。
履歴書はフォーマットがある程度決まっていますが、職務経歴書は形式が自由なため、Wワークで得た経験を効果的にアピールする上で特に重要です。両方の書類に適切に情報を記載し、自身のキャリアを多角的に見せましょう。
履歴書へのWワーク記載方法
履歴書にWワークを記載する際は、いくつかのポイントと記載パターンを押さえておくことが大切です。
副業記載の基本ポイント
履歴書にWワークを記載する際の基本ポイントは、本業と副業の区別を明確にすることです。応募先企業が混乱しないよう、どれが本業でどれが副業なのかを分かりやすく示す必要があります。
また、業務内容や勤務形態、勤務時間なども具体的に記載することで、どのような働き方をしているかを伝えることができます。これにより、応募先企業は、あなたのワークスタイルや時間管理能力を理解しやすくなります。
Wワークの記載にあたっては、応募先企業の副業に対する方針も考慮すべきです。副業に積極的な企業であれば詳細に記載し、そうでない場合は簡潔に記載するなど、状況に応じた対応が必要です。
記載パターンと選び方
履歴書にWワークを記載する方法はいくつかのパターンがあります。応募する職種やアピールしたい内容に応じて最適なものを選びましょう。
| 記載パターン | 特徴 | 適している状況 |
|---|---|---|
| 本業と並列に記載 | 職歴欄に時系列で本業も副業も記載 | 副業経験が応募職種と関連性が高く、両方の経験をアピールしたい場合 |
| 別枠で記載 | 職歴欄とは別に「副業経験」「業務委託経歴」などの項目を設けて記載 | 本業の経歴を主軸にしつつ、副業経験も補足的にアピールしたい場合。 |
| 特記事項に記載 | 特記事項欄に現在副業中である旨を簡潔に副業経験を記載 | 副業が応募職種と関連性が低い場合 |
例えば、本業の傍らで行っている副業でのスキルが応募職種で直接活かせるなら、並列記載が効果的です。逆に関連性が薄い場合は、特記事項に留めるなど、情報の粒度を調整しましょう。
職務経歴書でのWワーク経験活用法
職務経歴書では、Wワークで得た経験やスキルを効果的にアピールし、キャリアの強みとして活用することができます。
副業で得たスキルのアピール方法
職務経歴書では、副業で身につけたスキルや実績も積極的にアピールすることが重要です。副業で得た経験が転職先でどのように活かせるかを具体的に示すことで、多様な経験を持つ人材としての価値をアピールできます。
例えば、本業ではプログラマーとして働きながら、副業でWebデザインを行っている場合、その両方の経験を活かしたフルスタックエンジニアとしての強みをアピールできます。
副業経験のアピールでは、具体的な成果や数字を示すことが効果的です。「副業のWebデザインで月間10件の案件を担当し、クライアント満足度95%を達成」など、定量的な実績を示すことで説得力が増します。
効果的な職務経歴書の記載例
職務経歴書でWワーク経験を効果的に記載するための具体例を見てみましょう。
【記載例】
職務経歴書の冒頭に設ける「職務要約」で、本業と副業を通じた総合的な強みを簡潔に述べた後、「職務経歴」セクションで詳細を記載します。
例:
2021年4月~現在 株式会社〇〇 営業部(正社員)
[業務内容] 〇〇業界の法人向けに、自社SaaSプロダクトの新規・既存営業を担当。
[実績] 2024年度 売上目標125%達成(チーム内1位)
2023年1月~現在 Webライター(副業・業務委託)
[業務内容] IT・マーケティング分野のWebメディアにて、SEO記事や導入事例インタビュー記事を月に5本程度執筆。
[実績] 担当記事が複数、検索順位10位以内にランクイン。
本業へのWワークの伝え方
副業を始める際や継続する上で、本業への適切な伝え方は非常に重要です。ここでは、事前の確認事項と効果的な伝達方法を解説します。
事前確認すべき就業規則
副業を始める前に、まずは本業の就業規則を確認することが不可欠です。多くの企業では就業規則に副業に関する規定があり、完全に禁止している場合もあれば、条件付きで認めている場合もあります。
