訪問リハビリテーションで働く職種・仕事のやりがいとは?

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訪問リハビリテーションで働く職種・仕事のやりがいとは?

家族が訪問リハビリテーションを利用したり、訪問リハビリテーションの求人情報を目にして、訪問リハビリテーションで働くことに興味を持った方は、「訪問リハビリテーションにはどんな職種が働いているのかな?」ということが気になっているのではないでしょうか?

この記事では、訪問リハビリテーションの事業所の概要とそこで働いている職種について説明します。ぜひ最後までお読みください。

訪問リハビリテーションとは?

訪問リハビリテーションは、リハビリ専門職が利用者の自宅等を訪問してリハビリを提供する介護サービスです。訪問リハビリテーションを利用者は、主治医からリハビリが必要だと判断されている通院が困難な要支援・要介護の認定を受けている方です。そのような方に対して、歩行・食事・排せつなど生活の中で必要となる動作の訓練や、家事や掃除などを行うための訓練、今まで参加していた町内会や老人会へなど社会活動への参加のために必要な訓練などを行います。

訪問リハビリテーションの人員基準

訪問リハビリテーション事業を行うためには、事業を行うために必要な職種を配置しなくてはいけません。人員配置基準では『理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を適当数置かなければならない』と定められいますので、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれか、または複数の職種が働いているということになります。

厚生労働省の『第136回 介護給付費分科会資料』によると、訪問リハビリテーション事業所で働くリハビリ専門職の平均は『2.3人』で、内訳は、理学療法士1.6人、作業療法士0.5人、言語聴覚士0.1人となっています。

訪問リハビリテーションの設置主体は?

訪問リハビリテーションは、医療法人等の法人格を有している病院・診療所、介護老人保健施設、介護医療院等が設置できることになっています。

このように病院・診療所、介護老人保健施設、介護医療院等の医師の指示の下、訪問リハビリテーションの提供がされています。

訪問リハビリテーションで働く職種とは?

訪問リハビリテーションでは、『理学療法士』『作業療法士』『言語聴覚士』が働いています。

ここでは、訪問リハビリテーションで働く職種の仕事内容などをご紹介します。

理学療法士

理学療法士の役割・仕事内容

理学療法士の役割は、運動機能の回復を促したり、立つ、歩くなどの基本的な動作の改善を図ることです。

具体的な仕事内容は、関節可動域訓練(体の動く範囲の拡大)や筋力トレーニング、マヒの回復、寝返り、起き上がり、家の中や外で歩く訓練などを行います。また、自宅内での手すりの設置場所を助言したり、家族の負担が少なく介護できるようなアドバイスなども行います。

理学療法士の資格を取得するには?

理学療法士の資格は、4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)の理学療法士学科を卒業し、理学療法士の国家試験に合格することで資格を取得できます。

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作業療法士

作業療法士の役割・仕事内容

作業療法士の役割は、筋力や体力の向上、日常生活や趣味活動ができるようになるための改善を図ることです。

具体的な仕事内容は、トイレでの動作、入浴するための動作、調理するための動作の練習、着替えをするための動作の練習などを通して日常生活を送るための訓練を行います。また、社会参加、社会復帰のための訓練も行います。

作業療法士の資格を取得するには?

作業療法士の資格は、4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)の作業学科療法士を卒業し、作業療法士の国家試験に合格することで資格を取得できます。

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言語聴覚士

言語聴覚士の役割・仕事内容

言語聴覚士の役割は、発話や嚥下機能の回復を図ることです。

具体的な仕事内容は、発声練習や会話を通じたコミュニケーションの訓練、咀嚼や嚥下の訓練などを行います。

言語聴覚士の資格を取得するには?

言語聴覚士の資格は、4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)の言語聴覚士学科を卒業し、言語聴覚士の国家試験に合格することで資格を取得できます。

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訪問リハビリテーションの一日のスケジュール

ここでは、訪問リハビリテーションで働くリハビリ専門職の一日のスケジュール例をご紹介します。

時間 業務内容
8:45 朝礼・ミーティング
9:00 利用者Aさんの自宅でリハビリを実施、移動
10:00 利用者Bさんの自宅でリハビリを実施、移動
11:000 サービス担当者会議への出席、帰社
12:00 昼休み
13:00 利用者Cさんの自宅でリハビリを実施、移動
14:00 利用者Dさんの入居する有料老人ホームでリハビリを実施、移動
15:00 利用者Dさんの入居する有料老人ホームでリハビリを実施、帰社
16:30 事業所で記録作成、リハビリテーション計画書作成
17:45 退勤

この他にも、サービスの提供中に気づいたことを主治医やケアマネジャーへの報告・共有、研修会への参加、介護報酬の請求に関する連絡や情報共有なども行います。

訪問リハビリテーションで働くメリット・やりがいは?

訪問リハビリテーションでの勤務には、どのようなやりがいやメリットがあるのでしょうか?ここでは、理学療法士が感じるメリット・やりがいをご紹介します。

訪問リハビリテーションで働くメリット・やりがいの声①

『ご利用者様の生活に寄り添ったリハビリを提供できることにやりがいを感じています。病院でのリハビリでは、病気やケガの回復に焦点を絞ることが多く、実際の生活に寄り添ったリハビリを提供したいと考えていたので、訪問リハビリに転職しました。訪問リハビリでは、ご利用者のそれぞれの希望、例えば「家のお風呂で入浴したい」「バスに乗って買い物に行きたい」「老人会の旅行に行きたい」などに沿ったリハビリを提供するため、ご利用者の生活を支えているという実感を感じることができます。』

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訪問リハビリテーションで働くメリット・やりがいの声②

『休日が固定なので働きやすいことがメリットになっています。病院ではシフトを組んでいたので、休日が不定期でした。ある程度、希望の日に休みを取ることはできましたが、家族ができたことで働き方を変えたいと思い、訪問リハビリに転職しました。

今の職場は、土曜日・日曜日が固定の休みになるので、とても働きやすい環境です。』

訪問リハビリテーションで働くメリット・やりがいの声③

『頑張りが給料に反映するインセンティブ制を導入している訪問リハビリに転職しました。病院での給料は昇給制度だったので大幅な年収アップは難しい状況でした。そんな時に、訪問した件数に応じて手当が支給されるインセンティブ制の事業所のことを聞き、転職を決意しました。

もちろん苦労することもありますが、多くの件数を訪問してサービスを提供することで収入がアップできるので、仕事にやりがいを感じています。』

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まとめ

訪問リハビリテーションの概要や働いている職種についてご紹介しました。

訪問リハビリテーションは、単独での求人情報が少なく、訪問リハビリテーションを運営している病院・診療所、介護老人保健施設、介護医療院等のリハビリ職として募集されていることが多いです。

もし、訪問リハビリテーションへ転職をお考えの方は、カイゴジョブの無料相談ダイヤル(0120-301-916)にぜひご相談ください。専門のオペレーターが皆様の転職をサポートさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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