看護師の通勤時間はどのくらい?長い・短い場合の影響と通勤中の過ごし方

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看護師の通勤時間はどのくらい?長い・短い場合の影響と通勤中の過ごし方

看護師として働く上で、日々の通勤時間は生活の質を左右する要因の1つといえます。不規則なシフトや体力的負担が大きい仕事だからこそ、「職場がもっと近ければ」「通勤時間が無駄に感じる」と悩む方も少なくありません。

この記事では、社会全体の通勤・通学時間に関するデータを参考に、看護師の通勤時間の目安や、通勤時間が長い・短い場合の影響、通勤時間を有意義に過ごす方法まで解説します。

看護師の通勤時間はどのくらい?データから見る現状

看護師の通勤時間を考える際、まずは世間一般の平均を知り、そこから看護師特有の働き方に照らし合わせて考えることが大切です。ここでは公的データと、看護師が通勤時間を考える際のポイントを整理します。

社会全体の平均通勤・通学時間と看護師にみられる傾向

総務省が実施した「令和3年社会生活基本調査」によると、日本全国の10歳以上の通勤・通学者における平日の平均通勤・通学時間は、往復で1時間19分です。往復時間を単純に半分にすると、片道あたり約40分となります。

ただし、これは通学者を含む社会全体の平均であり、看護師に限定したデータではありません。看護師だけを対象とした全国平均の公的データは確認できないため、片道約40分はあくまで参考値として捉える必要があります。交代制勤務などで不規則な働き方になりやすい看護師の場合は、同じ通勤時間でも負担を大きく感じることがあるでしょう。身体的負担を考慮して、職場の近くに住むことを選択する人もいるようです。

※出典:総務省統計局「47都道府県ランキング

通勤時間の短さが重視されやすい背景

看護師が職場を探す際、通勤時間の短さを重視する人もいるでしょう。看護師の仕事では、始業前後の申し送りや、参加が必要な勉強会などで職場にいる時間が長くなることもあります。なお、使用者の指示による準備や研修などは、労働時間に該当する場合があります。そのため、通勤時間を短くして休息や家事の時間を確保したいというニーズもあるようです。通勤に時間がかかる場合、結婚や出産といったライフステージの変化を機に、ワークライフバランスを重視して近隣の職場へ転職を検討するケースもみられます。

通勤時間が短い職場を選ぶメリットと注意点

職場の近くに住む、あるいは自宅の近くの職場を選ぶことで、看護師特有の勤務形態においてさまざまなメリットが期待できます。一方で、近すぎるがゆえの悩みが生じるケースもあります。

夜勤明けの負担軽減と睡眠時間の確保

メリットの1つとして、睡眠時間を確保しやすい点が挙げられます。夜勤明けは心身に疲労が溜まりやすく、集中力も低下しやすい状態です。通勤時間が短ければ、帰宅後すぐに休息をとることができ、生活リズムの立て直しがスムーズになります。逆に通勤時間が長いと、帰宅中に眠気に襲われるリスクや、自宅に着く頃には目が冴えてしまうこともあり、結果として「睡眠の質」の低下を招きやすくなります。

ワークライフバランスの向上と家庭との両立

育児や介護と仕事を両立している看護師にとって、片道15分の差は往復で30分の差となります。この時間は、子どもの送迎や夕食の準備、あるいは自分のリフレッシュにとって非常に貴重です。オンコールなどがある職場の場合も、通勤時間が短いことは精神的な安心感につながり、仕事とプライベートの切り替えを物理的な距離の短さでカバーしやすくなります。

【注意点】職場近隣に住むことによるプライバシーの問題

一方で、病院のすぐ近くに住むと、スーパーでの買い物中に患者さんやご家族に会ったり、休日に同僚と遭遇したりする可能性が高まります。「看護師としての顔」を意識してしまう状況は、人によってはリフレッシュを妨げる要因になりかねません。また、災害時や急な欠員時の対応は、職場の方針や役割によって異なります。職場の近くに住んでいることを理由に出勤を打診される可能性もあるため、気になる場合は緊急時の連絡体制や出勤ルールを確認しておくとよいでしょう。適度な距離感(たとえば自転車で15分程度など)を好む看護師も少なくありません。

通勤時間が長いことによる心身への影響とデメリット

「給料が良いから」「教育体制が整っているから」という理由で、遠方の病院を選ぶケースもありますが、長期的に見ると長い通勤時間は心身に影響を及ぼす可能性も少なくありません。

慢性的な疲労蓄積と燃え尽き症候群のリスク

長距離通勤は、それ自体がストレスの要因になり得ます。満員電車や渋滞の中での運転は、無意識のうちに緊張状態を強いることもあります。看護業務で精神的なエネルギーを消耗した後に、さらに通勤でエネルギーを使う生活を数年続けると、蓄積した疲労が抜けにくくなることがあります。こうした状態が長引くことは、「バーンアウト(燃え尽き症候群)」の遠因にもなり得ます。特に夜勤を伴う場合、長時間の通勤は肉体的な負担がより大きくなる傾向があります。

