介護福祉士国家試験の合格ライン・合格率・受験者数など試験情報まとめ&過去問・解答速報

介護福祉士国家試験の合格ライン・合格率・受験者数など試験情報まとめ&過去問・解答速報

【2022年最新】介護福祉士国家試験の合格ラインや過去の合格基準点と合格率、2022年1月実施分まで過去3年分の試験問題&解答をまとめてご紹介。

介護福祉士国家試験の合格ライン・過去の合格基準点

筆記試験合格の2つの条件

①総得点125点に対して、75点以上であること(これを基準に問題の難易度で補正が入る場合あり)

②11の試験科目群のすべてにおいて得点があること

介護福祉士国家試験の出題形式は、5つの選択肢から正解だと思うものを1つ選ぶ5肢択一式。問題数は計125問で、配点は1問1点の125点満点です。合格基準点は正答率60%の75点。合格には75点以上の得点が必要になります。

問題は11の科目群に分かれていて、すべての科目群で得点があることも必要です。総得点が75点以上でも、11の科目群のうち0点の科目群がひとつでもあると、不合格になります。

11科目群と問題数

科目群 問題数
人間の尊厳と自立(2問)/介護の基本(10問) 計12問
人間関係とコミュニケーション(2問)/コミュニケーション技術(8問) 計10問
社会の理解 12問
生活支援技術 26問
介護過程 8問
発達と老化の理解 8問
認知症の理解 10問
障害の理解 10問
こころとからだのしくみ 12問
医療的ケア 5問
総合問題 12問

第34回介護福祉士国家試験の合格基準点は78点

2022年1月に実施された第34回介護福祉士国家試験の合格基準点は78点(筆記試験)。正答率62.4%で基準の正答率60%から難易度にあわせて補正が入りました。

過去の合格基準点を見ると、第33回は合格ラインが75点で基準の正答率60%から補正なし。第30回と第32回は難易度がやや低く合格ラインが77点以上に、第31回は難易度がやや高く合格ラインが72点以上に補正されています。

実施時期 合格基準点(筆記試験)
第34回(2022年1月30日) 78点/125点(正答率62.4%)
第33回(2021年1月31日) 75点/125点(正答率60%)
第32回(2020年1月26日) 77点/125点(正答率61.6%)
第31回(2019年1月27日) 72点/125点(正答率57.6%)
第30回(2018年1月28日) 77点/125点(正答率61.6%)
第29回(2017年1月24日) 75点/125点(正答率60%)

実技試験の合格ライン

実技試験の合格条件は、総得点100点に対して60点以上であることを基準に、課題の難易度で補正した点数以上であることです。実技試験には点数以外の条件はありません。

第34回介護福祉士国家試験では、100点満点のうち53.33点以上が合格ラインとなりました。過去5年の合格基準点をみると、基準の60点よりも低い点数に補正されることの方が多いようです。

実施時期 合格基準点(実技試験)
第34回 (2022年3月) 53.33点 / 100点
第33回 (2021年3月) 53.33点 / 100点
第32回 (2020年3月) 46.67点 / 100点
第31回 (2019年3月) 46.67点 / 100点
第30回 (2018年3月) 60点 / 100点
第29回 (2017年3月) 53.33点 / 100点

介護福祉士国家試験の合格率・難易度

第34回介護福祉士国家試験の合格率は72.3%

2022年に行われた第34回介護福祉士国家試験は、受験者数8万3,082人に対して、合格者数は6万0,099人となり、合格率は72.3%でした。過去の合格率をみてみると、70%前後で推移しています。国家資格の中では合格率が高い資格です。

介護福祉士国家試験の合格率・受験者数・合格者数

出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移」より作成

第34回介護福祉士国家試験では、総受験者数8万3,082人のうち88.4%を占める7万3,054人が、介護施設などで働きながら試験を受けた人たちでした。養成施設は7,144人で全体の7.8%、福祉系高等学校は2,816人で全体の3.8%でした。

受験資格のうち、「実務経験ルート」や「養成施設ルート」の場合は実技試験が免除になります。「福祉系高校ルート」の場合は2009年以降の新カリキュラムで卒業した場合や、介護技術講習を修了している場合は実技試験が免除になります。

受験資格の詳細記事:介護福祉士になるには?試験の難易度・受験資格・年収・仕事内容など総まとめ

介護福祉士国家試験に受かったら…合格後に必要な申請

第35回介護福祉士国家試験の合格発表は2023年3月下旬予定

実技試験免除の受験者を含めた全員の合格発表は、2023年月3月下旬予定です。試験センターのホームページに合格者の受験番号が掲載されるとともに、受験者全員に合否の通知が発送されます。通知には合否の結果だけでなく、筆記試験の総得点、各科目群の得点も記載されています。

実技試験を受験する必要がある人は、筆記試験の結果が2月中旬に個別に通知され、合格した場合は2023年3月上旬の実技試験を受験し、3月下旬の合格発表を迎える流れです。

介護福祉士国家試験に合格したらやること

介護福祉士資格の登録申請

介護福祉士国家試験の合格者には、合格証書と一緒に登録関係書類が送付されます。申請に期限はありませんが、書類が届いたら速やかに申請書類を準備して郵送しましょう。

登録の申請書類を試験センターが受理してから、登録証が手元に届くまでには、1か月程度かかります。登録証の交付を受けてはじめて「介護福祉士」として働くことができます。

登録申請中であることの証明書の発行はないため、合格発表後すぐに資格取得による転職や職種変更などをする場合は、①合格証書、②登録手数料の振替払込請求書兼受領証、③登録申請書類送付時の簡易書留の控えをもって、登録申請手続き中であることを説明しましょう。

「受験資格見込」で受験した場合

受験資格が確認できる証明書を期限までに簡易書留で送付する必要があります。証明書を提出しない場合、試験が無効となり、合否の結果が通知されません。証明書類が用意でき次第、期限を待たず提出しておきましょう。

提出が必要な書類例
実務経験証明書・従事日数内訳証明書 「実務経験ルート」で、2023年3月31日までに実務経験3年以上を満たす見込みとして試験を受けた場合
実務者研修修了証明書(EPA候補者以外) 「実務経験ルート」で、実務者研修を修了する見込みとして試験を受けた場合
卒業証明書 養成施設、福祉系高校に在学中に試験を受けた場合
介護技術講習修了証明書 受験申し込み後に修了し、実技試験の免除をうける場合

※ほか、提出が必要な証明書類の詳細は「受験の手引」をご確認ください

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過去問:第34回 介護福祉士国家試験 解答(2022年1月実施)

第34回介護福祉士国家試験の過去問へ

人間の尊厳と自立

問1 問2
4 1

人間関係とコミュニケーション

問3 問4
5 2

社会の理解

問5 問6 問7 問8
2 2 4 3
問9 問10 問11 問12
4 5 3 4
問13 問14 問15 問16
1 2 5 1

介護の基本

問17 問18 問19 問20
3 1 5 4
問21 問22 問23 問24
3 1 5 2
問25 問26
4 2

コミュニケーション技術

問27 問28 問29 問30
1 5 4 4
問31 問32 問33 問34
5 3 2 3

生活支援技術

問35 問36 問37 問38
1 5 1 4
問39 問40 問41 問42
4 2 2 3
問43 問44 問45 問46
1 4 2 3
問47 問48 問49 問50
2 4 3 1
問51 問52 問53 問54
3 5 1 5
問55 問56 問57 問58
5 2 4 5
問59 問60
3 2

介護過程

問61 問62 問63 問64
1 4 5 5
問65 問66 問67 問68
3 2 3 4

発達と老化の理解

問69 問70 問71 問72
1 3 5 2
問73 問74 問75 問76
2 1 4 4

認知症の理解

問77 問78 問79 問80
3 4 1 5
問81 問82 問83 問84
2 2 4 3
問85 問86
1 2

障害の理解

問87 問88 問89 問90
1 1 2 4
問91 問92 問93 問94
4 5 2 5
問95 問96
3 1

こころとからだのしくみ

問97 問98 問99 問100
1 1 3 5
問101 問102 問103 問104
1 1 2 3
問105 問106 問107 問108
5 5 5 3

医療的ケア

問109 問110 問111 問112
4 3 4 3
問113
2

総合問題

問114 問115 問116 問117
5 3 2 4
問118 問119 問120 問121
1 4 3 3
問122 問123 問124 問125
5 2 5 1
●第34回 介護福祉士国家試験の合格基準点(1問1点)
78点 / 125問

過去問:第33回 介護福祉士国家試験 解答(2021年1月実施)

第33回介護福祉士国家試験の過去問へ

人間の尊厳と自立

問1 問2
1 3

人間関係とコミュニケーション

問3 問4
2 4

社会の理解

問5 問6 問7 問8
2 3 4 3
問9 問10 問11 問12
2 4 2 4
問13 問14 問15 問16
3 1 5 1

介護の基本

問17 問18 問19 問20
1 2 5 4
問21 問22 問23 問24
1 5 3 4
問25 問26
2 3

コミュニケーション技術

問27 問28 問29 問30
5 2 5 1
問31 問32 問33 問34
3 1 3 4

生活支援技術

問35 問36 問37 問38
3 5 4 1
問39 問40 問41 問42
4 1 3 5
問43 問44 問45 問46
3 5 2 3
問47 問48 問49 問50
2 5 1 4
問51 問52 問53 問54
4 2 3 1
問55 問56 問57 問58
5 2 3 3
問59 問60
3 2

介護過程

問61 問62 問63 問64
5 1 5 3
問65 問66 問67 問68
2 2 2 1

発達と老化の理解

問69 問70 問71 問72
4 5 3 4
問73 問74 問75 問76
2 1 2 5

認知症の理解

問77 問78 問79 問80
1 1 2 5
問81 問82 問83 問84
2 5 4 3
問85 問86
1 4

障害の理解

問87 問88 問89 問90
3 1 5 5
問91 問92 問93 問94
2 5 3 2
問95 問96
3 4

こころとからだのしくみ

問97 問98 問99 問100
1 4 2 3
問101 問102 問103 問104
5 1 4 2
問105 問106 問107 問108
5 4 1 2

医療的ケア

問109 問110 問111 問112
1 5 2 4
問113
1

総合問題

問114 問115 問116 問117
1 4 なし 4
問118 問119 問120 問121
1 2 3 5
問122 問123 問124 問125
1 4 5 2

※問116は問題不成立のため正答なし

●第33回 介護福祉士国家試験の合格基準点(1問1点)
75点 / 125問

過去問:第32回 介護福祉士国家試験 解答(2020年1月実施)

第32回介護福祉士国家試験の過去問へ

人間の尊厳と自立

問1 問2
3 5

人間関係とコミュニケーション

問3 問4
2 1

社会の理解

問5 問6 問7 問8
5 3 3 4
問9 問10 問11 問12
2 5 1 5
問13 問14 問15 問16
4 2 1 4

介護の基本

問17 問18 問19 問20
1 4 5 1
問21 問22 問23 問24
5 4 2 5
問25 問26
3 2

コミュニケーション技術

問27 問28 問29 問30
1 4 2 3
問31 問32 問33 問34
4 3 5 1

生活支援技術

問35 問36 問37 問38
5 3 5 2
問39 問40 問41 問42
1 4 1 2
問43 問44 問45 問46
4 3 2 1
問47 問48 問49 問50
4 4 3 2
問51 問52 問53 問54
2 4 1 4
問55 問56 問57 問58
2 1 5 3
問59 問60
1 5

介護過程

問61 問62 問63 問64
4 1 2 2
問65 問66 問67 問68
5 3 3 1

発達と老化の理解

問69 問70 問71 問72
2 2 4 3
問73 問74 問75 問76
3 1 1 5

認知症の理解

問77 問78 問79 問80
4 5 1 2
問81 問82 問83 問84
3 4 3 2
問85 問86
4 5

障害の理解

問87 問88 問89 問90
1 3 4 5
問91 問92 問93 問94
2 2 3 4
問95 問96
3 5

こころとからだのしくみ

問97 問98 問99 問100
4 1 3 5
問101 問102 問103 問104
3 1 4 5
問105 問106 問107 問108
1 2 3 4

医療的ケア

問109 問110 問111 問112
1 2 4 5
問113
3

総合問題

問114 問115 問116 問117
1 4 3 5
問118 問119 問120 問121
2 1 2 5
問122 問123 問124 問125
4 5 2 3
●第32回 介護福祉士国家試験の合格基準点(1問1点)
77点 / 125問

※解答内容は試験実施年度の合格発表後当時に、試験実施団体から公開された正答です。

第34回 介護福祉士国家試験 過去問題(2022年1月実施)

第34回介護福祉士国家試験の解答へ

第33回介護福祉士国家試験の過去問へ

人間の尊厳と自立

問題1

著書『ケアの本質-生きることの意味』の中で、「一人の人格をケアするとは、最も深い意味で、その人が成長すること、自己実現することをたすけることである」と述べた人物として、正しいものを1つ選びなさい。

1 神谷美恵子

2 糸賀一雄

3 フローレンス・ナイチンゲール(Nightingale, F.)

4 ミルトン・メイヤロフ(Mayeroff, M.)

5 ベンクト・ニィリエ(Nirje, B.)

