サービス提供責任者とケアマネジャーの違いとは?仕事内容、資格、給料の違いなど

#サービス提供責任者 #介護支援専門員(ケアマネジャー)
サービス提供責任者とケアマネジャーの違いとは?仕事内容、資格、給料の違いなど

これから介護業界へ就職を考えている皆さんは、将来的にどのようなキャリアアップがあるのか、『サービス提供責任者』や『ケアマネジャー』といった職種を目指すためにどうすればいいのか、そしてこれらの職種にどんな違いがあるのかなどが気になっているのではないでしょうか。

この記事では、サービス提供責任者とケアマネジャーの違いを説明していますので、ぜひ最後までお読みいただき、今後のキャリアアップ、目標設定にお役立てください。

サービス提供責任者とケアマネジャーの違いとは?

それではまず『サービス提供責任者』と『ケアマネジャー』の職場や資格、仕事内容、勤務時間等の違いを見ていきましょう。

サービス提供責任者 ケアマネジャー
職場
  • 訪問介護
  • 居宅介護支援
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療院
  • グループホーム
  • 小規模多機能型居宅介護
資格
  • 介護福祉士
  • 実務者研修
  • 旧)ホームヘルパー1級
  • 旧)介護職員基礎研修
  • 介護支援専門員
仕事内容
  • 訪問介護計画書の作成
  • サービス担当者会議への参加
  • ホームヘルパーの業務管理
  • ホームヘルパーの育成
  • ケアプランの作成
  • サービス担当者会議の開催
  • 介護サービスの給付管理
勤務時間
  • 9:00~18:00などの日中帯が中心
  • 9:00~18:00などの日中帯が中心

このように職場(就職先)から、その職種として働くために必要な資格、仕事内容に違いがあります。次の項目ではそれぞれの職種について見ていきましょう。

サービス提供責任者とは?

『サービス提供責任者』は、訪問介護事業所において利用者に提供する訪問介護サービスの管理を行う職種です。訪問介護事業所では、訪問介護サービスを提供する上で、サービス提供責任者を必ず1人以上配置しなくてはいけないことになっています。また、利用者の人数が増えるごとに配置しなくてはいけないサービス提供責任者の人数も増えるので、規模が大きい事業所では複数のサービス提供責任者が働いています。

サービス提供責任者の仕事内容とは?

サービス提供責任者の仕事内容は、以下のようになっています。

【サービス提供責任者の仕事内容】

  • ケアマネジャーが作成するケアプランに沿った訪問介護計画書の作成
  • 訪問介護計画書作成のための利用者宅の訪問
  • ケアマネジャーが開催するサービス担当者会議への出席
  • ホームヘルパーからの業務報告等による利用者の状態の把握
  • 利用者の情報をケアマネジャーと共有、必要に応じて訪問介護計画書の変更
  • ホームヘルパーへの具体的な援助方法等の指示や利用者の注意点などの情報伝達
  • ホームヘルパーの業務、勤怠等の管理
  • ホームヘルパーの育成のための研修や技術指導の実施

サービス提供責任者の資格とは?

サービス提供責任者として働くためには、以下のいずれかの資格を取得していることが必要になります。

【サービス提供責任者の任用要件の資格】

  • 実務者研修修了
  • 旧)ホームヘルパー1級修了
  • 旧)介護職員基礎研修修了
  • 介護福祉士

ホームヘルパー1級と介護職員基礎研修は古い資格制度に基づく資格なので、新たに取得することはできません。そのため、これから資格を取得してサービス提供責任者として働きたい人は、『実務者研修』または『介護福祉士』を取得することになります。

サービス提供責任者になるまでのキャリアアップの流れ

それでは、介護の基本的な資格である『介護職員初任者研修』を修了した人がサービス提供責任者として働くまでの流れをご紹介します。


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ケアマネジャーとは?

ケアマネジャーは、居宅介護支援事業所や介護施設等で利用者の介護の計画(ケアプラン)を作成する職種です。居宅介護支援事業所では、自宅に住んでいる利用者と一緒にどのような居宅サービスを組み合わせて利用するかを計画し、その他の事業所・施設では、その事業所・施設でどのような介護サービスを提供するかを計画します。事業所・施設の種類・規模によってケアマネジャーの配置人数が異なっています。

ケアマネジャーの仕事内容とは?

ここでは、居宅介護支援事業所のケアマネジャーを例に、仕事内容を説明します。

【ケアマネジャーの仕事内容】

  • 介護サービスの利用計画であるケアプランの作成
  • ケアプラン作成のための利用者宅の訪問、アセスメント
  • 利用者と居宅サービスを実際に提供する事業所の担当者を集めたサービス担当者会議の開催
  • 介護サービス利用開始後の利用状況の確認、モニタリング
  • 居宅サービス事業者と連絡し、介護給付費の給付管理
  • 居宅サービス事業者や医療機関から連絡を受け、関係者への情報伝達
  • 利用者の状況に応じてケアプランの見直し

ケアマネジャーの資格とは?

ケアマネジャーとして働くために『介護支援専門員』の資格が必要になります。

介護支援専門員の資格は、『指定の国家資格に基づく実務経験5年以上』または『相談援助業務の実務経験5年以上』のいずれかを満たして介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員実務研修を受講することで資格を取得できます。

ケアマネジャーになるまでのキャリアアップの流れ

それでは、こちらも『介護職員初任者研修』を修了した人がケアマネジャーとして働くまでの流れをご紹介します。


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サービス提供責任者とケアマネジャーの給料の違い

それでは『サービス提供責任者』と『ケアマネジャー』では、給料にどのような差が出ているのでしょうか?厚生労働省の『令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果』によると以下のような平均給与になっています。また、参考までに生活相談員、介護職員、訪問介護員の金額も記載しています。

職種 平均給与(月額)
介護支援専門員(ケアマネジャー) 357,850円
サービス提供責任者 320,510円
生活相談員・支援相談員 343,310円
介護職員(全体) 315,850円
訪問介護員 283,220円

※月給の者、処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得している事業所

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まとめ

サービス提供責任者とケアマネジャーついて、それぞれの職場と仕事内容、資格、給料などの違いがおわかりいただけたと思います。

どちらの職種も介護業界で活躍している職種であり、介護職員・訪問介護員からキャリアアップとして目指す職種となっています。そしてどちらの職種も資格が必要になので、『キャリアアップの流れ』でご紹介したように計画的に資格の取得を目指しましょう。

ここでご紹介した内容が皆さんの介護業界への就職、キャリアアップの目標設定のお役に立てばうれしいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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監修者 カイゴジョブ編集部

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