最終回の今回は、小規模デイがどう生き残っていけるのか、今後について考えたい。
ではこの先どうしたらいいのか。それはもう、質の良いサービスを提供し、利用者さんにもケアマネジャーにも注目され選ばれる事業所になること、これに尽きると思います。
居宅介護支援の集中減算も、対象が全事業に広がり集中率の基準も80%に下がりました(※注)。事業所からすればこれは売り込みのチャンスともいえます。売り込むものがなければどうしようもないですが、良いことをやっていれば利用につながると思います。
増えすぎたデイサービスは玉石混合です。これからは質の良い事業所だけが生き残る淘汰の時代です。厚労省の方達(?)は、デイサービスを市場開放した時点でここまで考えていたのではないでしょうか。
まずは数を増やし、そのあと良いものだけを残していく。生き残れる事業所でありたいと思いますが、自分たちが生き残るためではなく、本当にデイサービスを必要としている方にとって頼れる事業所であろうとする強い理念が必要なのだと思います。
小規模デイサービスは1年の経過措置を経て、通常規模のデイサービスか小規模多機能事業所のサテライト(出張所のようなもの)になるか、地域密着型デイサービスになるという選択を求められます。
平成28年度から定員18名以下のデイサービスは全て地域密着型デイサービスに移行となっています。サテライトになるのか、地域密着型になったほうがいいのか、定員19名以上まで広げて通常規模を目ざすかは経営判断によるところと思いますが、どちらにせよ、大事なのは、思い(=理念)だと考えます。
介護報酬は3年ごとの改定なので平成30年の3月まではこの報酬でやっていかなければなりません。この3年間で、介護サービス業界がどのようになるのか、激動の時代に突入です。