問題2

Aさん(80歳、女性、要介護1)は、筋力や理解力の低下がみられ、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。訪問介護員(ホームヘルパー)がいない時間帯は、同居している長男(53歳、無職)に頼って生活をしている。長男はAさんの年金で生計を立てていて、ほとんど外出しないで家にいる。

ある時、Aさんは訪問介護員(ホームヘルパー)に、「長男は暴力がひどくてね。この間も殴られて、とても怖かった。長男には言わないでね。あとで何をされるかわからないから」と話した。訪問介護員(ホームヘルパー)は、Aさんのからだに複数のあざがあることを確認した。

訪問介護員(ホームヘルパー)の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 長男の虐待を疑い、上司に報告し、市町村に通報する。

2 長男の仕事が見つかるようにハローワークを紹介する。

3 Aさんの気持ちを大切にして何もしない。

4 すぐに長男を別室に呼び、事実を確認する。

5 長男の暴力に気づいたかを近所の人に確認する。

人間関係とコミュニケーション

問題3

介護福祉職はBさんから、「認知症(dementia)の母の介護がなぜかうまくいかない。深夜に徘徊(はいかい)するので、心身共に疲れてきた」と相談された。介護福祉職は、「落ち込んでいてはダメですよ。元気を出して頑張ってください」とBさんに言った。後日、介護福祉職はBさんに対する自身の発言を振り返り、不適切だったと反省した。

介護福祉職はBさんに対してどのような返答をすればよかったのか、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「お母さんに施設へ入所してもらうことを検討してはどうですか」

2 「私も疲れているので、よくわかります」

3 「認知症(dementia)の方を介護しているご家族は、皆さん疲れていますよ」

4 「近所の人に助けてもらえるように、私から言っておきます」

5 「お母さんのために頑張ってきたんですね」

問題4

利用者とのコミュニケーション場面で、介護福祉職が行う自己開示の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ジョハリの窓(Johari Window)の「開放された部分(open area)」を狭くするために行う。

2 利用者との信頼関係を形成するために行う。

3 利用者が自分自身の情報を開示するために行う。

4 利用者との信頼関係を評価するために行う。

5 自己を深く分析し、客観的に理解するために行う。

社会の理解

問題5

2016年(平成28年)に閣議決定された、「ニッポン一億総活躍プラン」にある「地域共生社会の実現」に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 日本型福祉社会の創造

2 我が事・丸ごとの地域づくり

3 健康で文化的な最低限度の生活の保障

4 社会保障と税の一体改革

5 皆保険・皆年金体制の実現

問題6

2019年(平成31年、令和元年)の日本の世帯に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 平均世帯人員は、3人を超えている。

2 世帯数で最も多いのは、2人世帯である。

3 単独世帯で最も多いのは、高齢者の単独世帯である。

4 母子世帯数と父子世帯数を合算すると、高齢者世帯数を超える。

5 全国の世帯総数は、7千万を超えている。

問題7

2015年(平成27年)以降の日本の社会福祉を取り巻く環境に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 人口は、増加傾向にある。

2 共働き世帯数は、減少傾向にある。

3 非正規雇用労働者数は、減少傾向にある。

4 高齢世代を支える現役世代(生産年齢人口)は、減少傾向にある。

5 日本の国民負担率は、OECD加盟国の中では上位にある。

(注) OECDとは、経済協力開発機構(Organisation for Economic Co-operation and Development)のことで、2020年(令和2年)現在38か国が加盟している。

問題8

次のうち、2020年(令和2年)の社会福祉法等の改正に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 市町村による地域福祉計画の策定

2 入所施設の重点的な拡充

3 医療・介護のデータ基盤の整備の推進

4 市町村直営の介護サービス事業の整備拡充

5 ロボット等の機械の活用から人によるケアへの転換

(注) 2020年(令和2年)の社会福祉法等の改正とは、「地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律(令和2年法律第52号)」をいう。

問題9

Cさん(78歳、男性、要支援1)は、公的年金(月額19万円)で公営住宅の3階で一人暮らしをしている。妻と死別後も通所型サービスを利用し、自炊を楽しみながら生活している。最近、膝の具合がよくないこともあり、階段の上り下りが負担になってきた。そこで、転居について、通所型サービスのD介護福祉士に相談をした。

次のうち、D介護福祉士がCさんに紹介する住まいの場として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)

2 介護付有料老人ホーム

3 軽費老人ホームA型

4 サービス付き高齢者向け住宅

5 養護老人ホーム

問題10

介護保険制度の保険給付の財源構成として、適切なものを1つ選びなさい。

1 保険料

2 公費

3 公費、保険料、現役世代からの支援金

4 公費、第一号保険料

5 公費、第一号保険料、第二号保険料

問題11

「2016年(平成28年)生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」(厚生労働省)における身体障害、知的障害、精神障害の近年の状況に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 最も人数の多い障害は、知的障害である。

2 施設入所者の割合が最も高い障害は、身体障害である。

3 在宅の身体障害者のうち、65歳以上の割合は7割を超えている。

4 在宅の知的障害者の数は、減少傾向にある。

5 精神障害者の8割は、精神障害者保健福祉手帳を所持している。

問題12

Eさん(30歳、女性、知的障害、障害支援区分2)は、現在、日中は特例子会社で働き、共同生活援助(グループホーム)で生活している。今後、一人暮らしをしたいと思っているが、初めてなので不安もある。

次のうち、Eさんが安心して一人暮らしをするために利用するサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 行動援護

2 同行援護

3 自立訓練(機能訓練)

4 自立生活援助

5 就労継続支援

問題13

重度訪問介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 外出時における移動中の介護も含まれる。

2 知的障害者は対象にならない。

3 利用者が医療機関に入院した場合、医療機関で支援することはできない。

4 訪問看護の利用者は対象にならない。

5 障害が視覚障害のみの場合でも利用できる。

問題14

「成年後見関係事件の概況(令和2年1月~12月)」(最高裁判所事務総局家庭局)における、成年後見人等として活動している人が最も多い職種として、正しいものを1つ選びなさい。

1 行政書士

2 司法書士

3 社会保険労務士

4 精神保健福祉士

5 税理士

問題15

保健所に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 保健所の設置は、医療法によって定められている。

2 保健所は、全ての市町村に設置が義務づけられている。

3 保健所は、医療法人によって運営されている。

4 保健所の所長は、保健師でなければならない。

5 保健所は、結核(tuberculosis)などの感染症の予防や対策を行う。

問題16

生活保護制度に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 生活保護の給付方法には、金銭給付と現物給付がある。

2 生活保護の申請は、民生委員が行う。

3 生活保護法は、日本国憲法第13条にある幸福追求権の実現を目的としている。

4 生活保護を担当する職員は、社会福祉士の資格が必要である。

5 生活保護の費用は、国が全額を負担する。

介護の基本

問題17

Fさん(66歳、戸籍上の性別は男性、要介護3)は、性同一性障害であることを理由に施設利用を避けてきた。最近、数年前の脳卒中(stroke)の後遺症がひどくなり、一人暮らしが難しくなってきた。Fさんは、担当の訪問介護員(ホームヘルパー)に施設入所について、「性同一性障害でも施設に受け入れてもらえるでしょうか」と相談した。

訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「居室の表札は、通称名ではなく戸籍上の名前になります」

2 「多床室になる場合がありますよ」

3 「施設での生活で心配なことは何ですか」

4 「トイレや入浴については問題がありますね」

5 「同性による介護が原則です」

問題18

利用者主体の考えに基づいた介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には、毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。

2 食べこぼしが多い利用者には、こぼさないように全介助する。

3 認知症(dementia)の利用者には、排泄(はいせつ)の感覚があっても、定時に排泄(はいせつ)の介護を行う。

4 転倒しやすい利用者には、事故防止のため立ち上がらないように声をかける。

5 入浴が自立している利用者も、危険を避けるため個別浴ではなく集団での入浴とする。

問題19

利用者の自立支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の最期の迎え方を決めるのは、家族である。

2 利用者が話しやすいように、愛称で呼ぶ。

3 利用者が自分でできないことは、できるまで見守る。

4 利用者の生活のスケジュールを決めるのは、介護福祉職である。

5 利用者の意見や希望を取り入れて介護を提供する。

問題20

Gさん(70歳、男性、要介護2)は、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されていて、外出するときは車いすを使用している。歩行が不安定なため、週2回通所リハビリテーションを利用している。Gさんは、1年前に妻が亡くなり、息子と二人暮らしである。Gさんは社交的な性格で地域住民との交流を望んでいるが、自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく、交流ができていない。

Gさんの状況をICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)で考えた場合、参加制約の原因になっている環境因子として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 パーキンソン病(Parkinson disease)

2 不安定な歩行

3 息子と二人暮らし

4 自宅周辺の坂道や段差

5 車いす

問題21

Hさん(75歳、女性、要介護2)は、孫(17歳、男性、高校生)と自宅で二人暮らしをしている。Hさんは関節疾患(joint disease)があり、通所リハビリテーションの利用を開始した。介護福祉職が送迎時に孫から、「祖母は、日常生活が難しくなり、自分が食事を作るなどの機会が増え、家事や勉強への不安がある」と相談された。

介護福祉職の孫への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「今までお世話になったのですから、今度はHさんを支えてください」

2 「家事が大変なら、Hさんに介護老人福祉施設の入所を勧めましょう」

3 「高校の先生や介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談していきましょう」

4 「家でもリハビリテーションを一緒にしてください」

5 「近所の人に家事を手伝ってもらってください」

問題22

介護保険制度のサービス担当者会議に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 会議の招集は介護支援専門員(ケアマネジャー)の職務である。

2 利用者の自宅で開催することが義務づけられている。

3 月1回以上の頻度で開催することが義務づけられている。

4 サービス提供者の実践力の向上を目的とする。

5 利用者の氏名は匿名化される。

問題23

社会資源に関する次の記述のうち、フォーマルサービスに該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 一人暮らしの高齢者への見守りを行う地域住民

2 買物を手伝ってくれる家族

3 ゴミ拾いのボランティア活動を行う学生サークル

4 友人や知人と行う相互扶助の活動

5 介護の相談を受ける地域包括支援センター

問題24

介護福祉士の職業倫理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護が必要な人を対象にしているため、地域住民との連携は不要である。

2 全ての人々が質の高い介護を受けることができるように、後継者を育成する。

3 利用者のためによいと考えた介護を画一的に実践する。

4 利用者に関する情報は、業務以外では公表してよい。

5 利用者の価値観よりも、介護福祉士の価値観を優先する。

問題25

施設における利用者の個人情報の安全管理対策として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職が個人所有するスマートフォンの居室への持込みは制限しない。

2 不要な個人情報を破棄する場合は、万が一に備えて復元できるようにしておく。

3 利用者からの照会に速やかに応じるために、整理用のインデックス(index)は使用しない。

4 個人情報に関する苦情対応体制について、施設の掲示板等で利用者に周知徹底する。

5 個人情報の盗難を防ぐために、職員の休憩室に監視カメラを設置する。

問題26

訪問介護員(ホームヘルパー)が、利用者や家族からハラスメント(harassment)を受けたときの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者に後ろから急に抱きつかれたが、黙って耐えた。

2 利用者から暴力を受けたので、「やめてください」と伝え、上司に相談した。

3 利用者が繰り返す性的な話を、苦痛だが笑顔で聞いた。

4 家族から暴言を受けたが、担当なのでそのまま利用者宅に通った。

5 家族からサービス外のことを頼まれて、断ったら怒鳴られたので実施した。

コミュニケーション技術

問題27

介護福祉職が利用者とコミュニケーションをとるときの基本的な態度として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 上半身を少し利用者のほうへ傾けた姿勢で話を聞く。

2 利用者の正面に立って話し続ける。

3 腕を組んで話を聞く。

4 利用者の目を見つめ続ける。

5 緊張感が伝わるように、背筋を伸ばす。

問題28

介護福祉職によるアサーティブ・コミュニケーション(assertive communication)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の要求は、何も言わずにそのまま受け入れる。

2 利用者から苦情を言われたときは、沈黙して我慢する。

3 利用者を説得して介護福祉職の都合に合わせてもらう。

4 介護福祉職の提案に従うことが利用者の利益になると伝える。

5 利用者の思いを尊重しながら、介護福祉職の意見を率直に伝える。

次の事例を読んで、問題29、問題30について答えなさい。

〔事 例〕

Jさん(75歳、男性)は先天性の全盲である。これまで自宅で自立した生活をしてきたが、最近、心身機能の衰えを感じて、有料老人ホームに入居した。

施設での生活にまだ慣れていないので、移動は介護福祉職に誘導してもらっている。

ある日、介護福祉職がJさんを自室まで誘導したときに、「いつも手伝ってもらってすみません。なかなか場所を覚えられなくて。私はここでやっていけるでしょうか」と話してきた。

問題29

Jさんの発言への介護福祉職の共感的理解を示す対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Jさんの発言にうなずく。

2 Jさんの発言のあと沈黙する。

3 Jさんの話の内容を短くまとめて伝える。

4 Jさんの立場に立って感情を推し測り、言葉で表現して伝える。

5 Jさんの気持ちが前向きになるように、励ましの言葉を伝える。

問題30

Jさんの不安な気持ちを軽くするための介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 いきなり声をかけると驚くので、肩にふれてから挨拶をする。

2 誘導時の声かけは歩行の妨げになるので、最小限にする。

3 角を曲がるときには、「こちらに」と方向を伝える。

4 トイレや食堂などを、一緒に歩きながら確認する。

5 食堂の座席は、Jさんの好きなところに座るように伝える。

次の事例を読んで、問題31、問題32について答えなさい。

〔事 例〕

Kさん(83歳、女性、要介護3)は、10年前の脳出血(cerebral hemorrhage)による後遺症で高次脳機能障害(higher brain dysfunction)がある。感情のコントロールが難しく、興奮すると大声をあげて怒りだす。現在は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら、自宅で長男(60歳)と二人暮らしをしている。

長男は、会社を3年前に早期退職し、Kさんの介護に専念してきた。顔色が悪く、介護による疲労を訴えているが、「介護を続けて、母を自宅で看取りたい」と強く希望している。別居している長女は、長男の様子を心配して、「母親の施設入所の手続きを進めたい」という意向を示している。

問題31

訪問介護員(ホームヘルパー)が、興奮しているときのKさんとコミュニケーションをとるための方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 興奮している理由を詳しく聞く。

2 興奮することはよくないと説明する。

3 冷静になるように説得する。

4 事前に作成しておいた日課表に沿って活動してもらう。

5 場所を移動して話題を変える。

問題32

長男に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 長男自身の意向を変える必要はないと励ます。

2 Kさん本人の意向が不明なため、長男の希望は通らないと伝える。

3 これまでの介護をねぎらい、自宅での看取りを希望する理由を尋ねる。

4 自宅での生活を継続するのは限界だと説明する。

5 長女の言うように、施設入所の手続きを進めることが正しいと伝える。

問題33

利用者の家族から苦情があったときの上司への報告に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 苦情の内容について、時間をかけて詳しく口頭で報告した。

2 すぐに口頭で概要を報告してから、文書を作成して報告した。

3 結論を伝えることを重視して、「いつもの苦情です」とすぐに報告した。

4 上司が忙しそうだったので、同僚に伝えた。

5 自分の気持ちが落ち着いてから、翌日に報告した。

問題34

利用者の自宅で行うケアカンファレンス(care conference)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 検討する内容は、インフォーマルなサポートに限定する。

2 介護福祉職の行った介護に対する批判を中心に進める。

3 利用者本人の参加を促し、利用者の意向をケア方針に反映させる。

4 意見が分かれたときは、多数決で決定する。

5 対立を避けるために、他の専門職の意見には反論しない。

生活支援技術

問題35

老化に伴う機能低下のある高齢者の住まいに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 寝室はトイレに近い場所が望ましい。

2 寝室は玄関と別の階にする。

3 夜間の騒音レベルは80dB以下になるようにする。

4 ベッドは照明の真下に配置する。

5 壁紙と手すりは同色にするのが望ましい。

問題36

Lさん(25歳、男性)は、第7胸髄節(Th7)を損傷したが、現在、状態は安定していて、車いすを利用すれば1人で日常生活ができるようになった。図はLさんの自宅の浴室であり、必要な手すりは既に設置されている。

Lさんが1人で浴槽に入るための福祉用具として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 段差解消機

2 ストレッチャー

3 すべり止めマット

4 四点歩行器

5 移乗台

問題37

耳の清潔に関する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 耳垢(じこう)の状態を観察した。

2 綿棒を外耳道の入口から3cm程度挿入した。

3 耳介を上前方に軽く引きながら、耳垢(じこう)を除去した。

4 蒸しタオルで耳垢塞栓(じこうそくせん)を柔らかくして除去した。

5 耳かきを使用して、耳垢(じこう)を毎日除去した。

問題38

歯ブラシを使用した口腔(こうくう)ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 歯ブラシの毛は硬いものを勧める。

2 強い力で磨く。

3 歯と歯肉の境目のブラッシングは避ける。

4 歯ブラシを小刻みに動かしながら磨く。

5 使用後の歯ブラシは、柄の部分を上にしてコップに入れて保管する。

問題39

Mさん(84歳、男性)は、10年前に脳梗塞(cerebral infarction)で右片麻痺(みぎかたまひ)になり、右上肢の屈曲拘縮がある。今までは自分で洋服を着ていたが、1週間ほど前から左肩関節の周囲に軽い痛みを感じるようになり、上着の着脱の介護が必要になった。

Mさんへの上着の着脱の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 服を脱ぐときは、右上肢から脱ぐ。

