保育士の仕事内容とは?1日の流れ・やりがい・資格の取り方をわかりやすく解説

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保育士の仕事内容とは?1日の流れ・やりがい・資格の取り方をわかりやすく解説

「保育士は具体的にどのような仕事をするの?」「1日の流れや勤務時間は?」と疑問に感じる方もいるでしょう。この記事では、保育士の仕事内容や1日の流れ、勤務時間、やりがい・大変なこと、資格の取得方法、幼稚園教諭との違いなどをわかりやすく解説します。

保育士の仕事内容を3分でわかりやすく解説

まず、保育士が担う仕事の全体像を簡単に確認しましょう。

保育士の仕事内容を簡単にいうと?

保育士は、食事や排せつ、着替えなどの生活を支えながら、遊びや活動を通じて子どもの成長を支援する仕事です。保護者対応や保育計画の作成、行事準備なども担い、一人ひとりの年齢や発達に応じて関わり方を考えます。

保育士の主な仕事内容を箇条書きで紹介

主な仕事内容は以下のとおりです。

  • 食事や排せつ、着替え、午睡(お昼寝)などの生活援助
  • 遊びや制作、運動などを通じた発達支援
  • 子どもの健康状態の確認や安全管理
  • 連絡帳や送迎時の会話などを通じた保護者対応
  • 月案や週案などの保育計画や記録の作成
  • 運動会や発表会などの行事準備・運営
  • 遊具や教材の準備、園内の環境整備
  • 職員間の情報共有や関係機関との連携

施設の種類や担当する年齢、役職などによって業務内容は異なりますが、子どもの生活と成長を多方面から支えることが保育士の仕事の基本です。

保育士とはどんな仕事?役割と位置づけ

仕事内容の前提として、保育士の資格や役割を確認します。

保育士の定義と保育士資格

保育士は、児童福祉法に基づく国家資格を持ち、専門的な知識や技術を用いて子どもの保育や保護者への指導を行う専門職です。児童福祉法上の「児童」は18歳未満を指すため、保育所の乳幼児だけでなく、児童養護施設などで就学後の子どもを支える場合もあります。発達段階を踏まえ、一人ひとりに必要な援助を考える専門性が求められます。

※出典:e-Gov法令検索「児童福祉法 第4条第1項」、「児童福祉法 第18条の4」

保育士が担う3つの役割

保育士の役割を大きく3つに分けると、以下のとおりです。

役割 内容
子どもの保育 食事・排せつ・午睡などの生活援助や、遊び・活動を通じた発達支援を行う
保護者への支援 連絡帳や送迎時の会話、面談などを通じて子どもの様子を共有し、子育てに関する相談に応じる
地域の子育て支援 地域の子育て家庭への相談・支援や、必要に応じた関係機関との連携を行う

保育所保育指針では、1歳以上3歳未満児と3歳以上児の保育を「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域で示しています。また、保育所には地域の子育て家庭を支援する役割もあります。

※出典:厚生労働省「保育所保育指針解説(p131、p188、p356〜358)」

保育士が日々行う主な業務

ここからは、保育士が日々行っている仕事内容を、子どもへの支援と保護者対応に分けて紹介します。

子どもの生活援助と発達支援

保育士の基本的な仕事の1つが、子どもの生活援助です。食事や排せつ、着替え、午睡などについて、年齢や発達段階に応じた支援を行います。

  • 食事:食べる動作を手伝い、スプーンやフォーク、箸などの使用を発達に合わせて援助する
  • 排せつ:おむつ交換やトイレへの誘導を行い、自分でできるよう支える
  • 午睡:体位や呼吸、顔色などを確認し、窒息事故などに注意して睡眠環境を整える

援助内容は年齢クラスによっても異なります。

年齢クラス 援助内容の目安
0〜1歳児クラス ミルクや離乳食の介助、おむつ交換、着替え、寝かしつけなど、生活面で直接的な援助を行う場面が多い
2〜3歳児クラス 着替えやトイレなどを自分で行おうとする気持ちを尊重し、難しい部分を必要に応じて援助する
4〜5歳児クラス 身の回りのことを自分で行える子どもが増えるため、友達との関わりや集団生活のルールなどを学べるよう見守りや声かけを行う

