介護派遣の給料は本当に正社員より高時給なの?理由と注意点

介護派遣の給料は本当に正社員より高時給なの?理由と注意点

一般的に派遣は正社員より時給が高いというイメージがありますが、実際どれくらいの違いがあるのでしょうか?

介護職で派遣として働くことに興味を持っている方に、高時給の理由を解説します。一方で存在する派遣のデメリットも理解し、仕事選びの参考としてください。

介護派遣の給与相場は?

介護職の派遣社員と、正社員との給与を比較してみた結果、やはり時給換算においては派遣の方が高い状況が存在します。

厚生労働省が発表した『平成27年度労働者派遣事業報告書』の集計結果によると、全国の介護サービス職業に従事する派遣労働者の1日8時間あたりの平均賃金は、全国で最も高い東京都で11,558円。これを時給に換算すると1,445円になります。

一方で、介護職の常勤職員全体の平均を見てみると、「平成28年賃金構造基本統計調査」によると企業規模10人以上では全国平均は月給215, 200円(所定内給与額のみ)。時給に換算すると1,281円です。現場に関して言えば派遣も正社員も担当業務はほぼ変わらないかと思いますが、地域によっては派遣のほうが高いケースもあるようです。

また夜勤で多く勤務した場合でも、正社員の平均賃金は月給280,200円(全国平均月給に夜勤手当6,500円×10回=65,000円を上乗せ)。時給に換算すると1,668円。一方で派遣は、22時以降の深夜割増になると先程の東京都の例だと時給1,800円程度と、こちらも正社員より高時給という結果になります。

派遣の場合は、正社員の場合に支給される残業手当や夜勤手当が、時給の割り増しという形で上乗せされることになります。残業・深夜手当は通常時給の1.25倍です。残業に関しては、施設側からなるべくしないよう指示されることが多いですが、夜勤に正社員並みに入る場合はかなりの高収入が見込める形となります。

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時給に関係する資格・経験

介護職の派遣に関しては、資格が給与に大きく影響しています。

介護派遣の時給は、保有する資格や介護経験によって派遣会社が規定を設けています。働く場所によっても異なりますが、2017年10月時点で、介護職員初任者研修修了者で1,200~1,300円程度、介護福祉士実務者研修修了者で1,400~1,500円程度、介護福祉士の場合は1,600円~2,000円といった給与の相場となっています。資格に伴って給与が決定されており、人材も不足しているので、上位の資格であればあるほど人材の需要は高い状況となっています。

では未経験・無資格の場合は、どうなのでしょうか。介護業界全体で慢性的な人材不足という問題を抱えているため、未経験や無資格でも募集しているケースがあります。しかし、有期での契約で、育成する予定が元々ない即戦力確保の意味合いが強い派遣において、未経験・無資格者の時給は、アルバイト並みに留まってしまうことが多いです。

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派遣社員が高時給な理由は?

そもそもなぜ派遣社員の時給は高いのでしょうか。理由の一つに施設の「人員基準」が関係しています。

介護事業所の開設には人員基準というものが設けられており、施設のサービス品質担保のため、利用定員に応じた適切な職員の人数や要件が法令により定められています。人員基準を満たすことができない、もしくは虚偽の報告を行った事業所は行政から処分を受けます。これを「人員基準違反」といい、違反していると判断された事業所には、事業所指定の取り消しやレセプトの一部制限、新規利用者の受け入れ停止や期限付きのサービス停止など、大きなペナルティーが発生します。

このリスクを何としても避けるため、産休や急な離職で常勤職員がいなくなってしまった事業所では、人員集めが最優先課題となります。派遣社員は正社員と同様に常勤として人員基準上数えられますし、一時的な人不足を埋める短期間での契約も行えます。よって、人員基準を満たす上でも人件費をコントロールする上でも、派遣社員は非常に貴重な存在となります。

以上の理由から、事業所はたとえ正社員より人件費が高くなったとしても派遣社員を必要としており、更に業界全体の人手不足も相まって、おのずと時給が高くなっているのが現状です。

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ただ介護派遣のデメリットには注意しておいたほうが良いでしょう

時給の高い派遣という働き方ですが、必ずしもいい面ばかりではなく、デメリットにも注意しておく必要があります。

まず派遣は、基本的に有期雇用です。短い場合は1~3か月で雇用期間が終了します。どんなに職場で円滑に働けるようになったり、自分が関わったご利用者の今後が気になったりしても、継続して勤務することは出来ません。

また、介護職のキャリアアップを目指している方の場合、管理職に就くことが難しい事実もデメリットと言えます。というのも、時給の高い派遣社員は、直接雇用で足りていない人員を補う臨時要員として雇われる傾向が強いのは事実なためです。また管理職の業務範囲上、現場スタッフを把握し取り纏める必要がありますが、これも短期間に行えることではないため、有期雇用である派遣にポジションが与えられる機会は残念ながら少ないでしょう。

そして、派遣の場合は昇給が期待できません。管理職への昇進・昇給など、介護職としてのキャリアアップを目指している方には派遣以外の選択肢を検討することも大切でしょう。

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まとめ

時給換算した時に正社員よりも高時給である派遣という働き方。資格や経験のある人はより高い時給が望めますし、需要の高まりとともに、今後もアップする傾向にあります。

派遣は、自分の都合の良い時間で働きたい方や、自分がどんな職場で働きたいのかを見極めたい方にとっては、非常にメリットがある働き方です。しかし一方で、昇進・昇給などの面ではデメリットがあるので、キャリアアップを望んでいる方は「紹介予定派遣制度」を利用して、正社員として働くことを前提に派遣で働くのもおすすめです。

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