介護事務の仕事で大変・きついと感じることとは?

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介護事務の仕事で大変・きついと感じることとは?

介護事務の求人情報に興味をお持ちの方は、「介護事務って未経験からでも就職できるのかな?」「介護事務の仕事は大変なのかな?」「就職前に何を準備すればいいんだろう?」と不安を感じているのではないでしょうか?

この記事では、介護事務の仕事内容と働いている人がどのようなことを大変だと感じているのかをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

介護事務の仕事内容とは?

介護事務は、介護サービスを提供する介護施設・事業所における事務業務を担う職種です。規模の小さい施設・事業所では、管理者や他の職種が事務業務を担うことが多いですが、規模が一定以上になると事務を専属で行う『介護事務』を配置することが多くなります。

介護事務は、介護施設・事業所の事務全般を行いますが、その仕事内容は多岐に渡り、また就職する施設・事業所によっても異なるので、ここでは『介護報酬請求事務』と『それ以外の業務』に分けて説明していきます。

介護報酬請求事務

介護報酬請求業務は、以下のような流れで行われています。

  1. 利用者の基本情報の確認
  2. 利用者の利用回数、加算の確認
  3. 介護報酬、利用者負担金の計算
  4. その他費用の確認
  5. 利用者への請求書作成・送付、口座引落データの作成・送信
  6. 国保連への請求データ作成・伝送
  7. 入金金額の確認、差異の調査

このように、介護報酬を計算するために必要な情報を確認し、日々入力している利用回数などから1ヵ月の金額を算定します。そして『利用者に対しての請求』と『国民健康保険団体連合会に対しての請求』を行います。国民健康保険団体連合会への伝送を毎月10日までに行うことから、毎月1日~10日の時期が繁忙期となっています。

介護報酬請求事務以外の業務

介護事務は、一般的な事務業務も担っています。

かかってきた電話の応対や取り次ぎ、来客の対応、消耗品や備品の発注、経費の支払い、会計処理、一般的な書類作成や書類整理、スタッフの労働時間の計算やシフト作成なども行っています。また、施設・事業所で実施するイベントやレクリエーションの準備・手伝い、利用者の送迎のための車両の運転などを行うこともあります。

介護事務の一日のスケジュール

ここでは、特別養護老人ホームで働く介護事務の一日のスケジュールを例としてご紹介します。

時間 業務内容
8:30 朝礼・ミーティング
9:00 入所者の通院に必要な書類等の準備、乗車の手伝い
10:00 受付業務、書類作成業務
12:00 休憩
13:00 シフト作成、伝票起票
15:00 レクリエーションの手伝い、後片付け
16:30 実績入力、小口現金の締め、消耗品の納品確認
17:30 退勤

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介護事務の仕事で、大変・きついと感じるポイントは?

介護保険制度の知識が必要

介護報酬を適切に請求するためには、国が定めたルールにのっとり請求業務を行う必要があります。この制度は3年に1度改正されるので、そのたびに最新の情報を把握しなくてはいけないので、大変だと感じるポイントになっているようです。

ミスが施設・事業所の運営に影響する

介護報酬の請求では、間違った請求をした場合、国保連の審査が通らず1ヵ月分の売り上げの入金がされないことになります。そうなると支払いなどに充てる資金の面で施設・事業所に大きな負担がかかることになります。そして、利用者への請求を間違うことは施設・事業所の評判にも関わります。また、受付業務を行うということは施設・事業所の『顔』として、利用者・ご家族などの来客に対応することになるので、ミスをすることで施設・事業所の印象に影響があります。このようにミスをすることができない状況を『きつい』と感じるようです。

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介護事務として働いている人の声:大変・きついと感じること

介護事務として働いている人が、どのようなことを大変だと感じているのかをご紹介します。

介護付き有料老人ホームで働くAさんの声

『普段は一般的な事務の業務をしていますが、介護の人手が足りない時間帯などは食事の配膳や入居者様の誘導なども手伝っています。また、入居者様やスタッフの問い合わせ窓口になっているので、話しかけられることが多く、集中して事務業務を行うのは難しい環境でした。請求業務の時期は、これらの仕事を行いながらミスをしないように計算、チェックをするので、精神的に疲れます。』

有料老人ホームで働くBさんの声

『私は業務の中で人事業務と給与計算が大変でした。私が勤めている職場ではスタッフの入れ替わりが激しく、社会保険の加入や脱退の手続きだけでも結構な負担になっていました。それに加えて、24時間を3交代制のシフトで勤務する介護スタッフの労働時間と時間外労働の計算や各種手当の支給申請や変更届などを確認し、給与を計算しなくてはいけないため、いつも残業となっていました。』

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介護事務として働いている人の声:やりがいを感じること

介護事務は、大変だと感じることもありますが、一方で『やりがい』『魅力』を感じるという声もあります。

訪問介護事業所で働くCさんの声

『介護報酬請求事務は期日があるので、期日までに請求が終わると「仕事がひと段落した」という達成感を感じます。また、年度替わりや法改正の時期には管理者の方と、どの加算を取得できるか、そのために必要な人員配置などを話し合い、事業所の戦略・運営面に関われることにやりがいを感じています。』

デイサービスで働くDさんの声

『現在勤務しているデイサービスでは、事務業務と合わせて利用者様の送迎や滞在中の支援なども行っています。事務業務に専念できる時間は限られていますが、利用者様とコミュニケーションを取り、色々なお話を聞けるので楽しく仕事をしています。利用者様のお名前と顔を覚えないといけないのは大変ですが、土曜日・日曜日が休日で、残業がない働きやすい条件に魅力を感じています。』

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介護事務として就職する時に注意することは?

介護事務として就職する時に注意することとして、『介護職との兼務』が挙げられます。介護事務としての募集であっても、介護職員のサポート業務を行うことや介護職を兼務することがあります。就職してから「思っていた業務と違う!」とならないように、面接や面談で仕事内容の詳細を確認しましょう。

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まとめ

介護事務の仕事内容と仕事で大変だと感じること、仕事のやりがいなどをご紹介してきました。

介護事務の仕事内容は、介護報酬請求事務という特殊な業務を含め、多岐に渡っています。具体的な仕事内容は就職先によって異なりますが、無資格・未経験からでも応募可となっている求人情報が多いので、不安を感じる必要はありません。また、介護事務の資格を取得することで仕事内容についての理解が深まるので、不安を感じる方は資格取得を目指すのも良いでしょう。

ここでご紹介した内容が、皆さんの『介護事務』としての就職・転職のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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監修者 カイゴジョブ編集部

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