年齢だけでなく、一人ひとりの発達や体調に応じて援助します。

※出典:こども家庭庁「教育・保育施設等における睡眠中の事故防止対策の徹底について(p2)」

保護者対応と連絡帳業務

保育士は、子どもへの対応だけでなく、保護者とのコミュニケーションも担います。家庭と保育所が子どもの様子を共有し、一緒に成長を支えるための大切な仕事です。

  • 連絡帳に食事や睡眠、遊びの様子などを記載し、送迎時にも口頭で伝える
  • 保護者会や個人面談で発達状況や今後の関わり方を話し合い、けがなどがあれば経緯を伝える
  • 相談を受け、必要に応じて施設内や自治体、児童相談所、保健・医療機関などと連携する

具体的な対応は、施設の方針や状況に応じて行います。

保育士の1日の流れと勤務時間

保育士は、子どもの生活リズムに合わせてさまざまな業務を行います。ここでは一般的な保育所を例に、1日の流れと勤務時間を紹介します。

朝の受け入れから午睡まで

朝は、子どもを迎える前の環境整備や情報共有から始まります。

時間帯 主な業務
07:00頃 開所準備、早朝保育、順次登園、健康状態の確認、保護者との情報共有
09:00頃 朝の会、自由遊び
09:30頃 制作・運動・散歩などの主活動
11:30頃 昼食準備、食事介助、片付け
12:30頃 着替え、排せつ、午睡準備
13:00頃 午睡の見守り、連絡帳や保育記録の作成、教材準備など

乳児クラスでは授乳やおむつ交換、幼児クラスでは集団活動や戸外活動が増えるなど、動き方は担当クラスによって異なります。午睡中も安全確認を続けながら、連絡帳や保育記録、翌日の準備などを進めます。

午後のお迎え・閉所までの業務

午後は、午睡から起きた子どもの健康状態を確認した後、おやつや自由遊びを行い、保護者のお迎えに合わせて順次降園します。

時間帯 主な業務
15:00頃 起床、おやつ、自由遊び
16:00頃 順次降園、保護者との情報共有
17:00以降 延長保育、異年齢保育、園内の片付け
閉所前後 掃除、翌日の準備、職員間の情報共有、戸締まりなど

お迎え時には、食事や午睡、遊び、けがや体調の変化などを保護者へ伝えます。異年齢で過ごす時間帯は、それぞれの年齢に応じた安全管理が必要です。

保育士の勤務時間とシフト

開所時間が長い保育所では、早番・中番・遅番などのシフトで対応することが一般的です。

シフト 主な役割の例
早番 開所準備、早朝に登園する子どもの受け入れなど
中番 日中の活動や食事、午睡など、クラスの中心となる時間帯の保育
遅番 夕方以降の保育、保護者への引き渡し、閉所準備など

フルタイム勤務では、施設が定める所定労働時間・日数に沿って勤務します。具体的な出勤・退勤時間は施設や雇用形態によって異なります。土曜・延長・夜間・休日保育などの有無によっても変わるため、就職・転職時にはシフトの種類や頻度も確認しましょう。

※出典:こども家庭庁「保育士の一日(乳児クラス)」、「基礎資料 多様なニーズに対応した保育の充実②(p2、p6〜7)」

保育計画・書類作成と行事準備

保育計画や記録の作成、行事準備、保育環境の整備も保育士の仕事です。

月案・週案などの保育計画と書類作成

保育士は、子どもの発達や季節、行事などを考慮して保育計画を作成します。月案ではその月のねらいや活動内容、生活面での援助などを計画し、週案では月案をもとに、その週の遊びや活動、環境構成などを具体化します。保育士が作成する主な書類には、次のようなものがあります。

  • 年間指導計画
  • 月案、週案
  • 保育日誌
  • 個人記録、発達記録
  • 連絡帳
  • 保護者向けのお便り
  • 行事に関する計画書や記録

保育後は子どもの反応や育ちを振り返り、次の計画につなげます。書類の種類や名称、作成頻度は施設によって異なります。

行事準備と環境構成の工夫

運動会や生活発表会、卒園式などでは、プログラムの検討、制作物・小道具の準備、会場設営、練習支援などを行います。通常の保育と並行して職員間で役割を分担しながら進めます。遊具や教材の配置を工夫し、安全な保育環境を整えることも重要です。

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保育士のやりがい・大変なこと・大切な心がけ

保育士のやりがい、大変さ、仕事で大切にしたいことを紹介します。

子どもの成長を見守るやりがい

保育士のやりがいの1つは、子どもの成長を身近で見守れることです。たとえば、次のような変化を感じられる機会があります。

  • 初めて歩けるようになる
  • 言葉が増えたり、自分で着替えられるようになったりする
  • 友達と一緒に遊べるようになる

遊びや声かけをきっかけに成長する姿を見ることや、保護者から「家でもできるようになりました」「保育園を楽しみにしています」といった言葉を受けることも、仕事の喜びにつながります。

