認知症予防の取り組み

2016-01-29

高齢者の増加に伴って、認知症を発症する率も高くなっています。日本だけでなく、世界各国で認知症に関する研究が進む中、それを予防するための取り組みが行われているようです。いったい、どのような取り組みが行われているのでしょうか。

健康で長生きするために心がけたいこと

健康に長生きしたいと願う人はたくさんいます。しかし実際には、その通りに生きられる人ばかりではありません。現在のように少子高齢化が猛烈なスピードで進み続けると、状況はさらに悪化。認知症や病気、加齢による心身機能の低下により、介護の必要な高齢者が適切なケアを受けられないということも起きるでしょう。

要介護者が溢れるだけでなく、既に深刻化しつつある介護職不足に拍車がかかるのは、容易に想像できることです。さらに日本においては、社会保障制度にも危機的な状況が待ち受けています。近い将来「2人で1人の高齢者を支えなければならなくなる」といわれている日本。認知症患者の増加を考えれば、『1億総活躍社会』などと悠長なことを言っていられない。そう思うのは私だけでしょうか。

高齢化に伴う大きな問題のひとつに、認知症があります。その予防については、日本だけでなくアメリカやフィンランドなどの国でも研究が進められているようです。

うっすら汗をかく程度の早歩きとフィッシュ&ベジタブル

以前から、健康を保って病気を予防するためには、多少体に負荷がかかる有酸素運動が良いとされてきました。しかしこれが、認知症予防にも効果があることがさまざまな研究から分かってきています。

有酸素運動は脳の血行を促進します。そのため、血液中の酸素を多く取り込むことができ、脳内ネットワークを強めることに繋がるとのこと。しかし、筋力を含め体力には当然ながら個人差があり、誰もが同じ強度の運動をしなければならないわけではありません。

ある報道によれば、北欧の国フィンランドで「フィンガー研究」という認知症予防に関する研究が行われたそうです。その結果、一定の有酸素運動と軽度の筋力トレーニング、魚と野菜を中心にした食事、そして血圧を管理して正常に保つことが効果的であると報告されています。

有酸素運動などというと、難しそうに聞こえるかもしれません。実際には少し心拍数が上がる程度の早足でよく、時間も週3回1日に20〜30分程度。それに加えて、腰かけてできる軽い筋力トレーニングを行い、肉中心の食生活を魚と野菜に変えることが大事なようです。

認知機能を保つトレーニング

身体的な面だけではなく、脳を活性化し認知機能を保つために、神経衰弱が脳トレーニングとして行われていました。それも毎日ではなく週に3回、1日ほんの10分だけ。

これも、もちろん神経衰弱でなければいけないわけではありません。『思い出しゲーム』『間違い探しクイズ』など、日頃からそれぞれの介護現場で行われているレクリエーションもおすすめです。

脳のために塩分は控えめに

日本人は、とかく塩分を摂り過ぎる傾向にあるようです。しかし、それがやがて高血圧や脳梗塞に代表される病気へと繋がる恐れを持つことは、広く知られています。

そのため、塩分をコントロールしてこまめに血圧を測りましょう。脳を健康に保つことも、認知症予防には欠かせません。

組み合わせて楽しんで続けること

せっかく早歩きで有酸素運動しても、肉中心かつ塩分過多の食事をしていたのでは、あまり意味がないかもしれません。認知症がいろんな要因の組み合わせから起きるように、その予防もまた、さまざまなことの組み合わせが大事です。運動や食事、脳を含めた体の健康管理。そしてそれらは、仲間と一緒に“楽しみながら”行うと、長続きするのではないでしょうか。

健康寿命を伸ばし、できるだけ長く自立した生活を送る、あるいは送ってもらう。そのために、認知症を予防する取り組みからは今後も目が離せません。

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