2 右手首に袖を通すときは、介護福祉職の指先に力を入れて手首をつかむ。

3 右肘関節を伸展するときは、素早く動かす。

4 右肘に袖を通すときは、前腕を下から支える。

5 衣類を準備するときは、かぶり式のものを選択する。

問題40

経管栄養を行っている利用者への口腔(こうくう)ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 スポンジブラシは水を大量に含ませて使用する。

2 上顎部は、口腔(こうくう)の奥から手前に向かって清拭する。

3 栄養剤注入後すぐに実施する。

4 口腔内(こうくうない)を乾燥させて終了する。

5 空腹時の口腔(こうくう)ケアは避ける。

問題41

スライディングボードを用いた、ベッドから車いすへの移乗の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アームサポートが固定された車いすを準備する。

2 ベッドから車いすへの移乗時には、ベッドを車いすの座面より少し高くする。

3 ベッドと車いすの間を大きくあけ、スライディングボードを設置する。

4 スライディングボード上では、臀部(でんぶ)を素早く移動させる。

5 車いすに座位を安定させ、からだを傾けずにスライディングボードを抜く。

問題42

利用者を仰臥位(ぎょうがい)(背臥位(はいがい))から側臥位(そくがい)へ体位変換するとき、トルクの原理を応用した介護方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者とベッドの接地面を広くする。

2 利用者の下肢を交差させる。

3 利用者の膝を立てる。

4 滑りやすいシートを利用者の下に敷く。

5 利用者に近づく。

問題43

視覚障害のある利用者の外出に同行するときの支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 トイレを使用するときは、トイレ内の情報を提供する。

2 階段を上るときは、利用者の手首を握って誘導する。

3 狭い場所を歩くときは、利用者の後ろに立って誘導する。

4 タクシーに乗るときは、支援者が先に乗って誘導する。

5 駅ではエレベーターよりエスカレーターの使用を勧める。

問題44

Aさん(78歳、男性、要介護2)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で嚥下障害(えんげしょうがい)がある。自宅で妻と二人暮らしで、訪問介護(ホームヘルプサービス)を週1回利用している。訪問時、妻から、「飲み込みの難しいときがある。上手に食べさせるにはどうしたらよいか」と相談があった。

訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事のときは、いすに浅く座るように勧める。

2 会話をしながら食事をするように勧める。

3 食事の後に嚥下体操(えんげたいそう)をするように勧める。

4 肉、野菜、魚などは軟らかく調理するように勧める。

5 おかずを細かく刻むように勧める。

問題45

慢性腎不全(chronic renal failure)の利用者の食材や調理方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 エネルギーの高い植物油を控える。

2 レモンや香辛料を利用し、塩分を控えた味付けにする。

3 肉や魚を多めにする。

4 砂糖を控えた味付けにする。

5 野菜は生でサラダにする。

問題46

利用者の食事支援に関して、介護福祉職が連携する職種として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 スプーンや箸がうまく使えないときは、食事動作の訓練を言語聴覚士に依頼する。

2 咀嚼障害(そしゃくしょうがい)があるときは、義歯の調整を作業療法士に依頼する。

3 座位の保持が困難なときは、体幹訓練を理学療法士に依頼する。

4 摂食・嚥下障害(えんげしょうがい)があるときは、嚥下訓練(えんげくんれん)を義肢装具士に依頼する。

5 食べ残しが目立つときは、献立や調理方法の変更を社会福祉士に依頼する。

問題47

入浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 着替えの衣服は、介護福祉職が選択する。

2 空腹時の入浴は控える。

3 入浴前の水分摂取は控える。

4 食後1時間以内に入浴する。

5 入浴直前の浴槽の湯は、45℃で保温する。

問題48

シャワー浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 シャワーの湯温は、介護福祉職よりも先に利用者が確認する。

2 からだ全体にシャワーをかけるときは、上肢から先に行う。

3 利用者が寒さを訴えたときは、熱いシャワーをかける。

4 利用者が陰部を洗うときは、介護福祉職は背部に立って見守る。

5 脱衣室に移動してから、からだの水分を拭きとる。

問題49

左片麻痺(ひだりかたまひ)のある利用者が、浴槽内から一部介助で立ち上がる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の左膝を立てて、左の踵(かかと)を臀部(でんぶ)に引き寄せてもらう。

2 浴槽の底面に両手を置いてもらう。

3 右手で手すりをつかんで前傾姿勢をとり、臀部(でんぶ)を浮かしてもらう。

4 利用者の両腋窩に手を入れて支える。

5 素早く立ち上がるように促す。

問題50

入浴関連用具の使用方法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 シャワー用車いすは、段差に注意して移動する。

2 入浴の移乗台は、浴槽よりも高く設定する。

3 浴槽設置式リフトは、臥位(がい)の状態で使用する。

4 入浴用介助ベルトは、利用者の胸部に装着する。

5 ストレッチャーで機械浴槽に入るときは、ストレッチャーのベルトを外す。

問題51

便秘の傾向がある高齢者に自然排便を促すための介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 朝食を抜くように勧める。

2 油を控えるように勧める。

3 散歩をするように勧める。

4 腰部を冷やすように勧める。

5 就寝前にトイレに座るように勧める。

問題52

認知機能の低下による機能性尿失禁で、夜間、トイレではない場所で排尿してしまう利用者への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 日中、足上げ運動をする。

2 ズボンのゴムひもを緩いものに変える。

3 膀胱訓練(ぼうこうくんれん)を行う。

4 排泄(はいせつ)してしまう場所に入れないようにする。

5 トイレの照明をつけて、ドアを開けておく。

問題53

次の記述のうち、排泄物(はいせつぶつ)で汚れた衣類をタンスに隠してしまう認知症(dementia)の利用者への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 タンスの中に汚れた衣類を入れられる場所を確保する。

2 「汚れた衣類は入れないように」とタンスに貼紙をする。

3 トイレに行くときには、同行して近くで監視する。

4 つなぎ服を勧める。

5 隠すところを見たら、毎回注意する。

問題54

次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする衣類用漂白剤に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 全ての白物の漂白に使用できる。

2 色柄物の漂白に適している。

3 熱湯で薄めて用いる。

4 手指の消毒に適している。

5 衣類の除菌効果がある。

問題55

次の記述のうち、ズボンの裾上げの縫い目が表から目立たない手縫いの方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 なみ縫い

2 半返し縫い

3 本返し縫い

4 コの字縫い(コの字とじ)

5 まつり縫い

問題56

心地よい睡眠環境を整備するためのベッドメイキングに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 シーツを外すときは、汚れた面を外側に丸めながら外す。

2 しわを作らないために、シーツの角を対角線の方向に伸ばして整える。

3 袋状の枕カバーの端を入れ込んで使用するときは、布の折り込み側が上になるように置く。

4 掛け毛布はゆるみを作らずにシーツの足元に押し込む。

5 動かしたベッド上の利用者の物品は、使いやすいように位置を変えておく。

問題57

夜勤のある施設職員が良質な睡眠をとるための生活習慣に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 夜勤に入る前には仮眠をとらない。

2 寝る前にスマートフォンでメールをチェックする。

3 朝食と夕食の開始時間を日によって変える。

4 夜勤後の帰宅時にはサングラス(sunglasses)をかけるなど、日光を避けるようにする。

5 休日に寝だめをする。

問題58

Bさん(102歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。高齢による身体機能の衰えがあり、機能低下の状態が長く続いていた。1週間前から経口摂取が困難になった。1日の大半は目を閉じ、臥床状態(がしょうじょうたい)が続いている。医師から、「老衰により死期が近い」と診断され、家族は施設で看取りたいと希望している。

死が極めて近い状態にあるBさんの看取りに必要な情報として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 体重の減少

2 夜間の睡眠時間

3 延命治療の意思

4 嚥下可能(えんげかのう)な食形態

5 呼吸の状態

問題59

介護老人福祉施設における終末期の利用者の家族支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 緊急連絡先を1つにすることを提案する。

2 面会を控えるように伝える。

3 死に至る過程で生じる身体的変化を説明する。

4 死後の衣服は浴衣がよいと提案する。

5 亡くなる瞬間に立ち会うことが一番重要だと伝える。

問題60

死亡後の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 死後硬直がみられてから実施する。

2 生前と同じように利用者に声をかけながら介護を行う。

3 義歯を外す。

4 髭剃(ひげそ)り後はクリーム塗布を控える。

5 両手を組むために手首を包帯でしばる。

介護過程

問題61

介護福祉職が介護過程を展開する意義に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 チームアプローチ(team approach)による介護を提供することができる。

2 直感的な判断をもとに介護を考えることができる。

3 今までの生活から切り離した介護を提供する。

4 介護福祉職が生活を管理するための介護を考えることができる。

5 介護福祉職が実施したい介護を提供する。

問題62

介護過程における情報収集に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の日常生活の困難な部分を中心に収集する。

2 利用者との会話は解釈して記載する。

3 他の専門職が記載した記録は直接的な情報として扱う。

4 利用者の生活に対する思いを大切にしながら収集する。

5 情報収集はモニタリング(monitoring)を実施してから行う。

問題63

介護過程における生活課題に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 効率的な支援を提供するために解決するべきこと。

2 利用者が家族の望む生活を送るために解決するべきこと。

3 介護福祉職が実践困難な課題のこと。

4 利用者の生活を改善するために思いついたこと。

5 利用者が望む生活を実現するために解決するべきこと。

問題64

介護過程における目標の設定に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 長期目標の期間は、1か月程度に設定する。

2 長期目標は、短期目標ごとに設定する。

3 短期目標は、生活全般の課題が解決した状態を表現する。

4 短期目標は、抽象的な内容で表現する。

5 短期目標は、長期目標の達成につながるように設定する。

問題65

介護計画における介護内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の能力よりも介護の効率を重視して決める。

2 業務の都合に応じて介護できるように、時間の設定は省略する。

3 介護するときの注意点についても記載する。

4 利用者の意思よりも介護福祉職の考えを優先して決める。

5 介護福祉職だけが理解できる表現にする。

問題66

Cさん(84歳、女性、要介護3)は、2か月前に自宅で倒れた。脳出血(cerebral hemorrhage)と診断され、後遺症で左片麻痺(ひだりかたまひ)になった。Cさんは自宅での生活を希望している。長男からは、「トイレが自分でできるようになってから自宅に戻ってほしい」との要望があった。そのため、病院から、リハビリテーションを目的に介護老人保健施設に入所した。

入所時、Cさんは、「孫と一緒に過ごしたいから、リハビリテーションを頑張りたい」と笑顔で話した。Cさんは、自力での歩行は困難だが、施設内では健側を使って車いすで移動することができる。また、手すりにつかまれば自分で立ち上がれるが、上半身が後ろに傾くため、移乗には介護が必要な状態である。

入所時に介護福祉職が行うアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 自力で歩行ができるのかを確認する。

2 排泄(はいせつ)に関連した動作について確認する。

3 孫と面会する頻度について希望を聞く。

4 リクライニング車いすの活用について尋ねる。

5 住宅改修に必要な資金があるのかを確認する。

次の事例を読んで、問題67、問題68について答えなさい。

〔事 例〕

Dさん(73歳、女性、要介護2)は、認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)に入居した。

入居後、本人の同意のもとに短期目標を、「食事の準備に参加する」と設定し、順調に経過していた。ある日、Dさんが夕食の準備に来なかった。翌日、担当する介護福祉職が居室を訪ねて理由を聞くと、「盛り付けの見た目が・・・」と小声で言った。

当日のDさんの記録を見ると、「お茶を配ると席に座ったが、すぐに立ち上がり、料理を皿に盛り付けるEさんの手元を見ていた」「配膳された料理を見て、ため息をついた」とあった。その後、食事の準備には参加していないが、早く来て様子を見ている。また、食事中は談笑し、食事も完食している。

以上のことから再アセスメントを行うことになった。

問題67

Dさんの再アセスメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 お茶を配る能力について分析する。

2 ため息の意味を料理の味が悪いと解釈する。

3 早く来て様子を見ている理由を分析する。

4 安心して食事ができているかを分析する。

5 Eさんに料理の盛り付けを学びたいと解釈する。

問題68

カンファレンス(conference)が開かれ、Dさんの支援について検討することになった。Dさんを担当する介護福祉職が提案する内容として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 食器の満足度を調べること。

2 昼食時だけでも計画を継続すること。

3 居室での食事に変更すること。

4 食事の準備の役割を見直すこと。

5 食事以外の短期目標を設定すること。

発達と老化の理解

問題69

愛着行動に関する次の記述のうち、ストレンジ・シチュエーション法における安定型の愛着行動として、適切なものを1つ選びなさい。

1 養育者がいないと不安な様子になり、再会すると安心して再び遊び始める。

2 養育者がいないと不安な様子になり、再会すると接近して怒りを示す。

3 養育者がいないと不安な様子になり、再会すると関心を示さずに遊んでいる。

4 養育者がいなくても不安な様子にならず、再会すると関心を示さずに遊んでいる。

5 養育者がいなくても不安な様子にならず、再会すると喜んで遊び続ける。

問題70

乳幼児期の言語発達に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 生後6か月ごろに初語を発するようになる。

2 1歳ごろに喃語(なんご)を発するようになる。

3 1歳半ごろに語彙爆発が起きる。

4 2歳半ごろに一語文を話すようになる。

5 3歳ごろに二語文を話すようになる。

問題71

2019年(平成31年、令和元年)における、我が国の寿命と死因に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 健康寿命は、平均寿命よりも長い。

2 人口全体の死因順位では、老衰が悪性新生物より上位である。

3 人口全体の死因で最も多いのは、脳血管障害(cerebrovascular disorder)である。

4 平均寿命は、男女とも75歳未満である。

5 90歳女性の平均余命は、5年以上である。

問題72

Aさん(87歳、女性、要介護3)は、2週間前に介護老人福祉施設に入所した。Aさんにはパーキンソン病(Parkinson disease)があり、入所後に転倒したことがあった。介護職員は頻繁に、「危ないから車いすに座っていてくださいね」と声をかけていた。Aさんは徐々に自分でできることも介護職員に依存し、着替えも手伝ってほしいと訴えるようになった。

Aさんに生じている適応(防衛)機制として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 投影

2 退行

3 攻撃

4 抑圧

5 昇華

問題73

記憶に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 エピソード記憶は、短期記憶に分類される。

2 意味記憶は、言葉の意味などに関する記憶である。

3 手続き記憶は、過去の出来事に関する記憶である。

4 エピソード記憶は、老化に影響されにくい。

5 意味記憶は、老化に影響されやすい。

問題74

老化に伴う感覚機能や認知機能の変化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 大きな声で話しかけられても、かえって聞こえにくいことがある。

2 会話をしながら運転するほうが、安全に運転できるようになる。

3 白と黄色よりも、白と赤の区別がつきにくくなる。

4 低い声よりも、高い声のほうが聞き取りやすくなる。

5 薄暗い部屋のほうが、細かい作業をしやすくなる。

問題75

高齢者の睡眠に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 午前中の遅い時間まで眠ることが多い。

2 刺激を与えても起きないような深い睡眠が多い。

3 睡眠障害を自覚することは少ない。

4 不眠の原因の1つはメラトニン(melatonin)の減少である。

5 高齢者の睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の発生頻度は、若年者よりも低い。

問題76

高齢者の肺炎(pneumonia)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 意識障害になることはない。

2 体温が37.5℃未満であれば肺炎(pneumonia)ではない。

3 頻呼吸になることは、まれである。

4 誤嚥(ごえん)による肺炎(pneumonia)を起こしやすい。

5 咳(せき)・痰(たん)などを伴うことは、まれである。

認知症の理解

問題77

認知症ケアにおける「ひもときシート」に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「ひもときシート」では、最初に分析的理解を行う。

