乳児院の給料はいくら?平均年収と職場選びのポイントを解説

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乳児院の給料はいくら?平均年収と職場選びのポイントを解説

乳児の生活を24時間365日体制で養育・支援する乳児院での仕事に魅力を感じながらも、給与面での不安を抱えている方は多いでしょう。特に保育園や病院から転職を考えている方にとって、働き方や給与水準の違いは生活を左右する重要な問題です。

この記事では、厚生労働省の統計データをもとに、乳児院で働く保育士や看護師の給与相場と、入所型施設ならではの手当の仕組みについて解説します。

乳児院とは?施設の特徴

乳児院の給与相場を正しく理解するには、働く環境や役割の違いを押さえることが重要です。まずは乳児院ならではの施設の特徴を解説します。

乳児院の役割と対象となる子どもたち

乳児院は、保護者の病気など、さまざまな事情により家庭での養育が困難な子どもを預かり、保護・養育する施設です。原則として1歳未満の乳児が対象ですが、実情としては2〜3歳頃まで継続して養育されるケースも多くなっています。保護者の就労支援を主な目的とする一般的な保育園とは異なり、乳児院は子どもたちにとっての「生活の場」としての役割を担い、愛情豊かで安心できる環境を提供します。

※出典:こども家庭庁「乳児院運営指針(p2~6)」

24時間365日体制に伴う夜勤とシフト制

乳児院は子どもたちの生活を支えるため、24時間365日体制で稼働しています。日中のケアに加え、夜間のミルクや寝かしつけ、急な体調変化への対応も欠かせません。そのため、職員には夜勤や早番・遅番を含むシフト制勤務が求められます。

※出典:全国乳児福祉協議会「乳児院の役割・機能」

保育士や看護師など多職種が連携する職場環境

デリケートな時期にある乳幼児の命と健康を守るため、乳児院では多様な専門職がチームとなって働いています。日常生活を支える「保育士」をはじめ、日々の健康管理や医療的ケアを担う「看護師」、保護者への支援や家庭復帰への調整を行う「児童指導員」など、多職種連携が不可欠な職場です。職種ごとに求められる役割が異なります。

※出典:全国乳児福祉協議会「乳児院職員のしごと」

乳児院の平均給料はいくら?職種別の年収相場

前提として、「乳児院で働く職員のみ」に限定した公的な平均給与データは存在しません。乳児院の給与は、職種や保有資格、施設ごとの夜勤手当や宿直手当などによって大きく異なります。ここでは、保育士や看護師など、乳児院で働く代表的な職種の給与を解説します(下記の情報は、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」を参照しています)。

保育士の月給とボーナスの平均額

厚生労働省の調査によると、保育士の給与水準は以下の通りです。

  • 平均月給(きまって支給する現金給与額):28.5万円(各種手当含む)
  • 平均賞与:84.7万円

上記の金額は保育士全体の平均ですが、24時間体制の乳児院では、夜勤や宿直の回数によって給与が変動します。基本給だけでなく、夜勤手当や宿直手当などの各種手当の有無が支給される給与に影響する点が特徴です。

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看護師の月給とボーナスの平均額

厚生労働省の調査によると、看護師の給与水準は以下の通りです。

  • 平均月給(きまって支給する現金給与額):36.5万円(各種手当含む)
  • 平均賞与:85.7万円

乳児院は医療機関ではなく児童福祉施設であるため、病院勤務とは給与体系が異なります。夜勤体制や医療行為に対する特殊手当の有無などの条件が病院とは変わるため、転職を検討する際は事前に給与の内訳を確認することが重要です。病院勤務では医療行為が中心となりますが、乳児院では日常の健康管理や、子どもの健やかな成長を支える「養育中心のケア」へと役割が変わるのが大きな特徴です。

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乳児院で働く保育士・看護師の想定年収まとめ

ここまで解説した月給(きまって支給する現金給与額)と賞与の平均データをもとに、乳児院で働く保育士と看護師の想定年収を算出すると以下のようになります。

職種 平均月給(手当込) 平均賞与 想定年収
保育士 28.5万円 84.7万円 約426.7万円
看護師 36.5万円 85.7万円 約523.7万円

想定年収は「平均月給×12か月+平均賞与」で独自に算出した目安額です。実際の支給額は、勤務先の規定や夜勤の回数、経験年数などによって変動します。

乳児院の手当と年収を左右する支給条件

乳児院の給与体系において特徴的なのが、夜勤手当や宿直手当など、入所型施設ならではの諸手当です。基本給以外の手当の種類や性質を把握することで、実質的な手取り額の見通しを立てやすくなります。