プライベートな時間の減少によるストレス増幅

通勤時間が長くなる分、自由に使える時間が削られやすくなります。趣味の時間、運動、友人との交流、あるいは十分な入浴といった「自分をケアする時間」が不足すると、心身のゆとりが失われやすくなります。看護師は対人援助職であり、自分の心の余裕が看護の質に関わってきます。プライベートの充実感が損なわれることは、仕事へのモチベーション低下につながりかねません。

交通費や通勤トラブルによる精神的消耗

多くの職場では交通費が支給されますが、上限額が設定されている場合、遠方からの通勤は自己負担が発生することもあります。また、公共交通機関の遅延に巻き込まれたり、自動車通勤中に交通トラブルが発生したりする可能性もあります。「遅刻できない」というプレッシャーの中での長距離移動は、毎日の小さな精神的負担として積み重なっていくことも考えられます。

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今の通勤時間を「自分磨き・リフレッシュ」に変える過ごし方

現状、すぐに職場を変えることが難しい場合でも、通勤時間の「質」を変えることで負担感を和らげられる可能性があります。手段別に活用法の一例をご紹介します。

公共交通機関でのスキルアップ・情報収集術

電車やバス通勤のメリットとして、この時間を「勉強の時間」に利用しやすい点が挙げられます。最新の看護技術に関する書籍を読んだり、eラーニングを受講したりするほか、あえて仕事とは無関係の小説や雑誌を読んで「オフのスイッチ」を入れるのも1つの方法です。また、音声学習(オーディオブックやポッドキャスト)を活用すれば、混雑した車内でも効果的に情報をインプットしやすくなります。

車・自転車・徒歩でのメンタル切り替え方法

自分1人になれる車通勤では、好きな音楽をかけたり、車内カラオケでストレスを発散したりと、気持ちの切り替えに役立つでしょう。自転車や徒歩の場合は、適度な運動になることに加え、季節の移ろいを感じながら頭の中を整理する時間にもなります。こうした移動時間は、仕事の緊張を自宅に持ち込まないための、良い区切りになるかもしれません。

あえて「何もしない時間」を作る意義

情報を詰め込みすぎないことも大切です。特に夜勤明けは脳が興奮状態にあるため、音楽も聴かず、スマホも見ず、ただぼんやりと窓の外を眺めたり、歩いたりするだけの「空白の時間」を作ることが、疲労感を和らげるのに役立つといわれています。「何かをしなければならない」という焦りを少し手放し、通勤を「自分だけの時間」として捉え直すことで、時間の感じ方が変わることもあるでしょう。

通勤時間が「つらい」と感じたときの判断基準と対処法

努力や工夫をしても「もう限界かもしれない」と感じるときはあるでしょう。ここでは、環境を変えるべきかの判断基準と、具体的なアクションについて整理します。

片道1時間を超える場合は生活環境の見直しを検討

看護師という職業特性上、片道1時間を超える通勤の継続は、肉体的・精神的な負担が大きくなりやすいといえます。もし「常に眠い」「休日も疲労が抜けない」「仕事に行くことを強く憂うつに感じる」といった状態が続いているなら、通勤を含む生活全体の負担が大きくなっている可能性があります。まずは、自分が1か月に通勤だけで何時間を費やしているか計算してみましょう。たとえば片道1時間なら往復2時間で、月20日出勤した場合、合計40時間になります。毎月これだけの時間を移動に使っているという事実に目を向けることが大切です。

引っ越しと転職どちらが現在の自分に最適か

具体的な対処法として、主に「今の職場の近くに引っ越す」か「今の家の近くに転職する」かの2つが考えられます。職場に愛着があり、キャリア形成上離れたくない場合は、病院の寮制度や住宅手当を確認し、引っ越しを検討しましょう。一方で、今の生活圏を変えたくない、あるいは今の職場に通勤以外の不満もある場合は、転職が選択肢となります。近隣のクリニックや訪問看護、介護施設など、夜勤の有無も含めて生活スタイルに合う職場を探すことも選択肢の1つです。通勤時間だけでなく、勤務時間や休日、残業の状況なども併せて比較しましょう。

この記事では、看護師の通勤時間の目安や、通勤時間が長い・短い場合の影響、負担を和らげる対処法についてお伝えしました。日々の通勤において大切なのは、その時間が自分にとって過度な負担になっていないかを見極めることです。もし今の通勤が「つらい」と感じる場合は、過ごし方の工夫や環境の見直しなど、できることから第一歩を踏み出してみてください。自分に合った通勤環境を整えることは、心身の健康を保ち、長く看護師を続けるための大切な自己管理の1つといえます。

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ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

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