今回は、デイサービスに就職する面接でどのようなことを質問されるかをご紹介しますので、ぜひ面接の参考にしてください。
デイサービスを志望した動機を考える
面接では志望動機を明確に伝える必要があります。そのためにまず、自己分析をして志望動機を作成しましょう。
自己分析の方法（例）
- 好きなこと、打ち込めることを書き出す
- 過去を振り返って、今までに好きでやってきたこと、打ち込んできたこと、熱中したこと、続けたことなどを書き出しましょう。
- 例）ボランティア活動、演劇
- 分析
- 自分が打ち込んできたことについて、どうして続けられたのかを分析してみましょう。（箇条書き）
- 例）ボランティア活動：人と接するのが好き、人の役に立ちたい、グループでやり遂げることが好き 演劇：人を喜ばせるのが好き、皆で何かをするのが好き、演じるのが好き
- 共通点を探す
- 分析の結果から共通するものを探しましょう。
- 例）人と関わるのが好き、人の役に立つのが好きなど
- 仕事を探す
- 共通点に適した仕事を探してみる
- 例）介護職、保育士、教員など
- 結論
- 介護職を志望する動機につなげる
なぜデイサービスなのか？
自己分析の結果から導き出した、自分に向いている職業から、どうしてデイサービスを選択したのかをまとめておきましょう。デイサービスの特色を捉え、自分がどのように貢献できるかをイメージすることが大切です。
- デイサービスのどのようなことに自分の能力を活かせるのか？
- ほかの介護事業所ではできないことがあるのか？
例）デイサービスは他の介護事業所に比べて、レクリエーションやイベントなどを行う機会が多い。これまでイベントの企画に携わった経験を活かせる。
なぜそのデイサービスなのか？
数多あるデイサービスの中から、どうしてそのデイサービスを選んだのか理由を考えて、そのデイサービスで働きたいという気持ちを、熱意をもって伝えましょう。「家から近い・給料が高い・休みが多いなど」の理由も就職先を選択する上で重要なポイントですが、まずは事業所で「何がしたいか」「どこに魅力を感じたのか」を伝えましょう。
- その事業所の特徴を把握する
- 運営法人の理念や人材育成方針を把握する
例）こちらの法人では、人材育成に特に力を入れていると聞いた。これから介護職としてキャリアアップを考え、積極的に資格を取得したい。
デイサービスの面接では何を質問される？
質問：前の職場を辞めた、または辞める理由を教えてください
職歴がある場合、辞めた理由を聞かれることは多いでしょう。面接官は、どのような理由で退職したかを確認して、この職場で該当する内容かどうかを聞いています。特に、退職理由が職場の人間関係の場合には、皆さん自身がどのように行動したかも質問されるでしょう。そのような時には、客観的な意見を伝えるように気をつけましょう。
回答例：「より自分の能力や資格を活かす職場を見つけるために、退職を決意しました。」
回答例：「残業時間が月に平均40時間ほどあり、今後資格取得に向けた研修受講が難しいと判断し、退職を決めました。」
質問：この事業所を志望した理由を教えてください
このような質問には自己分析の成果を示します。自分が熱意をもって取り組めることとその理由を述べます。さらに、志望する事業所で取り組んでいるサービス内容に共感が持てる、能力が活かせるなどの理由を付け加えましょう。
回答例：「高校生のころからボランティア活動に取り組みはじめ、介護の仕事に興味を持つようになりました。その後、福祉系の大学に入学し、介護や福祉について学んでいます。今回、こちらのデイサービスで提供されているサービス内容とその積極的な取り組みについて知り、私の学んできたことを活かすことができると感じて応募させていただきました。」
質問：ここでどのようなことをやってみたいか教えてください。
このような質問には、自分の持っている経験、資格等を活かせる内容を伝えましょう。
回答例：「こちらでは、ご利用者の状態やニーズに合わせたレクリエーション、イベントを数多く企画、実施していると伺っています。一律になりがちなデイサービスのレクリエーションやイベントにおいて、ご利用者のことを考えた新たな取り組みの実践を行っている貴事業所の方針に共感致しました。今まで地域のボランティア活動で高齢者施設を訪問する機会があったので、その学びを貴社で活かしたいと考えております。」
質問：何か質問はありませんか？
面接の最後には、不明点を確認されるでしょう。遠慮して「何もありません」というのではなく、疑問に思ったことはできるだけ質問しましょう。特に給料や休み、労働時間に関することは重要なことなので気になる点を確認しましょう。
回答例：「勉強会などに積極的に参加したいのですが、こちらで行われている研修制度について教えてください。」
回答例：「事業所の公休（祝日や年末年始の営業予定）を教えていただけますか？」
デイサービスのパート・アルバイトの面接では何を質問される？
正社員ではなく、とりあえずパート・アルバイトから始めてみようという人へ、パート・アルバイトの面接での質問をお伝えします。
- 出勤が可能な日程等を質問されます。
- これまでに介護の仕事の経験があるかどうか質問されます。
- どれくらいの期間を働けるのか質問されます。
- 正社員になる意思について質問されます。
デイサービスの生活相談員の面接では何を質問される？
デイサービスでは、介護職員だけでなく生活相談員の求人もありますので、生活相談員の面接での質問をお伝えします。生活相談員はコミュニケーション能力が重視されますので、面接時の受け答え、敬語の使い方などは厳しくチェックされるでしょう。
- 取得している資格について確認されます。
- 資格を取得した経緯を確認されます。
- 生活相談員の実務経験について質問されます。(事業所の種類、経験年数、実務内容など)
面接を受ける時の服装
デイサービスの面接では、カジュアルな服装で来てくださいと言われることも多いでしょう。しかし、カジュアルの範囲には個人差がありますので、スーツの着用をおすすめします。また、男性はネクタイが派手すぎないように、靴や靴下もスーツに合わせて選びましょう。女性はスカートの丈が短いものは避け、アクセサリーは控えましょう。
面接を申し込む電話の注意点
応募先の状況によっては、送迎時間など職員数が少ない時間帯があります。そのような状況を理解して、採用担当者に繋がらない場合には「都合の良い時間帯を確認する」「折り返しの連絡をもらう場合の自分の都合の良い時間を伝える」ことが必要になります。
また、電話はできるだけ雑音が少ない場所でかけて、相手にはっきり聞こえるように意識して話しましょう。
まとめ
デイサービスの面接について疑問点は解決しましたか？面接についての基本的な注意事項は一般企業の面接と同じで、社会人としての常識的な身だしなみや言葉遣いに注意して臨みましょう。また、介護業界では、即戦力になる人材を求めている場合が多いので、経験者は就職して早期に力になれることをアピールすると良いでしょう。
監修者 カイゴジョブ編集部
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