業務負担と新人保育士の課題

保育士は日々の保育に加えてさまざまな業務を担うため、次のような負担や難しさを感じることがあります。

  • 保育計画や記録、行事準備、保護者対応などによる業務負担
  • 抱っこや立ち座り、戸外活動などによる体力的な負担
  • 保護者対応や職員間の連携、子どもの安全を守る責任による緊張や不安

経験の浅い保育士は、時間の使い方や業務への対応に難しさを感じることもあります。業務負担軽減に向け、保育計画・記録や保護者との連絡、登降園管理などへのICT活用も進められています。就職・転職時には、残業や持ち帰り業務、ICT導入、新人研修、相談体制などを確認しましょう。

※出典:こども家庭庁「はたらく環境」

保育士が仕事で大切にしたいこと・心がけ

保育士として働くうえでは、子ども一人ひとりを理解し、安全に配慮しながら関わることが大切です。主な心がけとして、次のような点があります。

  • 一人ひとりの発達のペースや性格、興味に合わせて声かけや援助を行う
  • 子どもの動きや遊具、室内の危険箇所を確認し、事故防止や自身の体調管理を心がける
  • 保護者との信頼関係を築き、子どもの体調や様子、伝達事項などを職員間で共有する

情報共有により、担当する職員が変わっても一貫した対応につなげられます。

※出典:こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(p30)」

保育士になるには?資格の取得方法

保育士として働くには、保育士資格を取得したうえで、保育士登録を行う必要があります。資格取得には2つのルートがあります。

1.指定保育士養成施設を卒業するルート

指定された大学・短期大学・専門学校などで、所定の課程や実習を修了して卒業する方法です。主な修業年限は以下のとおりです。

養成施設の種類 修業年限の目安
大学 4年
短期大学 2年
専門学校 2〜3年程度

修業年限やカリキュラム、実習内容、取得できる関連資格は学校によって異なります。

※出典:こども家庭庁「保育士資格取得方法」、「保育士になるには」

2.保育士試験に合格するルート

受験資格を満たして保育士試験に合格する方法で、養成施設へ通わずに資格取得を目指せます。主な受験資格は以下のとおりです。

  • 大学や短期大学の卒業者など:実務経験がなくても受験資格を満たす場合がある
  • 高校卒業者:卒業年月日などによっては、児童福祉施設などで2年以上かつ2,880時間以上の実務経験が必要
  • 中学校卒業者:児童福祉施設などで5年以上かつ7,200時間以上の実務経験が必要

保育士試験の受験資格は、最終学歴や卒業年月日、実務経験の対象施設などによって異なります。詳細は全国保育士養成協議会の最新の受験資格をご確認ください。

試験は筆記試験と実技試験で構成されます。

  • 筆記試験:保育原理、教育原理、社会的養護、子ども家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論など
  • 実技試験:音楽・造形・言語の3分野から2分野を選択

※出典1:一般社団法人全国保育士養成協議会「受験資格詳細」、「試験日程・科目(後期)」
※出典2:e-Gov法令検索「児童福祉法 第18条の18第1項・第3項」

保育士と幼稚園教諭の違い

保育士とよく比較される職種が幼稚園教諭です。必要な資格や勤務する施設、対象となる子どもなどに違いがあります。

管轄・対象年齢・資格の違い

主な違いは以下のとおりです。

項目 保育所 幼稚園
主な管轄 こども家庭庁 文部科学省
施設の位置づけ 児童福祉施設 学校
主な対象年齢 0歳〜就学前 満3歳〜就学前
主に必要な資格 保育士資格(国家資格) 幼稚園教諭免許状

保育士は児童養護施設や乳児院などでも働くため、関わる子どもが0歳〜就学前に限られるわけではありません。

※出典:e-Gov法令検索「児童福祉法 第39条第1項・第2項」、「学校教育法 第1条、第26条」、「教育職員免許法 第3条第1項・第4条第2項」

仕事内容・勤務時間・給与の違い

保育所と幼稚園では制度上の位置づけが異なりますが、実際の仕事内容には共通する部分もあります。主な違いを整理すると、以下のとおりです。

  • 仕事内容:保育所では「養護」と「教育」を一体的に行い、幼稚園では学校教育法に基づいて幼児への教育を行う。いずれも遊びや生活を通じて子どもの成長を支える点は共通する
  • 勤務時間:保育所では早番・遅番などのシフト勤務となる場合がある。幼稚園でも預かり保育などを実施しており、実際の勤務時間は施設によって異なる
  • 給与:勤務先や運営主体、経験年数などによって異なる。令和6年度の経営実態調査では、私立保育所の常勤保育士は月額34.1万円、私立の新制度幼稚園の常勤教諭は33.5万円