2 認知症(dementia)の人の言動を介護者側の視点でとらえる。

3 言動の背景要因を分析して認知症(dementia)の人を理解するためのツールである。

4 評価的理解では、潜在的なニーズを重視する。

5 共感的理解では、8つの要因で言動を分析する。

問題78

レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の幻視の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 幻視の内容はあいまいではっきりしない。

2 睡眠中でも幻視が生じる。

3 本人は説明されても幻視という認識ができない。

4 薄暗い部屋を明るくすると幻視が消えることがある。

5 抗精神病薬による治療が行われることが多い。

問題79

軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 本人や家族から記憶低下の訴えがあることが多い。

2 診断された人の約半数がその後1年の間に認知症(dementia)になる。

3 CDR(Clinical Dementia Rating)のスコアが2である。

4 日常生活能力が低下している。

5 治療には、主に抗認知症薬が用いられる。

問題80

若年性認知症(dementia with early onset)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 75歳未満に発症する認知症(dementia)である。

2 高齢者の認知症(dementia)よりも進行は緩やかである。

3 早期発見・早期対応しやすい。

4 原因で最も多いのはレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)である。

5 不安や抑うつを伴うことが多い。

問題81

認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に対する抗精神病薬を用いた薬物療法でよくみられる副作用として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 歩幅が広くなる。

2 誤嚥(ごえん)のリスクが高くなる。

3 過剰に活動的になる。

4 筋肉の緊張が緩む。

5 怒りっぽくなる。

問題82

軽度の認知症(dementia)の人に、日付、季節、天気、場所などの情報をふだんの会話の中で伝えて認識してもらう認知症ケアとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 ライフレビュー(life review)

2 リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)

3 バリデーション(validation)

4 アクティビティ・ケア(activity care)

5 タッチング(touching)

問題83

Bさん(86歳、女性)は、中等度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。短期入所生活介護(ショートステイ)の利用を始めた日の翌朝、両手に便が付着した状態でベッドに座っていた。

Bさんへの声かけとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 「臭いからきれいにします」

2 「汚い便が手についています」

3 「ここはトイレではありません」

4 「手を洗いましょう」

5 「こんなに汚れて困ります」

問題84

Cさん(80歳、女性)は夫(85歳)と二人暮らしである。1年ほど前から記憶障害があり、最近、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。探し物が増え、財布や保険証を見つけられないと、「泥棒が入った、警察に連絡して」と訴えるようになった。「泥棒なんて入っていない」と警察を呼ばずにいると、Cさんがますます興奮するので、夫は対応に困っている。

夫から相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「主治医に興奮を抑える薬の相談をしてみてはどうですか」

2 「施設入所を検討してはどうですか」

3 「Cさんと一緒に探してみてはどうですか」

4 「Cさんの希望通り、警察に通報してはどうですか」

5 「Cさんに認知症(dementia)であることを説明してはどうですか」

問題85

認知症(dementia)の人に配慮した施設の生活環境として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 いつも安心感をもってもらえるように接する。

2 私物は本人の見えないところに片付ける。

3 毎日新しい生活体験をしてもらう。

4 壁の色と同系色の表示を使用する。

5 日中は1人で過ごしてもらう。

問題86

認知症初期集中支援チームに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自宅ではない場所で家族から生活の様子を聞く。

2 チーム員には医師が含まれる。

3 初回の訪問時にアセスメント(assessment)は不要である。

4 介護福祉士は、認知症初期集中支援チーム員研修を受講しなくてもチームに参加できる。

5 認知症疾患医療センター受診後に、チームが対応方法を決定する。

障害の理解

問題87

障害者の法的定義に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 身体障害者福祉法における身体障害者は、身体障害者手帳の交付を受けた18歳以上のものをいう。

2 知的障害者は、知的障害者福祉法に定義されている。

3 「精神保健福祉法」における精神障害者には、知的障害者が含まれていない。

4 障害者基本法において発達障害者は、精神障害者に含まれていない。

5 障害児は、障害者基本法に定義されている。

(注) 「精神保健福祉法」とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。

問題88

半側空間無視に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事のとき、認識できない片側に食べ残しがみられる。

2 半盲に対するものと介護方法は同じである。

3 失行の1つである。

4 本人は半側空間無視に気づいている。

5 認識できない片側へ向かってまっすぐに歩ける。

問題89

Dさん(35歳、男性)は重度の知的障害があり、地元の施設入所支援を利用している。Dさんの友人Eさんは、以前に同じ施設入所支援を利用していて、現在は共同生活援助(グループホーム)で暮らしている。Dさんは、共同生活援助(グループホーム)で生活するEさんの様子を見て、その生活に関心をもったようである。施設の職員は、Dさんの共同生活援助(グループホーム)での生活は、適切な援助を受ければ可能であると考えている。一方、Dさんの母親は、親亡き後の不安から施設入所支援を継続させたいと思っている。

介護福祉職が現時点で行うDさんへの意思決定支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 母親の意思を、本人に伝える。

2 共同生活援助(グループホーム)の生活について話し合う。

3 介護福祉職の考えを、本人に伝える。

4 具体的な選択肢を用意し、選んでもらう。

5 地域生活のリスクについて説明する。

問題90

筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では出現しにくい症状として、適切なものを1つ選びなさい。

1 四肢の運動障害

2 構音障害

3 嚥下障害(えんげしょうがい)

4 感覚障害

5 呼吸障害

問題91

Fさん(21歳、男性)は、交通事故による頸髄損傷(けいずいそんしょう)(cervical cord injury)で重度の四肢麻痺(ししまひ)になった。最近はリハビリテーションに取り組まず、周囲の人に感情をぶつけ強くあたるようになった。

介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 歩けるようになるために、諦めずに機能訓練をするように支援する。

2 トラブルが起きないように、Fさんには近寄らないようにする。

3 生活態度を改めるように、Fさんに厳しく注意する。

4 自分でできることに目を向けられるように、Fさんを支援する。

5 障害が重いので、Fさんのできることも手伝うようにする。

問題92

Gさんはパーキンソン病(Parkinson disease)と診断され、薬物療法が開始されている。立位で重心が傾き、歩行中に停止することや向きを変えることが困難である。

Gさんのこの症状を表現するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 安静時振戦

2 筋固縮

3 無動

4 寡動

5 姿勢保持障害

問題93

障害者への理解を深めるために有効なアセスメントツールの1つであるエコマップが表すものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 家族との関係

2 社会との相関関係

3 認知機能

4 機能の自立度

5 日常生活動作

問題94

「障害者総合支援法」で定める協議会に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 当事者・家族以外の専門家で構成する。

2 療育手帳を交付する。

3 相談支援専門員を配置しなければならない。

4 国が設置する。

5 地域の実情に応じた支援体制の整備について協議を行う。

(注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問題95

障害者が障害福祉サービスを利用するために相談支援専門員が作成する計画として、正しいものを1つ選びなさい。

1 地域福祉計画

2 個別支援計画

3 サービス等利用計画

4 障害福祉計画

5 介護サービス計画

問題96

Hさん(45歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して半年間入院した。退院してからは、障害者支援施設に入所して自立訓練を受けている。2か月ほど過ぎたが、右片麻痺(みぎかたまひ)と言語障害が残っている。妻のJさん(35歳)はパート勤務で、小学3年生の子どもがいて、将来が見えずに不安な気持ちである。

家族に対する介護福祉職の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 家族の不安な気持ちに寄り添い、今の課題を一緒に整理し考えていく。

2 Jさんの気持ちを最優先して方向性を決める。

3 訓練の様子を伝えるために、頻繁にJさんに施設に来てもらう。

4 家族が困っているので専門職主導で方向性を決める。

5 レスパイトケアを勧める。

こころとからだのしくみ

問題97

Kさん(83歳、女性、要介護1)は、3年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。一人暮らしで訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。金銭管理は困難であり、長男が行っている。

最近、認知症(dementia)の症状がさらに進み、訪問介護員(ホームヘルパー)がKさんの自宅を訪問すると、「通帳を長男の嫁が持っていってしまった」と繰り返し訴えるようになった。

考えられるKさんの症状として、適切なものを1つ選びなさい。

1 もの盗られ妄想

2 心気妄想

3 貧困妄想

4 罪業妄想

5 嫉妬妄想

問題98

Lさん(87歳、男性、要介護1)は、冷房が嫌いで、部屋にエアコンはない。ある夏の日の午後、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、厚手の布団を掛けて眠っていた。布団を取ると大量の発汗があり、体温を測定すると38.5℃であった。朝から水分しか摂取していないという。前から不眠があり、この5日間便秘が続いていたが、食欲はあったとのことである。

次のうち、体温が上昇した原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 布団

2 発汗

3 空腹

4 不眠

5 便秘

問題99

老化に伴う視覚機能の変化に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 水晶体が茶色になる。

2 遠くのものが見えやすくなる。

3 明暗に順応する時間が長くなる。

4 ピントの調節が速くなる。

5 涙の量が増える。

問題100

言葉の発音が不明瞭になる原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 唾液の分泌が増加すること

2 舌運動が活発化すること

3 口角が上がること

4 調整された義歯を使用すること

5 口唇が閉じにくくなること

問題101

骨に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 骨にはたんぱく質が含まれている。

2 骨のカルシウム(Ca)は老化に伴い増える。

3 骨は負荷がかかるほうが弱くなる。

4 骨は骨芽細胞によって壊される。

5 骨のカルシウム(Ca)はビタミンA(vitamin A)によって吸収が促進される。

問題102

介護者が効率的かつ安全に介護を行うためのボディメカニクスの原則に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 支持基底面を広くする。

2 利用者の重心を遠ざける。

3 腰がねじれた姿勢をとる。

4 重心を高くする。

5 移動時の摩擦面を大きくする。

問題103

次のうち、三大栄養素に該当する成分として、正しいものを1つ選びなさい。

1 水分

2 炭水化物

3 ビタミン(vitamin)

4 ナトリウム(Na)

5 カルシウム(Ca)

問題104

コントロール不良の糖尿病(diabetes mellitus)で高血糖時にみられる症状として、適切なものを1つ選びなさい。

1 振戦

2 発汗

3 口渇

4 乏尿

5 動悸(どうき)

問題105

Mさん(85歳、男性)は、通所介護(デイサービス)での入浴を楽しみにしていて、いつも時間をかけて湯につかっている。ある時、介護福祉職が、「そろそろあがりましょうか」と声をかけると、浴槽から急に立ち上がりふらついてしまった。

Mさんがふらついた原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 体温の上昇

2 呼吸数の増加

3 心拍数の増加

4 動脈血酸素飽和度の低下

5 血圧の低下

問題106

次のうち、ブリストル便性状スケールの普通便に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 水様便

2 硬い便

3 泥状便

4 コロコロ便

5 やや軟らかい便

問題107

Aさん(65歳、女性)は、最近、熟睡できないと訴えている。Aさんの日常生活は、毎日6時に起床し、午前中は家事を行い、14時から20分の昼寝をし、16時から30分の散歩をしている。食事は朝食7時、昼食12時、夕食18時にとり、朝食のときはコーヒーを1杯飲む。21時に好きな音楽を聞きながら、夜食を満腹になる程度に食べ、21時30分に就寝している。

Aさんの訴えに対して、日常生活で改善する必要があるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 朝食のコーヒー

2 昼寝

3 散歩

4 音楽を聞くこと

5 就寝前の夜食

問題108

Bさん(76歳、女性)は、病気はなく散歩が日課である。肺がん(lung cancer)の夫を長年介護し、数か月前に自宅で看取った。その体験から、死期の迫った段階では延命を目的とした治療は受けずに、自然な最期を迎えたいと願っている。

Bさんが希望する死を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 脳死

2 突然死

3 尊厳死

4 積極的安楽死

5 心臓死

医療的ケア

問題109

社会福祉士及び介護福祉士法で規定されている介護福祉士が実施できる経管栄養の行為として、正しいものを1つ選びなさい。

1 栄養剤の種類の変更

2 栄養剤の注入速度の決定

3 経鼻経管栄養チューブの胃内への留置

4 栄養剤の注入

5 胃ろうカテーテルの定期交換

問題110

気管カニューレ内部の喀痰吸引(かくたんきゅういん)で、指示された吸引時間よりも長くなった場合、吸引後に注意すべき項目として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 体温

2 血糖値

3 動脈血酸素飽和度

4 痰(たん)の色

5 唾液の量

問題111

呼吸器官の換気とガス交換に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 換気とは、体外から二酸化炭素を取り込み、体外に酸素を排出する働きをいう。

2 呼吸運動は、主として大胸筋によって行われる。

3 1回に吸い込める空気の量は、年齢とともに増加する。

4 ガス交換は、肺胞内の空気と血液の間で行われる。

5 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では、主にガス交換の働きが低下する。

問題112

経管栄養で用いる半固形タイプの栄養剤の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 経鼻経管栄養法に適している。

2 液状タイプと同じ粘稠度(ねんちゅうど)である。

3 食道への逆流を改善することが期待できる。

4 仰臥位(ぎょうがい)(背臥位(はいがい))で注入する。

5 注入時間は、液状タイプより長い。

問題113

経管栄養で、栄養剤の注入後に白湯を経管栄養チューブに注入する理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 チューブ内を消毒する。

2 チューブ内の栄養剤を洗い流す。

3 水分を補給する。

4 胃内を温める。

5 栄養剤の濃度を調節する。

総合問題

(総合問題1)

次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。

〔事 例〕

Cさん(83歳、女性)は、一人暮らしで、近所に買い物に行く以外はテレビを見て過ごしている。近県に息子がいるが、仕事が忙しく、会いに来ることはあまりなかった。

ある日、息子が久しぶりに訪問すると、部屋の中がごみや衣類などで散らかっていた。病院を受診するとCさんはアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、要介護1と認定された。

Cさんは、時々、電気湯沸しポットの使い方がわからなくなって湯が出せなかったり、お茶を入れる順番がわからずに混乱する様子が見られた。

心配した息子は、介護保険サービスを利用することにした。後日、介護支援専門員(ケアマネジャー)が訪問し、介護保険サービスの利用についてCさんや息子と話し合った。週2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになり、介護支援専門員(ケアマネジャー)は、「自宅で、衛生的な生活ができる」をケアプランの長期目標とした。

問題114

Cさんを担当する訪問介護員(ホームヘルパー)は、サービス提供責任者と共に訪問介護計画書を作成することになった。

次の記述の中で、短期目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 掃除機を利用して、1人で掃除をすることができるようになる。

2 電気湯沸しポットを使い、1人でお茶を入れることができるようになる。

3 Cさんの残存機能に着目して支援する。

4 週2回、息子にCさんの自宅を訪問してもらう。

5 訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に掃除をすることができるようになる

問題115

Cさんは、たびたび息子に電気湯沸しポットが壊れていると訴えるようになった。

Cさんのこのような状態に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 空間認知障害

2 視覚認知障害

3 遂行機能障害

4 失認

5 観念運動失行

問題116

Cさんの家に訪問介護員(ホームヘルパー)が通い始めて数か月が経過した頃、Cさんの息子から訪問介護員(ホームヘルパー)に以下の希望が挙げられた。

介護保険で対応可能な支援として、適切なものを1つ選びなさい。

1 Cさんと息子が出かけている間に洗濯物を取り込む。

2 Cさんの処方薬を薬局で受け取る。

3 地域のお祭りにCさんと一緒に行く。

4 Cさんの部屋の壁紙を張り替える。

5 訪ねて来た親戚にお茶を入れる。

(総合問題2)