夜勤手当や宿直手当の役割

夜勤手当や宿直手当の支給額は施設ごとの就業規則によって定められており、金額や回数は一律ではありません。これらの手当が月収に上乗せされることで一定の収入増につながりますが、具体的な水準は各法人の規定に依存します。24時間体制を支える責任感や、夜間の細やかな見守り業務、生活リズムの調整といった負担に対する手当であるという点への理解も必要です。

業務内容に応じた特殊業務手当

業務の専門性や特殊性を評価して支給されるのが特殊業務手当です。ただし、施設の設置主体や法人規程によって手当の有無や金額が異なるため、基本給だけでなく、どのような手当が設定されているかを事前に確認することが重要です。

処遇改善等加算による賃金引き上げ

保育士や看護師などの処遇改善を目的とした国の加算制度により、賃金改善が行われています。ただし、具体的な改善額や配分方法は、施設の規模、職員構成、加算区分、法人の配分方針(経験を重視するか、全体に広く配分するかなど)によって大きく異なります。実際の職員への支給金額が全国一律で定められているわけではないため、求人票や面接時に実際の支給状況や配分方針を確認することが大切です。

乳児院で給料アップを目指すためのキャリアパス

乳児院で中長期的に給与を上げていくためには、日々の業務経験を積むだけでなく、役職への昇進や専門性の向上がカギとなります。ここでは、乳児院における代表的なキャリアパスと給与アップの仕組みを解説します。

現場からリーダー・管理職へとステップアップする

乳児院では、一般の職員からリーダー、主任、副施設長、施設長へとステップアップするキャリアパスが用意されているのが一般的です。長期勤続によって段階的に役職に就くことで役職手当が支給されるほか、役割や責任の重さに応じて処遇改善等加算の配分が増加するケースもあり、着実な収入アップにつながります。

資格を取得し、より専門性の高い職種へ幅を広げる

働きながら関連資格を取得し、資格手当で給与アップを目指すのも有効な手段です。たとえば、保育士が社会福祉士などの資格を取得したり、看護師が小児関連の専門認定を受けたりすることで、別途手当が支給される場合があります。手当の有無や金額は法人の規定によりますが、資格取得支援制度を設けている施設を選べば、働きながら着実に専門性と収入を高めることが可能です。

自分に合う乳児院の職場を見極めるポイント

給与の額面だけでなく、その内訳や支給条件を確認することが、転職後のミスマッチを防ぐ重要なポイントです。自分に合った乳児院を見つけるために、求人情報や面接で確認すべき具体的な基準を解説します。

基本給だけでなく手当の実績と加算の配分方針を確認する

「月給〇〇万円〜」という表記だけでなく、その中にどの手当がいくら含まれているかを確認することが大切です。特に、夜勤手当や宿直手当の単価と月間の平均回数は収入に直結します。また、「処遇改善等加算」についても、経験年数に応じて配分するのか、職員全体に均等に分配するのかなど、法人ごとの配分方針や過去の賞与・手当の支給実績を確認しておくと安心です。

給料以外の待遇も含めて総合的に判断する

手取り額を増やすという意味では、法人が独自に設けている住宅手当や、借り上げ社宅制度などの福利厚生の有無も重要です。家賃の負担が減れば、実質的な可処分所得は大きくなります。また、年間休日数や有給休暇の取得率、産休・育休の実績なども確認し、結婚や出産といったライフステージの変化が生じても長く働き続けられる環境かどうかを総合的に判断しましょう。

夜勤の負担と給料水準のバランスを冷静に検討する

乳児院の給与は、夜勤手当や宿直手当などにより高くなる傾向がありますが、それは同時に24時間体制の不規則な勤務負担を伴うことを意味します。提示される給与額の高さだけで決めるのではなく、「月に何回の夜勤なら無理なく続けられるか」「自分の体力や生活リズムに合っているか」という負担と収入のバランスを冷静に検討することが、結果的に長く働き続けるための秘訣です。

この記事では、乳児院の給与相場や手当の内訳について解説しました。夜勤手当や宿直手当の存在から一般的な保育園よりも高い収入が見込める一方、手当の金額や支給条件は施設によって大きく異なります。まずは自身の経験や資格で得られる給与の目安を把握した上で、複数の求人情報を比較し、ライフスタイルに合った働きやすい職場を見つけましょう。

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ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

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