介護職として就職・転職を考えている皆さんは、「介護の仕事ってきついって聞くけど、どれくらいきついのかな?」や「どんなことがきついの?」といった不安を感じているのではないでしょうか。
ここでは、介護職として働いていた方がきついと感じたポイントと対処法をご紹介しますので、ぜひご一読ください。
介護職・介護士・ヘルパーがきつい、大変、しんどいと感じるポイントは?
それでは、まず、介護職が仕事で『きつい』、『大変』、『しんどい』と感じるポイントについて見ていきましょう。就職する職場による部分が大きいですが、以下のような内容をきつい・大変・しんどいと感じているようです。
労働条件や職場環境の悩み・不安・不満
ここでは、労働条件や職場環境、仕事内容の悩み・不安・不満から感じる『きつい』『大変』『しんどい』と感じるポイントをご紹介します。
きつい、大変、しんどいと感じるポイント
- 賃金が低い
- 昇給しない、昇給する金額が少ない
- 急な休みが取りづらい
- 設備や備品が古い
- 効率が悪い業務体制
- 夜勤をしなくてはいけない
- 夜勤が長い
- 休憩が取りづらい
- 研修が少ない
- 資格取得が自腹
- 排泄介助がある
- 暑い日の入浴介助
職場の人間関係の悩み・不安・不満
ここでは、職場の人間関係の悩み・不安・不満から感じる『きつい』、『大変』、『しんどい』と感じるポイントをご紹介します。
きつい・大変・しんどいと感じるポイント
- ウマが合わない人がいる
- 他の人との調整で希望する日に休みが取れない
- 指導する人によって違うことを言われる
- 大変な仕事内容を押し付けられる
利用者やその家族に対する悩み・不安・不満
ここでは、利用者やその家族に対する悩み・不安・不満から感じる『きつい』、『大変』、『しんどい』と感じるポイントをご紹介します。
きつい・大変・しんどいと感じるポイント
- 無理な要望を言われる
- 担当を変えてほしいと言われる
- 上司に苦情が入る
- 同じことを何度も言われる
- 暴力を受けることがある
- 自分が適切なケアができているか不安になる
介護職・介護士・ヘルパーとして働いた人が、きつい・大変・しんどいと感じたことは?
ここでは、介護職・介護士・ヘルパーとして働いた経験がある人が、実際にきつい・大変・しんどいと感じたことをご紹介します。
特別養護老人ホームで働いたAさんがきつい・大変・しんどいと感じたこと
『私が働いていた職場では、人手不足が原因で激務と言えるほどとても忙しかったです。その職場は離職率が高く、いつも人が不足していたので、採用して一時的に人手が増えてもすぐにまた減っていました。人手不足だと認知症などで手のかかる利用者様に対応している間に、他の利用者様へ対応しなくてはいけないことが溜まってしまい、その後のおむつ交換やトイレ介助、食事介助などやらなくてはいけないことでいっぱいになりました。それが続くと仕事を続けることがしんどくなりました。』
デイサービスで働いたBさんがきつい・大変・しんどいと感じたこと
『定員12名の小さなデイサービスで働いていましたが、要介護度の軽い人から重い人、認知症の人まで様々な利用者様がいました。その中にご自宅へ迎えに行き、車に乗るとすぐに「帰りたい」と騒ぎ出す利用者様がいらっしゃいました。なんとかお声掛けをしてデイサービスまで連れて行くものの、時間が経つにつれて帰宅願望は強くなり、「警察呼ぶわよ!」と大きな声を出したり、何度も一人で外に行こうとしたり、対応がとても大変でした。また、その方へ適切な対応ができなかったことで、周りのご利用者様がその方を怖がったり、怒ったりなど、仕事の大変さを感じました。』
介護職・介護士・ヘルパーとして働く人が感じる仕事のやりがいとは?
介護の仕事では、きつい・大変・しんどいと感じることだけではなく、やりがいも感じることができます。ここでは、介護職・介護士・ヘルパーとして働いた経験がある人が、実際にやりがいを感じたことをご紹介します。
介護老人保健施設で働くCさんの感じたやりがい
『私の働いている職場では、入所者様や他の職員とも良い人間関係を作ることができたのでとても働きやすいと感じています。入所者様からは「いつもありがとう」、他の職員からは「○○の準備をしてくれたんだ。ありがとう」など、仕事をしていて感謝の言葉を受けることが多く、仕事にやりがいを感じています。また、介助中に気配りをしていたことを見ていた入所者様から「親切だね」や「気が利くね」と言ってもらえるととてもうれしく、「もっと頑張ろう」という気持ちになります。』
デイサービスで働くDさんの感じたやりがい
『私が働いているデイサービスでは、介助や体操・運動だけでなく、行事にも力を入れています。お花見や買い物へ行くレクを実施したり、デイサービスで催し物を行ったりして、ご利用者様が喜んでくださる姿を見ると仕事のやりがいを感じます。そして、「もっとできることはないかな?」「こういうレクはどうだろう?」とスタッフみんなでアイデアを出し合うことも学園祭の準備のようでとても楽しいです。
ご利用者様との関わりだけでなく、同じ志を持ったスタッフと一緒に働くことで、仕事にやりがいや楽しさを感じることができています。』
仕事できつい・大変・しんどいと感じた時の対処方法
介護の仕事を行う上で、様々なつらい・大変・しんどいと感じることがあることをお伝えしましたが、そのように感じた時にはどのように対処すれば良いのでしょうか?
ここでは代表的な対処法をいくつかご紹介します。
職場の上司や同僚への相談
まずは、職場の上司や同僚へ相談しましょう。
上司や同僚は、同じような経験をしていたり、他のスタッフから同じような相談を受けていたりするでしょう。その中で、解決に向けてのアドバイスをしてくれるはずです。
相談窓口へ相談
自治体や社会福祉協議会などでは、介護・福祉職員の仕事の悩みを相談できる相談窓口を設置しています。
例えば、東京都の『福祉の仕事 なんでも相談』や『こころスッキリ相談』などが挙げられます。このような窓口を利用して、現在皆さんが抱えている悩みの解決に向けた相談をするのも良いでしょう。
配置換え・シフトの変更
もし、つらい・大変・しんどいと感じている原因が、特定のスタッフや利用者との関係性だった場合は、配置換えやシフトの変更などで距離を取ることができて解決することもあります。
資格取得・スキルアップ
将来に対する不安や自身の介護スキルが不足していることによる精神的な負担を感じている人は、資格取得を目指すことで解決することがあります。資格を取得する過程で、実務に活かせることを学習し、資格を取得することで自身にもつながります。
退職・転職
労働条件や職場環境、上司、他のスタッフに関する悩みなどを抱えている方は、退職・転職するという選択肢もあります。
これらの悩みは解決することが難しかったり、解決するまでに時間がかかることも多いでしょう。介護の職場は日本全国にあるので、解決が難しいと判断した場合には、次の職場を探した方がいいケースもあります。
まとめ
これまでご紹介したように介護職・介護士・ヘルパーとして働くことで『つらい』『大変』『しんどい』と感じることがあるでしょう。しかし介護の仕事はそれを上回る仕事のやりがいがあり、高齢化が進む日本では将来性がある仕事です。
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ここでご紹介した内容が皆さんの介護職としての就職・転職のお役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
監修者 カイゴジョブ編集部
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