社会福祉士の合格点は何点?合格率の推移と合格基準を解説

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社会福祉士の合格点は何点?合格率の推移と合格基準を解説

2025年(第37回)から社会福祉士国家試験が新カリキュラムとなりました。しかし、合格点の決め方には、カリキュラムの変更によらない普遍的な原則が存在します。

この記事では、一般受験者(試験科目免除なし)の方を対象に、社会福祉士の合格点の決まり方と具体的な合格基準点、過去の推移について解説します。

社会福祉士の合格点

社会福祉士国家試験の合格基準は、総得点の60%程度を基準とし、全科目群での得点を必須とする2つの条件から成り立っています。

社会福祉士国家試験の合格基準点について

2025年2月実施の第37回試験から新カリキュラムが適用され、同試験では総得点129点満点中62点以上、かつ6科目群すべてにおいて得点することが合格条件でした。参考として、2024年2月に実施された第36回試験(旧カリキュラム)では、総得点150点満点中90点以上、かつ18科目群すべてにおいて得点することが合格条件でした。

合格基準点は毎年変動しており、旧カリキュラム(150点満点)の過去5年間では88点から105点の範囲で推移しています。今後も試験の難易度により変動することが予想されます。

難易度補正による合格ラインの決定方法

社会福祉士国家試験では、問題の難易度によって合格ラインが調整される「難易度補正」が行われています。この制度により、問題が例年より難しかった場合は合格点が下がり、易しかった場合は上がる仕組みになっています。これは、試験という物差し(問題)が年によって多少変動しても、合格者の実力という『基準』が大きく変わらないように調整する仕組みです。

実際の補正幅を見ると、旧カリキュラムでは正答率58.7%~70.0%の範囲で変動していました。新カリキュラム初年度の第37回試験では正答率48.1%まで下げられており、試験の難易度が高かったことを示しています。

このような難易度補正のある試験では、問題の難易度に関わらず受験者の中での相対的な位置が重要になります。多くの受験者が正解できる頻出問題については、確実に得点できるよう深く理解し、取りこぼしを防ぐことが合格への近道です。

新カリキュラムによる試験制度の変更点

2025年(第37回)の試験から実施された新カリキュラムによる、主な変更点を解説します。これらを正確に理解することで、効率的な試験対策を行うことができます。

6科目群への移行内容

2025年の新カリキュラム導入に伴い、従来の18科目群から6科目群への大幅な統合が行われました。新カリキュラムでも、6科目群すべてにおいて得点することが必要という「科目群別得点」の基本的な考え方は維持されています。

以下は、新カリキュラムの6科目群を示しています。

                                                                                   
番号新カリキュラム(6科目群)
・医学概論
・心理学と心理的支援
・社会学と社会システム
・社会福祉の原理と政策
・社会保障
・権利擁護を支える法制度
・地域福祉と包括的支援体制
・障害者福祉
・刑事司法と福祉
・ソーシャルワークの基盤と専門職
・ソーシャルワークの理論と方法
・社会福祉調査の基礎
・高齢者福祉
・児童・家庭福祉
・貧困に対する支援
・保健医療と福祉
・ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
・ソーシャルワークの理論と方法(専門)
・福祉サービスの組織と経営

科目群が6つに統合されたことで、形式上の足切り条件は緩和されました。しかし、各科目群の範囲が広くなったことにより総合的な理解が求められます。

試験科目の構成と配点の詳細

2025年新カリキュラムによる試験は、総問題数129問となり、旧カリキュラムの150問から21問減少しました。第37回試験の実際の出題配分は以下のとおりです。

科目群 出題数 配点比率
①医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム 18問 14.0%
②社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度 24問 18.6%
③地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉 21問 16.3%
④ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎 21問 16.3%
⑤高齢者福祉、児童・家庭福祉、貧困に対する支援、保健医療と福祉 24問 18.6%
⑥ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)、ソーシャルワークの理論と方法(専門)、福祉サービスの組織と経営 21問 16.3%

出題配分を見ると、科目群②と⑤が各24問と最も多く、福祉制度の中核分野として重点的な学習が必要だと推測できます。科目群①は18問、③・④・⑥は各21問であり、極端に少ない分野はありません。

出題形式は、五肢択一を基本とする多肢選択形式で、各問題1点です。

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年度別の合格点と合格率の推移

社会福祉士国家試験の合格点と合格率の推移について、過去のデータを分析することで、試験の傾向と対策のポイントを把握できます。

新カリキュラム移行後を含む合格点推移と傾向分析

社会福祉士国家試験の合格点推移を見ると、カリキュラム変更による影響が明確に表れています。以下の表は、第32回から第37回までの合格基準点をまとめたものです。

試験回(実施年) 合格基準点 満点 正答率
第37回(2025年) 62点 129点 48.1%
第36回(2024年) 90点 150点 60.0%
第35回(2023年) 90点 150点 60.0%
第34回(2022年) 105点 150点 70.0%
第33回(2021年) 93点 150点 62.0%
第32回(2020年) 88点 150点 58.7%

改めて過去5年間の旧カリキュラム(第32回〜第36回)を振り返ると、合格ラインは正答率58%から70%の幅で変動していました。新カリキュラムでは総得点が変更されたため単純な点数比較はできませんが、基本的には基準となる正答率60%前後を目標とした学習計画を立てることが効果的でしょう。第37回の正答率48%は試験の難易度が高かったことを示しており、今後の推移を注視する必要があります。

合格率の推移と新カリキュラムの影響

社会福祉士国家試験の合格率は、年度ごとに変動しています。過去6年間では約29%から58%の範囲で推移しています。

以下は、過去6年間の社会福祉士国家試験の受験者数と合格者数、合格率のデータです。

試験回(実施年) 受験者数 合格者数 合格率
第37回(2025年) 27,616名 15,561名 56.3%
第36回(2024年) 34,539名 20,050名 58.1%
第35回(2023年) 36,974名 16,338名 44.2%
第34回(2022年) 34,563名 10,742名 31.1%
第33回(2021年) 35,287名 10,333名 29.3%
第32回(2020年) 39,629名 11,612名 29.3%

第37回試験(2025年)では、受験者数が前年から約7,000名減少しましたが、合格率は56.3%と高水準を維持しました。

この記事では、社会福祉士の合格点の決まり方と推移、新カリキュラムによる変更点について詳しく解説しました。合格点は年度によって変動しますが、正答率60%以上を安定して取れる実力を身につけることが必要となるでしょう。これから社会福祉士を目指す方の参考になれば幸いです。

ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

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