中卒から介護福祉士の資格を取得する方法とは?

#介護福祉士 #無資格
中卒から介護福祉士の資格を取得する方法とは?

超高齢社会の日本では、介護職の需要が高まっています。「今後も需要が高い職業だから」、「学歴は関係ないと言われているから」、「人の役に立つ仕事がしたいから」、介護職として就職することを考えている皆さんは、それぞれの志望動機があると思います。

ここでは、介護業界で、キャリアアップとして目指す資格である『介護福祉士』を取得するまでの流れについて説明します。

介護福祉士とは?

介護福祉士の定義

介護福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」において、「専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者」と定められています。

介護福祉士の業務内容

先ほどの定義から、介護福祉士の主な業務は「介護業務全般」「他の介護職員の育成・ご本人ご家族への助言」になります。

介護業務では、ご利用者の生活を送る上で必要なサポートを行うこと、例えば、朝目覚めて起き上がることができないご利用者の起き上がりをサポートする、一人で移動することができないご利用者の移動をサポートする、食事を口に運べないご利用者の食事をサポートする、一人で着替えすることができないご利用者の着替えをサポートするなど生活全般のサポートを行います。

他の介護職員への育成では、職場内での相談に応じたり、研修の講師を行ったりして、指導・育成を行います。ご本人ご家族への助言では、ご利用者・ご家族から相談を受け、適切な介護方法に関してのアドバイスを行います。そのために、常に介護の知識や技術を磨き、専門家としての資質を担保することが求められています。

介護福祉士の求人を探す

介護福祉士は中卒から取得できる?

結論からお伝えすると「介護福祉士は学歴が中卒から取得できます!」。介護福祉士になるためには、受験要件を満たし、国家資格試験に合格する必要がありますので、その流れを説明します。

介護福祉士を受験する要件

日本国籍の人が介護福祉士を受験するための要件を満たすルートは3つあります。

養成施設ルート

高校卒業後に福祉系大学、専門学校などの介護福祉士養成施設を卒業することで国家試験の受験資格が得られます。

福祉系高校ルート

福祉系高校を卒業することで国家試験の受験資格が得られます。

実務経験ルート

介護事業所で実務経験を3年以上積み、かつ実務者研修を修了することで国家試験の受験資格が得られます。

介護福祉士になる要件を満たすには?

ご紹介したすべてのルートは学歴が中卒から選択することができます。

養成施設ルートでは、別で高校の卒業資格を取得し、大学、専門学校等に入学・卒業すること。福祉系高校ルートでは、福祉系高校に入学して卒業すること。実務経験ルートでは、介護職として就職し、実務経験を3年積みながら実務者研修を修了すること。これらを満たすことで、受験資格を得ることができます。

無資格OKの求人を探す

どのルートが良い?

どのルートを選ぶのが良いかは、皆さんの状況に合わせて異なります。福祉系高校ルートと養成施設ルートは時間と費用がかかりますが、卒業することで最終学歴が変わることをメリットと選択する人もいます。実務経験ルートは、働きながら資格取得を目指せるので、収入を得ながら資格を取得したい人が選択しています。ここでは、参考までにそれぞれのルートの期間と費用をご紹介します。

養成施設ルート

期間

高卒資格を取得してから、介護福祉士養成施設等に2年以上通うことになります。

費用

学校よって異なりますが、卒業までの学費の総額は100万円~300万円ほどになっているようです。

福祉系高校ルート

期間

通常の高校と同じく3年の通学が必要になります。

費用

学費は数十万円~百数十万円ほどになっているようです。

実務経験ルート

期間

実務経験を3年以上(従業期間1,095日以上、従事日数540日以上)が必要となります。実務者研修は、実務経験を積みながら受講できます。

費用

費用としては実務者研修の受講料等が必要になります。取得している資格や研修を実施する団体によって料金は異なりますが、8万円~20万円ほどが相場になっています。

無資格OKの求人を探す

中卒と高卒、大卒の介護福祉士の待遇の違い

介護福祉士は、中卒、高卒、専門学校卒、大卒など様々な学歴の人がいます。同じ介護福祉士の資格を取得している中で、学歴により待遇の違いはあるのでしょうか?

待遇の差はある?ない?

介護の現場では学歴は重要視されない傾向があるようです。スキルや経験、資格によって評価されることが多く、学歴によらずキャリアアップを目指せる業界だと言えます。

給与の差はある?ない?

一般的な企業では、学歴によって給与に差が設けられていることが多いでしょう。介護業界においても、大学や専門学校などで一般教養を学習したことを評価するため、給与に差を設けていることがありますが、介護職としての経験年数の評価なども含めると、影響は少ないと言えます。

求人の量に違いはある?ない?

求人の条件に学歴を求めていることは少ないでしょう。応募の条件欄には必要な資格が記載してありますが、学歴の記載は少ないです。

介護職員・ヘルパーの求人を探す

最後に

介護を必要とする高齢者人口が増えていく中で、需要が増す介護福祉士。介護職では唯一の国家資格として、介護現場では中心的役割を担い、周囲からの信頼は厚い職業です。皆さんが介護業界へ就職することを考えているのでしたら、将来を考え、ぜひ介護福祉士の取得を目指しましょう。

働きたいエリアに「賞与あり」の
求人はどれくらいある?
介護職員・ヘルパー
賞与・ボーナスあり
の求人をチェック!
カイゴジョブ編集部

監修者 カイゴジョブ編集部

介護業界でがんばる皆様、転職を検討している皆様を全力応援!お悩みQ&Aや転職ノウハウなど、お役立ち情報を発信します。

介護職員・ヘルパーの求人を都道府県から探す

関連記事