異年齢保育の注意点とは?安全管理や年齢に応じた配慮、指導案のポイントを解説

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異年齢保育の注意点とは?安全管理や年齢に応じた配慮、指導案のポイントを解説

異年齢保育では、年齢や発達の異なる子どもが同じ空間で過ごすため、玩具の扱いや活動内容、職員の見守り方に配慮が必要です。一方で、年上の子どもや年下の子どもとの関わりを通して、多様な経験が得られることも期待されます。

この記事では、異年齢保育の基本的な考え方、安全管理や環境構成の注意点、指導案・週案に書くポイントを解説します。

異年齢保育とは?基本的な考え方とねらい

保育所保育指針解説では、異年齢で構成される組やグループで保育を行う際、一人ひとりの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成を行うよう示されています。まずは、異年齢保育の基本的な考え方とねらいを確認しましょう(下記の情報は、厚生労働省の「保育所保育指針解説(p49、51〜52)」を参照しています)。

異年齢保育とは

異年齢保育は、年齢やグループを越えて活動する「縦割り保育」と呼ばれることもあります。保育所保育指針解説では「異年齢の編成による保育」として、さまざまな年齢の子どもが共に生活し、年上・年下の子どもと交流する保育が示されています。年齢の異なる子どもが同じ組やグループで生活したり、活動を共にしたりする保育であり、実施する年齢や時間帯、活動内容は園によって異なります。

異年齢の子ども同士が関わるねらい

異年齢保育では、年齢の異なる子ども同士の関わりを通して、多様な経験を得ることが期待されます。年下の子どもへのいたわりや思いやりの気持ちを持ったり、年上の子どもの行動に憧れを持ったりする姿が見られることもあります。また、同年齢の子ども同士とは異なる関わりが生まれ、遊びや活動の展開が豊かになることも期待されます。

ただし、こうした姿を大人が強く求めると、子どもが負担を感じることもあります。子ども同士が日常生活の中で自然に関係をつくり、遊びを展開できるよう支えることが大切です。

異年齢保育で押さえたい5つの注意点

異年齢保育を安全に行うには、子どもの年齢や発達の違いを踏まえた配慮が必要です。ここでは、環境構成や活動内容、子ども同士の関わり方、職員の見守り方に関する5つの注意点を解説します(下記の情報は、厚生労働省の「保育所保育指針解説(p51〜52)」を参照しています)。

年齢や発達に応じて空間と玩具を使い分ける

乳児と幼児が同じ空間で過ごす場合は、誤嚥・窒息や接触・転倒のリスクを踏まえ、遊ぶ場所や玩具を年齢や発達に応じて使い分けます。主なリスクと配慮例は次のとおりです。

リスク要因 具体的な配慮例
玩具や小物による誤嚥・窒息 誤嚥・窒息のおそれがある大きさや形状の玩具・小物は、乳児が過ごす場所に置かず、手の届かない場所に保管する。
玩具の部品の外れ 部品が外れないかを確認し、子どもの年齢や行動に合った玩具を用意する。
子ども同士の接触・転倒 活動量の異なる子ども同士が接触しないよう、活発に体を動かす場所と、乳児がハイハイなどをして遊ぶ場所を分けるなど、環境を調整する。

※出典:こども家庭庁「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン(p3〜4)

年上の子どもに役割を求めすぎない

年上の子どもが年下の子どもに関わる姿を大切にしつつ、「お兄さん・お姉さんだから〇〇してね」と世話を求めすぎないようにします。大人の意図が強くなると、子どもが負担を感じることもあります。手伝うかどうかを自分で選べるようにし、年上の子どもも安心して甘えたり、自分の遊びに集中したりできるよう支えましょう。

子どもが自分に合う遊びを選べる環境をつくる

自由遊びでは、全員に同じ遊び方を求めるのではなく、子どもが興味や発達に応じて活動を選べるようにします。たとえば、絵本を読む場所、製作を楽しむ場所、体を動かす場所などを用意すると、それぞれの子どもが自分に合った遊びに取り組みやすくなります。

同じ活動でも参加方法に幅を持たせる

一斉活動を行う際は、年齢だけで一律に参加方法を決めず、一人ひとりの発達やその日の状態に応じて参加方法に幅を持たせます。たとえば、かけっこでは、走る距離を選べるようにしたり、保育士と一緒に歩いて参加できるようにしたりします。

活動への参加が難しい子どもや、途中で離れたい様子が見られる子どもには、見学する、短時間だけ参加するなど、別の関わり方を示し、必要に応じて保育士が個別に援助します。

職員間で見守る範囲や役割を共有する

異年齢の子どもが複数の場所で遊ぶときは、誰がどの場所を見守るのかを職員間で共有します。活動前に、全体を見守る職員、個別に援助する職員、移動やトイレに対応する職員などを確認しておくと、見守りの空白を防ぎやすくなります。

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異年齢保育の指導案・週案に書くポイント

異年齢保育で大切な安全管理や、年齢や発達に応じた配慮は、指導案・週案にも具体的に反映します。保育所保育指針解説では、指導計画に、ねらい、内容、環境、予想される子どもの活動、保育士の援助・配慮などを盛り込む考え方が示されています(下記の情報は、厚生労働省の「保育所保育指針解説(p48〜49)」を参照しています)。

ねらい・内容・環境構成・援助をつなげて書く

指導案・週案では、ねらいに沿って、どのような内容を取り入れ、環境を用意し、保育士がどのように援助するのかをつなげて書きます。たとえば、異年齢の子どもと一緒に遊ぶ活動では、次のように記載します。

  • ねらい:年齢の異なる子どもと一緒に遊ぶ楽しさを味わう
  • 内容:異年齢の子どもと同じ素材を使って遊ぶ
  • 環境構成:年齢や発達に応じた素材を複数用意する
  • 保育士の援助:関わりを強制せず、必要に応じて子ども同士の関わりを仲立ちする

それぞれの関係を具体的に示すことで、職員間で保育の意図を共有しやすくなります。

予想される子どもの活動を具体化する

活動を計画する際は、その中で予想される子どもの姿も併せて記載します。たとえば、異年齢で一緒にブロック遊びをする場合は、「年上の子どもの遊びに興味を示す」「同じ素材を使って自分なりに遊ぶ」「子ども同士で作ったものを見せ合う」などの姿が考えられます。複数の姿を予想しておくと、実際の子どもの様子に応じて環境や援助を調整しやすくなります。

一人ひとりの発達や状態に応じた配慮を書く

指導案・週案では、年齢だけで判断せず、一人ひとりの発達やその日の状態に応じた配慮を具体的に記載します。たとえば、「落ち着いて過ごせる静かな場所を用意する」「不安な様子が見られたときは保育士がそばで関わる」など、予想される子どもの姿に応じた援助を記載します。

援助の内容を具体的に示しておくことで、その子どもに必要な関わりを職員間で確認できます。

この記事では、異年齢保育の基本的な考え方やねらい、安全管理、年齢や発達に応じた配慮、指導案・週案に書くポイントを解説しました。異年齢保育では、年齢や発達の違いを踏まえた安全管理と、一人ひとりに応じた環境構成が大切です。年上の子どもに役割を求めすぎず、子どもがそれぞれ自分に合った遊び方や関わり方を選べるよう、職員間で見守り方や援助の内容を共有しましょう。

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ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

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