介護業界で就職・転職を考えている方には、「サービス付き高齢者向け住宅」の生活相談員募集の求人情報を見て、「あれ?サービス付き高齢者向け住宅に生活相談員がいるの?」と疑問をお持ちではないですか?
ここでは、サービス付き高齢者向け住宅の生活相談員の配置について説明しますので、ぜひご一読ください。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」により、2011年10月に制度化された高齢者向けの賃貸住宅です。バリアフリー構造で、「安否確認」「生活相談」のサービスが提供されることが特徴となります。その他の、食事の提供、介護サービス、生活支援サービスなどは、その施設によって提供の有無が異なります。さらに介護サービスは、訪問介護やデイサービスを併設するタイプと特定施設入居者生活介護の指定を受けて直接介護サービスを提供するタイプに分かれます。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の生活相談員とは?
特定施設入居者生活介護の指定を受けた(介護付有料老人ホームでもある)サービス付き高齢者向け住宅には、生活相談員を配置する義務があります。このようなサービス付き高齢者向け住宅では、生活相談員以外にも、管理者、看護職員、介護職員、機能訓練指導員、計画作成担当者(ケアマネジャー)などが働いていて、入居者の日常生活を支援しています。
サービス付き高齢者向け住宅の生活相談員の仕事内容
- 入退去に関わる相談の対応
- 入居者や家族からの生活における相談の対応
- 契約者等の説明
- 利用できる制度についての相談の対応
- 施設見学の対応
- 多職種との情報共有
サービス付き高齢者向け住宅の生活相談員に必要な資格
特定施設入居者生活介護の指定を受けたサービス付き高齢者向け住宅では、その所轄庁によって資格要件が定められているため、所在地によって異なります。相談援助という専門的な業務を担うため、特別養護老人ホームの生活相談員と同様に、以下のような資格が求められていることが多いようです。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 社会福祉主事任用資格
- 介護福祉士
- 介護支援専門員
サービス付き高齢者向け住宅の生活相談員の求人情報
サービス付き高齢者向け住宅の生活相談員の求人情報はあまり多くありません。特定施設入居者生活介護の指定を受けたサービス付き高齢者向け住宅は、介護付有料老人ホームにも該当するため、「介護付有料老人ホームの生活相談員」として求人情報が掲載されることが多いようです。
また、求人情報を探すときの注意点として、「サービス付き高齢者向け住宅で生活相談を担当するスタッフ」を「生活相談員」として募集していることがあります。その後のキャリアアップとして生活相談員の実務経験が必要な方は、法律上の生活相談員としての業務なのかをしっかりと確認して応募しましょう。
まとめ
相談援助という専門的な業務に従事する生活相談員は、介護業界でキャリアアップを目指す方が経験したい職種になっているようです。先ほども説明したように、サービス付き高齢者向け住宅の生活相談員の求人情報はあまり多くないので、生活相談員の実務経験を希望しているのでしたら、「生活相談員」の職種で絞り込んで求人情報を探しましょう。
監修者 カイゴジョブ編集部
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