「この大変さ、自分だけ?」「他の病院も同じなの?」と、夜勤中にふと感じることはありませんか。心身への負担や生活リズムの乱れなど悩みは尽きませんが、実はそれ、多くの看護師が共感するあるあるかもしれません。
この記事では、共感間違いなしの夜勤あるあるを紹介します。さらに、仮眠のコツや夜勤なしの働き方など、つらさを乗り切るための解決策も解説します。
看護師の夜勤あるある(全25事例)を紹介
このセクションでは、現役看護師や夜勤経験者から集めた、思わず「うちの病院と同じ!」と頷いてしまうような夜勤あるあるを、勤務の時系列に沿って全25の事例として紹介します。共感して、日々のストレスを少しでも軽くしましょう。
勤務前の夜勤あるある
夜勤前のなかなか寝付けないもどかしさや、出勤直後の病棟の雰囲気で忙しさを悟る瞬間など、出勤前からすでにあるあるは満載です。
- 夜勤前は食事も睡眠も調整しているけど、なんだか寝付けない。
- 夜勤中に食べる休憩用の軽食やお菓子を買い込みすぎてしまう。
- 日勤の時よりも、化粧が薄くなる。
- 出勤したばかりなのに、なぜか疲労を感じる。
- 出勤時、日勤スタッフの疲れた表情を見て「今日は忙しい」と察する。
- 夜勤メンバーのシフトを確認し、リーダーやペアの看護師に一喜一憂する。
勤務中の夜勤あるある
深夜のナースステーションは静寂と緊張が入り混じる独特の空間です。ここからは、業務中によく起こる現象やハプニングをご紹介します。
- 配膳・食事介助・配薬・口腔ケアなど、食事の時間が忙しすぎる。
- 「今日落ち着いてますね」というと、決まって急変したりナースコールが鳴り始めたりする。
- 深夜に一人きりでフロアを巡視する際、原因不明の物音に過剰に反応してしまう。
- ナースコールがなぜか連鎖的に鳴りだす。
- 夜勤の記録がなかなか終わらない。
- 朝のラウンドでは、ワゴンを歩行器代わりにしてしまう。
休憩・仮眠中の夜勤あるある
ホッと一息つけるはずの休憩時間も、夜勤中は気が抜けない瞬間の連続です。ここでは、休憩室や仮眠にまつわる、あるあるをご紹介します。
- カップ麺を食べようとすると、途中で呼び出しがかかり麺が伸びる。
- 休憩中の食事が数分で完了するほどの「早食いスキル」が身についてしまう。
- 仮眠しようとしたタイミングでトラブルが発生しやすい。
- 寝過ごすのが怖くて大量にアラームをセットする。
- 仮眠時間に全く眠れず、諦めて病棟の記録整理を始めてしまう。
- 仮眠の終わり頃に急に眠くなる。
夜勤明けのあるある
夜勤を終えた後の解放感は、看護師にとって大きなご褒美のようなものです。しかし、その解放感ゆえに引き起こされる衝動的な行動や、身体の異変もまたあるあるです。
- 出勤はコンタクト、退勤は眼鏡。
- 夜勤明けは異様なハイテンションになり、そのまま遊びや予定を入れて後悔する。
- なぜか「爆買い」してしまう。
- 異様な食欲に襲われ、高カロリーのものを無性に食べたくなる。
- ナースコールやモニター音が、帰宅後も頭の中で鳴っているように感じる。
- 家に帰るなり、メイクも落とさずベッドに倒れ込み、夕方まで爆睡する。
- 少しの仮眠のつもりが、目覚めたら1日が終わっている。
夜勤のあるあるが生まれる背景を分析
あるあるの裏側には、看護師の過酷な労働環境や健康上の課題が隠されています。ここでは、厚生労働省などのデータに基づき、夜勤の実態とそれが健康に与える影響について客観的に解説します。
看護師の夜勤実態
看護現場では夜勤要員の不足が常態化しており、依然として負担の重い状況が続いています。特に「2交替」職場では、病棟の5割弱で「16時間以上の長時間夜勤」が行われており、心身への悪影響や安全面でのリスクが高まっています。
また、疲労が十分に回復できない「8時間未満」の勤務間隔で働くケースも約4割に及んでおり、過酷な労働環境の中で日勤と夜勤を繰り返す看護師が多いことが浮き彫りになっています。
※出典1:厚生労働省「看護の多様なワークスタイル(p2)」
※出典2:日本医療労働組合連合会「2025年度 夜勤実態調査結果(p8)」
夜勤が看護師の健康に与える影響とリスク
夜勤や不規則な睡眠リズムによる生活リズムの乱れは、単なる疲労だけでなく、深刻な健康リスクにつながる可能性があります。「夜勤明けに食欲が増す」「体重が増加する」といったあるあるの背景には、睡眠不足によるホルモンバランスの乱れが関係しています。睡眠不足の状態は生活習慣病のリスクを高め、さらにはメンタル状況にも影響を及ぼすと指摘されています。
夜勤体制に起因する健康問題は、個人の努力で解決できる範囲を超えているケースも少なくありません。自身の健康を守るためにも、夜勤によるリスクを正しく理解し、専門的な対策を講じることが重要です。
※出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と生活習慣病との深い関係」
