ケアハウス(軽費老人ホーム)の施設長になるためには?

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ケアハウス(軽費老人ホーム)の施設長になるためには?

介護・福祉業界でのキャリアアップの中には「施設の管理者・施設長になる」という道があります。ケアハウスへ就職を考えている人やケアハウスの施設長へのキャリアップに興味を持っている人は、「ケアハウスってどんな施設なんだろう?」「ケアハウスの施設長ってどんな仕事なんだろう?」と疑問をお持ちではないですか?

ここでは、ケアハウスの管理者・施設長の仕事内容や資格要件などをご紹介しますので、ぜひご一読ください。

ケアハウスとは?

ケアハウスは、老人福祉法で定められている軽費老人ホームの分類の一つです。軽費老人ホームには、A型(食事の提供あり)、B型(食事の提供なし)、ケアハウス(食事の提供あり、生活支援サービスあり)の3種類がありますが、A型、B型は新たな設置は認められていません。そのため、現存するA型・B型の軽費老人ホームは、建て替えなどに合わせてケアハウスに一本化されています。

ケアハウスは、家庭環境・住宅事情・経済状況などの理由によって自宅で生活を送ることに支障がある60歳以上の高齢者に、低料金で、食事の提供や入浴準備といった日常生活を送るためのサービスを提供する施設です。介護が必要な場合は、基本的には外部の介護サービスを利用することになりますが、介護保険法の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けて、介護サービスを直接提供するケアハウスもあります。

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ケアハウスの施設長になるための資格・要件とは?

ケアハウスの施設長の資格要件は以下のようになっています。

  • 社会福祉主事任用資格の要件を有する者(※注1)
  • 社会福祉事業に 2 年以上従事した者
  • 社会福祉施設長資格認定講習会の受講者
※注1 社会福祉主事任用資格の要件を有する者とは、社会福祉法に以下のように定められています

一 学校教育法に基づく大学、旧大学令に基づく大学、旧高等学校令に基づく高等学校又は旧専門学校令に基づく専門学校において、厚生労働大臣の指定する社会福祉に関する科目を修めて卒業した者

二 都道府県知事の指定する養成機関又は講習会の課程を修了した者

三 社会福祉士

四 厚生労働大臣の指定する社会福祉事業従事者試験に合格した者

五 前各号に掲げる者と同等以上の能力を有すると認められる者として厚生労働省令で定めるもの

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ケアハウスの施設長の仕事とは?

ケアハウスの施設長は、施設の管理職として各種管理業務を行うことが仕事になります。具体的には、「サービスの質の管理」や「人事・労務管理」、「財務管理」、「設備・備品管理」などが挙げられますので、それぞれの内容を見ていきましょう。

サービスの質の管理

ケアハウス(軽費老人ホーム)は、第一種社会福祉事業に分類される公益性の高い事業です。そのため、適切なサービスを提供するための管理体制が求められています。適切なサービスを提供するためのスタッフの配置や教育、研修の計画・実施、入居者や家族からの要望や苦情への対応などの管理業務を行います。

人事・労務管理

ケアハウスには、施設を運営するために配置しなくてはいけない人員について基準が定められています。この基準を遵守する体制のために、職員の採用、退職、在職中の人事・労務管理を行います。具体的には、求人に係る活動、採用面接の立ち合い、人事考課のための面談、人材育成環境の整備、勤怠管理、労働衛生管理、職員の健康状態の管理などを行います。

財務・収支管理

ケアハウスの施設長は、施設を継続して適切に運営するために、財務・収支を管理することが求められています。修繕費や固定資産の購入など大きい支出に対しての資金繰り、収入の一部である運営費補助金の申請・報告、その他収入と支出のバランスを取りながら意思決定などを行います。

設備・備品管理

ケアハウスには、施設を運営するために設置しなくてはいけない設備・備品について基準が定められています。この基準を遵守するために、建物の設備や備品の管理を行い、必要に応じて、メンテナンスや修繕の依頼、設備の更新、備品の購入や入替などを行います。

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ケアハウスの施設長の勤務時間と一日の流れ

【1日の流れ】
9:00 書類の確認・決裁
9:30 ミーティング
10:00 施設内の巡回
11:00 取引業者との打ち合わせ
12:00 入居者の昼食の状況の確認
12:30 休憩
13:30 書類の確認・決裁
14:00 施設内の巡回
15:00 イベントの手伝い
16:00 関係機関・関係者との打ち合わせ
17:00 各種書類の作成
18:00 退勤

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ケアハウスの施設長の給与・年収は?

ケアハウスの施設長の多くは、ケアハウスの職員や生活相談員として経験を積み、キャリアアップとして施設長となる場合が多いようです。そのため求人情報は少なく、年収についての情報も少ない状況でした。生活相談員の給与から昇給を見込んで計算すると、おおよその年収は400~600万円になると思われます。

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まとめ

今回はケアハウスの施設長の仕事内容や必要な資格についてご紹介しましたが、参考になりましたか?

施設長は、責任ある管理職として「施設全般の管理業務」を担っています。その施設や運営法人を理解していなくては難しい業務もあるため、施設長を募集する求人情報は少ない状況です。皆さんが、ケアハウスの施設長を目指すようでしたら、ケアハウスへの就職や新着の求人情報を得るための会員登録など、早めに行動を起こすのが良いでしょう。

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監修者 カイゴジョブ編集部

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