次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。

〔事 例〕

Dさん(70歳、男性)は、19歳のときに統合失調症(schizophrenia)を発症し、入退院を繰り返しながら両親と一緒に生活してきた。両親が亡くなったことをきっかけとして不安に襲われ、妄想や幻聴の症状が強く現れるようになった。そのため、兄に付き添われて精神科病院を受診し、医療保護入院となった。

現在は、入院から3年が経過し、陽性症状はほとんどなく、病棟で日中はレクリエーションに参加するなど落ち着いて生活している。

問題117

Dさんが3年前に入院した医療保護入院の制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 Dさんの同意による入院

2 精神保健指定医2名以上の診察の結果が、入院させなければ自傷他害の恐れがあると一致した場合の入院

3 精神保健指定医1名が診察し、入院させなければ自傷他害の恐れがあると判断した場合、72時間以内に制限した入院

4 精神保健指定医1名が診察し、Dさんの同意が得られず、家族等1名の同意がある入院

5 精神保健指定医1名が診察し、Dさんの同意が得られず、さらに家族等の同意が得られないため72時間以内に制限した入院

問題118

1年前からDさんの退院について検討が行われてきた。Dさんは退院後の生活に対する不安があり、「帰る家がない」、「顔見知りの患者や職員がいるのでここを離れたくない」と退院には消極的であった。しかし、Dさんと仲のよい患者が、退院し施設入所したことをきっかけに退院を考えるようになった。

Dさんは、整容、入浴、排泄(はいせつ)、食事、移動は見守りがあればできる。また、介護福祉職の助言を受ければ、日用品などを買うことはできる。経済状況は、障害基礎年金2級と生活保護を受給している。要介護認定を受けたところ、要介護1と認定された。

Dさんの退院先の候補になる施設として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 養護老人ホーム

2 老人福祉センター

3 更生施設

4 地域生活定着支援センター

5 介護老人福祉施設

問題119

Dさんは施設への入所が決まり、うれしそうに退院の準備をするようになった。ある夜、1人で荷物の整理をしていたときに転んでしまい、顔を強打して大きなあざができた。後遺症はないことがわかったが、Dさんは自信をなくし、介護福祉職に、「これでは施設も自分を受け入れてくれないだろう」と言い、「施設入所がうれしくて早く準備がしたかった」と話した。

そばに寄り添い、Dさんの話を聴き終えた介護福祉職が、「施設入所がうれしくて、早く準備をしたかったのですね」と言うと、Dさんは、「退院を諦めていたけど、自分にも暮らせる場所があると思った」とやりたいことや夢を語り出した。

介護福祉職が行ったコミュニケーション技術として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 あいづち

2 言い換え

3 要約

4 繰り返し

5 閉じられた質問

(総合問題3)

次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。

〔事 例〕

Eさん(35歳、男性)は、1年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。当初の症状としては、ろれつが回らず、食べ物の飲み込みが悪くなり、体重の減少がみられた。

その後、Eさんの症状は進行し、同居している両親から介護を受けて生活をしていたが、両親の介護負担が大きくなったため、障害福祉サービスを利用することになった。障害支援区分の認定を受けたところ、障害支援区分3になった。Eさんは訪問介護員(ホームヘルパー)から食事や入浴の介護を受けて自宅で生活をしている。

問題120

Eさんが病院を受診するきっかけになった症状に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 対麻痺(ついまひ)

2 単麻痺(たんまひ)

3 球麻痺(きゅうまひ)

4 安静時振戦

5 間欠性跛行(かんけつせいはこう)

問題121

ある日、Eさんの自宅を訪問した訪問介護員(ホームヘルパー)は、Eさんの両親から、「これまでEは話をするのが難しく、筆談で意思を聞いてきたが、ペンを持つのが難しくなってきた」と聞いた。確かにEさんは、発話や字を書くことは困難な様子だが、目はよく動いている。

次のうち、今後、Eさんが家族とコミュニケーションをとるときに使うことのできる道具として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ホワイトボード

2 絵や写真

3 透明文字盤

4 拡声器

5 補聴器

問題122

3年後、Eさんの症状はさらに進行し、障害支援区分6になった。Eさんはこれまでどおり、自宅での生活を希望し、Eさんの両親は障害福祉サービスを利用しながら最期まで自宅でEさんの介護を行うことを希望している。

Eさんと両親の希望の実現に向けて、現在の状態からEさんが利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 育成医療

2 就労定着支援

3 共同生活援助(グループホーム)

4 行動援護

5 重度訪問介護

(総合問題4)

次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。

〔事 例〕

Fさん(50歳、女性、障害支援区分5)は、アテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)による四肢・体幹機能障害がある。居宅介護を利用し、入浴の支援を受けながら母親(79歳)と暮らしていた。Fさんは障害基礎年金1級を受給していて、Fさん名義の貯蓄がある。金銭管理は母親が行っていた。

Fさんは、3年前に誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(aspiration pneumonia)で入院したことがある。言語障害があり、慣れた人でないと言葉が聞き取りにくい。自宅では車いすに乗り、足で床を蹴って移動し、屋外は母親が車いすを押していた。Fさんは自宅内の移動以外の日常生活については、母親から全面的に介護を受けて生活していた。

最近、日中活動の場と短期入所(ショートステイ)の利用について、市の障害福祉課に相談するようになった。

ところが、母親が持病の心疾患(heart disease)で亡くなり、市の障害福祉課がFさんと当面の生活について検討することになった。

Fさんは1人で生活することは難しいと思い、施設入所を希望している。

問題123

Fさんの脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 強い筋緊張から、四肢の突っ張りが強い。

2 不随意運動が生じて、運動コントロールが困難になる。

3 文字の読みの不正確さがあり、読んだ内容を理解しにくい。

4 動作は緩慢で、表情が乏しくなる。

5 着衣失行が生じる。

問題124

Fさんは、障害者支援施設に入所できることになり、アセスメント(assessment)が行われた。

相談支援専門員は、Fさんの希望をもとに、これまでの生活状況と身体の様子等から、もう少し本人にできることがあるのではないかと考え、「障害者支援施設で施設入所支援と生活介護を利用しながら、将来の生活を考える」という方針を立てた。また、長期目標を、「自分に適した介護を受けながら、様々な生活経験を積む」とした。

Fさんの短期目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入浴時に自分でからだを洗えるようになる。

2 毎日字を書く練習を行い、筆談で会話ができるようになる。

3 施設内は、車いす介助を受けながら安全に移動する。

4 経管栄養で食事がとれるようになる。

5 日中活動として外出や興味のあるグループ活動に参加する。

問題125

入所してから3か月が経ち、支援の見直しが行われた。

Fさんは施設生活にも慣れ、相談できる人も増えている。また、「自分でお小遣いを使えるようになりたい」と言い、外出時に必要なお金を介護福祉職と一緒に考えるようになった。将来の地域生活を考えて、社会福祉協議会の金銭管理に切り替えることが検討された。

Fさんが活用できる社会福祉協議会が行う金銭管理として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 日常生活自立支援事業

2 生活福祉資金

3 自立訓練

4 生活困窮者家計改善支援事業

5 自発的活動支援事業

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人間の尊厳と自立

問題 1

人権や福祉の考え方に影響を与えた人物に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 リッチモンド(Richmond, M.)は,『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』をまとめ,現在の社会福祉,介護福祉に影響を及ぼした。

2 フロイト(Freud, S.)がまとめた『種の起源』の考え方は,後の「優生思想」につながった。

3 マルサス(Malthus, T.)は,人間の無意識の研究を行って,『精神分析学入門』をまとめた。

4 ヘレン・ケラー(Keller, H.)は,『看護覚え書』の中で「療養上の世話」を看護の役割として示した。

5 ダーウィン(Darwin, C.)は,『人口論』の中で貧困原因を個人の人格の問題とした。

問題 2

自宅で生活しているAさん(87歳,男性,要介護3)は,7年前に脳伷塞(cerebral infarction)で左片麻痺(ひだりかたまひ)となり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用していた。Aさんは食べることを楽しみにしていたが,最近,食事中にむせることが多くなり,誤嚥(ごえん)を繰り返していた。誤嚥(ごえん)による緊急搬送の後,医師は妻に,「今後も自宅で生活を続けるならば,胃ろうを勧める」と話した。妻は仕方がないと諦めていたが,別に暮らしている長男は胃ろうの造設について納得していなかった。長男が実家を訪れるたびに,Aさんの今後の生活をめぐって口論が繰り返されていた。妻は訪問介護員(ホームヘルパー)にどうしたらよいか相談した。介護福祉職の職業倫理に基づく対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「医療的なことについては発言できません」

2 「医師の判断なら,それに従うのが良いと思います」

3 「Aさん自身は,どのようにお考えなのでしょうか」

4 「息子さんの気持ちより,一緒に暮らす奥さんの気持ちが優先されますよ」

5 「息子さんと一緒に,医師の話を聞きに行ってみてください」

人間関係とコミュニケーション

問題 3

人間関係における役割葛藤の例として,適切なものを1つ選びなさい。

1 就労継続支援B型の利用者が,生活支援員の期待に応えようとして作業態度をまねる。

2 家族介護者が,仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩む。

3 通所介護(デイサービス)の利用者が,レクリエーションを楽しんでいる利用者の役を演じる。

4 就労移行支援の利用者が,採用面接の模擬訓練中にふざけて冗談を言ってしまう。

5 高齢者が,家事を行う家族に代わり,孫の遊び相手の役割を担う。

問題 4

Bさん(80歳,男性)は,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら自宅で一人暮らしをしている。最近,自宅で転倒してから,一人で生活をしていくことに不安を持つこともある。訪問介護員(ホームヘルパー)がBさんに,「お一人での生活は大丈夫ですか。何か困っていることはありませんか」と尋ねたところ,Bさんは,「大丈夫」と不安そうな表情で答えた。Bさんが伝えようとしたメッセージに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 言語メッセージと同じ内容を非言語メッセージで強調している。

2 言語で伝えた内容を非言語メッセージで補強している。

3 言語の代わりに非言語だけを用いてメッセージを伝えている。

4 言語メッセージと矛盾する内容を非言語メッセージで伝えている。

5 非言語メッセージを用いて言葉の流れを調整している。

社会の理解

問題 5

家族の変容に関する2015年(平成27年)以降の動向として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 1 世帯当たりの人数は,全国平均で3.5人を超えている。

2 核家族の中で,「ひとり親と未婚の子」の世帯が増加している。

3 50 歳時の未婚割合は,男性よりも女性のほうが高い。

4 65 歳以上の人がいる世帯では,単独世帯が最も多い。

5 結婚して 20 年以上の夫婦の離婚は,減少している。

(注)「50 歳時の未婚割合」とは,45~49 歳の未婚率と50~54 歳の未婚率の平均であり,「生涯未婚率」とも呼ばれる。

問題 6

次のうち,セルフヘルプグループ(self-help group)に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 町内会

2 学生自治会

3 患者会

4 専門職団体

5 ボランティア団体

問題 7

次のうち,福祉三法に続いて制定され,福祉六法に含まれるようになった法律として,正しいものを1つ選びなさい。

1 社会福祉法

2 地域保健法

3 介護保険法

4 老人福祉法

5 障害者基本法

問題 8

2017年度(平成29年度)の社会保障給付費に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 国の一般会計当初予算は,社会保障給付費を上回っている。

2 介護対策の給付費は,全体の30%を超えている。

3 年金関係の給付費は,全体の40%を超えている。

4 医療関係の給付費は,前年度より減少している。

5 福祉その他の給付費は,前年度より減少している。

問題 9

介護保険法の保険者として,正しいものを1つ選びなさい。

1 社会保険診療報酬支払基金

2 市町村及び特別区

3 国民健康保険団体連合会

4 厚生労働省

5 日本年金機構

問題 10

介護保険制度の利用に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 要介護認定は,介護保険被保険者証の交付の前に行う。

2 要介護認定には,主治医の意見書は不要である。

3 要介護認定の審査・判定は,市町村の委託を受けた医療機関が行う。

4 居宅サービス計画の作成は,原則として要介護認定の後に行う。

5 要介護者の施設サービス計画の作成は,地域包括支援センターが行う。

問題 11

Cさん(75 歳,男性,要支援 2 )は,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して一人暮らしをしていた。最近,脳伷塞(cerebral infarction)を起こして入院した。入院中に認知症(dementia)と診断された。退院時の要介護度は2で,自宅での生活継続に不安があったため,Uグループホームに入居することになった。Uグループホームの介護支援専門員(ケアマネジャー)が行うこととして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 訪問介護(ホームヘルプサービス)を継続して受けるために、Cさんを担当していた地域包括支援センターに連絡する。

2 Uグループホームに入居するときに,認知症対応型共同生活介護計画を作成する。

3 地域の居宅介護支援事業所に,Cさんのケアプランを作成するように依頼する。

4 認知症対応型共同生活介護計画の作成をするときに,認知症(dementia)があるCさんへの説明と同意を省略する。

5 日中の活動を充実するために,地域の通所介護(デイサービス)の利用をケアプランに入れる。

(注) ここでいう「グループホーム」とは,「認知症対応型共同生活介護事業所」のことである。

問題 12

ノーマライゼーション(normalization)を説明する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 福祉,保健,医療などのサービスを総合的に利用できるように計画すること。

2 家族,近隣,ボランティアなどによる支援のネットワークのこと。

3 利用者自身が問題を解決していく力を獲得していくこと。

4 障害があっても地域社会の一員として生活が送れるように条件整備をすること。

5 利用者の心身の状態やニーズを把握すること。

問題 13

Dさん(64歳,女性,障害支援区分4,身体障害者手帳2級)は,「障害者総合支援法」の居宅介護を利用して生活している。この居宅介護事業所は共生型サービスの対象となっている。 Dさんは65歳になった後のサービスについて心配になり,担当の居宅介護職員に,「65歳になっても今利用しているサービスは使えるのか」と尋ねてきた。居宅介護事業所の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Dさんは障害者なので介護保険サービスを利用することはないと伝える。

2 障害者の場合は 75 歳になると介護保険サービスに移行すると伝える。

3 現在利用しているサービスを継続して利用することができると伝える。

4 継続して利用できるかどうか 65 歳になった後で検討すると伝える。

5 介護予防のための通所介護(デイサービス)を利用することになると伝える。

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問題 14

「障害者総合支援法」の障害者の定義に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 18 歳以上の者である。

2 65 歳未満の者である。

3 難病患者は除外されている。

4 発達障害者は除外されている。

5 精神作用物質による依存症の者は除外されている。

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問題 15

「障害者総合支援法」のサービスを利用するための障害支援区分を判定する組織として,正しいものを1つ選びなさい。

1 身体障害者更生相談所

2 協議会

3 基幹相談支援センター

4 居宅介護事業所

5 市町村審査会

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問題 16

「高齢者虐待防止法」に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 養護者及び養介護施設従事者等が行う行為が対象である。

2 虐待の類型は,身体的虐待,心理的虐待,経済的虐待の三つである。

3 虐待を発見した場合は,施設長に通報しなければならない。

4 立ち入り調査を行うときは,警察官の同行が義務づけられている。

5 通報には,虐待の事実確認が必要である。

(注)「高齢者虐待防止法」とは,「高齢者虐待の防止,高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。

介護の基本

問題 17

「2016年(平成 28 年)国民生活基礎調査」(厚生労働省)における,同居の主な介護者の悩みやストレスの原因として,最も多いものを1つ選びなさい。

1 家族の病気や介護

2 自分の病気や介護

3 家族との人間関係

4 収入・家計・借金等

5 自由にできる時間がない

問題 18

「価値のある社会的役割の獲得」を目指すソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)を提唱した人物として,正しいものを1つ選びなさい。

1 バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.)

