幼稚園の先生は英語で何という?保育士を表す英語との違いと園で使えるフレーズ集

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幼稚園の先生は英語で何という?保育士を表す英語との違いと園で使えるフレーズ集

外国籍の子どもが入園したり、園で英語教育を取り入れたりすると、英語での声かけや保護者対応が必要になる場面もあります。「自分の職業を英語でどう伝えればよいのか」「子どもや保護者に英語で声をかけるにはどうすればよいのか」と不安を感じている方もいるでしょう。

この記事では、幼稚園の先生や保育士を表す英語表現の違い、園で使いやすい英語フレーズ、英語力を保育の仕事に活かすためのポイントを解説します。

幼稚園の先生・保育士を表す英語表現とニュアンス

幼稚園の先生や保育士を表す英語表現は、子どもの年齢や施設の種類、国・地域によって異なります。日本語の「幼稚園の先生」「保育士」をそのまま一語で置き換えるのではなく、相手に伝えたい役割に合わせて表現を選ぶと、仕事内容が伝わりやすくなります。

幼稚園の先生は英語でkindergarten teacherといえる

「幼稚園の先生」を英語で表す場合、kindergarten teacherという表現が使えます。kindergartenは英語圏で幼稚園や就学前教育に関わる言葉として使われますが、日本の幼稚園の先生と完全に同じニュアンスで伝わるとは限りません。

たとえば、文部科学省の諸外国調査では、アメリカの幼児教育制度について、主に5歳児が通う幼稚園をkindergartenと整理しています。一方、カナダのオンタリオ州の例では、kindergartenは4〜5歳児を対象とする制度として示されています。このように、kindergartenは国・地域によって対象年齢が異なるため、英語で説明する際は相手の国・地域による違いも意識しておくとよいでしょう。

自己紹介などでは「I’m a kindergarten teacher.(私は幼稚園の先生です)」と伝えると、幼い子どもに教育的に関わる仕事だとイメージしてもらいやすいでしょう。

※出典:文部科学省「諸外国における最新の幼児教育の動向調査(p21、27)

preschool teacherやnursery teacherとの違い

幼稚園や保育施設を表す英語表現は、アメリカ英語とイギリス英語で異なります。まずは施設の種類を年齢の低い順に整理してみましょう。

対象・主な役割 アメリカ英語でよく使われる表現 イギリス英語でよく使われる表現
主に生活援助を行う施設
(保育園・託児所など)
daycare (center) nursery, day nursery
主に2〜4歳児向けの教育施設
(保育学校など)
nursery school, preschool nursery school, nursery class
主に4〜5歳児向けの就学準備クラス
(小学校付設のクラスなど)
kindergarten reception class(※)

※reception classは、イングランドなどで4〜5歳児が通う小学校付設のクラスを指します。

先生や保育士の呼び方は、これらの施設名と結びついています。

アメリカでは一般に、保育園や託児所にあたる施設はdaycareと呼ばれることが多く、そこで生活援助や保育を担う職員はdaycare workerやchildcare workerと呼ばれます。

一方、文部科学省の諸外国調査によると、アメリカの幼児教育制度では、主に2〜4歳児を対象とした保育学校をnursery schoolやpreschool、主に5歳児が通う幼稚園をkindergartenとして整理しています。そのため、preschool teacherは、主に2〜4歳児の就学前の子どもに対し、教育的な関わりを持つ先生を表す際に使いやすい表現といえます。

また、イギリスでは教育施設・保育施設ともにnurseryという言葉がよく使われます。ただし、nursery teacherは、主にnursery schoolやnursery classなどで教育的な関わりを担う先生を指すことが多い表現です。0歳の乳児を含む幅広い保育や生活援助まで表したい場合は、nursery worker、childcare worker、early years practitionerなどの表現も使われます。

相手の国・地域によってもニュアンスが変わる可能性があるため、「I take care of babies and toddlers.(乳幼児のお世話をしています)」など、担当年齢や具体的な業務を添えて説明すると誤解を防ぎやすいでしょう。

