介護老人保健施設(老健)の言語聴覚士の仕事とは?

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介護老人保健施設(老健)の言語聴覚士の仕事とは?

言語聴覚士は、言語障害や聴覚障害などがある人をサポートする専門職です。医療分野、介護分野、障害福祉分野など様々な分野で活躍していますが、その中でも医療分野に進む人が多く、転職を考えた時に、他の分野での働き方や待遇面などを知りたい人も多いでしょう。

この記事では、介護分野の中で言語聴覚士が活躍する「介護老人保健施設」について説明しますので、ぜひご一読ください。

介護老人保健施設とは

介護老人保健施設とは、要介護度1以上の高齢者が入所し、在宅復帰を目指して医療、リハビリテーション、介護などを受ける施設です。また、通所リハビリテーションや訪問リハビリテーションを併設している施設が多いので、言語聴覚士は介護老人保健施設に入所している方に限らず、在宅で生活している方にもリハビリテーションを提供することがあります。

介護老人保健施設でのリハビリ職の人員体制

介護老人保健施設には、人員に関する基準が定められているため、リハビリテーション専門職は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかの有資格者を、入所者100名に対して1名以上配置しなくてはいけません。多くの施設でリハビリテーションの提供体制を整えるため、複数名のリハビリテーション専門職を配置していますが、言語聴覚士は有資格者全体の人数が少ないので、言語聴覚士が働いていない施設もあります。

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介護老人保健施設で働く言語聴覚士の仕事内容

仕事内容

介護老人保健施設の言語聴覚士は在宅復帰を目的として、「言語障害」「聴覚障害」「摂食・嚥下障害」などに対するリハビリテーションを行います。特に、在宅復帰を目指すには、適切に栄養を摂取して体力をつけることが必要であり、摂食・嚥下リハビリテーションに関与することが多いようです。

一日の流れ

一日の流れ
8:30 出勤
9:00 ミーティング
10:00 リハビリテーション・記録
11:00 入退所判定会議
12:00 昼食
13:00 リハビリテーション・記録
16:00 サービス担当者会議
17:00 事務業務
17:30 退勤

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病院での業務との違い

病院の方が対象となる患者の年齢や心身の状況の幅が広いことが挙げられます。

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介護老人保健施設で働く言語聴覚士の勤務時間

介護老人保健施設では入所者にリハビリテーションを提供するため、日中帯の時間で勤務することになり、夜勤がなく、残業が少ない施設が多いようです。また、土日祝日の勤務もないなど働きやすい施設もあるようです。

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介護老人保健施設で働く言語聴覚士の給料

東京都の求人情報を確認すると、給料は月額25万円~35万円ほど、年収360万円~480万円ほどとなっていました。

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介護老人保健施設で言語聴覚士が働く際のやりがい・苦労

やりがいや魅力

介護老人保健施設には在宅復帰という目的があるので、在宅復帰に向けた多職種の連携について経験する機会、学習する機会があることに魅力を感じるという意見がありました。また、住み慣れた自宅に帰る支援ができること、退所後の在宅生活を長く支えることができることをやりがいに感じるという意見もあるようです。

大変なことや苦労

介護老人保健施設で働いている言語聴覚士は少ない現状があります。ですから、他の職種からは理学療法士や作業療法士との業務の違いを理解していない依頼が来るなどの苦労があるようです。また、同じ職場に言語聴覚士がいることが少ないので、相談する相手がいないという苦労を感じる方もいるようです。

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まとめ

日本言語聴覚士協会のデータによると、言語聴覚士の方は70%以上が医療機関で働いています。医療分野へ就職する方が圧倒的に多い状況ですが、介護分野でも言語聴覚士のリハビリテーションを必要としている高齢者がたくさんいます。医療機関とは違う目的で運営されている介護老人保健施設では、医療機関とは違う経験を積むことができますので、興味をお持ちの方はぜひ職場見学の申し込みをしてみましょう。

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