2 ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)

3 メイヤロフ(Mayeroff, M.)

4 キットウッド(Kitwood, T.)

5 ニィリエ(Nirje, B.)

問題 19

ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)における環境因子を表す記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。

2 糖尿病(diabetes mellitus)があるため服薬をしている。

3 医者嫌いである。

4 町内会の会長を務めていた。

5 娘が近隣に住み,毎日訪問している。

問題 20

利用者の自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ごみの分別がわからない利用者だったので,その場でごみを分別した。

2 利用者の自宅の冷蔵庫の中が片づいていないので,整理整頓した。

3 トイレ誘導した利用者の尿パッドを,本人に配慮して無言で取り替えた。

4 服薬時に,薬を飲むように促して,そばで確認した。

5 利用者が居間でテレビを見ているそばで,洗濯物を畳んだ。

問題 21

高齢者のリハビリテーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 機能訓練は,1回の量を少なくして複数回に分けて行う。

2 基本的な動作を行う訓練は,物理療法である。

3 関節障害のある人の筋力訓練は,関節を積極的に動かすことが効果的である。

4 パーキンソン病(Parkinson disease)の人の訓練では,体幹をひねることは避ける。

5 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の訓練は,朝に行うことが効果的である。

問題 22

施設利用者の多様な生活に配慮した介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 夜型の生活習慣がある人に,施設の就寝時刻に合わせてもらった。

2 化粧を毎日していた人に,シーツが汚れるため,化粧をやめてもらった。

3 本に囲まれた生活をしてきた人に,散乱している本を捨ててもらった。

4 自宅で畳に布団を敷いて寝ていた人に,ベッドで寝てもらった。

5 自宅で夜間に入浴をしていた人に,夕食後に入浴してもらった。

問題 23

介護医療院に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入所できるのは要介護3以上である。

2 介護医療院の開設は市町村から許可を受けなければならない。

3 入所者のためのレクリエーション行事を行うように努める。

4 入所者一人当たりの床面積は,介護老人福祉施設と同じ基準である。

5 サービス管理責任者を1名以上置かなければならない。

問題 24

Eさん(女性,82 歳,要介護 1 )は,夫(80 歳)と二人暮らしである。膝の痛みがあるが,夫の介助があれば外出は可能である。最近Eさん宅は,玄関,トイレ,浴室に手すりを設置している。Eさんは料理が趣味で,近所のスーパーで食材を自分で選び,購入し,食事の用意をしたいと思っている。こうした中,Eさん宅で介護支援専門員(ケアマネジャー)が関係職種を招集してサービス担当者会議を開くことになった。Eさんの思いに添ったサービスの提案として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 訪問介護員(ホームヘルパー)による調理の生活援助の利用

2 介護支援専門員(ケアマネジャー)の手配による配食サービスの利用

3 社会福祉協議会の生活支援員による日常生活自立支援事業の活用

4 福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用

5 通所介護(デイサービス)の職員による入浴サービスの利用

問題 25

介護施設におけるプライバシーの保護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ユニット型施設は個室化が推進されているため,各居室で食事をしてもらった。

2 個々の利用者の生活歴の情報を,ルールに従って介護職員間で共有した。

3 個人情報記録のファイルを,閲覧しやすいように机の上に置いたままにした。

4 着衣失行があるため,トイレのドアを開けたままで排泄(はいせつ)の介護を行った。

5 家庭内の出来事や会話の内容は,情報に含まれないため記録しなかった。

問題 26

ハインリッヒ(Heinrich, H.)の法則に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 機能障害,能力障害,社会的不利という障害をとらえるための分類である。

2 人間の自己実現に向けた欲求を5つの階層で示したものである。

3 一つの重大事故の背景には,多くの軽微な事故とヒヤリハットが存在する。

4 患者が余命を知らされてから死を受容するまでの心理的プロセスである。

5 生活課題を抱えた人の支援をする上で必要な7つの原則である。

コミュニケーション技術

問題 27

介護福祉職が利用者と信頼関係を形成するためのコミュニケーション技術として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の意見に賛成できなくても同意する。

2 「○○ちゃん」と親しみを込めてお互いを呼び合う。

3 介護福祉職からは質問をせずに受け身の姿勢で聞く。

4 介護福祉職の価値判断に従ってもらう。

5 介護福祉職自身の感情の動きも意識しながら関わる。

次の事例を読んで,問題28,問題29について答えなさい。

〔事例〕Fさん(85歳,女性)は,中等度の認知症(dementia)がある。同居していた娘の支援を受けて生活してきたが,症状が進行してきたために,介護老人福祉施設への入所が決まった。入所当日,介護福祉職はFさんの付き添いで来た娘に初めて会った。介護福祉職が,「はじめまして。よろしくお願いします」と挨拶をすると,娘は少し緊張した様子で,「お願いします」とだけ答えた。娘は,介護福祉職の問いかけに応えるまで時間がかかり,また,あまり多くを語ることはなかった。持参した荷物の整理を終えて帰宅するとき,娘が寂しそうに,「これから離れて暮らすんですね」とつぶやいた。

問題 28

初対面の娘と関係を構築するために介護福祉職がとる対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 友人のような口調で話す。

2 相手のペースに合わせて,表情を確認しながら話す。

3 会話が途切れないように積極的に話す。

4 密接距離を確保してから話す。

5 スキンシップを用いながら話す。

問題 29

帰宅するときの娘の発言に対する,介護福祉職の共感的な言葉かけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「心配しなくても大丈夫ですよ」

2 「私も寂しい気持ちは一緒です」

3 「元気を出して,お母さんの前では明るく笑顔でいましょう」

4 「お母さんに毎日会いに来てください」

5 「お母さんと離れて暮らすと寂しくなりますね」

問題 30

Gさん(55 歳,男性)は父親と二人で暮らしている。父親は週2回通所介護(デイサービス)を利用している。Gさんは,父親が夜に何度も起きるために睡眠不足となり,仕事でミスが続き退職を決意した。ある日,Gさんが介護福祉職に,「今後の生活が不安だ。通所介護(デイサービス)の利用をやめたいと考えている」と話した。Gさんが,「利用をやめたい」と言った背景にある理由を知るためのコミュニケーションとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 開かれた質問をする。

2 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする。

3 介護福祉職のペースに合わせて話してもらう。

4 事実と異なることは,訂正しながら聞く。

5 相手が話したくないことは,推測して判断する。

問題 31

利用者と家族の意向が対立する場面で,介護福祉職が両者の意向を調整するときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 両者が話し合いを始めるまで発言しない。

2 利用者に従うように家族を説得する。

3 利用者と家族のそれぞれの意見を聞く。

4 家族の介護負担の軽減を目的にして調整する。

5 他職種には相談せずに解決する。

問題 32

運動性失語症(motor aphasia)のある人とコミュニケーションを図るときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 絵や写真を使って反応を引き出す。

2 大きな声で1音ずつ区切って話す。

3 手話を使うようにする。

4 五十音表でひらがなを指してもらう。

5 閉ざされた質問は控える。

問題 33

介護記録を書くときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 数日後に書く。

2 客観的事実と主観的情報は区別せずに書く。

3 ほかから得た情報は情報源も書く。

4 利用者の気持ちだけを推測して書く。

5 介護福祉職の意見を中心に書く。

問題 34

報告者と聞き手の理解の相違をなくすための聞き手の留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 受け身の姿勢で聞く。

2 腕組みをしながら聞く。

3 同調しながら聞く。

4 不明な点を確認しながら聞く。

5 ほかの業務をしながら聞く。

生活支援技術

問題 35

次の記述のうち,古い住宅で暮らす高齢者が,ヒートショックを防ぐために必要な環境整備の方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 居室の室温を低くする。

2 脱衣室の照明を明るくする。

3 トイレに床置き式の小型のパネルヒーターを置く。

4 入浴直前に浴槽の湯温を60℃にし,蒸気を立てる。

5 24 時間換気システムを導入する。

問題 36

高齢者にとって安全で使いやすい扉の工夫として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 トイレの扉は内開きにする。

2 開き戸は杖(つえ)の使用者が移動しやすい。

3 引き戸は開閉の速度が速くなる。

4 アコーディオンドアは気密性が高い。

5 引き戸の取っ手は棒型にする。

問題 37

下肢の筋力が低下して,つまずきやすくなった高齢者に適した靴として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 靴底の溝が浅い靴

2 靴底が薄く硬い靴

3 足の指が固定される靴

4 足背をしっかり覆う靴

5 重い靴

問題 38

介護が必要な利用者の口腔(こうくう)ケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 うがいができる場合には,ブラッシング前にうがいをする。

2 歯磨きは,頭部を後屈させて行う。

3 部分床義歯のクラスプ部分は,流水で軽く洗う。

4 全部の歯がない利用者には,硬い毛の歯ブラシを使用する。

5 舌の清拭(せいしき)は,手前から奥に向かって行う。

問題 39

口腔内(こうくうない)が乾燥している人への助言に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 苦味の強い食べ物を勧める。

2 臥床時(がしょうじ)は仰臥位(ぎょうがい)(背臥位:はいがい)で枕を使用しないように勧める。

3 水分は控えるように勧める。

4 唾液腺マッサージをするように勧める。

5 ジェルタイプの保湿剤は,前回塗った上に重ねて塗るように勧める。

問題 40

介護福祉職が利用者を仰臥位(ぎょうがい)(背臥位)(はいがい)から側臥位(そくがい)へ体位変換するとき,図に示された力点の部位として,適切なものを1つ選びなさい。

1 AとC

2 AとD

3 BとC

4 BとD

5 BとE

問題 41

標準型車いすを用いた移動の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 急な上り坂は,すばやく進む。

2 急な下り坂は,前向きで進む。

3 踏切を渡るときは,前輪を上げて駆動輪でレールを越えて進む。

4 段差を上がるときは,前輪を上げて進み駆動輪が段差に接する前に前輪を下ろす。

5 砂利道では,駆動輪を持ち上げて進む。

問題 42

Hさん(35歳,男性)は6か月前,高所作業中に転落し,第6胸髄節(Th6)を損傷した。リハビリテーション後,車いすを利用すれば日常生活を送ることができる状態になっている。Hさんの身体機能に応じた車いすの特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ヘッドサポートを装着している。

2 ハンドリムがないタイヤを装着している。

3 レバーが長いブレーキを装着している。

4 片手で駆動できるハンドリムを装着している。

5 腰部までのバックサポートを装着している。

問題 43

Jさん(80歳,女性,要介護3)は,介護老人福祉施設に入所している。食事の後,Jさんから,「最近,飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。受診の結果,加齢による機能低下が疑われると診断された。次の記述のうち,Jさんが食事をするときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 リクライニングのいすを用意する。

2 栄養価の高い食事を準備する。

3 食前に嚥下体操(えんげたいそう)を勧める。

4 自力で全量を摂取できるように促す。

5 細かく刻んだ食事を提供する。

問題 44

慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)(chronic obstructive pulmonary disease)のある利用者 の食事に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 繊維質の多い芋類を食事に取り入れる。

2 炭酸飲料で水分補給をする。

3 たんぱく質の多い食事は控える。

4 高カロリーの食事は控える。

5 1 回の食事量を減らし,回数を増やす。

問題 45

入浴の身体への作用を踏まえた介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 浮力作用があるため,食後すぐの入浴は避ける。

2 浮力作用があるため,入浴中に関節運動を促す。

3 静水圧作用があるため,入浴後に水分補給をする。

4 静水圧作用があるため,入浴前にトイレに誘導する。

5 温熱作用があるため,お湯につかる時間を短くする。

問題 46

四肢麻痺(ししまひ)の利用者の手浴に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 仰臥位(ぎょうがい)(背臥位)(はいがい)で行う。

2 手指は,30分以上お湯に浸す。

3 手関節を支えながら洗う。

4 指間は,強く洗う。

5 指間は,自然乾燥させる。

問題 47

利用者の状態に応じた清潔の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 乾燥性皮膚疾患がある場合,弱アルカリ性の石鹸(せっけん)で洗う。

2 人工透析をしている場合,柔らかいタオルでからだを洗う。

3 褥瘡(じょくそう)がある場合,石鹸(せっけん)をつけた指で褥瘡部(じょくそうぶ)をこすって洗う。

4 糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)がある場合,足の指の間はナイロンたわしで洗う。

5 浮腫のある部位は,タオルを強く押し当てて洗う。

問題 48

Kさん(72歳,女性,要介護2)は,脳伷塞(cerebral infarction)で入院したが回復し,自宅への退院に向けてリハビリテーションに取り組んでいる。トイレへは手すりを使って移動し,トイレ動作は自立している。退院後も自宅のトイレでの排泄(はいせつ)を希望している。Kさんが自宅のトイレで排泄(はいせつ)を実現するために必要な情報として,最も優先されるものを1つ選びなさい。

1 便意・尿意の有無

2 飲食の状況

3 衣服の着脱の様子

4 家族介護者の有無

5 トイレまでの通路の状況

問題 49

自己導尿を行っている利用者に対する介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 座位が不安定な場合は,体を支える。

2 利用者が自己導尿を行っている間は,そばで見守る。

3 利用者と一緒にカテーテルを持ち,挿入する。

4 再利用のカテーテルは水道水で洗い,乾燥させる。

5 尿の観察は利用者自身で行うように伝える。

問題 50

下肢筋力の低下により立位に一部介助が必要な車いすの利用者が,トイレで排泄(はいせつ)をするときの介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 便座の高さは,利用者の膝よりも低くなるように調整する。

2 便座に移乗する前に,車いすのバックサポートに寄りかかってもらう。

3 車いすから便座に移乗するときは,利用者の上腕を支える。

4 利用者が便座に移乗したら,座位が安定していることを確認する。

5 立ち上がる前に,下着とズボンを下腿部(かたいぶ)まで下げておく。

問題 51

図の洗濯表示の記号の意味として,正しいものを1つ選びなさい。

1 液温は 30℃以上とし,洗濯機で洗濯ができる。

2 液温は 30℃以上とし,洗濯機で弱い洗濯ができる。

3 液温は 30℃以上とし,洗濯機で非常に弱い洗濯ができる。

4 液温は 30℃を上限とし,洗濯機で弱い洗濯ができる。

5 液温は 30℃を上限とし,洗濯機で非常に弱い洗濯ができる。

問題 52

衣服についたバターのしみを取るための処理方法に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 水で洗い流す。

2 しみに洗剤を浸み込ませて,布の上に置いて叩(たた)く

3 乾かした後,ブラッシングする。

4 氷で冷やしてもむ。

5 歯磨き粉をつけてもむ。

問題 53

食中毒の予防に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 鮮魚や精肉は,買物の最初に購入する。

2 冷蔵庫の食品は,伱間(すきま)なく詰める。

3 作って保存しておく食品は,広く浅い容器に入れてすばやく冷ます。

4 再加熱するときは,中心部温度が60℃で1分間行う。

5 使い終わった器具は,微温湯をかけて消毒する。

問題 54

喘息(ぜんそく)のある利用者の自宅の掃除に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 掃除機をかける前に吸着率の高いモップで床を拭く。

