「夜勤がつらくて、もう辞めたい」と感じるほど、夜勤で生活リズムが乱れ、心身の負担を抱えている方もいるのではないでしょうか。「この働き方を続けていけるのだろうか」と不安を抱く声も多く聞きます。
この記事では、夜勤がきつい方に向けて、客観的な理由や年代別に合わせた対処法、夜勤なしで年収を維持する働き方について解説します。
看護師の夜勤がきついと感じる理由
夜勤のきつさは、単なる「寝不足」や「体力不足」にとどまりません。生命を預かるプレッシャーや、身体の生理的な仕組みに反する勤務形態が影響します。ここでは、きついと感じる理由と、体調を把握するためのチェックリストを紹介します。
看護師が夜勤で疲弊する客観的な理由
看護師の夜勤がきついと感じる最も大きな理由は、交代制勤務によるサーカディアンリズム(体内時計)の乱れと、少人数体制による業務責任の重さです。実際、厚生労働省の調査によると、看護師の主な退職理由の一つに「夜勤・交代制勤務の負担」が挙げられています。
※出典1:厚生労働省の「概日リズム睡眠・覚醒障害」
※出典2:厚生労働省の「看護職員の現状と推移(p18)」
夜勤のきつさセルフチェックリスト
現在感じている夜勤の負担が、体や心にどの程度影響しているかを確認するためのチェックリストです。2つ以上当てはまったら注意が必要です。いくつ当てはまるかを目安に、今後の働き方を考える参考にしてください。
| チェック項目事例 | はい / いいえ |
|---|---|
| 夜勤明けに疲労感が2日以上続く | はい / いいえ |
| 寝室の環境を整えても熟睡できない | はい / いいえ |
| 夜勤がある日とない日で睡眠時間が大きく異なる | はい / いいえ |
| 夜勤前や夜勤中に、理由もなく強い不安感や動悸を感じる | はい / いいえ |
| 夜勤によって、胃腸炎や片頭痛などの体調不良が起こる | はい / いいえ |
| 家族や友人との交流、趣味の時間など、仕事以外の活動に意欲が湧かない | はい / いいえ |
※出典1:公益社団法人 日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(p14~17)」
※出典2:心療内科・精神科 ともクリニック浜松町の「【医師監修】「眠れない」「気分が沈む」は夜勤の影響かも?夜勤と心の健康の関係」
年代別に見る夜勤のきつさと対策
夜勤のきつさの感じ方は、年齢や家庭環境によって変わります。ここでは、年代別に夜勤がきついと感じやすい理由と、対策の例を解説します。
20代〜30代前半について
この年代は、業務経験の年数が比較的浅いので、まずは仕事の流れやリズムに慣れることが大切です。
きついと感じる理由:
業務への不慣れさや技術習得のプレッシャーに加え、急変対応や判断を求められる場面が多いことから、精神的な緊張が続きやすい点が挙げられます。また、夜勤によって生活リズムが乱れ、プライベートとの両立が難しくなることも負担になりやすい時期です。
対策(例):
夜勤明けに無理な予定を入れず、仮眠後に行動を始める時間や食事の時間を一定に保つなど、日々のルーティンを整えることが大切です。生活リズムをできるだけ固定することで、体内時計が安定しやすくなります。
30代後半〜40代について
この年代は、周囲の協力を得られるようにすることがより一層大切になります。
きついと感じる理由:
子育てや家族の介護など家庭での役割が増える時期であり、夜勤による睡眠不足が日常生活に影響しやすくなります。加えて、体力の回復に時間がかかり始め、夜勤後の疲労が残りやすくなる傾向があります。
対策(例):
まずは職場の上司に相談し、「育児・介護休業法」に基づく短時間勤務制度や夜勤回数の調整が可能かを確認してみるのも一つです。(※調整が可能かどうかは職場によるため、職場の規定を要確認。)勤務形態を見直すことで、仕事と家庭の両立がしやすくなる場合があります。
※出典:厚生労働省の「次世代育成支援対策推進法の一部を改正する法律の概要(p2)」
50代以降について
この年代は、自分の体調などを適切に把握し、現実的な判断を下せることが大切になります。
きついと感じる理由:
ホルモンバランスの変化や慢性的な疲労の蓄積により、夜勤後の回復に時間がかかりやすくなります。睡眠の質が低下しやすく、健康診断で生活習慣病リスクを指摘されるケースが増えるのもこの年代の特徴です。
