介護支援専門員の受験資格とは?要件や実務経験などを詳しくご紹介!

介護支援専門員の受験資格とは?要件や実務経験などを詳しくご紹介!

介護業界でキャリアアップするために「介護支援専門員」の資格取得を目指す人は多いでしょう。介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護サービスの計画(ケアプラン)を作成する専門職として、多様な介護施設・事業所で活躍しています。この介護支援専門員の資格を取得するためには、まず、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格を満たし、試験に合格することが必要になります。

ここでは、介護支援専門員の受験資格を詳しく説明しますので、ぜひご一読いただき、計画的な受験までの道のりの参考にしてください。

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介護支援専門員とは?

介護支援専門員は、介護保険法によって定められた公的な資格です。取得することで、それぞれの介護サービス利用者に合わせた介護サービス計画(ケアプラン)を作成する業務に従事することができます。

具体的な業務として、以下のような業務内容が挙げられます。

  • 利用者と面談し、その人の生活状況や心身の状態に応じたアセスメント(課題分析)
  • 介護サービスの利用に関しての調整
  • サービス担当者会議の開催
  • 介護サービスの提供が開始された後の定期的なモニタリング
  • 必要に応じたケアプランの変更
  • 要介護認定に関わるサポート
  • 給付管理
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介護支援専門員になるには?受験資格、試験、合格後の流れ

このように、専門的な知識や技術が必要になる介護支援専門員の業務に従事するにあたって、資質を担保するために試験と研修の制度が設けられています。ここでは、介護支援専門員の資格取得までの流れをご紹介します。

介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格とは?

まずは、介護支援専門員実務研修受講試験を受験するための要件を満たさなくてはいけません。

受験資格は、「指定された業務」の「指定された期間」の実務経験を満たすことが求められています。

指定された業務における実務経験

指定された業務とは、以下のいずれかとなっています。

  • 生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員といった相談援助業務
  • 特定の国家資格等(※)に基づく業務
  • (※)医師、歯科医師、薬剤師、看護師、保健師、助産師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、精神保健福祉士

    指定された期間の実務経験

    指定された期間とは、指定された業務における実務経験が、従事期間5年以上かつ従事日数900日以上となっています。この、従事期間・従事日数については、試験日の前日までにクリアできていることが求められますので、試験は見込みで申し込みすることが可能です。

    実務経験が国家資格等に基づく実務経験の場合は、資格取得後の従事期間が実務経験の対象となる期間になるので注意しましょう。また、相談援助に係る業務での実務経験では、従事日数の計算は、要援護者に対する直接的な対人援助ではない業務以外に従事していた日数は除いて計算することとなっていますので、こちらも合わせて注意しましょう。

    受験資格の変更:2017年度と2018年度の比較

    介護支援専門員の受験資格は、2018年度から一部変更されていますので注意しましょう。

    2017年度 (平成29年度)まで 2018年度(平成30年度)から
    受験資格① 生活相談員等の相談援助業務:5年 生活相談員等の相談援助業務:5年
    受験資格② 国家資格等に基づく業務:5年 国家資格等に基づく業務:5年
    受験資格③ ホームヘルパー等の資格に基づく介護等の業務:5年 廃止
    受験資格④ 無資格での介護等の業務:10年 廃止

    介護支援専門員実務研修受講試験とは?

    介護支援専門員実務研修受講試験は、各都道府県で年に1回実施されています。例年、受験申込期間が5月~7月頃、試験日が10月頃になっています。2019年10月、第22回の試験では、台風の影響により一部の地域で再試験が実施されました。

    介護支援専門員実務研修とは?

    介護支援専門員実務研修受講試験に合格すると、介護支援専門員実務研修を受講することができます。こちらも都道府県ごとに実施され、スケジュールや受講費用が異なっています。この研修の受講時間は87時間で、ケアプランの作成など実践的な内容を学習します。

    介護支援専門員証の交付申請・登録

    介護支援専門員実務研修を修了すると、介護支援専門員資格登録簿への登録申請を行います。また、登録申請と同時に介護支援専門員証の交付申請も行います。この手続きを経て、介護支援専門員証が交付されると介護支援専門員として働くことができます。

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    介護支援専門員実務研修受講試験の試験問題とは?

    介護支援専門員実務研修受講試験の試験問題は、全部で60問。介護支援分野から25問、保健医療サービスの知識等から20問、福祉サービスの知識等から15問が出題されます。出題形式は5つの選択肢から、指定された数の回答を選択する形式です。

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    介護支援専門員実務研修受講試験の受験者数と合格率

    ここでは、介護支援専門員実務研修受講試験の受験者数と合格率の推移をご紹介します。2018年度から受験資格に変更があったことによって受験者数が大きく減少しました。

    受験者数 合格率
    第22回(2019年度) 30,509人 (※) 18.5%(※)
    第21回(2018年度) 49,332人 10.1%
    第20回(2017年度) 131,560人 21.5%
    第19回(2016年度) 124,585人 13.1%
    第18回(2015年度) 134,539人 15.6%

    (※)第22回分について、令和元年10月に試験が実施された結果を掲載しています。

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    介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格を満たすステップ

    ここでは、現在介護職として働いている方や、これから介護業界に就職する方が、介護支援専門員の受験資格を得るまでのステップをご紹介します。

    まずは、介護職の国家資格である「介護福祉士」を取得して、取得後に5年間の実務経験を積む方法があります。介護福祉士は、介護の実務経験3年以上と実務者研修を修了することで介護福祉士の受験資格を得られるため、働きながら資格を取得している人が多い国家資格です。また、それ以外にも、社会福祉主事任用資格を取得して、生活相談員などの相談援助職として5年間の実務経験を積む方法があります。

    どちらのステップでも、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格である「5年」が必要になるので、資格取得を目指す方は、受験資格を満たすように資格取得、実務経験を計画しましょう。

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    まとめ

    介護支援専門員の資格を取得するまでの流れや受験資格、試験問題、受験者数、合格率についてご紹介しました。受験資格は2018年度から一部が変更になっているので、2017年度までに受験資格を満たしていた方は注意しましょう。

    利用者が介護サービスを利用する際のケアマネジメントを行う「介護支援専門員」。介護業界で働く中で、職場から取得を勧められたり、キャリアアップを目指す人が取得する資格として広く知られています。ここでご紹介した内容が、皆さんの資格取得の参考になれば幸いです。

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大久保典慶

監修者 大久保典慶

社会福祉士、介護福祉経営士1級。介護・老人福祉事業を幅広く展開する社会福祉法人で9年の経験を経て、株式会社エス・エム・エスに入社。介護・福祉に関わるコンテンツ制作の編集業務を担う。

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