2 掃除は低い所から高い所へ進める。

3 拭き掃除は往復拭きをする。

4 掃除機の吸い込み口はすばやく動かす。

5 掃除は部屋の出入口から奥へ向かって進める。

問題 55

ベッドに比べて畳の部屋に布団を敷いて寝る場合の利点について,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 布団に湿気がこもらない。

2 立ち上がりの動作がしやすい。

3 介護者の負担が少ない。

4 床からの音や振動が伝わりにくい。

5 転落の不安がない。

問題 56

睡眠の環境を整える介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 寝具を選ぶときは,保湿性を最優先する。

2 湯たんぽを使用するときは,皮膚に直接触れないようにする。

3 寝室の温度は,1年を通して15℃前後が望ましい。

4 枕は,顎が頸部(けいぶ)につくぐらいの高さにする。

5 就寝中の電気毛布は,スイッチを切る必要がない。

問題 57

Lさん(78歳,男性)は,脳伷塞後遺症による右片麻痺(みぎかたまひ)がある。妻の介護疲れで,3日前から介護老人保健施設の短期入所療養介護(ショートステイ)を利用している。入所以降,Lさんは日中もベッドで横になっていることが多かったため,介護福祉職がLさんに話を聞くと,「夜,眠れなくて困っている」と訴えた。介護福祉職のLさんへの対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 施設の起床時間や消灯時間をわかりやすく伝える。

2 眠ろうとする意志が大切だと説明する。

3 自宅での睡眠の状況について詳しく尋ねる。

4 日中の睡眠の必要性を伝える。

5 睡眠薬の服用について提案する。

問題 58

「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2018年(平成30年)改訂(厚生労働省))において,アドバンス・ケア・プランニング(ACP)が重要視されている。このアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を踏まえた,人生の最終段階を迎えようとする人への介護福祉職の言葉かけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「生活上の悩みごとは,近くの地域包括支援センターに相談できます」

2 「今後の医療とケアについては,家族が代わりに決めるので安心です」

3 「今後の生活について,家族や医療・介護職員と一緒に,その都度話し合っていきましょう」

4 「口から食べることができなくなったら,介護職員に相談してください」

5 「意思を伝えられなくなったら,成年後見制度を利用しましょう」

問題 59

死期が近づいたときの介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事量が減少したときは,高カロリーの食事を用意する。

2 チアノーゼ(cyanosis)が出現したときは,冷罨法(れいあんぽう)を行う。

3 全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)が強いときは,全身清拭(ぜんしんせいしき)から部分清拭(ぶぶんせいしき)に切り替える。

4 傾眠傾向があるときは,話しかけないようにする。

5 口腔内乾燥(こうくうないかんそう)があるときは,アイスマッサージを行う。

問題 60

高齢者施設で利用者の死後に行うデスカンファレンス(death conference)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ボランティアに参加を求める。

2 ケアを振り返り,悲しみを共有する。

3 利用者の死亡直後に行う。

4 個人の責任や反省点を追及する。

5 自分の感情は抑える。

介護過程

問題 61

介護過程の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の健康状態の改善

2 介護福祉職の介護観の変容

3 他職種との役割の分化

4 家族の介護負担の軽減

5 利用者の生活の質の向上

問題 62

介護福祉職の情報収集に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 五感を活用した観察を通して情報を集める。

2 一つの場面に限定して得られる情報を集める。

3 初対面のときから踏み込んで情報を集める。

4 興味のある個人情報を集める。

5 実践したい支援に沿った情報を集める。

問題 63

次の記述のうち,介護過程の展開におけるアセスメント(assessment)の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 支援内容を説明して同意を得ること。

2 具体的な支援計画を検討すること。

3 達成できる目標を設定すること。

4 支援の経過を評価すること。

5 利用者の生活課題を明確にすること。

問題 64

短期目標の設定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職の視点で目標を設定する。

2 多様な解釈ができる言葉を用いて設定する。

3 実現可能な目標を段階的に設定する。

4 長期目標とは切り離して設定する。

5 最終的に実現したい生活像を設定する。

次の事例を読んで,問題 65,問題 66について答えなさい。

〔事例〕Mさん(78歳,女性,要介護2)は,認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。楽しみは,お風呂に入って肩までつかることである。身体機能に問題はない。短期目標を,「見守りのもと,一人で入浴する(3か月)」と設定し,順調に経過していた。1か月が過ぎた頃,朝の申し送りで,「Mさんが昨日浴室を出ようとしたときに足を滑らせたが,転倒はしなかった。念のため受診したが問題はなかった」と報告があった。その日の夕方,介護福祉職が入浴に誘うと,「行きたくない」と強い口調で断った。それから1週間入浴していないことを心配した介護福祉職が居室を訪ねて,安全に入浴できるように浴室内を整えたことを伝えた。しかし,Mさんは,「怖いから」と小声で言った。

問題 65

Mさんの再アセスメントに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 順調に経過していたときの状況を分析する。

2 「怖いから」という思いを解釈する。

3 入浴を断られた介護福祉職の思いを理解する。

4 入浴時間の変更を検討する必要があると判断する。

5 入浴を面倒に思っていると判断する。

問題 66

再アセスメントによって見直した支援の方向性として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 湯船につかる自信を取り戻す支援

2 浴室内の移動の不安を取り除く支援

3 浴室まで安全に移動できる支援

4 足浴で満足感を得ることができる支援

5 身体機能を改善する支援

次の事例を読んで,問題 67,問題 68について答えなさい。

〔事例〕Aさん(80歳,女性,要介護3)は,パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されている。診断後も家業を手伝いながら,地域の活動に参加していた。半年前からパーキンソン病(Parkinson disease)が悪化し,動作は不安定となったが,「家族に迷惑をかけたくない」と,できることは自分で取り組んでいた。また,主となる介護者である娘に服薬を管理してもらいながら,通所介護(デイサービス)を週3回利用し,なじみの友人と話すことを楽しみにしていた。最近,通所介護(デイサービス)の職員から娘に,昼食時にむせることが多く食事を残していること,午後になると,「レクリエーションには参加したくない」と落ち着かない様子になることが報告された。

問題 67

介護福祉職がAさんについて,主観的に記録したものを1つ選びなさい。

1 パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されている。

2 帰宅願望から,レクリエーションの参加を拒否した。

3 「家族に迷惑をかけたくない」と話し,できることは自分で行っていた。

4 週3回,通所介護(デイサービス)を利用している。

5 昼食時にむせることが多く,食事を残していることを娘に報告した。

問題 68

その後,娘が腰痛を発症し,Aさんは短期入所生活介護(ショートステイ)を利用することになった。

次の記述のうち,短期入所生活介護(ショートステイ)におけるAさんの生活課題として,最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 食事を安全に摂取できること。

2 服薬の管理ができること。

3 通所介護(デイサービス)の利用を再開できること。

4 なじみの友人ができること。

5 地域の活動に参加できること。

発達と老化の理解

問題 69

Aさん(小学4年生,男性)は,思いやりがあり友人も多い。図画工作や音楽が得意で落ち着いて熱心に取り組むが,苦手な科目がある。特に国語の授業のノートを見ると,黒板を書き写そうとしているが,文字の大きさもふぞろいで,一部の漢字で左右が入れ替わっているなどの誤りが多く見られ,途中で諦めた様子である。親子関係や家庭生活,身体機能,就学時健康診断などには問題がない。Aさんに当てはまる状態として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)

2 愛着障害

3 注意欠陥多動性障害

4 学習障害

5 知的障害

問題 70

医療や福祉の法律での年齢に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 35 歳の人は,老人福祉施設に入所できる。

2 50 歳の人は,介護保険の第一号被保険者である。

3 60 歳の人は,医療保険の前期高齢者である。

4 70 歳の人は,介護保険の第二号被保険者である。

5 75 歳の人は,後期高齢者医療の被保険者である。

問題 71

高齢期の喪失体験と悲嘆に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 喪失体験とは,加齢に伴う身体機能の低下のことである。

2 悲嘆過程とは,病的な心のプロセスのことである。

3 死別後の悲嘆からの回復には,喪失に対する心理的対処だけでなく生活の立て直しへの対処も必要である。

4 ボウルビィ(Bowlby, J.)によれば,悲嘆過程には順序性はない。

5 身近な人との死別後に生じる病的悲嘆への支援では,亡くなった人への愛着をほかに向けることを目標にする。

問題 72

加齢による味覚の変化に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 味蕾(みらい)の数に年齢による違いはない。

2 服用する薬剤で味覚が変化することはない。

3 唾液が増加して味覚が敏感になる。

4 濃い味を好むようになる。

5 口腔(こうくう)ケアは関係ない。

問題 73

意欲が低下した高齢者の動機づけに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 高い目標を他者が掲げると,動機づけが強まる。

2 本人が具体的に何をすべきかがわかると,動機づけが強まる。

3 本人にとって興味がある目標を掲げると,動機づけが弱まる。

4 小さな目標の達成を積み重ねていくと,動機づけが弱まる。

5 本人が自分にもできそうだと思う目標を掲げると,動機づけが弱まる。

問題 74

高齢者の便秘に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 大腸がん(colorectal cancer)は,器質性便秘の原因になる。

2 弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)はまれである。

3 けいれん性便秘では,大きく柔らかい便がでる。

4 直腸性便秘は,便が直腸に送られてこないために起こる。

5 薬剤で,便秘になることはまれである。

問題 75

高齢者の転倒に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 介護が必要になる原因は,転倒による骨折(fracture)が最も多い。

2 服用する薬剤と転倒は,関連がある。

3 転倒による骨折(fracture)の部位は,足首が最も多い。

4 転倒の場所は,屋内では浴室が最も多い。

5 過去に転倒したことがあると,再度の転倒の危険性は低くなる。

問題 76

高齢者の糖尿病(diabetes mellitus)に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 アミラーゼ(amylase)の作用不足が原因である。

2 ヘモグロビンA1c(HbA1c)の目標値は,若年者に比べて低めが推奨される。

3 若年者に比べて高血糖の持続による口渇感が強い。

4 運動療法は避けたほうがよい。

5 若年者に比べて低血糖の自覚症状に乏しい。

認知症の理解

問題 77

うつ病(depression)による仮性認知症(pseudodementia)と比べて認知症(dementia)に特徴的な事柄として,適切なものを1つ選びなさい。

1 判断障害がみられることが多い。

2 不眠を訴えることが多い。

3 誇張して訴えることが多い。

4 希死念慮がみられることが多い。

5 抗うつ薬が効果的であることが多い。

問題 78

日本における認知症(dementia)の原因のうち,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)の次に多い疾患として,正しいものを1つ選びなさい。

1 血管性認知症(vascular dementia)

2 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)

3 混合型認知症(mixed type dementia)

4 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)

5 アルコール性認知症(alcoholic dementia)

問題 79

日本での認知症(dementia)に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)以外の認知症(dementia)の患者数が増加している。

2 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)の有病率は,男性より女性が高い。

3 年齢が若いほど,認知症発症のリスクが高い。

4 生活習慣病(life-style related disease)と認知症発症には関連がない。

5 運動は認知症予防に無効である。

問題 80

認知症初期集中支援チームに関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)の人は病院への入院や施設への入所をするべきであるという考えに基づいている。

2 既に認知症(dementia)の診断を受けている人への支援は含まれない。

3 家族への支援は含まれない。

4 支援期間は2~3年である。

5 チーム員会議を開催してケア方針を決定する。

問題 81

クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 有病率は1万人に1人である。

2 プリオン病である。

3 認知症(dementia)の症状は緩やかに進行する場合が多い。

4 致死率は低い。

5 不随意運動は伴わない。

問題 82

レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 脳伷塞(cerebral infarction)が原因である。

2 初発症状は記憶障害である。

3 けいれんがみられる。

4 人格変化がみられる。

5 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(aspiration pneumonia)の合併が多い。

問題 83

Bさん(80歳,女性,要介護2)は,1年前にアルツハイマー型認知症 (dementia of the Alzheimerʼs type)の診断を受け,服薬を継続している。同居の息子は日中不在のため,週に3回,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,訪問介護員(ホームヘルパー)と共に活発に会話や家事をしていた。不眠を強く訴えることが増えたため,1週間前に病院を受診したときに息子が主治医に相談した。その後,午前中うとうとしていることが多くなり,飲水時にむせることがあった。歩くとき,ふらつくようになったが,麻痺(まひ)はみられない。バイタルサイン(vital signs)に変化はなく,食欲・水分摂取量も保たれている。訪問介護員(ホームヘルパー)のBさんと息子への言葉かけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「日中は横になって過ごしたほうがよいでしょう」

2 「歩行機能を保つためにリハビリを始めませんか」

3 「嚥下障害(えんげしょうがい)が起きてますね」

4 「処方薬が変更されていませんか」

5 「認知症(dementia)が進行したのでしょう」

問題 84

認知症(dementia)の原因疾患を鑑別するときに,慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)の診断に有用な検査として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 血液検査

2 脳血流検査

3 頭部CT検査

4 脳波検査

5 認知機能検査

問題 85

認知症(dementia)に伴う注意障害に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 周囲から物音が聞こえてくると,食事を中断したままになる。

2 毎日,同じ時間に同じ行動をする。

3 旅行の計画を立てることが難しい。

4 話そうとすることを言い間違える。

5 介護職員から説明を受けたことを覚えていない。

問題 86

Cさん(87歳,男性,要介護 5 )は,重度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。現在,介護老人福祉施設に入所しているが終末期の状態にある。できる限り経口摂取を続けてきたが,誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(aspiration pneumonia)を繰り返し,経口摂取が困難となった。臥床状態(がしょうじょうたい)が続き,声かけに対する反応も少なくなっている。医師から,「死が極めて近い状態である」と伝えられた。施設で看取(みと)ることになっているCさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 離床している時間をつくる。

2 会話によって本人の希望を聞く。

3 事前指示書を作成する。

4 苦痛があるかないか,状態を観察する。

5 本人の好きな食事を用意する。

障害の理解

問題 87

ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会モデルに基づく障害のとらえ方に関する記述として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 個人の問題としてとらえる。

2 病気・外傷から直接的に生じる。

3 さまざまな環境との相互作用によって生じる。

4 治療してできるだけ回復させることを目的とする。

5 医療などによる援助を必要とする。

問題 88

リハビリテーションに関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 語源は,「再び適したものにすること」である。

2 ニィリエ(Nirje, B.)によって定義された。

3 医療の領域に限定されている。

4 自立生活運動とは関係がない。

5 機能回復訓練は社会的リハビリテーションである。

問題 89

「Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」の考え方のもとに,障害者が作成の段階から関わり,その意見が反映されて成立したものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 優生保護法

2 国際障害者年

3 知的障害者福祉法

4 身体障害者福祉法

5 障害者の権利に関する条約

問題 90

Dさん(31歳,男性)は,脊髄損傷(spinal cord injury)による対麻痺(ついまひ)で,リハビリテーションのため入院中である。車いすでの日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)は自立したが,退院後自宅で生活するときに,褥瘡(じょくそう)が生じないか心配している。Dさんの褥瘡(じょくそう)が発生しやすい部位として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 頭部

2 上腕部

3 背部

4 腹部

5 坐骨結節部(ざこつけっせつぶ)

問題 91

脊髄の完全損傷で,プッシュアップが可能となる最上位のレベルとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 頸髄(けいずい)(C 1 ~C 3 )

