看護師が働きながら取れる資格は?資格・認定・修了コース12選を紹介

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看護師が働きながら取れる資格は?資格・認定・修了コース12選を紹介

看護師として経験を積む中で、「専門分野を深めたい」「将来は管理職を目指したい」と考える方もいるでしょう。看護師が働きながら取得を目指せる資格・認定・修了コースには、数時間から数日の講習で修了できるものや、現在の実務経験を生かして受験できるもの、勤務先の支援を受けながら教育課程を履修するものがあります。

この記事では、看護師が現在の仕事を続けながら取得を目指せる資格・認定・修了コース12選を紹介します。取得要件や期間、仕事との両立負担の目安に加え、取得するメリットや選ぶ際のポイントも解説します。

看護師が働きながら資格・認定を取得するメリット

資格・認定は、取得すれば必ず給与や役職が上がるものではありません。しかし、看護師が働きながら資格・認定を取得することで、日々の看護や今後の働き方に生かせる可能性があります。

特定の分野に関する知識や技術を深められる

救急看護や認知症ケア、糖尿病療養指導など、自分が関心を持つ分野について体系的に学べます。資格・認定などの取得に向けた学習を通じて、日々の看護実践を振り返り、根拠に基づいてケアを行う力を高めることにもつながります。

現在所属している診療科や部署と関連する資格・認定などを選べば、学習した内容を実務で生かしやすいでしょう。

院内での役割やキャリアの選択肢を広げられる

資格・認定などによっては、患者さんへの看護に加え、ほかの看護師への指導や相談対応、多職種との調整などを担う機会が増えることがあります。

認定看護師や認定看護管理者などは、専門性を高めたい方や、将来的に指導的な立場、管理職を目指す方の選択肢となります。

転職時に知識や学習実績を示せる

資格・認定などは、特定分野について学んできたことを採用担当者へ伝える材料の1つです。たとえば、内視鏡室を希望する場合の消化器内視鏡技師、糖尿病内科を希望する場合の日本糖尿病療養指導士など、応募先の業務と関連する資格・認定はアピール材料になる可能性があります。

ただし、資格・認定などがあるだけで採用や待遇改善が保証されるわけではありません。実務経験や応募先が求める人物像との適合も併せて確認することが大切です。

比較的短期間で取得しやすい資格・認定・修了コース5選

ここでは、看護師が働きながら取得しやすい資格・認定・修了コースとして、数時間から数日の講習で修了できるコースや、長期間の通学を必要としない民間資格を紹介します。

BLS、ACLS、PALSは法律に基づく資格ではなく、所定のコースを修了すると修了カードが交付されるものです。認知症ケア専門士と終末期ケア専門士には実務経験が必要ですが、大学や養成所への進学は必要ありません。

急変時の基本対応を学ぶ「BLS」

  • 種別:修了コース
  • 取得までの主な流れ・要件:オンライン学習、対面での実技講習・評価
  • 期間の目安:オンライン学習約2時間+実技約3時間
  • 有効期限・更新:修了カードの有効期間は2年間
  • 生かしやすい分野:病棟、外来、救急など

BLSは「Basic Life Support」の略で、一次救命処置を意味します。心停止を認識した際の胸骨圧迫、人工呼吸、AEDの使用など、救命処置の基礎を学ぶコースです。

日本ACLS協会では、2026年4月からBLSコースを、オンライン学習と対面でのスキル講習を組み合わせた「HeartCode®BLS」に一本化しています。所定の学習と実技評価を修了すると、2年間有効のBLS Provider eCardが交付されます。

法律に基づく資格ではありませんが、急変対応の基本を実技で確認したい看護師が、勤務後や休日を利用して受講しやすいコースです。

※出典:NPO法人日本ACLS協会「HeartCode®BLS

成人の二次救命処置を学ぶ「ACLS」

  • 種別:修了コース
  • 取得までの主な流れ・要件:事前学習、受講前自己評価、指定されたBLSコースの修了カード、講習、筆記試験・実技評価
  • 期間の目安:2日間(16時間程度)
  • 有効期限・更新:修了カードの有効期間は2年間
  • 生かしやすい分野:救急、ICU、循環器など

