「配食サービス」は介護においてどのような位置付けなのか

2018-02-19

高齢者の低栄養が問題になっています。一人暮らしだと、どうしても料理が億劫になりがちです。そのため、さまざまな企業が宅配サービスに参入。介護保険の対象にはなっていませんが、ケアマネジャーがどこまで「食べること」に関わっていけば良いのか、ここで配食サービスについて考えていきます。

コンビニエンスストアのお弁当では問題が残る

自分で歩ける人は宅配サービスがなくても、例えばコンビニエンスストアでお弁当を買って済ませることが可能でしょう。しかしメタボと言われ、食事制限を要する方がコンビニエンスストアのお弁当を買って食べていることには、いくつか問題もあります。お弁当は決して種類が多いわけではなく、その中から選ぶと、どうしても野菜が不足して栄養が偏ってしまうもの。また塩分が多過ぎたり、糖尿病や腎臓食としては使えなかったりという問題もあります。

配食サービスは、コンビニで買うお弁当とハッキリした違いを出す必要があるでしょう。減塩である、身体に良い食品で作られている、あるいは栄養豊富であることなど。毎回“幕の内弁当”のようになってもつまらないので、メニューを考えることは大変かもしれません。

また、糖尿病や腎臓食などの食事制限の辛いところは、食べるものが「美味しくない」「量が足りない」こと。美味しいものを食べて空腹感が感じられ、満足感がある。それなら、甘い間食を食べずに済むのではないでしょうか。

配食サービスでも、糖尿病や腎臓食対応をしてくれるところがたくさんあります。見た目がキレイか、味や量は多いか冷たくないかなどは、利用者と一緒にチェックするのも良いでしょう。

バランスの良い食事の重要性

配色サービスは介護保険サービスに含まれていません。しかし高齢者には、なかなか外に出たがらない方も少なくないでしょう。そんな際、通所リハビリテーションや通所介護の日は、とても大切な位置づけになります。その理由の一つは、栄養士の考えたバランスの良い食事を食べられるから。管理栄養士は、在宅介護を支える大切な職種だと思います。

食事制限があったり、高カロリー・高栄養の食事が必要だったりする方は大勢います。通所はもちろん、家庭でもヘルパーが作ってくれる日は大丈夫なのですが、毎日最低3食はきちんとしたものを食べたいところです。

いくら1食で糖尿食を食べても、他の2食が甘過ぎて必要な栄養を摂れていなければ意味がありません。在宅介護を進めていきたいのなら、一日3食に介護保険サービスを入れるべきだと思います。なぜ食事は介護保険サービスに含まれていないのか不思議です。

理想としては高齢者とケアマネジャー、栄養士、ヘルパーもしくは介護福祉士が集まり、退院後の食事で気をつける点を話し合うこと。どのような食事をするか、パンフレットを用いて決められたら良いのではないでしょうか。

元気なものの一人で作ると億劫になってしまう方なら、ヘルパーと一緒に買い物に行って一緒に作るのも残存能力を高めるのに良いことです。材料を買ってヘルパーと食事を取ったり、一緒に買い物へ行ったり。もう少し楽に勧めるのであれば、下ごしらえした材料が届き、そこから利用者がつくっていくなど、多種多様な支援の仕方があります。

配食サービスの重要点

病院でいくら食餌療法を行っても、家に帰って食事に気を使わなくなれば再び発症してしまいます。ここが、配食サービスの重要なところです。

元気なときでさえ、糖尿病食や腎臓食を3食自分で整えるのはとても難しいもの。プランを組む段階で、「夜は食べてほしい」というプランを立てるケアマネジャーは多いことでしょう。サービスでも、「夜ごはん」という設定で作られています。では、朝・昼はどうするのか。「食」は、やはり介護保険サービスに組み入れた方が良いと思います。

多くの宅配サービスは、家に入って無事に過ごせたことを確認し、時にはテーブルにセッテングしてくれるところも少なくありません。高齢者の安全を確認するために大切な役割を担っているので、介護保険サービスに入っていないことに疑問を感じてしまいます。

配食サービスの人がどこまで見るのか。配食サービスの業務を、きちんと確認していきたいものです。

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