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福祉士の違いについて

2016-12-27

福祉士といっても、さまざまな種類があります。資格取得の方法や難易度等も違えば、資格を取得してからの活躍の場、あるいは仕事内容にも違いが。ここでは、それぞれの特徴をご紹介したいと思います。

介護福祉士は福祉業界で幅広く活躍できる

介護業界では、介護福祉士が基本的な資格となります。高齢者介護だけでは無く、障がい者支援の事業所や近年急速に増加している障がい児デイサービス等の場面でも幅広く活躍しているでしょう。また、現場職員としてはもちろん、介護福祉士の資格を持っていると管理業務をおこなう事ができたり、サービス提供責任者として業務が出来たりします。さらに、役職に就くことも多くあるでしょう。

介護福祉士の資格を取得するにはいくつかの方法があります。一つ目は、介護の仕事を3年以上行い、なおかつ実務者研修を取得した後に試験を受ける方法。二つ目は、福祉系の高校で学んだ後に試験を受ける方法です。なお、後者は学校によって技術講習を別途受ける必要があったり、実務経験を必要とする場合があったりしますので注意しましょう。

そして三つ目の方法が、福祉系や保育系の大学や短期大学・専門学校等で学んだ後、介護福祉士養成学校において1年以上受講してから試験を受けるもの。高校を卒業後、介護福祉士養成学校において2年以上受講することでも受験資格が取得できます。

介護福祉士の試験は筆記試験と実技試験の両方。これらで基準点を満たせば合格となります。筆記試験は誰もが受けなければなりませんが、人によっては実技試験が免除になることがありますので確認しましょう。

福祉サービス全般の知識を活かす社会福祉士

社会福祉士の資格を活かして働ける場所は、高齢者介護事業所・児童分野・障がい者支援事業所・病院・役所など数多くあります。どこで働くかによって、仕事内容や名称等が違います。

例えば病院で働くのであれば「MSW (医療ソーシャルワーカー)」と呼ばれ、退院後の生活を安心して送る事が出来るよう、患者や患者を取り巻く方も含め退院後の生活の相談や必要な福祉サービスを検討・提案する仕事です。対して介護施設であれば「生活相談員」と呼ばれ、入居者やその家族に対しての相談援助や、介護スタッフとの連携や調整等を行います。

どこで働くにしても、利用者と福祉サービスを繋ぐ役割を果たさなくてはなりません。その為、豊富な知識やコミュニケーション技術を必要とします。対人援助ですので、なかには気難しい方もいらっしゃるでしょう。困難なケースの対応をしなければならない場合もありますが、やりがいも大きい仕事です。

社会福祉士の試験内容には、高齢者介護や障がい者支援・児童福祉等多くの分野が含まれています。出題範囲がとても広く、受験勉強は大変だと言われている資格です。社会福祉士を取得する方法でもっとも早いのは、福祉系大学で指定科目を履修した後に国家試験を受けること。ただし、大学によっては4年間で受験資格を満たす履修内容が網羅できていない場合もあるので、入学前に調べるようにしましょう。

他の方法としては、福祉系の短期大学や専門学校で学んだ後、養成学校に通う方法があります。こちらは養成学校での勉強とは別に、相談援助の実務経験を2年間必要としますので注意してください。

精神障がいのある方への支援活動をおこなう精神保健福祉士

精神保健福祉士の仕事は、心の病気の方が安心して生活を営む事ができるように、相談や助言、またさまざまな機関の調整を行うものです。主な就業先は病院や精神保健福祉センター、障害者支援事業所等が挙げられます。

精神保健福祉士は社会福祉士の資格方法と似ており、もっとも早い資格取得の方法は、保健福祉系大学で指定科目を履修した後に国家試験を受けるものです。保健福祉系の大学以外(短期大学等)を卒業した方は、別途、精神福祉養成校で6か月もしくは1年の通学が必要だったり、相談援助の実務経験を1年もしくは2年必要となったりすることもあります。これらの必要期間は通った学校の履修内容で異なるため、きちんと確認するようにしましょう。

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