ACLSは「Advanced Cardiovascular Life Support」の略で、成人の心停止、急性冠症候群、脳卒中などの緊急事態に対応するための知識と技術を学ぶコースです。質の高いBLSに加え、心電図の判読、薬剤、チームでの蘇生対応などを学びます。

受講前自己評価を完了して所定の正答率を満たすとともに、有効期限内のAHA BLSプロバイダーコース修了カードなど、指定された修了カードを保有している必要があります。コースでは講義、筆記試験、実技評価が行われます。救急外来やICU、循環器内科などで急変対応に携わる看護師が、学んだ内容を生かしやすいコースです。

※出典:NPO法人日本ACLS協会「ACLSプロバイダーコース

小児の急変対応を学ぶ「PALS」

  • 種別:修了コース
  • 取得までの主な流れ・要件:事前学習、受講前自己評価、指定されたBLSコースの修了カード、講習、筆記試験・実技評価
  • 期間の目安:2日程度
  • 有効期限・更新:修了カードの有効期間は2年間
  • 生かしやすい分野:小児科、救急、PICUなど

PALSは「Pediatric Advanced Life Support」の略で、小児二次救命処置を学ぶコースです。小児や乳児の呼吸器系・循環器系の緊急事態、ショック、心停止などを認識し、チームで対応するための知識や技術を学びます。

日本小児集中治療研究会が実施するPALSプロバイダーコースは、小児医療にかかわる医師や看護師などの医療従事者を対象としています。

原則として、有効期限内のAHA BLSヘルスケアプロバイダーコースカードが必要ですが、指定されたほかの救急蘇生コースを受講し、BLSの実施に支障がない場合も受講できます。また、受講前自己評価で所定の正答率を満たす必要があります。申し込み前に、実施団体の受講要件や開催形式、日程を確認しましょう。

※出典1:特定非営利活動法人日本小児集中治療研究会「PALS 小児二次救命処置法(AHA認定)PALS Provider Course
※出典2:NPO法人日本ACLS協会「PALSプロバイダーコース

認知症の患者さんへのケアを深める「認知症ケア専門士」

  • 種別:民間資格
  • 取得までの主な流れ・要件:過去10年間に3年以上の認知症ケアの実務経験、第1次試験・第2次試験
  • 期間の目安:試験に向けた学習期間による
  • 有効期限・更新:5年ごとに更新
  • 生かしやすい分野:病棟、訪問看護、介護施設など

認知症ケア専門士は、日本認知症ケア学会が認定する民間資格です。認知症に関する医学的な知識だけでなく、認知症の患者さんへのケア、ご家族の支援、社会資源などについて体系的に学びます。

2026年度の第1次試験はWeb方式で実施され、第2次試験では事例に対する論述が行われます。長期間の通学は必要ないため、病院や訪問看護、介護施設などで勤務しながら取得を目指せます。

資格は5年ごとの更新制で、資格を維持するには5年間で30単位以上を取得し、所定の手続きを行う必要があります。

※2026年7月時点の情報をもとに作成しています。

※出典:一般社団法人日本認知症ケア学会「認知症ケア専門士認定試験 受験資格」、「制度の流れ

終末期の患者さんとご家族への支援を学ぶ「終末期ケア専門士」

  • 種別:民間資格
  • 取得までの主な流れ・要件:看護師免許登録後2年以上の実務経験、CBT方式(パソコン試験)
  • 期間の目安:試験に向けた学習期間による
  • 有効期限・更新:5年ごとに更新
  • 生かしやすい分野:緩和ケア、訪問看護、介護施設など

終末期ケア専門士は、日本終末期ケア協会が認定する民間資格です。身体症状への対応、意思決定支援、ご家族の支援、グリーフケア、多職種によるチームケアなどを学びます。

試験は全国のテストセンターで受験するCBT方式(パソコン試験)です。通学を必要とする教育課程はなく、勤務後や休日に学習を進められます。緩和ケア病棟や訪問看護、介護施設などで終末期ケアにかかわる看護師の学び直しにも活用できます。