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夜勤のつらさは、共感するだけでなく具体的な行動で対処することが大切です。ここでは、あるあるの背景にある問題を解消し、体調を万全に保つための具体的な実践方法や、夜勤明けのNG行動とOK行動を比較して解説します。
夜勤中の食事と休憩を効果的に取る方法
夜勤中の食事は、急変対応で中断されがちですが、血糖値の急激な上昇を避けることが重要です。エネルギーを緩やかに補給できる食事を意識しましょう。
- 油っこいもの、刺激の強いもの、カロリーの高いものは避け、消化に優れ、エネルギーを緩やかに補給できるヨーグルトや果物、野菜ジュース、おにぎりなどを選ぶ。
- 休憩時間は必ず確保し、可能であれば休憩に入る時間を事前に夜勤メンバーで共有しておく。
- 水分は十分に摂るよう心がける。
※出典:日本看護協会「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(p91~92)」
夜勤中の仮眠の質を高めるコツ
夜勤中の仮眠の質は、その後のパフォーマンスを大きく左右します。限られた休憩時間の中で少しでも深く眠り、体力を回復させるために、以下のコツを試してみましょう。
- 仮眠前にカフェインを摂取すると、目覚めがすっきりしやすくなります。
- アラームは数分おきに鳴らすなどして寝坊を防ぐ。
- 仮眠後はストレッチなどで軽く体を動かす。
- 手や顔を冷たい水で洗う。
※出典:日本看護協会「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(p91、96)」
夜勤明けの過ごし方:NG行動とOK行動の比較
夜勤明けについやってしまう「爆買い」や「爆食」は、疲労からくるストレスを解消しようとする衝動的な行動です。こうした欲求に流されず、心身の回復を最優先にするため、NG行動をOK行動へ切り替えてみましょう。
| 項目 | 夜勤明けのNG行動 | 夜勤明けのOK行動(推奨) |
|---|---|---|
| 食事 | 高カロリー・高糖質の爆食。 | 消化が良く、ミネラル豊富な食事を摂る。 |
| 睡眠 | 帰宅後すぐに長時間の睡眠 | 短時間の仮眠(2〜3時間を目安)を取り、夜の睡眠をしっかり取る。 |
| 夜勤明けの過ごし方 | ハイテンションのまま長時間の外出や激しい運動をする。 | 軽いストレッチ、ゆっくり入浴、自宅などでリラックスして過ごす。 |
※出典:日本看護協会「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(p92~96)」
夜勤がきついと感じた看護師のキャリア選択
夜勤のつらさが慢性的な体調不良やメンタル不調につながっている場合、夜勤なしの働き方を選ぶことも重要なキャリアの選択です。ここでは、夜勤なしで働ける職場や、メリット・デメリットについて解説します。
夜勤なしの働き方:病棟以外での選択肢
夜勤が体力的に厳しい、生活リズムを整えたいという悩みを抱える看護師にとって、病棟勤務以外の選択肢は大きな希望となります。主に以下のような分野では、原則として夜勤なしの働き方を選択できます。
- クリニック・診療所
- 訪問看護ステーション
- 企業の産業看護師
- 美容クリニック
夜勤なしで働ける施設・領域の比較
夜勤なしの職場へ移る場合、施設によって業務内容や働き方の特徴は大きく異なります。代表的な3つの領域について、主なメリットと知っておくべきデメリットを整理しました。
| 施設・領域 | 主なメリット | 知っておきたいデメリット |
|---|---|---|
| クリニック | 日・祝休みが多い、日勤のみで体力的な負担が少ない | 病棟より給与が下がる傾向にある |
| 訪問看護 | 一人ひとりの利用者さんとじっくり関われる、給与水準が比較的高め | オンコール当番がある、移動が多い、現場での単独判断や緊急対応が求められる |
| 産業看護師 (企業内) |
カレンダー通りの土日祝休み、残業が少なくワークライフバランスが取りやすい | 求人数が比較的少なく狭き門、臨床スキルに加えて産業保健の知識が求められる |
この記事では、看護師の夜勤あるある25の事例を紹介し、共感を深めるとともに、夜勤の背景にある健康リスクや、つらさを乗り切るための具体的な仮眠・生活対策、そして夜勤なしの働き方について解説しました。
夜勤のつらさが限界にきていると感じたら、それはキャリアを見直すタイミングかもしれません。夜勤なしの職場や自分に合った働き方を見つけるために、まずは情報収集から始めてみましょう。
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執筆者:ウェルミーマガジン編集部
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