盛り上がる高齢者向け都道府県クイズ!レベル別・回想法を深める声かけ例

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盛り上がる高齢者向け都道府県クイズ!レベル別・回想法を深める声かけ例

「利用者さんがなかなかクイズに集中してくれない」「いつも同じ人ばかりが答えてしまい、レクリエーションの盛り上がりに欠ける」と悩む介護職の方もいるでしょう。都道府県クイズは、単なる脳トレを超えて、心の満足度や生きがいにつながるレクリエーションです。

この記事では、高齢者(利用者さん)向けの都道府県クイズの目的や効果、実際に使える問題や声かけの例をご紹介します。

都道府県クイズの意義

都道府県クイズは単に地理の知識を問うだけでなく、利用者さん一人ひとりに人生を振り返っていただく機会にもなります。ここでは、都道府県クイズの目的とその効果について解説します。

都道府県クイズの目的

都道府県クイズの目的は、利用者さんの記憶や経験を自然に引き出す「きっかけ」を作ることにあります。昔のことを思い出して言葉にしたり、相手の話を聞くことで、脳が刺激されます。こうした行為は、活動性や自発性の向上、認知症の進行を緩やかにする可能性があるとされており、「回想法」といいます。

都道府県クイズは、各都道府県にまつわる名産品や観光地といった話題をつくれるので、多くの利用者さんが若年期に経験した「記憶」と結びつきやすいです。「出身地」や「旅行先で食べたもの」など、クイズのハードルを上手く調整することで、利用者さんも楽しくクイズに参加することができます。

※出典:公益財団法人長寿科学振興財団の「健康長寿ネット 回想法」

回想法による効果

研究では、認知症の有無にかかわらず、高齢者に共通して次のような効果が期待できることが示唆されています。ただし、回想法の効果には個人差があります。体調や性格に合わせ、無理のない範囲で取り入れましょう。

  • 表情がやわらぎ、気持ちが前向きになる
    思い出を語ることで、「楽しかった」「頑張ってきた」という感情が引き出され、安心した表情や笑顔が増えることがあります。 気分の落ち込みや不安が和らぐケースも報告されています。
  • 会話や交流が増え、引きこもりがちになるのを防ぐ
    回想法をきっかけに、利用者さん同士や職員との会話が増え、周囲への関心が高まることがあります。 とくにグループで行う回想法では、他者とのやり取りが生まれやすいとされています。
  • 認知機能の低下を緩やかにする可能性
    回想法によって、記憶を使う機会が増え、認知機能の低下を緩やかにする効果が期待されています。 研究では、認知機能の低下を数か月程度遅らせる可能性が示唆された例もあります。

※出典:明治学院大学の論文「高齢者における回想法のエビデンスとその限界」

都道府県クイズの問題と声かけ・ヒントの例

ここからは、レクリエーションですぐに使える利用者さん向けの都道府県クイズの例題を30問紹介します。「基礎知識」「名産品・観光地」「歴史・雑学」の3つの難易度にレベル分けすることで、利用者さんの状態に合わせて組み合わせて実施することができます。また、声かけやヒントの出し方には正解はありませんので、利用者さんと対話することを意識するのがポイントです。

レベル1:「基礎知識」クイズ(10問)

問題 声かけ・ヒントの例 答え
日本で一番面積が大きい都道府県は? 「旅行で移動に何日もかかった記憶はありませんか?」 北海道
日本の首都はどの都道府県? 「修学旅行で行った方も多いでしょうか?」 東京都
四国地方に属する県はいくつある? 「地図を思い浮かべてみましょう」 4つ(徳島県・香川県・愛媛県・高知県)
日本で一番南にある都道府県は? 「暖かいイメージがありますね」 沖縄県
日本海と太平洋の両方に面している県は北海道ともう一つは? 「東北地方にあります」 青森県
日本で一番大きい湖「琵琶湖」がある県は? 「関西にありますよね」 滋賀県
日本で一番人口が多い都道府県は? 「電車がとても混む印象がありますね」 東京都
47都道府県の中で、海に面していない県の一つは? 「山が多い県です」 例:長野県・山梨県 など
九州地方で最も北に位置する県は? 「本州と橋でつながっています」 福岡県
47都道府県のうち、県庁所在地と県名が同じ県は? 「意外と少ないですよ」 例:広島県(広島市)など