確認すべき主なポイントは以下の通りです。
- 副業の可否に関する明確な規定
- 事前申請や報告の必要性
- 競業避止義務や守秘義務に関する規定
- 勤務時間や健康管理に関する条件
就業規則で副業が明示的に禁止されている場合でも、最近では働き方改革の流れを受けて規則を変更する企業も増えています。人事部門に相談してみる価値はあるでしょう。
上司・人事への効果的な伝え方
副業について本業の上司や人事部門に伝える際は、準備と戦略が重要です。ただ「副業をしたい」と伝えるのではなく、本業にもメリットがあることを示すアプローチが効果的です。
効果的な伝え方のステップは以下の通りです。
- 面談を設定し、直接話し合う機会を作る
- 副業を通じて得られるスキルや経験が本業にどう活かせるかを説明
- 本業の業務に支障をきたさないことを具体的に示す
- 定期的な報告や情報共有の方法を提案する
例えば、「副業のWebデザイン業務で得たデザインスキルを、本業のプレゼン資料作成に活かせます」など、具体的なメリットを示すことで理解を得やすくなります。
また、「副業は週末のみで行い、平日の業務には一切影響しません」など、本業との両立方法を明確に伝えることも重要です。
Wワーク記載時の注意点
Wワークを履歴書や職務経歴書に記載する際には、いくつかの注意点があります。法的な側面やバランスの取り方について解説します。
法的・契約上の留意事項
Wワークを行う際には、法的・契約上の問題に注意する必要があります。特に重要なのは守秘義務と競業避止義務です。
- 守秘義務:本業で得た機密情報(顧客情報、技術情報など)を副業で利用・漏洩しない義務。
- 競業避止義務:本業の会社と競合する事業を行う企業で働いたり、同様の事業を自ら起こしたりしない義務。
また、税金や社会保険の扱いについても理解しておく必要があります。副業収入が一定額を超えると確定申告が必要になります。健康保険や厚生年金についても、条件によっては手続きが必要になる場合があります。
履歴書や職務経歴書に副業経験を記載する際は、これらの法的・契約上の問題に触れないよう注意しましょう。特に前職の機密情報や知的財産に関わる内容は記載しないことが重要です。
本業と副業のバランス表現
履歴書や職務経歴書にWワークを記載する際は、本業と副業のバランスを適切に表現することが重要です。応募先企業が「この人は副業に力を入れすぎて本業がおろそかになるのでは?」という懸念を持たないようにする必要があります。
バランスを表現するためのポイントは以下の通りです。
| ポイント | 具体的な表現例 |
|---|---|
| 本業優先を示す | 「貴社での業務を最優先とし、余暇を活用して副業に取り組んでおります。」 |
| 時間管理能力をアピール | 「効率的な時間管理により、本業と副業を両立しています」 |
| 相乗効果を強調 | 「副業で得た知識が本業のパフォーマンス向上に寄与しています」 |
| 健康管理への配慮 | 「適切な休息を確保しながら、持続可能な働き方を実践しています」 |
また、面接では「なぜWワークをしているのか」という質問に対する明確な回答を用意しておくことも重要です。単に「お金が必要だから」ではなく、「スキルアップのため」「将来のキャリア構築のため」など、前向きな理由を説明できるようにしましょう。
この記事では、Wワーク経験を履歴書や職務経歴書に効果的に記載する方法と、本業への伝え方のポイントを解説しました。副業経験を適切にアピールすることで、多様なスキルや経験を持つ人材としての価値を高めることができます。自身の状況に合わせた最適な記載方法を選び、キャリアアップに活かしてください。
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執筆者:ウェルミーマガジン編集部
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