介護職員初任者研修や実務者研修を修了して、ホームヘルパーとして就職を考えている人の中には、求人情報を見たり、面接を受けたりした時に深夜の業務があることを知って「訪問介護に夜勤があるの？」と疑問をお持ちではありませんか？
ここでは、訪問介護の深夜の勤務について説明しますので、ぜひご一読ください。
訪問介護とは？
訪問介護の概要
訪問介護では、ご利用者の自宅等を訪問し、介護サービスを提供します。介護が必要でも、住み慣れた自宅で生活を継続したいと思う人は多く、そのような人が自宅で生活を送ることを支援し、また、介護者であるご家族の負担を減らすために介護サービスを提供します。
訪問介護で働く職種
管理者
訪問介護事業所の管理業務を行う職種です。
サービス提供責任者
訪問介護計画書の作成業務、ご利用者、ご家族、ケアマネジャー、訪問介護員（ホームヘルパー）、その他の関係者への連絡調整業務を行う職種です。
訪問介護員（ホームヘルパー）
実際にご利用者へ訪問介護サービスを提供する職種です。
オペレーター
夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護において、ご利用者等からの通報・連絡等に対応する職種です。
サービスの内容
訪問介護
- 身体介護
- 生活援助
- 通院等乗降介助
食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助などの直接身体に触れるような介助を行います。
調理、掃除、洗濯、買い物など生活に関する支援を行います。
通院に関わる乗降の介助、移動介助、車両の運転、医療機関の受付などを行います。
夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護
- 定期巡回
- 随時訪問
日中、夜間、深夜、早朝の時間帯（夜間対応型は夜間・深夜・早朝の時間帯）に、定期的に訪問し、身体介護、生活援助を行います。
ご利用者、ご家族からの体調悪化などの通報を受け、随時訪問して対応します。
訪問介護に深夜勤務はある！
深夜の訪問介護を行っている事業所とは？
- 通常の訪問介護事業所
- 夜間対応型訪問介護事業所
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所
※訪問介護事業所では、通常の営業時間（8時～18時など）を設けており、それ以外の時間帯に訪問を実施することは少ないです。
訪問介護の深夜勤務の業務内容
夜間・深夜の訪問は、夜間に定期的なおむつ交換、体位変換等が必要な方、不眠や夜間の体調に不安を抱えている方が利用します。その他、口腔ケア、更衣介助、就寝介助を行うことが多いようです。
訪問介護の深夜の勤務時間
非常勤職員の勤務時間
一般的な訪問介護事業所では、一時的な夜間・深夜・早朝の時間帯の依頼を受けること、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護においては定期的な依頼を受けることがあります。このような場合で、非常勤の訪問介護員は、実際にサービスを提供する深夜の時間で個別に勤務時間が設定されていることが多いようです。
常勤職員の勤務時間
ここでは定期巡回・随時対応型訪問介護看護の常勤職員を例に挙げます。この場合は、2交代または3交代のシフトが多いようです。3交代は、8時～17時、16時～1時、0時～翌朝9時などのシフトで勤務します。2交代制では、8時～17時、16時～9時などのシフトで勤務になります。
訪問介護の深夜給与について
夜勤を行った場合は、割増賃金が夜勤手当等として支給されます。ここでは東京都の求人票に記載されている夜勤手当を例としてご紹介しますので、参考情報としてご覧ください。
夜勤手当
1回あたり3,000円～7,000円程になっていました。
夜勤がある訪問介護員の年収
夜勤がある訪問介護員の年収は320万円～400万円程でした。夜勤がなく日勤のみ勤務する訪問介護員と比較すると年収が高い傾向になっています。
訪問介護で深夜勤務する際の留意点
- 深夜は注意力、集中力が低下し、事故が起こりやすいので、リスクを意識し、注意する必要があります。
- ご利用者の急変時など的確な判断、迅速な行動が求められることがあります。
- 体調管理、睡眠のとり方に注意する必要があります。
まとめ
今回は、訪問介護の深夜の勤務について説明しました。訪問介護は日中帯の勤務と思っている方が多いですが、夜間を含めた24時間の訪問に対応する事業所もあります。夜勤がある訪問介護もあるとわかった上で、ご自身に合った働き方ができる事業所を選ぶことが大切です。
監修者 カイゴジョブ編集部
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