レベル2:「名産品・観光地」クイズ(10問)

問題 声かけ・ヒントの例 答え
日本三名園の一つ「兼六園」がある県は? 「城下町のイメージがありますね」 石川県
「牛タン」が名物として知られる県は? 「東北の都市です」 宮城県
「有田焼」「伊万里焼」で有名な県は? 「焼き物が盛んな地域です」 佐賀県
「讃岐うどん」といえばどの県は? 「四国の県です」 香川県
世界遺産「厳島神社」がある県は? 「海に鳥居が立っています」 広島県
「さくらんぼ」の生産量が日本一の県は? 「さくらんぼが好きな方はいますか?」 山形県
「阿波踊り」で有名な県は? 「夏のお祭りといえば」 徳島県
「松坂牛」の産地として知られる県は? 「伊勢神宮もあります」 三重県
「砂丘」が観光名所になっている県は? 「日本海に面した場所にあります」 鳥取県
「黒豚料理」で知られる県は? 「火山のイメージもありますね」 鹿児島県

レベル3:「歴史・雑学」クイズ(10問)

問題 声かけ・ヒントの例 答え
「江戸幕府」が置かれていた都市がある都道府県は? 「江戸という名前、聞いたことありますか?」 東京都
「大和国」と呼ばれていた地域が、現在のどの県にあたる? 「日本の古い都がありました」 奈良県
「越後国」と呼ばれていた地域が、現在のどの県にあたる? 「日本海側の雪が多い県です」 新潟県
1859年に開港した「横浜港」がある県は? 「外国文化が早く入ってきました」 神奈川県
日本の都が、最も長い期間置かれていた都道府県は? 「千年以上続きました」 京都府
「出雲国(いずものくに)」と呼ばれていた地域にあたる県は? 「古い日本の地名です」 島根県
「琉球王国」と呼ばれていた地域の県は? 「本州から遠い南の島です」 沖縄県
明治時代の「製糸業」で栄えた県は? 「世界遺産の工場があります」 群馬県
「坂本龍馬」の出身地として知られる県は? 「四国にあります」 高知県
「伊達政宗」が治めていた藩があった県は? 「東北地方です」 宮城県
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都道府県クイズで会話を広げるための応用術

せっかく良質なクイズを準備しても、一方的な出題で終わってしまうのはもったいないです。ここでは、クイズをさらに発展させ、利用者さん一人ひとりの主体性を引き出し、レクリエーションの質を高めるための応用方法を解説します。

出題者の役割をお願いする

クイズに慣れてきたら、利用者さん自身が「出題者」になる機会を設けましょう。たとえば、「私が住んでいた〇〇県にしかないもの、それは何でしょう?」といったテーマで、参加者の方が自分の思い出や知識を活かしてオリジナルの問題を作っていただきます。これにより、受動的になりがちなレクリエーションに主体性が生まれ、本人の役割意識を高めることができます。

利用者さんの自分史を作ってみる

発展系のレクリエーションとして、クイズの中で語られたエピソードをもとに、利用者さんご自身の「自分史」を作るのも一つです。都道府県クイズで断片的に振り返った思い出を、「いつ頃」「どこで」「どんな出来事があったのか」と時系列で整理することで、利用者さんにとって特別な時間になり、回想の支援にもつながります。

この記事では、盛り上がる利用者さん向けの都道府県クイズの問題と声かけの例を紹介しました。準備が簡単で質の高いクイズは、単なる時間つぶしではなく、利用者さんの笑顔と生きがいにつながる大切なケアの一つです。紹介したクイズを参考にしながら、是非実践してみてください。

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ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

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