※出典:一般社団法人日本終末期ケア協会「終末期ケア専門士 受験資格・概要

臨床経験を生かして働きながら取れる資格・認定5選

ここでは、現在の診療科や担当業務で得た経験を、受験資格や学習に生かせる資格・認定を紹介します。

所定の実務経験や症例、講習会への参加が必要ですが、臨床経験を生かして働きながら取れる資格・認定が中心です。

呼吸療法の知識を深める「3学会合同呼吸療法認定士」

  • 種別:学会認定資格
  • 取得までの主な流れ・要件:看護師の実務経験2年以上、学会・講習会への参加による12.5点以上の取得、認定講習会、認定試験
  • 期間の目安:講習から試験まで数か月程度
  • 有効期限・更新:5年ごとに更新
  • 生かしやすい分野:呼吸器、ICU、在宅療養など

3学会合同呼吸療法認定士は、呼吸療法に関する専門知識を身につけた看護師などの医療職を認定する資格です。血液ガス、酸素療法、人工呼吸管理、呼吸リハビリテーションなどを幅広く学びます。

看護師の場合は2年以上の実務経験に加え、受講申し込み時から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会などへ出席し、12.5点以上を取得する必要があります。その後、所定の認定講習会を受講し、認定試験に合格する必要があります。

資格を取得しても、看護師として法律上行える業務の範囲が広がるわけではありません。学んだ知識を、医師や臨床工学技士などと連携した呼吸ケアに生かすための資格です。

※出典:公益財団法人医療機器センター「認定講習会及び認定試験」、「認定更新申請について

内視鏡検査や治療の介助に生かせる「消化器内視鏡技師」

  • 種別:学会認定資格
  • 取得までの主な流れ・要件:学会専門医が従事する施設での内視鏡業務2年以上、技師学会・研究会への参加、機器取扱い講習会・医学講義の受講、認定試験
  • 期間の目安:実務経験を含め2年以上
  • 有効期限・更新:5年ごとに更新
  • 生かしやすい分野:内視鏡室、消化器内科、健診施設など

消化器内視鏡技師は、日本消化器内視鏡学会が認定する資格です。内視鏡検査や治療に関する知識、患者さんへの説明と看護、感染管理、機器の管理などを学びます。

受験には、看護師などの対象資格に加え、過去5年以内に学会専門医が従事する施設で内視鏡業務に2年以上携わっていることが必要です。

そのほか、所定の技師学会や技師研究会への参加、機器取扱い講習会や医学講義の受講なども求められます。現在の勤務先で内視鏡業務に継続して携われるかを確認しておきましょう。

※出典:一般社団法人日本消化器内視鏡学会「消化器内視鏡技師制度規則」、「消化器内視鏡技師資格更新規程

糖尿病の患者さんへの療養支援に生かせる「日本糖尿病療養指導士」

  • 種別:認定資格
  • 取得までの主な流れ・要件:所定の医療施設で通算2年以上かつ1,000時間以上の療養指導、自験例10例以上、受験者用講習、認定試験
  • 期間の目安:実務経験を含め2年以上
  • 有効期限・更新:5年ごとに更新
  • 生かしやすい分野:糖尿病内科、外来、療養指導など

日本糖尿病療養指導士は、糖尿病治療に必要な自己管理について、医師の指示のもとで患者さんへ療養指導を行う医療職の認定資格です。看護師のほか、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士が対象となります。

受験には、所定の条件を満たす医療施設で、過去10年以内に通算2年以上、かつ1,000時間以上、糖尿病の患者さんへの療養指導に従事していることが必要です。併せて、療養指導に携わった自験例が10例以上あることや、受験者用講習を修了していることなども求められます。

糖尿病内科や生活習慣病外来など、患者さんの自己管理支援に継続してかかわる看護師が、現在の仕事を続けながら取得を目指しやすい資格です。

※出典:一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構「受験資格について」、「認定更新

循環器領域の多職種連携に生かせる「心臓リハビリテーション指導士」

  • 種別:学会認定資格
  • 取得までの主な流れ・要件:学会への在籍2年以上、心臓リハビリテーションの指導経験1年以上、推薦書・10症例の報告書、講習会、認定試験
  • 期間の目安:原則2年以上
  • 有効期限・更新:5年ごとに更新
  • 生かしやすい分野:循環器、心臓リハビリテーションなど

心臓リハビリテーション指導士は、心疾患の再発予防や社会復帰を支援するために、医師の指示のもとで運動療法、患者さんへの教育、生活指導などを行う医療職を対象とした認定資格です。

