特別養護老人ホームの介護職員に応募を考えている皆さんは、「履歴書に書く志望動機が思いつかない」と、お悩みではありませんか?
そこでこの記事では、特別養護老人ホームへ応募する際の志望動機について、書き方のポイントと実際の例文をご紹介します。
特養(特別養護老人ホーム)の介護職の仕事内容は?
特別養護老人ホームは、要介護度3以上で在宅での生活が難しい高齢者が入所して、介護や健康管理などを受けながら生活を送る施設です。その中で、介護職は、入所者の心身の状態に合わせた生活全般の介護を行っています。居室やリビングで過ごす時間、食事、入浴、排せつなど日常の生活を送る中で、必要なサポートを行い、生活の楽しみや身体機能の維持・向上を目的としたレクリエーションやイベントの企画・実施なども行います。
特養(特別養護老人ホーム)の介護職に必要な資格は?
特別養護老人ホームの介護職として働くために必須の資格は定められていませんが、実際に介護業務を行う上で、介護に関する知識などが求められます。そのため、無資格・未経験でも応募できる求人情報と、介護の有資格者・経験者を優遇したり、応募条件にしている求人情報があります。
特別養護老人ホームの介護職の応募条件にある介護の資格として、「介護職員初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」があり、これらの資格を取得しておくことで、就職に有利になり、志望動機や就職への熱意をアピールすることにもつながります。
特養(特別養護老人ホーム)の志望動機のポイント
ここでは、履歴書に記載する志望動機のポイントをいくつかご紹介します。
「仕事内容」を志望動機に盛り込む
志望動機には、「特別養護老人ホームの仕事内容を理解していること」を含めましょう。
志望動機を読む採用担当者は、皆さんが考えている仕事内容がどのようなことなのか、実際の業務と認識にズレがないかなどを見ています。仕事内容を理解していることとして、以下のようなポイントが挙げられます。
志望動機のポイントの例
- 様々な状態の利用者様がいる特別養護老人ホームで働くことで、介護職としてのスキルアップを目指している。
- 利用者様の生活全般を支えることができるやりがいのある仕事。
- 未経験ではありますが、介護職員初任者研修で学習したことを仕事で活かしたい。
「介護の経験、資格取得の経緯」を志望動機に盛り込む
志望動機には、「これまでの経験」や「介護の仕事を目指す経緯」「介護の資格を取得した経緯」なども含めましょう。
志望動機を読む採用担当者は、皆さんがどのような仕事ができるのか、将来どのようなスキルアップ・キャリアアップを目指しているのかなど、仕事に対する熱意などを見ています。
志望動機のポイントの例
- これまでデイサービスで○○年、介護職としての経験がある。
- これまでサービス業で働いてきたが、そこで培った接遇の経験を活かしたい
- 介護の仕事に就くために、介護職員初任者研修を受講しました。
- 介護の仕事に興味があり、福祉系の専門学校を卒業して、介護福祉士を取得しました。
- 貴社で経験を積み、介護福祉士の資格を取得して介護の専門職としてキャリアアップしたい。
「施設が掲げる理念や取り組み」を志望動機に盛り込む
志望動機には、「施設の理念や取り組み」、「運営法人の理念や方針」なども含めると良いでしょう。
志望動機を読む採用担当者は、皆さんが数ある介護の求人情報からなぜその施設・法人を選んだのかを知りたいと思っています。
志望動機のポイントの例
- 貴社のホームページを拝見して、○○というケアの方針に共感した。
- 求人情報に記載されていた人材育成理念とその取り組みに感銘を受けた。
- 貴社の施設で行っている夏祭りのイベントに参加させていただいたことがあり、その時に~。
特養(特別養護老人ホーム)に応募する志望動機の例文
ここでは、これまでご紹介してきた志望動機のポイントを含めて志望動機の例文をいくつかご紹介します。
志望動機の例文① 介護の経験者
私はこれまでデイサービスにて8年間、介護職員として働いてきました。1年ほど前に、実務経験ルートから介護福祉士を取得したことをきっかけに、介護の専門職としてスキルアップを考え、この度、貴社の特別養護老人ホームの求人情報に応募させていただきました。
デイサービスでは、軽度の要介護の利用者様を中心に、食事の介助、入浴の介助、レクリエーションなどを行ってきました。これまでの経験を活かし、ご指導をいただきながら貴施設の方針である「毎日笑顔で自分らしく過ごせる施設」としての運営にぜひ参加させていただきたいと思っています。ぜひよろしくお願い致します。
志望動機の例文② 介護の未経験者
私は子育てが落ち着いてきたことから、正社員として働くためにハローワークに相談に伺っていました。そこで、介護の仕事と介護職員初任者研修について説明を受けて、研修を受講しました。
研修を受講したことで、介護の仕事に対する理解も深まり、以前から人の役に立つ仕事をしたいという気持ちもあったので、この度介護職として貴社に応募させていただきました。貴社のホームページを拝見し、「地域で活躍する介護人材を育成する」という人材育成の取組や制度に興味を持ち、介護の仕事は未経験ではありますが、ご指導、ご鞭撻をいただきながら、また、介護の仕事に必要な知識等の学習を進めながら、貴社に貢献したいと思っております。よろしくお願い致します。
特養(特別養護老人ホーム)の面接で気を付けたいポイント
一般的には、求人に応募して書類選考を通った後には、面接があります。この面接の際に、採用担当者が見ているポイントをご紹介します。
明るくハキハキとした受け応えを意識する
面接では、これまでの学歴・職歴を確認されます。これまでの経歴とその時に考えていた内容を簡潔に説明できるように準備しておきましょう。介護の仕事を目指したきっかけや転職を決意したきっかけなど、就職・転職に対する熱意をアピールするチャンスです。
自分の経歴を明確にまとめる
面接では、これまでの学歴・職歴を確認されます。これまでの経歴とその時に考えていた内容を簡潔に説明できるように準備しておきましょう。介護の仕事を目指したきっかけや転職を決意したきっかけなど、就職・転職に対する熱意をアピールするチャンスです。
自分自身の言葉で話す
面接で志望動機を説明してもらうことは、文章ではなく皆さん自身の言葉で説明してもらうことで、皆さんの人間性を図っています。そのため、志望動機に書いた内容を自分自身の言葉で話すこと、説明できることが必要になります。
また、面接という短い時間の中で、準備していた内容通りの回答やマニュアル通りの回答だけでは人間性が図れないため、仕事と関係のなさそうな質問がされることもあります。自分自身の言葉で話すことと丁寧に話すことを意識しましょう。
まとめ
この記事では、特別養護老人ホームの介護職に応募する人に向けて、「履歴書に書く志望動機のポイント」と「志望動機の例文」をご紹介いたしました。今回ご紹介したポイントを押さえて、例文を参考に皆さんの状況に合った志望動機を考えましょう。
皆さんが、希望する特別養護老人ホームへ就職できることを心よりお祈り申し上げます。
監修者 カイゴジョブ編集部
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