介護福祉士は介護職として唯一の国家資格です。最近、介護福祉士の給与改善が進められていることがニュースになっていますが、介護福祉士の取得を目指している人や、介護福祉士として働ている人は、「退職金ってどうなっているんだろう?」と疑問をお持ちではないでしょうか?
ここでは、介護福祉士の退職金についてご紹介しますので、ぜひご一読ください。
介護福祉士の退職金の有無
介護福祉士の退職金は、『勤務先によって違う』となっています。他の業界と同様に、退職金制度が整っている、または退職金制度に加入している事業所と、退職金制度がない事業所があります。では、退職金制度がある介護事業所では、どのような制度を設けているのでしょうか?
介護事業所を運営している法人が社会福祉法人の場合は、独立行政法人福祉医療機構の「社会福祉施設職員等退職手当共済制度」を利用している法人が多いようです。また、非営利法人、営利法人を含めて、都道府県の民間社会福祉施設の「従事者共済会」を利用していることも多いようです。それ以外にも、その法人独自で退職金制度を設けていることもあります。
このように退職金制度は勤務先によって加入の有無が異なるため、勤務先を選ぶ際のポイントになると言えるでしょう。
介護福祉士の退職金の相場
それでは、退職金制度がある場合には、どれぐらい退職金が支給されるのでしょうか。ここでは勤続10年、給与が月額20万円として、退職金の支給額を概算しました。
[福祉医療機構:社会福祉施設職員等退職手当共済制度]
約99万円
[従事者共済会](東京都)
約59万円(従事者支払い分を除く)
何年勤続したら退職金がもらえる?
[福祉医療機構:社会福祉施設職員等退職手当共済制度]
加入日から1年以内に退職した場合は、支給の対象外になるようです。
[従事者共済会](東京都)
退職した場合は、加入期間によらず退職金が支給されますが、加入期間が短い場合は従業員掛金+事業者掛金の総額よりも少ない金額での支給となるようです。
まとめ
介護福祉士の勤務する職場によって、退職金制度に加入の有無は異なりますが、退職金制度に加入している法人はたくさんあるようです。しかし、退職金制度がない勤務先もありますので、就職・転職の際は給与の金額と合わせて、比較のポイントにしましょう。そして、退職金制度は加入期間が長いほど支給される支給率が上がる仕組みが多いので、『長く働けそう』という基準で職場を選ぶことは退職金を考える上でも重要なポイントになっています。
監修者 カイゴジョブ編集部
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