看護師も受験対象となりますが、申請時の直近2年以上、日本心臓リハビリテーション学会の会員であることや、1年以上の心臓リハビリテーション指導経験などが求められます。指導経験の要件を満たさない場合は、所定の研修制度によって受験資格の認定を受ける方法もあります。

申請時には推薦書や10症例の報告書などを提出し、所定の講習会を受講したうえで、認定試験に合格する必要があります。

※出典:特定非営利活動法人日本心臓リハビリテーション学会「新規受験に必須の条件」、「更新に必須の条件

介護分野や地域連携に生かせる「ケアマネジャー」

  • 種別:都道府県が認定する公的資格
  • 取得までの主な流れ・要件:対象業務での実務経験が通算5年以上かつ900日以上、実務研修受講試験、実務研修、都道府県への登録
  • 期間の目安:実務経験を含め5年以上
  • 有効期限・更新:現行は5年間。法改正により更新制度は廃止予定
  • 生かしやすい分野:居宅介護支援、介護施設、地域連携など

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護を必要とする利用者さんのケアプラン作成や、介護サービス事業者、医療機関などとの連絡調整を担います。

看護師が介護支援専門員実務研修受講試験を受験するには、看護師資格に基づく業務などに通算5年以上かつ900日以上従事していることが必要です。試験合格後は実務研修を修了し、都道府県への登録と介護支援専門員証の交付を受けます。

2026年7月時点では、介護支援専門員証の有効期間は5年間で、業務を続けるには所定の研修と更新手続きが必要です。一方、法改正により、介護支援専門員証の有効期間と更新制度は今後廃止される予定です。施行までは現行制度が続くため、受験や更新を検討する際は、都道府県や厚生労働省の最新情報を確認しましょう。

※2026年7月時点の情報をもとに作成しています。

※出典1:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「介護支援専門員/ケアマネジャー
※出典2:参議院「社会福祉法等の一部を改正する法律案

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勤務先の支援を受けながら目指せる認定資格2選

認定看護師と認定看護管理者は、看護師としての実務経験を生かし、専門的な役割や管理職へのキャリアアップを目指す際の選択肢です。

長期間の教育課程が必要になるため、勤務後や休日の学習だけでは取得が難しい場合があります。ただし、勤務先の資格取得支援制度や勤務シフトの調整、夜勤免除などを活用し、在職したまま取得を目指すことは可能です。

特定分野の看護を深める「認定看護師」

  • 種別:公益社団法人日本看護協会の認定資格
  • 取得までの主な流れ・要件:看護師としての実務経験5年以上、対象分野での実務経験3年以上、認定看護師教育課程、認定審査
  • 期間の目安:教育機関により半年~1年程度
  • 有効期限・更新:5年ごとに更新
  • 生かしやすい分野:特定の看護分野、院内教育、相談対応など

認定看護師は、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を持ち、「実践」「指導」「相談」の役割を担う、日本看護協会の認定資格です。

取得するには、看護師免許取得後に通算5年以上の実務経験があり、そのうち通算3年以上、対象となる認定看護分野で実務経験を積む必要があります。その後、認定看護師教育機関を修了し、認定審査に合格すると認定されます。

認定看護師教育には、特定行為研修を組み込んでいないA課程と、組み込んでいるB課程があります。教育期間や開講形態は教育機関によって異なります。

通常勤務をそのまま続けて取得できるとは限らないため、勤務先の資格取得支援制度、勤務日数の調整、夜勤免除、休職の可否などを確認しておきましょう。

※出典:公益社団法人日本看護協会「認定看護師

看護管理や組織運営を学ぶ「認定看護管理者」

  • 種別:公益社団法人日本看護協会の認定資格
  • 取得までの主な流れ・要件:看護師としての実務経験5年以上、所定の看護管理者教育課程または看護管理に関連する修士以上の学位など、認定審査
  • 期間の目安:選択する教育課程や受講方法により異なる
  • 有効期限・更新:5年ごとに更新
  • 生かしやすい分野:看護管理、病院運営、人材育成など

認定看護管理者は、看護管理に関する知識と能力を持ち、組織の管理やサービスの質の向上に取り組む看護師を認定する資格です。看護師長や看護部長などの管理職を目指す方に限らず、将来のキャリアを見据えて看護管理を学びたい方の選択肢にもなります。

