介護職もいろいろ…今の職場で働き続ける?

2015-08-28

介護職といっても、その職場は特養や老健、グループホーム、訪問介護、デイサービスなど多岐にわたります。介護業界は離職も多いのですが、いったいどんな理由で「別の職場へ変わりたい」と考えるのでしょうか。また、転職が果たしてキャリアアップに繋がるのかも、気になるところでしょう。そんな職場、そして転職を取り巻く環境について考えていきます。

インターネットで何気なくハローワークの求人を見ていたところ、以前にも増して介護職の募集が増えていることに気づきました。景気が上向きと言われ、多くの職種で求人が出るようになったからかもしれません。不景気で「介護以外に仕事が見つからない」という時代は終わり、現在はある程度、希望に合った職種の求人が見られるため、介護以外の仕事へシフトしてしまう人は多いでしょう。

介護の職場でも敬遠されるのはどこ?

介護職の中でも、求人に偏りがあることをご存知でしょうか。特養や老健などのように比較的規模が大きく、人員もそれなりに配置されている職場ではさほど求人が出ていません。しかしこれに比べて、デイサービスや訪問介護の求人は、かなり長い期間にわたって掲示されています。もちろんこれは、地域による差もあることでしょう。

1つ、転職者の事例をご紹介します。訪問介護の仕事をしていた人が、その事業所を辞めて特養へと転職。理由を聞いたところ、「わりに合わない」と言う意見が飛び出しました。はじめは、時間がある程度は自由になり、空き時間に用事を済ませることもできると思ったそうです。しかし、実際は移動時間が当然ながら給料に反映されないうえ、身体介護が無ければ時給もそれほど良いとはいえないとのこと。そのため、「実際に働く時間が同じなら、施設の方がいろいろな面で待遇が良かった」とのことで、転職を決めたのです。

特養や老健、病院での介護職に比べると、デイサービスは離職率が比較的高いと聞きます。利用者が日ごとに違うことが多いため、まずそれぞれの特徴を掴むのに苦労するのでしょう。また、利用者を自宅に送り届けて仕事が終わりではなく、「記録」のために定時では帰れないことが多い点も理由として考えられます。サービス残業をせざるを得ない状況に我慢しきれず、辞めてしまう介護者が多いようです。もちろん、事業所によっては「記録」などの時間を残業扱いする場所もありますが、数として多くはないのでしょう。

転職でキャリアアップは図れるか?

どのような職業でも、後先を考えずに次々と転職していたのでは、キャリアを積むことなど到底できません。また、自分の希望条件を全て満たした理想の職場は、老健であれ特養であれ、なかなか見つかるものではないでしょう。さらに理想に近い職場へ転職できたとしても、その後、果たして本当にキャリアアップは図れるのでしょうか?

介護職にやりがいを感じ、少しでも質の高いサービスを提供しようと思わなければ、どんなにすばらしい職場へ転職してもキャリアアップはできないと感じます。中には子どもに手がかからなくなったことをきっかけにヘルパー2級を取得し、介護を天職と考えて訪問介護からキャリアをスタート。やがて介護福祉士の資格を取得し、ケアマネージャーになった介護者を私は知っています。その友人は、いずれ訪問介護の事業所を開き、自分の目指す介護を実現しようと毎日仕事に励んでいます。しかしこの場合、やはり根底には大きなやり甲斐と思いがあることでしょう。

ただ、例えば職場の人間関係に悩んで心を病んでしまいそう。あるいは、どうしても上手くコミュニケーションが取れないご利用者がおり、行き詰まってしまうような場合もあるでしょう。つまり、自分ひとりの努力ではどうにもならない時です。そんな時、一緒に悩んでくれたり、打開策を考えてくれたりする先輩・上司がいるどうかは、離職を生み出す一因になります。

問題解決が図られない時は、無理して働き続けるのではなく、冷却期間を置く。そんな選択肢があることも、忘れないで下さい。

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