※出典:文部科学省「諸外国における最新の幼児教育の動向調査(p21)

幼稚園教諭と保育士の英訳の違い

日本では、幼稚園教諭と保育士は制度上異なる資格です。英語で説明する場合も、生活面の援助や保育を中心に伝えたいのか、幼児教育に関わる先生として伝えたいのかによって表現が変わります

日本法令外国語訳DBシステムでは、学校教育法における幼稚園の「教諭」はteachers、児童福祉施設に関する基準における「保育士」はnursery teachersと訳されています。日常会話や英語で仕事内容を説明する場面では、教育的な側面が強い幼稚園教諭はkindergarten teacherやpreschool teacherが、生活援助やケアの側面が強い保育士はnursery teacherやchildcare workerが選ばれやすいといえます。

ただし、日本の資格制度と海外の制度は完全には一致しないため、履歴書や面接で使う場合は単語の直訳にとらわれず、自分の仕事内容を具体的に説明できるようにしておくと安心です。

※出典1:日本法令外国語訳DBシステム「学校教育法
※出典2:日本法令外国語訳DBシステム「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
※出典3:文部科学省「幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例

英語表現 主な意味・ニュアンス 使われやすい場面
kindergarten teacher 幼稚園の先生 自己紹介、職業説明、英語圏の相手への説明
preschool teacher 就学前の子どもを教える先生 プリスクール、幼児教育施設での職業説明
nursery teacher 乳幼児に関わる先生 保育施設、幼児教育施設での説明
childcare worker 生活面の援助や保育を担う職員 保育所、託児施設などの説明
early childhood educator 乳幼児教育に関わる専門職 履歴書、職務経歴書、専門性を伝えたい場面

early childhood educatorという包括的な表現

専門性を伝えたい場合は、early childhood educatorという表現もあります。early childhoodは「乳幼児期」や「幼児期」を指し、educatorは教育に関わる人を意味します。

文部科学省の諸外国調査では、カナダのオンタリオ州の例として、幼稚園教諭にあたる資格と幼児教育者(early childhood educator、略称ECE)の資格があることが示されています。国・地域によって制度は異なりますが、early childhood educatorは、乳幼児教育に関わる専門職であることを伝えたいときの選択肢になります。

※出典:文部科学省「諸外国における最新の幼児教育の動向調査(p28)

園で明日から使える英語フレーズ

園で使う英語は、難しい表現よりも、短くてわかりやすい言葉を選ぶことがポイントです。子どもに伝わりやすい声かけや、安全を守るための指示、保護者への簡単な連絡表現を覚えておくと、日々の保育で使いやすくなります。

登園時とあいさつの定番フレーズ

登園時は、子どもが安心して一日を始められるよう、明るく短いフレーズで声をかけましょう。Good morning!だけでも伝わりますが、体調や気分を確認する言葉を添えると、より自然なやり取りになります。

英語フレーズ 日本語の意味 使う場面
Good morning! おはよう! 登園時のあいさつ
How are you today? 今日は元気かな? 体調や気分を確認するとき
Let’s say hello to your friends. お友だちにあいさつしようね。 朝の会や登園直後
Please put your bag here. かばんをここに置いてね。 荷物の整理を促すとき

食事や手洗いで使える生活フレーズ

手洗いや食事の場面では、子どもがすぐ行動に移せるよう、短い言葉にジェスチャーを添えて伝えると理解しやすくなります。

英語フレーズ 日本語の意味 使う場面
Wash your hands with soap. 石けんで手を洗おうね。 手洗いの声かけ
Dry your hands, please. 手を拭いてね。 手洗い後の声かけ
Time for lunch! お昼ごはんの時間だよ。 食事の開始時
Chew well. よく噛んでね。 食事中の安全確認
Drink some water. お水を飲もうね。 水分補給を促すとき

