サービス付き高齢者向け住宅の仕事内容とは?

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サービス付き高齢者向け住宅の仕事内容とは?

高齢者が安心して暮らせる住まいとして近年その施設数を急激に増やしているのが『サービス付き高齢者向け住宅』です。介護の仕事に就職・転職を考えている皆さんは、サービス付き高齢者向け住宅の求人情報を見て、「サービス付き高齢者向け住宅ってどんな施設なのかな?」、「サービス付き高齢者向け住宅はどんな仕事内容なの?」といったことが気になっているのではないでしょうか。

この記事では、サービス付き高齢者向け住宅で働く職種を説明していますので、ぜひ最後までお読みください。

サービス付き高齢者向け住宅とは?

サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者が安心して生活を送ることができるように『状況把握サービス』や『生活相談サービス』を中心に、生活を支援するサービスなどを提供する賃貸住宅です。『高齢者の居住安定確保に関する法律(高齢者住まい法)』により2011年10月に創設され、その施設数は令和2年12月時点で『7,764棟』となっています。

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サービス付き高齢者向け住宅で提供されるサービスとは?

サービス付き高齢者向け住宅は、大きく二つに分けることができます。一つは、介護保険サービスを提供しない一般的な『サービス付き高齢者向け住宅』、もう一つは介護保険法の特定施設入居者生活介護の指定を受けて直接介護保険サービスを提供する『サービス付き高齢者向け住宅(特定施設)』です。

一般的なサービス付き高齢者向け住宅では、『状況把握サービス』と『生活相談サービス』を中心に、食事の提供サービス、掃除・洗濯・ゴミ出しなどの生活支援サービス、外出支援サービスなどを提供しています。

サービス付き高齢者向け住宅(特定施設)では、上記のサービスに加えて、食事介助、入浴介助、排せつ介助、起床・就寝の介助などの専門的な介護サービスや看護、機能訓練なども提供しています。

サービス付き高齢者向け住宅で働く職種は?

先ほど説明したように、提供するサービスが異なるため、一般的なサービス付き高齢者向け住宅とサービス付き高齢者向け住宅(特定施設)では働いている職種に違いがあります。その違いを表にすると以下のようになります。

サービス付き高齢者向け住宅 サービス付き高齢者向け住宅(特定施設)
職種
  • 管理者
  • ケアの専門家(介護職員)
  • 管理者
  • 看護職員
  • 介護職員
  • ケアマネジャー
  • 生活相談員
  • 機能訓練指導員

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サービス付き高齢者向け住宅の介護職員として働くために必要な資格は?

どちらのサービス付き高齢者向け住宅の介護職員も無資格から働くことは可能です。

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しかし、一般的なサービス付き高齢者向け住宅の『ケアの専門家』として働くためには、任用要件を満たす必要があるので、『介護職員初任者研修修了』等の資格が応募資格となっていることが多いでしょう。

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【ケアの専門家の任用要件】

  • 介護職員初任者研修修了
  • 実務者研修修了
  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)
  • 看護師
  • 准看護師
  • 社会福祉法人・医療法人・介護事業所等の職員

サービス付き高齢者向け住宅の仕事内容とは?

それでは、サービス付き高齢者向け住宅ではどのような仕事内容に従事するのでしょうか?仕事内容について詳しく見ていきましょう。

状況把握サービス

一般的なサービス付き高齢者向け住宅での業務として、状況把握サービスが挙げられます。

状況把握サービスでは、1日1回以上入居者の安否や体調などを確認します。確認する方法は、日中帯に居室への訪問や食堂・共用スペースでの声掛けなどが多いようです。そして、もし体調を崩している入居者がいた場合、通院や救急車の手配などを行います。

生活相談サービス

一般的なサービス付き高齢者向け住宅での業務として、生活相談サービスも挙げられます。

生活相談サービスでは、入居者の日々の生活の中での困りごとや悩みの相談を受け、適切な機関や窓口へ繋げることになります。

例えば、「介護サービスを利用したいんだけど、どうしたらいいの?」や「○○科の病院を受診したいんだけど、すぐに行って受診できるのかな?どうやって行けばいいの?」、「電化製品を買いたいんだけど、近くのお店はどこ?」といった相談があります。

夜間の緊急対応サービス

サービス付き高齢者向け住宅では、夜間の緊急時対応も行うことがあります。

一般的なサービス付き高齢者向け住宅では、夜勤のスタッフの配置義務はありませんが、夜間帯に入居者から体調不良の訴えがあった時には、救急車の手配等を行うことになります。そのため、夜勤や宿直、オンコールなどの勤務を行うことがあります。

介護サービスを提供するサービス付き高齢者向け住宅では、24時間体制でスタッフを配置する必要があるので、夜勤のスタッフが緊急時の対応を行うことになります。

生活支援サービス

生活支援サービスとして、入居者の居室の掃除、洗濯、ゴミ出し、買い物代行などを行うことがあります。また、施設によっては外出や通院の送迎、付き添いなども行うことがあります。

介護サービス

介護サービスを提供するサービス付き高齢者向け住宅では、食事介助、入浴介助、排せつ介助、おむつ交換、起き上がりや移乗の介助、整容、体位変換、夜間の見守りなども行います。

その他の業務

その他にも、食堂や玄関、その他の共有スペースの掃除や備品・消耗品の管理、施設で実施するレクリエーションやイベントの企画・準備・実施・後片付け、事務などの業務を行うことがあります。

サービス付き高齢者向け住宅の仕事のやりがいとは?

サービス付き高齢者向け住宅の仕事は、入居者の生活の支援を行うことです。コミュニケーションを取り、信頼されているという実感や人の役に立っているという実感が仕事のやりがいになっているようです。

サービス付き高齢者向け住宅の仕事で大変・つらいと感じることとは?

入居者とその家族には、様々な性格・心身の状態の人がいます。中にはクレームなどの厳しい意見を言う人や性格が合わない人などもいることがあるでしょう。そのような人ともコミュニケーションを取らなくてはいけないことがつらいと感じることがあるようです。

また、スタッフの人数が少ない職場では、業務量が多い、何から何までやらなきゃいけない、相談できる相手がいないといった悩みを抱えている人もいるようです。

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まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の仕事内容について説明してきましたが、いかがでしたか?

サービス付き高齢者向け住宅は、『介護サービスを提供しているかどうか』で仕事内容が大きく変わり、また、施設の取り組みや提供しているサービスによっても仕事内容が変わります。

そのため就職活動では、その施設がどのようなサービスを提供しているかを把握し、皆さんがやりたい仕事とマッチしているかを確認しましょう。

ここでご紹介した内容が皆さんの就職・転職活動のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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監修者 カイゴジョブ編集部

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