障害者施設の仕事で「大変さ」「悩み」を感じた時の対処法とは？

2020/10/16 公開 2024/02/01 更新

障害福祉の施設・事業所で介護職員・生活支援員として働いている方は、「仕事で悩みを抱えた時にどうすればいいの？」、「仕事で大変だと感じた時にどうやって対処しよう」という悩みを抱えているのではないでしょうか？また、障害福祉の介護職員・生活支援員として就職や転職を検討している方は、「障害者施設の仕事って大変なのかな？」、「どんな仕事が大変なんだろう？」という不安をお持ちではありませんか？

この記事では、障害者施設の介護職員・生活支援員の仕事内容と、大変だと感じること、悩みを抱えたときの対処法の例などをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

障害者施設の介護職員・生活支援員の仕事内容とは？

障害者施設の仕事内容は、障害を持った方が自立した生活を送ることができるように、介護、支援、指導、訓練、相談などのサービスを提供することです。障害者施設には、対象となる利用者の状態や居住の場、希望する生活の内容に合わせて様々な障害福祉サービスの種別があり、働く職場によって、仕事内容、求められる知識や能力、仕事を行う上での視点などが異なっています。

その中でも、介護を提供する障害者施設の介護職員・生活支援員は、着替え、移動、外出、食事、歯磨き、入浴、トイレ、就寝などあらゆる生活の場面で、その利用者に必要な介護を行います。また、生産活動や創作活動のサポート、社会生活への参加の支援なども行っています。

障害者施設・支援の求人を探す

障害者施設の仕事で大変なことは？

それでは、障害者施設のどのような仕事を大変だと感じているのでしょうか？ここでは、障害者施設で働いている（いた）方が大変だと感じたことをご紹介します。

働いている（いた）介護職員の声①

『重度訪問介護で働いています。その中で、動物園や水族館に外出する支援を行う時に仕事の大変さを感じました。外出支援では、路面のちょっとした段差や傾斜にも気をつけながら移動し、電車の乗降りや乗車中もケガをさせないようにずっと気を張っているので疲れました。また、気を張っていたので私の様子が普段と違うと感じたご利用者様から「ごめんね」と言われてしまい、力不足と仕事の難しさを感じました。』

働いている（いた）介護職員の声②

『私は生活介護の事業所で働いています。障害といっても様々な障害の種類があり、それぞれに気をつけることが違うので、正解を見つけるのに時間かかることと正解がその場ではわかりづらいことが大変だと感じています。また、自傷行為や他傷行為など衝動的に行う行為を止めるために、仕事中は常に気を張っていなければいけないことも大変だと感じています。』

働いている（いた）介護職員の声③

『生活介護で働いています。利用者様と意思疎通を図ることに苦労しています。言葉で意思疎通が図れない利用者様もいるため、どのように気持ちを伝えようとしているか、目線や仕草などを観察していますが、日々、難しいなぁと感じています。ただ、仕事をしている中で「意思疎通が図れて信頼関係が構築できたかも？」という時には、苦労した分、とても達成感を感じます。』

障害者施設・支援の求人を探す

障害者施設の仕事でつらい・大変だと感じた時には？

仕事をしている中で、『つらい』『大変だ』と感じることはあるでしょう。ここでは、つらい・大変だと感じたときの対処法をご紹介します。

職場の上司や同僚に相談する

つらい・大変だと感じた時の対処法の1つ目は、『職場の上司や同僚に相談すること』があります。皆さんが感じている仕事上の悩みや苦労は、同じような経験や悩みを持ったことがある人は多いものです。上司や同僚に相談することで、悩みを一人で抱え込まなくても良くなります。そして相談することで、アドバイスや仕事のサポートを受けること、業務の見直しを行ってもらうことにも繋がるでしょう。

相談センターに相談する

つらい・大変だと感じた時の対処法の2つ目として、『相談センターに相談すること』があります。仕事の悩みや苦労で上司や同僚には打ち明けにくいこともあることでしょう。そのような時は、第三者に相談することで、的確なアドバイスを受けられることや悩みが解決することがあります。東京都を例にすると、東京都福祉保健局の『福祉のしごとなんでも相談』や『こころスッキリ相談』といった相談窓口があります。