岩佐真悠子さん インタビュー:輝け、ワタシ編(#2)

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岩佐真悠子さん インタビュー:輝け、ワタシ編(#2)

【New me!Well me!】

前編の<一歩踏み出す編(#1)>では、芸能界から介護職へのキャリアチェンジを決意し、いざ飛び込むまでの経緯を語ってくれた岩佐真悠子さん。後編の<輝け、ワタシ編(#2)>では、実際の介護現場での難しさややりがい、そして思い描いている未来について伺います。


岩佐真悠子(いわさ まゆこ)

2003年にミスマガジンでデビューし、俳優として活躍。現在は介護士として働きながら、介護タレントの西田美歩と2人で介護の魅力や情報を発信している。

玄(げん)

介護福祉士として働きながら、音楽DJとしても活躍中。介護や障害者施設にて音楽イベントを開催している。



ー 初めての介護の仕事、最初のイメージとのギャップはありましたか?

岩佐さん : よくCMとかであるような、青空の下で車椅子を押してにこやかに……みたいな瞬間は、実際にはあまりないなって思いました。でも、コロナ禍でほぼ外に出られなかったし、最初に働いたところが結構特殊な環境というかちょっとブラックだったので、そのときの印象が介護職のリアリティかと言われると正直よくわからないんですよね。

ー 介護の仕事で「大変だ」と感じることは?

岩佐さん : 一番は「暑さ」ですね! お風呂介助とか、夏の炎天下、訪問介護で自転車移動するときとか。私にとってはそれが一番大変です。あとは腰痛かな。精神的なことより、肉体的なしんどさの方が大きいですね。

腰は、ベッドの高さを調整したり、介助方法を勉強したりして、ある程度対処できるんですけど、暑さだけは我慢するしかない。こちらが心地良いからといって冷房を入れてしまうと、利用者さんにとっては寒いわけですから。
もう「これはダイエット!」と言い聞かせてる。でもその分がっつり食べて太りました(笑)。 私、男性並みに食べるんです。ラーメンに半チャーハンに餃子なんてペロッといっちゃいます。

ー 食事は大変なことを乗り越える方法のひとつ?

岩佐さん : そう。ご飯をしっかり食べること、寝ること、あとは悩まないってことも大事にしています。悩んだとしても、それを引きずらない。その日1日はくよくよすることがあっても、私の場合はお酒が好きなので、お酒を飲んで一晩寝れば切り替えられる。
それに、失敗しても利用者さんが忘れてくれてることも多いんですよ(笑)。「あなたねぇ」って怒られても、次の日には「初めまして」の気持ちで接することができる。それが本当にありがたいなって。昨日の失敗をなかったことにはしませんけどね。

ー 人間関係で悩むことは?

岩佐さん : あんまりないですね。あっけらかんとした性格なので。飲み会とかもあまり行かないので、誰かの愚痴を聞いたりすることもないですし。プライベートの時間は仕事と離れて自分をリセットするために費やしています。

ー 介護の仕事のやりがいや魅力はどんなところに感じますか?

岩佐さん : やっぱり笑顔で「ありがとう」と言われるのが一番嬉しいですね。あと、普段あまり表情がない方や滅多に話さない方が笑顔で話してくれたり、意味のある会話ができたりすると、すごく嬉しい。一人で立ち上がるのが難しかった方が軽介助で立てるようになるとか、そういう変化も嬉しいです。
施設にいると、楽しい時間だけではないじゃないですか。本当は自宅に居たかったという方が大多数だとも思うし。だからこそ、利用者さんが楽しそうに過ごしてくれているとやりがいを感じますね。

ー 俳優時代の経験が活きていると感じることは?

岩佐さん : 発声ですね。「聞き取りやすい」って言ってもらえることが多いです。あとは表情筋を鍛えたので、マスクをしていても「いつも笑顔でいいね」と言ってもらえたり。
それから感情のコントロールも。イラっとしたり忙しくて焦っているときでも、なるべく表に出さず、にこやかに落ち着いて振る舞うように心がけています。時々、普通に話せばいいところで大きな声を出してしまって「うるさいわね」と言われたりもしますけど。「ごめん、ごめん」って(笑)。

ー 人間関係の悩みはないそうですが、同僚との関係性は?

