子育てと介護職・介護福祉士の仕事を両立するには?

子育てと介護職・介護福祉士の仕事を両立するには?

これからも要介護高齢者数が増加する日本では、介護職の需要は増加しています。その中でも、正しい知識に基づいた介護業務ができる介護福祉士がいることは、ご利用者から見ても、介護施設・事業所側としても安心できることです。しかし、介護の現場は日々忙しく、子育てをしている人は、両立が大変だと感じることが多いでしょう。

ここでは、子育てと介護職・介護福祉士の仕事を両立させる方法や事例、悩みなどをご紹介します。

介護福祉士とは?

介護福祉士とは、介護職の国家資格であり、介護現場では介護職の中心的な存在として働いています。

社会福祉士及び介護福祉士法において「介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう」と定義されています。

介護福祉士の主な業務内容は「介護業務全般」「相談・助言」です。入浴、食事、排泄の介助などの身体介護だけでなく、家事などの生活援助を含めた介護業務全般を行い、介護に関する相談があった時には適切なアドバイスをすることも求められています。また、介護の現場では、経験の浅い介護職員の指導も担当することがあります。

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子育てと介護職・介護福祉士の仕事を両立させる方法

介護職の仕事はとても忙しい仕事です。さらに、人と深く関わり、提供するサービスによってはご利用者の命に関わるため、精神的な負担もある仕事です。そのような仕事と子育てと両立させていくのはとても大変なことです。仕事が終ったらすぐに保育園にお迎えに行き、帰ったら料理を作って…と目まぐるしい日々に疲れてしまう人もいるでしょう。

ここでは、仕事と子育てを両立している人の特徴をご紹介します。

ご家族の理解・支援を受けている

大切なのが、ご家族の理解と支援です。ご家族に職場の状況などを話して、協力をしてもらうことで皆さんの負担は大幅に減るでしょう。夫婦で育児を分担することやご両親に子供を預かってもらうなど、皆さん自身の負担を減らすことが重要です。

保育園やほかの団体のサポートを受けている

子育てと介護職の仕事を両立させるにあたって、保育園などの利用は欠かせないでしょう。時には残業になってしまうことがある介護の仕事。柔軟に対応してくれる保育園であれば、安心して仕事を行うことができます。また、介護職の離職は政府が対策を進めている分野です。子育て中の人が働きやすいように就業サポートを行っている民間団体などもあります。

福利厚生・職場環境から職場を選んでいる

福利厚生や良い環境の職場で働くことは、子育てと仕事の両立に大きく影響します。特に子育てに理解のある職場だと、職員同士が助け合いながら働いているため、子供の体調不良などで急に勤務の予定が変わっても柔軟に対応してくれます。数は少ないですが企業内保育・託児所などを設置している職場もあるので、働きやすさから職場を探すのも良いでしょう。

求人情報ではわからないことも多いので、「子育てをしている職員は多いのか?」「希望の勤務時間で就業することができるのか?」など、面接などで必要な質問をして、自分の希望をしっかりと伝えましょう。

市区町村の子育て支援制度を利用している

最近では、少子高齢化対策で、各自治体の子育て支援制度が充実してきています。子育てと仕事の両立に役立つ制度があるので、住んでいる市区町村等の子育て支援制度を調べてみましょう。

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子育てと介護職・介護福祉士の仕事を両立している例

子育てと介護職・介護福祉士の仕事を両立している例①

子どもが生まれてからしばらくは、育児に追われて日々を過ごしていたものの、それが多少落ち着いてくると何かに取り組みたくなったAさん。子育てと両立できる仕事を探してたどり着いたのが、介護の仕事でした。未経験から始めても勉強すればステップアップできることに魅力に感じたAさん。グループホームで働き始めると、忙しさでなかなか時間通りに帰れない日々が続き、家事や子育てに費やす時間が減り、夫との関係が悪化します。

このグループホームを退職して、子育てに理解のあるグループホームを探して就職すると状況が一変しました。お迎えなどに間に合わないことはなくなり、子どもの発熱などでの急な勤務変更にも柔軟に対応してくれたため、仕事への余裕が生まれました。家事や子育てに費やす時間も増え、夫との関係も良好になったそうです。

子育てと介護職・介護福祉士の仕事を両立している例②

福祉専門学校を卒業したBさんは、特別養護老人ホームへ就職して働いていましたが、出産をきっかけに働き方を変えることを考えました。そしてライフスタイルに合わせて就業できる訪問介護の仕事を選択しました。訪問介護では、勤務時間の融通を利かせることができて、子育てをしながらでも介護職として働きやすいと感じているようです。子育てに理解があるその職場では、どうしても家庭の事情で働けない期間がある場合には、数週間の休みも調整してくれるため、両立ができているようです。

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子育てと介護職・介護福祉士の仕事を両立させる中で抱える悩みとは?

先立って帰ることに気が引ける

他の職員は残業や夜勤をしているのに保育園のお迎えがあるので毎日定時に帰ることや、夜は家事や子育てがあるので夜勤ができないことに、気が引けると感じることはあるでしょう。これは、就職する時に勤務可能な時間や残業できる範囲を明確に伝えて、周りの方の理解を得ておくと、そう感じることが少なくなるでしょう。

どちらも中途半端になっていると感じる

目まぐるしく過ぎる日々の中で、子育ても仕事も中途半端になっていると思って、ストレスを感じる人もいます。責任感が強い人はなおさらでしょう。このような場合は、「完璧」を追い求めないことが良いでしょう。「職場から求められていること」を確認してやりきること、「子育ても、自分なりにここまでをやりたい」と決めて割り切ることも必要でしょう。

生活費が増える

両立のために保育園などを利用すると費用が掛かったり、家事の時間を短縮するためにそれまでよりも生活費が増えることもあるでしょう。働くことで収入が増えても、それと同じくらい支出が増えると、「何のために働いているんだろう?」と悩むことがあるようです。中長期的な視点でキャリアアップなど、将来的な生活を考えることで、この悩みを解決することができるでしょう。

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まとめ

介護の仕事と子育てを両立させるのは大変です。目まぐるしい日々の中でストレスが溜まることもあるでしょう。皆さんが、悩みながらも自分らしく働き、子育てと介護の仕事を両立させて、充実した日々を送ることをお祈りいたします。

カイゴジョブ編集部

監修者 カイゴジョブ編集部

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