老人ホームの夜勤ってどんな働き方なの?

老人ホームの夜勤ってどんな働き方なの?

特別養護老人ホームや有料老人ホームなど、高齢者が入居して生活する施設では「夜勤」があります。これまでに夜勤の経験がない方は、夜勤に対する不安感が強いのではないでしょうか。

ここでは夜勤に不安を感じている皆さんへ、夜勤の仕事内容をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

夜勤の仕事内容

基本的には、夜勤の仕事内容は日勤とほとんど変わりません。その中で、日勤・夜勤の特徴ある業務をご紹介します。

共通

食事介助、口腔ケア、排泄介助、移乗介助、移動介助など

日勤

入浴介助、レクリエーション、掃除、洗濯など

夜勤

夜間の巡回、体位変換、就寝・起床の介助など

このように、夜勤では、夜間の巡回や体位変換があり、入浴介助、レクリエーションなどが少ないという特徴があります。また、共通した業務でも、他の職種の勤務状況や夜間の入居者の行動の違いなどから日勤とは違う対応になることも多いでしょう。

夜勤シフトや交代制の種類

夜勤のシフトには、大きく分けて2交代制と3交代制があります。

2交代制のシフト例

2交代制とは、主軸となるシフトが2つ、日勤と夜勤のシフトで勤務します。

日勤 9:00~18:00
夜勤 17:00~翌10:00

3交代制のシフト例

3交代制とは、主軸となるシフトが3つ、施設によって呼び方が異なりますが、早番、遅番、夜勤のシフトで勤務します。

日勤 8:00~17:00
遅番 16:00~翌1:00
夜勤 00:00~9:00

2交代制も3交代制も、これらのシフトはあくまで基本的なシフトであり、時間をずらしたシフトを追加したり、短時間勤務を組み合わせたりなど、施設に合わせたシフトが作成されています。

どちらの制度を採用している施設が多い?

日本医療労働組合連合会の「2013年介護施設夜勤実態調査」によると、介護施設における夜勤形態は92.8%が2交代制を採用している結果から、ほとんどの介護施設では2交代制が採用していると言えます。

夜勤の人員

特別養護老人ホームでは、人員配置基準に基づき、職員配置がされていますが、日中帯と比較すると、夜間帯は入居者の多くが眠っているため、少ない職員数の配置義務になっています。

有料老人ホームは、種別によって夜勤の有無や人数が異なります。介護保険法の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている介護付有料老人ホームでは、人員配置基準による職員数を配置することになりますが、それ以外の有料老人ホームでは、施設の実情に合わせて職員を配置しているため夜勤がない(夜勤に職員を配置しない)施設もあります。

夜勤専従という働き方も

夜勤専従とは、夜勤のみに従事する働き方です。雇用形態はパートが多く、時給や日給などで募集されています。また、ダブルワークとしての働き方も受け入れている施設もあるので、副業として従事している方もいるようです。

夜勤の流れ

17:00 出勤、情報共有
18:00 食事介助、口腔ケア
20:00 移動・移乗の介助、着替えの介助
21:00 就寝
23:00 巡回、排泄介助、体位変換、事務業務
6:00 移動・移乗の介助、着替えの介助
7:00 食事介助、口腔ケア
9:00 事務業務、情報共有
10:00 退勤

この他にも、夜間の緊急対応などを行うことがあります。

夜勤のメリット

夜勤手当がある

夜勤に従事すると夜勤手当が支給されます。労働基準法では、午後10時から午前5時までの時間を「深夜」と位置づけ、深夜業に対しては25%以上の割増賃金を支払わなければならないとしています。そのため夜勤を行うと割増賃金が支給され、日勤と比較すると給料が高くなります。

事務業務がはかどる

夜勤では、入居者が就寝後は比較的業務量が少なくなります。そのため、事務業務がはかどるというメリットがあります。

夜勤のデメリット・つらいこと

職員数が少ない

夜間帯は日中帯よりも職員の配置人数が少なくなります。そのため、夜間帯で容体が急変した入居者がいたり、入居者からのナースコールが多い時には、対応に追われます。また、看護職員がいないことも多く、急変時の初期対応が日中帯と異なることがあります。このような時に負担を感じる方が多いようです。

生活のリズムを崩しやすい

日勤と夜勤が混在することで、生活リズムが変わり、体調を崩すこともあるようです。夜勤に従事する方は、睡眠時間、食事のタイミングや内容に気をつけましょう。

夜勤がある職場の注意点

労働条件

まずは、労働条件をしっかりと確認しましょう。労働基準法により、労働条件は「書面で明示する」ことになっています。労働時間、休憩時間、給料などを書面で確認し、おおよその夜勤の回数や残業時間も確認しておくと良いでしょう。

他の職員との連携・緊急時の連絡体制

夜勤の職員数が少ないため、業務が忙しくなると他の夜勤職員と連携することや、緊急時には看護職員などへの連絡が必要になるでしょう。応募する施設の勤務体制・連絡体制がどのようになっているのかを確認しておくと良いでしょう。

まとめ

特別養護老人ホームや有料老人ホームの夜勤には、メリット・デメリットがありますが、皆さんはどう感じましたか?一般的に、夜勤がある職場の方が給料が高い傾向にあり、介護職としてスキルアップを目指すためにも夜勤の経験は重要です。今よりも給料アップを目指す方、スキルアップを目指す方は「夜勤」を考えてみてはいかがでしょうか。

この記事でご紹介した内容が皆さんの職場選びの参考になれば幸いです。

カイゴジョブ編集部

監修者 カイゴジョブ編集部

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