子どもを褒める・励ます表現

子どもを褒めたり励ましたりする言葉は、保育の中で使う機会が多い表現です。Good job!だけでなく、場面に合わせていくつかの言い方を使い分けると、子どもの意欲を引き出しやすくなります。

英語フレーズ 日本語の意味 使う場面
Good job! よくできたね! できたことを褒めるとき
Well done! よくがんばったね! 努力を認めるとき
You did it! できたね! 達成を一緒に喜ぶとき
Try again. もう一度やってみよう。 失敗した子どもを励ますとき
I’m proud of you. 先生もうれしいよ。 がんばりをしっかり伝えたいとき

外国籍の保護者への連絡と対応

保護者への連絡では、子どもの様子を具体的に伝えることが大切です。特に外国籍の保護者に対しては、短くわかりやすい表現を使い、必要に応じて連絡帳や翻訳アプリを併用すると、内容を確認しながら伝えやすくなります。

英語フレーズ 日本語の意味 使う場面
He had a great time today. 今日はとても楽しく過ごしていました。 子どもの様子を伝えるとき
She ate all of her lunch. 給食を完食しました。 食事の様子を伝えるとき
He took a nap for one hour. 1時間お昼寝しました。 午睡の様子を伝えるとき
Please check the notice. お知らせを確認してください。 配布物や連絡事項を伝えるとき
Please bring extra clothes tomorrow. 明日、着替えを持ってきてください。 持ち物を依頼するとき

けがや発熱、アレルギーなど健康や安全に関わる内容は、口頭だけで伝えると誤解が生じる可能性があります。重要な連絡は、園のルールに沿って記録を残し、必要に応じて管理職に確認しながら、通訳や翻訳ツールなども活用しましょう。

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英語を活かせる園の種類と必要スキル

園によっては、日常的に英語を使ったり、独自の英語プログラムを導入したりしている場合があります。こうした園では、子どもと英語で関わる力に加え、外国籍の職員や保護者と円滑にコミュニケーションを取る力が求められます。

プリスクールとインターナショナルスクールの違い

プリスクールは、英語を使った保育や幼児教育を行う施設を指すことが多く、保育の実態がある施設は、認可外保育施設に該当することがあります。一方、いわゆるインターナショナルスクールは、文部科学省によると、一般的に主に英語で授業が行われ、外国籍の児童生徒を対象とする教育施設と捉えられています。

どちらも英語を使う場面が多い職場といえますが、幼稚園教諭や保育士に求められる役割は異なる傾向にあります。プリスクールでは、食事や着替えなどの生活援助を英語で行ったり、外国籍の職員によるレッスンを補助したりと、保育業務と英語での関わりの両立が求められやすいでしょう。

一方、インターナショナルスクールの幼児部などでは、アシスタントティーチャーとして教育プログラムの補助に入ったり、日本語を話す保護者と外国籍の職員の橋渡し役を任されたりすることもあります。

応募前には、英語を使う場面が子どもとの生活・遊び中心なのか、教育プログラムの補助や事務的な連携にまで及ぶのかを把握しておくと安心です。

※出典:文部科学省「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について

求められる英語力の目安

園で求められる英語力は、教育方針や担当業務によって異なります。英語レッスンの補助が中心の園もあれば、日常的な保育や職員間の連絡を英語で行う園もあります。

採用情報では、英検2級程度以上などを目安にする園もありますが、資格やスコアだけで判断されるとは限りません。子どもにわかりやすく声をかける力、外国籍の職員と連携する力、保護者に必要な情報を落ち着いて伝える力など、実践的なコミュニケーション力も重視されやすいポイントです。

英語力を示す資格・検定

英語力を客観的に示す方法として、英検やTOEICなどの資格・スコアがあります。英検は級ごとに英語力の目安が示されており、TOEICはスコアによって英語によるコミュニケーション能力を示す材料になります。