認定審査を受けるには、看護師免許取得後の実務経験が通算5年以上あり、認定看護管理者教育課程のサードレベルを修了するか、看護管理に関連する修士以上の学位を取得するなどの要件を満たす必要があります。

現行の教育課程は、ファーストレベル105時間、セカンドレベル180時間、サードレベル180時間で構成されています。教育課程や勤務先の制度によっては、勤務先の許可やシフト調整を受けながら、在職中に受講できる場合があります。

日本看護協会では認定看護管理者教育の見直しを進めています。看護管理研修は2027年度から順次実施され、一部は2026年11月から先行実施されます。新たな認定看護管理者教育課程は2028年度から開始される予定です。受講を検討する際は、最新の教育体系や開講状況を確認しましょう。

※2026年7月時点の情報をもとに作成しています。

※出典:公益社団法人日本看護協会「認定看護管理者」、「認定看護管理者教育の見直し

看護師が働きながら目指せる資格・認定・修了コース12選の比較一覧

ここまで紹介した看護師が働きながら目指せる資格・認定・修了コース12選について、種別や取得までの主な流れ・要件、仕事との両立負担の目安を一覧で比較します。

表中の「期間の目安」は、講習や教育課程の期間を示すものと、受験資格を満たすための実務経験を含むものがあります。また、「両立負担の目安」は試験の難易度や合格率ではなく、講習、通学、学習期間、勤務調整の必要性などを踏まえた編集部による目安です。

資格・認定など 種別 取得までの主な流れ・要件 期間の目安 両立負担の目安
BLS 修了コース オンライン学習・対面での実技講習・評価 オンライン学習約2時間+実技約3時間 低い
ACLS 修了コース 事前学習・受講前自己評価・指定されたBLS修了カード・講習・筆記試験・実技評価 2日間(16時間程度) 比較的低い
PALS 修了コース 事前学習・受講前自己評価・指定されたBLS修了カード・講習・筆記試験・実技評価 2日程度 比較的低い
認知症ケア専門士 民間資格 過去10年間に3年以上の認知症ケアの実務経験・第1次試験・第2次試験 学習期間による 中程度
終末期ケア専門士 民間資格 看護師免許登録後2年以上の実務経験・CBT方式(パソコン試験) 学習期間による 中程度
3学会合同呼吸療法認定士 学会認定資格 実務経験2年以上・学会や講習会への参加による12.5点以上の取得・認定講習会・認定試験 講習から試験まで数か月程度 やや高い
消化器内視鏡技師 学会認定資格 内視鏡業務2年以上・技師学会や研究会への参加・機器取扱い講習会・医学講義・認定試験 実務経験を含め2年以上 やや高い
日本糖尿病療養指導士 認定資格 所定の医療施設で通算2年以上かつ1,000時間以上の療養指導・自験例10例以上・受験者用講習・認定試験 実務経験を含め2年以上 高い
心臓リハビリテーション指導士 学会認定資格 学会在籍2年以上・指導経験1年以上・推薦書・10症例の報告書・講習会・認定試験 原則2年以上 高い
ケアマネジャー 都道府県が認定する公的資格 対象業務での実務経験5年以上かつ900日以上・実務研修受講試験・実務研修・都道府県への登録 実務経験を含め5年以上 やや高い
認定看護師 公益社団法人日本看護協会の認定資格 実務経験5年以上・対象分野での実務経験3年以上・認定看護師教育課程・認定審査 教育機関により半年~1年程度 高い
認定看護管理者 公益社団法人日本看護協会の認定資格 実務経験5年以上・所定の看護管理者教育課程または看護管理に関連する修士以上の学位など・認定審査 教育課程により異なる 高い

資格・認定などによっては、通常勤務と並行して取得できるものだけでなく、勤務日数や勤務時間の調整、夜勤免除、資格取得支援制度などの活用が必要なものもあります。

実際の受験資格や講習期間、教育課程の開講状況は、実施年度や教育機関によって変更される場合があります。受験や受講を検討する際は、必ず実施団体の最新情報を確認してください。

