主婦は家庭と両立して介護福祉士を取得できる?

#介護福祉士 #子育てと仕事の両立
主婦は家庭と両立して介護福祉士を取得できる?

介護福祉士は介護職として唯一の国家資格です。介護業界において、スキルや知識を身につけている証明となり、待遇面で優遇されています。介護職員の人材不足が深刻化しているため、国は対策として介護職員の賃金改善が進め、また、2019年10月からの「経験のある介護福祉士」の賃金改善が実施されたことで、介護福祉士の資格取得を検討している人は多いのではないでしょうか?

ここでは、主婦の方が介護福祉士を取得するためにはどうすれば良いのか?介護職として就職した後に、家庭と仕事を両立することができるのか?についてご紹介します。

主婦の方が介護福祉士の資格を取得するためには?

国家資格である介護福祉士の資格を取得するためには、受験資格を満たして、国家試験を受験し、合格することが必要です。この受験資格には、「養成施設ルート」、「実務経験ルート」、「福祉系高校ルート」、「EPAルート」がありますので、順に見ていきましょう。

養成施設ルート

大学や専門学校、短期大学などの介護福祉士養成施設を卒業することで受験資格を得ることができます。卒業までに必要な期間はこれまでの学歴・学校が定める通学期間によって異なりますが、おおよそ2年~4年になります。

実務経験ルート

「従業期間3年(1095日)以上、かつ従事日数540日以上の介護職としての実務経験」と「実務者研修の修了」の2つの条件をクリアすることで受験資格を得ることができます。

福祉系高校ルート

福祉系高校を卒業することで受験資格を得ることができます。

EPAルート

外国籍の方が対象のルートなので、説明は省略させていただきます。

おすすめのルート

主婦の方におすすめの受験ルートは「実務経験ルート」です。

介護福祉士国家試験の受験資格として必要になる介護職としての実務経験には、パート・アルバイトでの就業期間も対象になるので、現在正社員として働くことが難しい方でもパート・アルバイトとして働くことで実務経験を満たすことができます。また、給与をもらいながら実務経験を積むことができること、就職先によっては実務者研修の受講費用の助成制度があること、資格取得後に介護の経験がある介護福祉士として就職・転職できることからもおすすめのルートです。

実際に介護福祉士の国家試験の受験者で、最も多い受験資格は実務経験ルートになっています。厚生労働省の報道発表資料「第31回介護福祉士国家試験合格発表」では受験者総数94 ,610人のうち、養成施設ルート受験者数は6,225人、福祉系高校ルート3,189人、約9割が実務経験ルートの受験者となっています。

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介護職員・介護福祉士の働く職場とは?

介護職員、介護福祉士には、様々な活躍の場がありますが、その中でも代表的な職場についてご紹介します。

訪問介護

訪問介護の介護職は、訪問介護員(ホームヘルパー)です。訪問介護はパートで働く職員が多く、主婦の方にとって働きやすい条件が整っている職場が多いでしょう。また、訪問介護で「訪問介護計画書の作成」「ホームヘルパーの調整・育成」などを担うサービス提供責任者という職種は、介護福祉士を取得していると任用要件を満たすため、キャリアアップを考えられる職場にもなっています。

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特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームの介護職員は、介護の現場の主力として活躍しています。ご利用者が入居して生活している施設なので、24時間体制のシフトが組まれていますが、施設によって主婦の方が働きやすいように日中帯だけの勤務時間でも採用していることがあります。比較的大規模な施設が多いので、介護職員の中に「主任」や「課長」などの役職を作って、介護福祉士のキャリアアップが構築されていることが多いようです。

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デイサービス

デイサービスの介護職員は、介護の現場の主力として活躍しています。デイサービスの営業時間は一般的に日中帯が多いので、主婦の方が働きやすい職場になっているようです。

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主婦の方が介護の仕事と家庭を両立するためには?

介護職員・介護福祉士の求人情報を比較しよう!

介護職員には正社員、派遣、短時間のパートなど、様々な雇用形態の求人情報があります。その中で、主婦の方が一番気になるのは「時間的制限」ではないでしょうか?介護業界は人材不足なので、夜間の勤務ができなくても、忙がしい時間帯だけの短時間就労など働きやすい勤務時間の求人情報がたくさんあります。皆さんの希望の勤務時間内で働ける求人情報を比較して、よりよい条件の職場を探しましょう。

ご家族の協力を得る!

どの仕事にも言えることですが、主婦の方が働く場合はご家族の協力が必要です。家事を協力してもらう、子供の送迎を分担するなど、少なからずご家族の協力が必要になる場面があるでしょう。そのため、ご家族等とよく話し合い、理解を得て仕事を探すことが大切になります。

介護職員・介護福祉士のパートとして主婦は活躍できるか?

介護職員のパートとして主婦は活躍できるか?

介護の現場では、正社員にこだわらず、必要な場面に必要な人材を配置することが大切だとされています。そのためパートで働く職員も、正社員と変わらず大切な役割を担いますので、大いに活躍できるでしょう。

介護福祉士のパートとして主婦は活躍できるか?

大いに活躍できることはお伝えしましたが、介護福祉士を取得している方は、資格手当や時給アップなどの優遇された条件で働くことができます。

パートとして働くメリットとは?

パート勤務は短時間の勤務が可能です。そのため、扶養の範囲内で働くことや、子供を送り出して帰ってくるまで時間で働くことなど自分の都合に合わせた働き方ができます。休日の調整をしてくれる職場が多いので、家庭との両立もしやすいでしょう。

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介護職員・介護福祉士の求人情報の探し方

ここでは、求人情報がたくさんありすぎて迷っている方へ、求人情報の効率的な探し方をお伝えします。

求人情報を探す媒体を決める!

介護職員の求人情報は、ハローワーク、新聞やチラシ、求人情報誌、求人情報サイトなど、様々な媒体で探すことができます。その中で、特におすすめなのは、「求人情報サイト」です。スマートフォンで手軽に検索できて、資格、地域、パートや正社員などの雇用形態、土日休み、日勤のみ、短時間勤務などの様々な条件で絞り込むことができます。メールアドレスを登録して新着情報をチェックできる機能もとても便利です。

応募する事業所の種類(介護サービス種別)を決める!

介護サービス種別はたくさんあるので、皆さんがどのような職場で、どのような仕事をしたいかによって、介護サービス種別を決めておくと比較するのも簡単になるでしょう。その中で、給与、勤務時間、残業の有無、通勤時間・通勤経路を含めた優先度を決めて比較しましょう。

気になった求人情報は保存する!

求人情報サイトで気になる求人情報が見つかったら、サイトの保存機能を利用しましょう。そして、他の求人情報も見てから、気になった求人情報の中で比較して応募先を選ぶのが良いでしょう。検索条件を保存していても、もう一度同じ絞り込みの結果が出ると、気になっていた情報がどれか忘れてしまうことがあります。また、求人情報サイトは求人情報の更新が早いため、保存した求人情報は早めに比較して応募することをおすすめします。

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まとめ

介護職員としてたくさんの主婦の方が活躍しています。これから介護職として働くことを考えている方は、仕事と家庭を両立するために、働きやすい職場を選び、実務経験を積んで、ぜひ介護福祉士の国家資格を取得しましょう。

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監修者 カイゴジョブ編集部

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