また、幼児教育や保育の場で使う英語を学びたい場合は、幼保英語検定のように保育の場面を想定した検定もあります。一般的な英語力に加え、おむつ替えや排泄、けがの対応、保護者対応など、保育ならではの語彙を身につけたい人に向いています。

※出典1:公益財団法人日本英語検定協会「各級の目安
※出典2:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表
※出典3:一般社団法人語学検定協会「幼保英語検定とは

英語を使う園で求められる実践スキル

英語を使う園で働く場合、英語の知識だけでなく、保育の専門性と組み合わせて使える力が求められます。たとえば、走っている子どもに「Walk, please(歩こうね)」とジェスチャーを交えて短い言葉で伝える工夫や、手遊び歌を通して自然に英語に触れられる環境をつくる力などです。

また、外国籍の職員に対しても「Let's share today's schedule(今日の予定を共有しましょう)」と自ら声をかけ、文化や価値観の違いをすり合わせながら保育方針を共有する姿勢が役立ちます。

英語を流ちょうに話すことだけを目指すのではなく、子どもの安全を守り、安心して過ごせる環境をつくるために英語を使う視点が大切です。

英語力を保育の仕事に活かすためのポイント

英語力は、幼稚園教諭や保育士としての専門性に加えられる強みの一つです。ただし、英語を使う頻度や求められるレベルは園によって差があります。転職やキャリアアップを考える場合は、自分の英語力と園が求める役割が合っているかを確認することが大切です。

英語を使う園を選ぶときの確認ポイント

英語を活かして働きたい場合は、求人票や園のホームページで、英語をどのように取り入れているかを確認しましょう。週に数回の英語レッスンなのか、日常保育の中で英語を使うのか、外国籍の職員が常駐しているのかによって、幼稚園教諭や保育士に求められる役割は変わります。

確認項目 確認したい内容
英語を使う頻度 レッスン時のみか、日常保育でも使うのか
担当する業務 英語レッスンの補助、保護者対応、カリキュラム作成など
職員体制 外国籍やバイリンガルの職員がいるか
必要な資格・スキル 英検やTOEICなどの目安があるか
研修制度 入職後に英語や保育英語を学べる機会があるか

「英語を使う園」といっても、園によって保育方針や業務内容はさまざまです。入職後のミスマッチを防ぐためにも、面接では英語を使う場面やサポート体制について確認しておくと安心です。

キャリアアップに向けた学習ステップ

英語に苦手意識がある場合は、いきなり難しい文法や長い会話を目指す必要はありません。まずは登園、手洗い、食事、片付け、降園など、毎日の保育で使う短いフレーズから覚えると実践につなげやすくなります。

慣れてきたら、子どもの様子を保護者に伝える表現や、外国籍の職員と打ち合わせをするための表現を増やしていきましょう。さらに英語力を客観的に示したい場合は、英検やTOEIC、幼保英語検定などの資格取得を目指すのも一つの方法です。

英語力を強みにした転職の視点

英語力を強みに転職を考える場合は、単に「英語が使える職場かどうか」だけでなく、自分がどのように英語を活かしたいのかを整理しておきましょう。子どもと英語で関わりたいのか、外国籍の保護者対応に携わりたいのか、英語プログラムの企画に関わりたいのかによって、選ぶ園は変わります。

また、幼稚園教諭や保育士としての経験に英語力を掛け合わせることで、プリスクールや、幼児部を持つインターナショナルスクール、英語教育に力を入れる認定こども園など、職場選びの幅が広がる可能性があります。求人を比較する際は、給与や勤務時間だけでなく、英語を使う場面、求められるレベル、研修制度、外国籍の職員との連携体制にも目を向けましょう。

この記事では、幼稚園の先生にまつわる英語表現や、園で役立つフレーズ、英語力を仕事に活かすためのポイントを解説しました。英語は一朝一夕に身につくものではありませんが、まずは毎日の保育で使える短いフレーズから始めることで、少しずつ自信につながります。子どもや保護者とよりよい関係を築くための手段として、できる表現から取り入れていきましょう。

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ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

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