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介護関係の資格は役に立つ?

2017-01-13

最近、介護関係の資格が増えています。「なんとなく気になる」という方は多いのではないでしょうか。介護に求められているものの奥の深さや難しさを感じます。では実際、現場ではこれら資格をどう受けとめているのでしょうか。現場の声を踏まえながら見ていきましょう。

代表的な介護関連資格

現在ある代表的な資格は、「認知症ケア専門士」「認知症アクティビティケア専門士」「認知症ケア指導管理士」「認知症ケア指導管理士」「レクリエーション介護士」「ケアクラーク」「介護事務管理士」など。中でも、やはり認知症ケアに関わる資格は注目されています。しかし同じ認知症ケアでも、これら3つの資格はそれぞれスタンスが異なるのです。

<各資格の目的>

認知症ケアに対する優れた学識と高度の技能、および倫理観を備えた専門技術士を養成。一般社団法人日本認知症ケア学会認定の資格です。

認知症・アクティビティに関連する専門知識と技術(手法)を身につけるための、実技演習を中心とした研修(施設実習も入る)。日々の仕事では、座学だけではどうしようもないことが多々あります。そのため、実技で身につける点は良いのかもしれません。

ケアを行う方への指導・管理を行える人材の育成など、介護・医療現場で認知症ケアに携わる方の専門性向上を目的とされています。

なお、レクリエーション介護士はできたばかりの資格ですが、注目されているようです。レクリエーションでどのようなプログラムを行うかは、介護福祉士の方々にとって悩みごとのトップに挙げられるでしょう。

楽しんでいただくことは大事ですが、高齢者施設で行うレクリエーションには身体機能のキープまたは向上という+αの要素が欲しいところ。PT・OTのアドバイスをもとに道具を揃え、例えば「肩こりにいいですよ」というように目的を示せば、利用者にとって励みになるのではないでしょうか。

プロがしっかり考えた楽しく役に立つレクリエーションを提供するために、必要な資格だと思います。

ケアマネに人気の「住環境コーディネーター」

ケアマネに関しては、「住環境コーディネーター」の資格を取得する方が多いようです。福祉用具を選ぶ、あるいは住宅改修する際も、例えばどこに手すりをつけるかで自宅内でのADLは変わってきます。

過去、古い家で大問題が起こりました。ギャッジベットの下がたわんでしまったのです。これでは、そのうち抜けてしまうかもしれません。さまざまな機能を搭載するギャッジベットはかなり重く、しっかり補強しないと床が抜けてしまいます。補強にどのくらいかかるか、思いがけない出費となりました。

建物のことをまったく知らなければ、こういうことが起きかねません。福祉住環境コーディネーターは介護関係者のみならず、建築関係に携わる方々も多く取得しているようです。

資格取得での学びが知識を広げていく

ここで取り上げた以外の資格は、あまり知られていない、または「自分たちでも調べれば分かる」といった考えから不要と考えている方が多いかもしれません。実際、「欲しいと思うものは公的資格だけ」という方が少なくありません。しかし、特に介護の仕事を始めて間もない方であれば、現場に出てから困らないための学びとなるのではないでしょうか。

認知症関連の資格については総合的にケアができるよう3つをまとめ、必要があれば公的資格にしても良いかもしれません。

また、レクリエーション介護士は奥が深いものになりそうです。PT・OTの指導にすぐついていけて、レクリエーションに繋げていける能力が必要でしょう。介護福祉士は毎日利用者をよく見て、体調の変化はもちろん、得意なことや好き嫌い、体調を把握し、それに合わせてレクリエーションプログラムを立てていければ良いと思います。

また、「○○さんは最近腕が上がりにくいようだ」といった動作を見てPT・OTからアドバイスをもらい、それを普段の暮らしやレクリエーションに取り入れていくといった流れもできると良いでしょう。

誰も知らない資格を取っても意味がないと思いがちですが、少なくとも介護においては、新たな資格を創立できるくらい幅が広いものだということが分かります。必ずしも資格取得だけを目的にするのではなく、学びとして勉強してみるのも良いかもしれません。

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