岩佐さん : 私自身はうまく築けていると思っています。基本的に挨拶をしっかりして楽しく過ごす。自分がしてもらって嬉しかったことは人に返せるように、逆に嫌だったことはしないように。

ささやかなことなんですが、自分に余裕があるときに、こうしておけば次に仕事する人が楽になるかな、というちょっとしたことを積み重ねていけるように努力しています。実際は常に時間に追われて余裕はないけれど、そういう心構えを持っているかどうかは人に伝わると思うんですよね。円滑な人間関係には必要なことかなって。

ー 岩佐さんは、相手の立場に立って考えることを大事にされている印象です。

岩佐さん : そうですね。お芝居で役を演じるにあたって、その人間の背景とか、どうしてこの台詞が出てくるんだろうってことを考える機会が多かったんです。台本にすべてが書かれているわけではないので、自分で考えて想像する。だから今でも無意識に想像を巡らせているのかも。

ー 介護の仕事を始めて、ご自身の価値観に変化はありましたか?

岩佐さん : お父さんとお母さんにもうちょっと優しくしようと思いました(笑)。父は私が幼少期の頃から怪我の影響で杖歩行だったんですけど、昔は「お父さん、早くしてよ!」なんて言っていたのが、待てるようになりましたね。自分の親だと仕事とは違うので、ついキツくなりがちで……。まあ、価値観自体は、そんなに変わってないかな。

ー これからキャリアチェンジを考えている人に、一歩踏み出すためのアドバイスをお願いします。

岩佐さん : そうですね、施設見学に行くなら、可能な範囲内で少し忙しそうな時間帯を選んではどうでしょう。たとえば、レクや職員の休憩時間が多いタイミングより、食事時とか誘導時とか。その方が普段の様子がよくわかるので。
あと、もし転職して自分に合わなかったとしても大丈夫。介護業界は人手不足なので、次があります。履歴書を書くのが少し面倒なくらい(笑)。介護業界が合わないんじゃなくて、その職場が合わないだけかもしれない。恐れずに飛び込んでみてほしいです。

ー 岩佐さん自身が、自分らしいキャリアを見つけたり貫くために大切にしていることも教えてください。

岩佐さん : 私は同じ職場にずっといるとぬるま湯に浸かってしまうというか、楽な方向に逃げようとしてしまうので、常に新しいことにチャレンジしようと意識しています。だから、今まで転職を重ねて、特養*¹からデイサービス、老健*² 、有料老人ホームと色々な施設を経験してきたのも、新たな知識や経験を得たいというのが理由でした。

転職すると、その場その場で良いところも悪いところも見えてくるし、自分の介護観も定まってくる。私のように様々な職場を見てみるのも一つの手だと思うし、同じ職場で経験を積み上げていくのもいいと思います。
*¹特別養護老人ホーム *²介護老人保健施設

ー 岩佐さんご自身の今後の目標はありますか?

岩佐さん : 最終目標は、自分で施設をつくること。自分が年を取ったときに入りたくなるような、友達と楽しめるような施設をつくりたいです。お金は今のところ全然ないし、有料老人ホームなのかデイサービスなのかなどはノープランなんですが。

ー 最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岩佐さん : 私自身、あまり深く考えずに生きてきたので、参考になるような話ができたかわかりませんが……(笑)。でも、これだけ楽しく喋れるくらい、私は今、介護の仕事が楽しいです。迷っている人がいたら、とりあえず一回やってみてください。



編集後記

言葉を一つ一つ丁寧に選びながら、自身のエピソードや想いを語ってくれた岩佐さん。「常に新しいことにチャレンジしたい」という言葉どおり、持ち前の明るさと行動力でキャリアを切り拓かれていました。介護福祉士の取得を目指す傍ら(※25年4月時点)、介護タレント西田美歩さんとの介護の魅力発信にも注力中。岩佐さんの今後の活躍から目が離せません。

前編の記事はこちら

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ウェルミーマガジン編集部

執筆者:ウェルミーマガジン編集部

介護・医療・障害福祉・保育に関連するお役立ち情報や楽しいコンテンツを随時発信中!みなさんの『自分に合った「ここで働きたい!」に出会える』を目指します。求人サイト<ウェルミージョブ>は会員登録数180万!

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