対策(例):
無理を続けず、夜勤のない部署への異動や、訪問看護やクリニックなどの日勤のみの職場を検討することも一つの選択肢です。体調やライフステージに合わせて、働き方を柔軟に見直すことが重要です。
※出典:公益社団法人 日本産科婦人科学会の「更年期障害」
夜勤なしでも年収を維持する方法
夜勤の負担を減らしたいと感じたとき、気になるのが「収入が下がらないか」という点ではないでしょうか。ここでは、夜勤をしない、または回数を抑えながらも、年収を大きく落とさずに働くための考え方と選択肢を紹介します。
日勤中心で働ける職場を探してみる
夜勤手当がなくても、基本給や各種手当、インセンティブが整った職場を上手く選べば、日勤のみでも条件次第で年収を維持できる可能性があります。(※条件は施設や地域によって異なります。)まずは、夜勤なしで働ける選択肢を知っておくことが大切です。以下は、日勤中心で働ける代表的な職場の例です。
| 職場 | 主な業務内容 | 特徴(施設による) |
|---|---|---|
| 病院の一般外来 | 問診や採血、診察補助業務が中心 | 残業有無はその日の診療時間次第で変わる |
| 訪問看護ステーション | 利用者の自宅や施設に訪問し、医師の指示に基づいた看護を行う | オンコール対応が必要な場合がある |
| クリニック | 看護業務に限らず、受付・電話対応などの業務もあり | 日曜や祝日が固定休な場合がある |
| 健診センター | 健康診断や生活習慣病の検査といった業務が中心 | 出張型検診など移動が発生する場合がある |
働き方を調整して夜勤の負担を減らす
すぐに転職して、夜勤を完全になくすことが難しい場合もあるでしょう。そのような時には、夜勤の回数や勤務形態を調整することで、体の負担を抑えつつ年収を維持できる可能性があります。
たとえば、夜勤回数を減らして日勤を増やす、夜勤専従から日勤+オンコール対応に切り替えるなど、職場内で調整できる選択肢がないかを確認してみましょう。また、役職手当や専門資格手当、委員会活動などを活用することで、夜勤手当に依存しない収入構成を目指せるケースもあります。
看護師などの求人情報はこちら夜勤がきついと感じたときに考えておきたいこと
夜勤がきついと感じたからといって、すぐに転職などの大きな決断に迫られる必要はありません。大切なのは、これまで紹介してきたセルフチェックや年代別の対処法を踏まえながら、自分の体調やライフステージに合った、無理のない選択肢を整理することです。
自分の体調や心のサインを見逃さない
夜勤のつらさは、ある日突然限界を迎えるものではなく、少しずつ積み重なっていくことが多いものです。「以前より疲れが取れにくい」「気持ちが沈みやすい」と感じたら、それは無理をしているサインかもしれません。
忙しさの中で後回しにしがちですが、自分の体調や心の声にしっかり目を向け、大きな不調につながる前に働き方を見直すことが大切です。早めに行動することで、選べる選択肢も広がり、無理のないペースで次の一歩を考えやすくなります。
分かりやすい条件だけで判断しない
求人サイトを活用して自分で新しい職場を探す場合は、「夜勤がないかどうか」だけで判断しないことが大切です。勤務時間や休日、手当の内訳、残業やオンコールの有無などを総合的に見て、自分の生活や体調に合う働き方かどうかを確認しましょう。
また、求人情報だけでは分かりにくい職場の雰囲気や実際の働き方については、口コミや体験談を参考にしたり、面接時に具体的な質問を用意したりすることも有効です。焦って決めるのではなく、複数の選択肢を比較しながら検討する姿勢が、後悔しない職場選びにつながります。
この記事では、看護師の夜勤がきつい理由や、年代別の対策、夜勤なしでも年収を維持できる働き方について解説しました。夜勤がきついと感じたら、負担を減らすための行動を検討し、心身ともに健康で長く続けられる働き方を見つけましょう。
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執筆者:ウェルミーマガジン編集部
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