給与額はいずれも賞与の12分の1を含み、平均経験年数も異なるため、単純な比較には注意が必要です。

※出典:こども家庭庁「令和6年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査 集計結果(p4)」

保育士が活躍できる勤務先・雇用形態

保育士資格を生かせる勤務先は、一般的な保育所だけではありません。子どもの年齢や施設の目的によって、仕事内容にも違いがあります。

保育所以外の勤務先

主な勤務先は以下のとおりです。

勤務先 特徴
認定こども園 教育と保育を一体的に行う施設
児童養護施設 さまざまな事情により家庭での養育が難しい子どもの生活を支援する施設
乳児院 家庭での養育が難しい乳幼児などを養育する施設
児童発達支援センター 障害のある子どもの発達や日常生活を支援する施設
放課後児童クラブ 主に保護者が昼間家庭にいない小学生の放課後の生活を支援する施設
企業内・事業所内保育施設 企業や事業所で働く従業員の子どもなどを預かる保育施設
病院内保育所 主に病院で働く職員の子どもを預かる保育施設

このほか、産婦人科などの病院で保育士を配置する場合もあります。勤務先によっては、新生児室で沐浴や授乳などの看護師の補助を担当したり、病院付属の保育園で子どもの保育を担当したりする求人例があります。具体的な役割や業務範囲は勤務先によって異なります。

※出典1:e-Gov法令検索「児童福祉法 第43条」、「児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準 第6条第1項第2号」
※出典2:新横浜母と子の病院「保育士(正社員)」

正社員・パート・派遣など雇用形態の選択肢

保育士は、正社員だけでなくパートや派遣でも働けます。

雇用形態 特徴
正社員 クラス担任や保育計画の作成、行事の企画・運営など幅広い業務を担当する場合が多い
パート 勤務する曜日や時間帯を調整しながら、子どもの見守りや生活援助などを担当する場合がある
派遣 派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の保育施設で業務を行う

担当する業務範囲は施設や契約内容によって異なります。勤務時間や仕事内容を確認し、自分の生活スタイルや希望に合った働き方を選びましょう。

保育士の仕事内容に関するよくある質問(FAQ)

保育士の仕事内容に関するよくある疑問に答えます。

Q.正社員とパートの仕事内容に違いはありますか?

A.パートも基本的な保育業務を行いますが、クラス担任や保育計画、行事運営などの担当範囲は勤務先によって異なります。求人票や面接で確認しましょう。

Q.新生児室や産婦人科で働く保育士の仕事内容はどのようなものですか?

A.勤務先によっては、新生児室で沐浴や授乳などの看護師の補助を担当する求人例があります。また、病院付属の保育施設で子どもの保育を担当する場合もあります。具体的な役割や業務範囲は勤務先によって異なります。

Q.保育士の1日はどのようなタイムスケジュールですか?

A.一般的には、朝の受け入れ、主活動、昼食、午睡、おやつ、自由遊び、順次降園という流れです。その間に記録作成や翌日の準備なども行います。

Q.保育士の仕事内容を小学生向けに簡単に説明すると?

A.保育士は、小さな子どもが安全に楽しく過ごせるように、食事や着替え、遊びなどを手伝いながら成長を支える仕事です。子どもと遊ぶだけでなく、けがをしないよう見守ったり、保護者に子どもの様子を伝えたり、行事の準備をしたりする仕事もあります。

Q.履歴書・職務経歴書に保育士の仕事内容を書く場合は?

A.「保育業務全般」だけでなく、担当した年齢クラスや人数、保護者対応、保育計画、行事運営などを具体的に記載しましょう。たとえば「3歳児クラス20人の担任として、生活援助・発達支援、保護者対応、月案・週案作成、運動会の企画運営を担当」のようにまとめます。応募先で生かせる経験や工夫もあれば併せて記載します。

この記事では、保育士の仕事内容や1日の流れ、勤務時間、資格の取得方法などを解説しました。保育士は、保護者や職員、関係機関と連携しながら子どもの成長を支える専門職です。自分に合った施設や働き方も検討してみましょう。

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ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

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