介護職の不足や、その原因として介護職の賃金が他の産業と比較して低いことがニュースになっています。介護職として働いている人や介護職として働くことを考えている人は「これから先、介護職の給料は上がるの?」が気になっているでしょう。
ここでは、介護士の給料と給与アップについて説明します。
介護士(介護職員)の給料の相場
厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職の平均月給は300,970円となっていました。年収に換算すると3,611,640円です。これは、経験が浅い人から経験が長い人、無資格から介護福祉士まですべて含めての平均になります。
しかし実際の求人情報では、記載されている金額の幅が大きいですが、それにはどのような要因があるのかをご紹介します。
経験年数・資格
介護業界では、人手不足であるからこそ即戦力となる人材が求められています。その判断材料として、介護業務の経験や資格が評価されるので、経験・資格によって給料は大きく異なります。
就職先の立地
最低賃金や物価の影響で、就職先の立地による給料の差があります。地方より都市部の方が給料が高い傾向にありますが、人手不足が著しい地域や職場では、通常よりも高い給料が設定されていることがあります。
業務内容
就職先によって業務内容は異なるので、給料に差が出るでしょう。一般的に介護サービスを利用する方の要介護度が重い方が、業務の負担が大きいので給料が高い傾向にあります。
勤務時間や労働(休日)日数
勤務時間、労働日数、休日日数は就職先によって異なるので、給料に差が出る要因として挙げられます。また、同じ時間数でも、夜間帯に働くと割増賃金が支給され給料が高くなります。
介護士(介護職員)の給料を上げる方法
手当の支給
就職先によって手当の種類や金額は違います。資格手当、夜勤手当、通勤手当、職務手当、処遇改善手当など該当になる手当を確認して、支給される手当を増やすことが給与アップに繋がるでしょう。
基本給の昇給
勤続年数を重ねることで基本給が上がる職場は多いでしょう。これは、経験年数を評価する場合と、スキルや勤務態度等を基準とした人事考課で評価する場合があります。就職先の制度を把握して、給与アップに繋げましょう。
転職する
就職先に昇給の制度がない場合や、現在の条件が良くない場合など、将来的に希望する金額までの給与アップが見込めないようでしたら転職を視野に入れることも良いでしょう。その際は、「介護職員処遇改善加算」を算定しているかどうかはチェックするべきポイントになるでしょう。
まとめ
介護職の処遇改善は国を挙げて取り組まれています。また給与面だけでなく、働きやすさ、資格取得の助成、リフレッシュ休暇などの福利厚生を充実させている介護施設・事業所も増えてきています。皆さんが希望する条件を整理して、求人情報を比較検討しましょう。
監修者 カイゴジョブ編集部
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