また、資格・認定などを取得しても、看護師として法律上行える業務の範囲が自動的に広がるわけではありません。実務では、法令や医師の指示、勤務先の規程などに従う必要があります。

看護師が働きながら資格・認定などを取得する前に確認したいポイント

資格・認定などを無理なく目指すには、取得後の働き方だけでなく、受験資格や学習日程、勤務先の資格取得支援制度まで事前に確認しておくことが大切です。

取得した後の働き方を踏まえて選ぶ

知名度や取得しやすさだけで選ぶのではなく、取得後にどのような仕事をしたいのかを考えましょう。これまでの実務経験を受験資格として生かせるかという観点から検討することも大切です。

たとえば、現在の病棟で専門性を高めたい場合は診療科に関連する認定資格、地域や介護分野へ移りたい場合はケアマネジャー、管理職を目指す場合は認定看護管理者など、目標によって適した資格・認定は異なります。

夜勤のない働き方を希望する場合は、資格・認定などだけで判断せず、取得後に応募できる求人の勤務時間やオンコールの有無なども確認しましょう。

受験資格となる実務経験を最初に確認する

認知症ケア専門士やケアマネジャーなどは、一定の実務経験がなければ受験できません。また、日本糖尿病療養指導士のように、勤務先の施設要件や業務時間まで細かく定められているものもあります。

学習を始める前に、自分の実務経験や勤務先が受験資格として認められるか、実施団体へ確認しておくことが大切です。

講習日や試験日を勤務シフトと照らし合わせる

勤務後や休日の学習だけで進められるものもあれば、平日の講習や複数日にわたる研修が必要なものもあります。

申し込み前に、講習日、試験日、オンラインで受講できる範囲などを確認し、現在の勤務シフトと両立できるか検討しましょう。

長期間の教育課程が必要な場合は、年次有給休暇だけで対応できるか、勤務日数の変更や休職が必要かについても早めに勤務先へ相談することが大切です。

勤務先の資格取得支援制度を確認する

勤務先によっては、受験料や学費の補助、研修日の出張扱い、勤務シフトの調整、夜勤免除、休職制度などを設けています。

特に認定看護師や認定看護管理者を目指す場合は、勤務先の資格取得支援制度を利用できるかどうかによって、仕事との両立負担が大きく異なります。

取得後の配置や役割、資格手当の有無についても、事前に就業規則や関連する制度を確認しましょう。

看護師が働きながら取れる資格・認定などに関するよくある質問(FAQ)

取得方法や給与への影響など、看護師が資格・認定などを検討する際によくある疑問に答えます。

Q.通信教育だけで取得できる資格はありますか?

A.講義や受験対策をオンラインで進められる資格・認定はありますが、すべての課程を通信教育だけで完結できるとは限りません。

BLSやACLSなどは実技評価があり、認定看護師などは所定の教育課程を修了する必要があります。

「通信課程」「オンライン講義」と記載されていても、対面授業や実技講習、試験会場への移動が必要になる場合があるため、受講方法を細かく確認しましょう。

Q.短期間で取得できるものから始めてもよいですか?

A.現在の業務や目指すキャリアに関連するものであれば、学習負担が比較的少ないものから始める方法があります。

たとえば、急変対応を学びたい場合はBLS、認知症ケアにかかわっている場合は認知症ケア専門士などが選択肢となります。ただし、取得しやすさだけでなく、必要な実務経験や取得後に生かせる場面も確認しましょう。

Q.資格・認定などを取得すれば給与は上がりますか?

A.資格手当を設けている勤務先もありますが、資格・認定などを取得すれば必ず給与が上がるわけではありません。手当の対象となる資格・認定や支給額は、勤務先によって異なります。

給与を上げることを主な目的とする場合は、取得前に現在の勤務先の制度を確認するとともに、その資格・認定を評価する求人がどの程度あるかも調べておきましょう。

この記事では、看護師が働きながら取れる資格・認定・修了コース12選を紹介しました。数時間から数日の講習で修了できるものがある一方、実務経験や勤務先の資格取得支援制度、一定期間の教育課程が必要なものもあります。

取得しやすさだけでなく、希望する看護や働き方、現在の実務経験、講習や試験の日程、勤務先の資格取得支援制度も踏まえて、自分に合った資格・認定などを検討しましょう。

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ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

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