2 頸髄(けいずい)(C 7 )

3 胸髄

4 腰髄

5 仙髄

問題 92

筋ジストロフィー(muscular dystrophy)の病態について,適切なものを1つ選びなさい。

1 網膜が変性する。

2 運動神経が変性する。

3 自己免疫が原因である。

4 中脳の黒質が病変部位となる。

5 筋線維に変性が生じる。

問題 93

「障害者虐待防止法」の心理的虐待に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 身体に外傷が生じるおそれのある暴行を加えること。

2 わいせつな行為をすること。

3 著しい暴言,または著しく拒絶的な対応を行うこと。

4 衰弱させるような著しい減食,または長時間の放置を行うこと。

5 財産を不当に処分すること。

(注)「障害者虐待防止法」とは,「障害者虐待の防止,障害者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。

問題 94

心臓機能障害のある人に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 塩分の制限は必要としない。

2 呼吸困難や息切れなどの症状がみられることが多い。

3 日常生活で外出を避けるべきである。

4 ペースメーカーの装着者は,身体障害者手帳の交付対象から除外される。

5 精神的なストレスの影響は少ない。

問題 95

発達障害のEさん(5歳,男性)の母親(28歳)は,Eさんのことを一生懸命に理解しようと頑張っている。しかし,うまくいかないことも多く,子育てに自信をなくし,どうしたらよいのかわからずに一人で悩んでいる様子が見られる。母親への支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 現状を受け入れるように説得する。

2 一時的な息抜きのために,レスパイトケアを紹介する。

3 同じ立場にあるペアレント・メンターを紹介する。

4 Eさんへの発達支援を強化するように勧める。

5 介護支援専門員(ケアマネジャー)を紹介する。

問題 96

「2016年(平成28年)生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」(厚生労働省)における身体障害者手帳所持者の日常的な情報入手手段として,最も割合が高いものを1つ選びなさい。

1 家族・友人・介助者

2 パソコン

3 携帯電話

4 テレビ

5 ラジオ

こころとからだのしくみ

問題 97

心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder:PTSD)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 原因となった体験が繰り返し思い起こされる。

2 1 か月以内で症状は治まる。

3 小さな出来事が原因となる。

4 被害妄想を生じる。

5 気分が高ぶる。

問題 98

健康な人の体温に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 高齢者の体温は小児より高い。

2 早朝の体温が最も高い。

3 腋窩温(えきかおん)は口腔温(こうくうおん)より高い。

4 体温調節中枢は視床下部にある。

5 環境の影響を受けない。

問題 99

義歯を使用したときの影響として,適切なものを1つ選びなさい。

1 唾液分泌量が増加する。

2 話す言葉が明瞭になる。

3 舌の動きが悪くなる。

4 口のまわりのしわが増える。

5 味覚が低下する。

問題 100

1 週間の安静臥床(あんせいがしょう)で筋力は何%程度低下するか,次のうちから最も適切なものを1つ選びなさい。

1 1%

2 5%

3 15%

4 30%

5 50%

問題 101

栄養素の働きに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 たんぱく質は,最大のエネルギー源となる。

2 ビタミンD(vitamin D)は,糖質をエネルギーに変える。

3 カリウム(K)は,骨の形成に関わる。

4 ビタミンB1(vitamin B1)は,カルシウム(Ca)の吸収に関わる。

5 ナトリウム(Na)は,血圧の調節に関わる。

問題 102

Fさん(80歳,女性)は,普段の食事は自立している。日常生活では眼鏡がないと不自由である。ある日,いつもより食事に時間がかかっていた。介護福祉職が確認したところ,Fさんは,「眼鏡が壊れて使えなくなってしまった」と答えた。食事をとるプロセスで,Fさんが最も影響を受ける段階として,正しいものを1つ選びなさい。

1 先行期

2 準備期

3 口腔期(こうくうき)

4 咽頭期

5 食道期

問題 103

入浴(中温浴,38~41℃)の効果に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 脳が興奮する。

2 筋肉が収縮する。

3 血圧が上昇する。

4 腎臓の働きを促進する。

5 腸の動きを抑制する。

問題 104

Gさん(83歳,女性)は,認知機能は正常で,日常生活は杖歩行(つえほこう)で自立し外出もしていた。最近,外出が減ったため理由を尋ねたところ,咳(せき)やくしゃみで尿が漏れることが多いため外出を控えていると言った。 Gさんの尿失禁として,適切なものを1つ選びなさい。

1 機能性尿失禁

2 腹圧性尿失禁

3 溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)

4 反射性尿失禁

5 切迫性尿失禁

問題 105

次のうち,便秘の原因として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease)

2 経管栄養

3 消化管切除

4 感染性腸炎(infectious enteritis)

5 長期臥床(ちょうきがしょう)

問題 106

高齢者の睡眠の特徴に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 熟睡感が増加する。

2 深睡眠が増加する。

3 夜間の睡眠時間が増加する。

4 睡眠周期が不規則になる。

5 入眠までの時間が短縮する。

問題 107

睡眠に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 レム睡眠のときに夢を見る。

2 レム睡眠から入眠は始まる。

3 ノンレム睡眠では筋緊張が消失する。

4 ノンレム睡眠では速い眼球運動がみられる。

5 高齢者ではレム睡眠の時間が増加する。

問題 108

死斑(しはん)が出現し始める時間として,正しいものを1つ選びなさい。

1 死後 5分以内

2 死後 20~30分

3 死後 3時間

4 死後 8~12時間

5 死後 48時間

医療的ケア

問題 109

介護福祉職が経管栄養を実施するときに,注入量を指示する者として,適切なものを1つ選びなさい。

1 医師

2 看護師

3 訪問看護事業所の管理者

4 訪問介護事業所の管理者

5 介護支援専門員(ケアマネジャー)

問題 110

気管粘膜のせん毛運動に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 痰(たん)の粘度が高いほうが動きがよい。

2 空気中の異物をとらえる運動である。

3 反射的に咳(せき)を誘発する。

4 気管内部が乾燥しているほうが動きがよい。

5 痰(たん)を口腔(こうくう)の方へ移動させる。

問題 111

介護福祉職が実施する喀痰吸引(かくたんきゅういん)で,口腔内(こうくうない)と気管カニューレ内部の吸引に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 気管カニューレ内部の吸引では,カニューレの内径の 3 分の 2 程度の太さの吸引チューブを使用する。

2 気管カニューレ内部の吸引では,滅菌された洗浄水を使用する。

3 気管カニューレ内部の吸引では,頸部(けいぶ)を前屈した姿勢にして行う。

4 吸引時間は,口腔内(こうくうない)より気管カニューレ内部のほうを長くする。

5 吸引圧は,口腔内(こうくうない)より気管カニューレ内部のほうを高くする。

問題 112

Hさん(80歳,男性)は嚥下機能(えんげきのう)の低下があり,胃ろうを1か月前に造設して,自宅に退院した。現在,胃ろう周囲の皮膚のトラブルはなく,1日3回の経管栄養は妻と介護福祉職が分担して行っている。経管栄養を始めてから下肢の筋力が低下して,妻の介助を受けながらトイレへは歩いて行っている。最近,「便が硬くて出にくい」との訴えがある。Hさんに対して介護福祉職が行う日常生活支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入浴時は,胃ろう部を湯につけないように注意する。

2 排泄時は,胃ろう部を圧迫するように促す。

3 排便は,ベッド上で行うように勧める。

4 経管栄養を行っていないときの歩行運動を勧める。

5 栄養剤の注入量を増やすように促す。

問題 113

経管栄養の実施に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 経管栄養の準備は,石鹸(せっけん)と流水で丁寧に手を洗ってから行う。

2 栄養剤は,消費期限の新しいものから使用する。

3 胃ろうや腸ろう周囲の皮膚は,注入開始前にアルコール消毒を行う。

4 カテーテルチップシリンジは,1回使用したら廃棄する。

5 口腔(こうくう)ケアは,数日に1回行う。

総合問題

(総合問題 1 )次の事例を読んで,問題 114から問題 116までについて答えなさい。

〔事例〕Jさん(83歳,女性)は一人暮らしである。人と付き合うのが苦手で,近所付き合いもあまりなく,一人で静かに生活していた。80歳を過ぎた頃から右膝に痛みが出て,変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)(knee osteoarthritis)と診断されたが,近くのスーパーへの買物や,近所の散歩には出かけていた。1か月ほど前から膝の痛みが悪化し,散歩にも行かなくなった。食事量が減って痩せてきてしまい,一日中,座ってテレビを見て過ごしている。

問題 114

現在のJさんに心配される病態として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 フレイル(frailty)

2 不定愁訴

3 寛解

4 不穏

5 せん妄(delirium)

問題 115

Jさんは,食事量は回復したが,膝に痛みがあり,家の中ではつかまり歩きをしていた。要介護認定を受けたところ要支援2と判定され,家の近くの第一号通所事業(通所型サービス)を利用することになった。通所初日,車で迎えに行くと,Jさんは,「心配だからやっぱり行くのはやめようかしら」と介護福祉職に言い,玄関の前からなかなか動かなかった。このときの介護福祉職の言葉かけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「急ぎましょう。すぐに車に乗ってください」

2 「心配なようですから,お休みにしましょう」

3 「歩けないようでしたら,車いすを用意しましょうか」

4 「初めてだから心配ですね。私もそばにいるので一緒に行きませんか」

5 「Jさんが行かないと,皆さん困ってしまいますよ」

問題 116

その後,Jさんは少しずつ回復し,膝の痛みもなく,家の中では何もつかまらずに歩くことができている。一人で散歩に出ようという意欲も出てきた。Jさんは,介護福祉職にもっと安定して歩けるように練習をしていきたいことや,外出するときは膝の負担を減らすために杖(つえ)を使用したいと思っていることを話した。Jさんに合った,杖(つえ)を使った歩き方として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 杖(つえ)(左手で持つ)を出す→右足を出す→左足を出す

2 杖(つえ)(右手で持つ)を出す→左足を出す→右足を出す

3 杖(つえ)(左手で持つ)と右足を出す→左足を出す

4 杖(つえ)(右手で持つ)と左足を出す→右足を出す

5 杖(つえ)(左手で持つ)と左足を出す→右足を出す

(総合問題 2 )次の事例を読んで,問題 117から問題 119までについて答えなさい。

〔事例〕Kさん(80歳,女性)は夫が亡くなった後,自宅で一人暮らしをしていた。ある日,一人娘のLさんが訪ねると,ごみが散乱しており,冷蔵庫の中には古くなった食材がたくさん入っていた。変化に驚いたLさんはKさんと病院を受診したところ,認知症(dementia)と診断された。Lさんは,Kさんに家庭的な雰囲気の中で生活をしてほしいと考えた。その結果,Kさんは認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用することになった。入居して 1 週間が経過し,Kさんと関わったM介護福祉職は,Kさんは短期記憶の低下により,最近の出来事については話すことは難しいが,自分が学校に通っていた頃の話や,子どもの頃に歌っていた歌については生き生きと話すことを確認した。

問題 117

M介護福祉職は,Kさんが今持っている認知能力を活用して,ほかの利用者と交流する機会を作りたいと考え,Kさんとほかの利用者に参加してもらう活動を企画することにした。M介護福祉職が企画した活動の手法として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)

2 ピアカウンセリング(peer counseling)

3 スーパービジョン(supervision)

4 回想法

5 社会生活技能訓練

問題 118

ある日,M介護福祉職がKさんの入浴介護を行っていたところ,手のひらや指の間に赤い丘疹(きゅうしん)を確認した。M介護福祉職がKさんに,「かゆくないですか」と聞くと,「かゆい」と答えた。そのため,病院を受診したところ,角化型疥癬(かくかがたかいせん)(hyperkeratotic scabies)と診断された。Kさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入浴後の洗濯物は,ビニール袋に入れて運ぶ。

2 マスクを着けてもらう。

3 個室に隔離する必要はない。

4 介護は素手で行う。

5 ほかの利用者よりも先に入浴してもらう。

問題 119

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用するKさんの要介護度に変更があった場合に影響があるものとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 介護保険料

2 認知症対応型共同生活介護費

3 介護サービスの利用者負担割合

4 食費

5 居住費

(総合問題 3 )次の事例を読んで,問題 120から問題 122までについて答えなさい。

〔事例〕Aさん(10歳,男性)は,自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)であり,多動で発語は少ない。毎日のように道路に飛び出してしまったり,高い所に登ったりするなど,危険の判断ができない。また,感情の起伏が激しく,パニックになると止めても壁に頭を打ちつけ,気持ちが高ぶると騒ぎ出す。お金の使い方がわからないため好きなものをたくさん買おうとする。現在は,特別支援学校に通っており,普段の介護は母親が一人で担っている。

問題 120

Aさんのこのような状態に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 注意障害

2 遂行機能障害

3 強度行動障害

4 記憶障害

5 気分障害

問題 121

Aさんの将来を考え,家族以外の支援者と行動できるようにすることを目標に障害福祉サービスを利用することになった。介護福祉職と一緒に散歩に行き,外出時のルールを覚えたり,移動中の危険回避などの支援を受けている。Aさんが利用しているサービスとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 同行援護

2 自立生活援助

3 自立訓練

4 生活介護

5 行動援護

問題 122

Aさんのサービス利用開始から6か月が経ち,支援の見直しをすることになった。Aさんの現状は,散歩では周囲を気にせず走り出すなど,まだ危険認知ができていない。介護福祉職はルールを守ることや周りに注意するように声かけをするが,注意されるとイライラし,パニックになることがある。一方で,スーパーではお菓子のパッケージを見て,硬貨を出し,長時間その場から動こうとしない。介護福祉職は,Aさんがお菓子とお金に注目している様子から,その力を引き出す支援を特別支援学校に提案した。介護福祉職が特別支援学校に提案した支援の背景となる考え方として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 エンパワメント(empowerment)

2 アドボカシー(advocacy)

3 ピアサポート(peer support)

4 ノーマライゼーション(normalization)

5 インクルージョン(inclusion)

(総合問題 4 )次の事例を読んで,問題 123から問題 125までについて答えなさい。

〔事例〕Bさん(45歳,女性)はアパートで一人暮らしをしていた。家族や親戚との付き合いはなかったが,趣味も多く,充実した生活を送っていた。ある日,車で買物に行く途中,交通事故を起こし,U病院に救急搬送され手術を受けた。手術の数日後,医師から,頸髄損傷(けいずいそんしょう)(cervical cord injury)があり,第5頸髄節(だいけいずいせつ)まで機能残存するための手術をしたこと,今後の治療方針,リハビリテーションによって今後の生活がどこまで可能になるかについて,丁寧に説明を受けた。

問題 123

Bさんの今後の生活に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自力歩行ができる。

2 自走式標準型車いすを自分で操作して,一人で外出することができる。

3 自発呼吸が困難になり,人工呼吸器が必要な生活になる。

4 電動車いすを自分で操作することが可能になる。

5 指を使った細かい作業が可能になる。

問題 124

Bさんは,入院当初は落ち込んでいたが,徐々に表情が明るくなり,U病院でのリハビリテーションにも積極的に取り組むようになった。現在はVリハビリテーション病院に転院して,退院後の生活に向けて身体障害者手帳を取得し,準備を進めている。Bさんは,以前のようなアパートでの一人暮らしはすぐには難しいと考え,障害者支援施設への入所を考えている。障害者支援施設に入所するために,Bさんがこの時期に行う手続きとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 居宅サービス計画を作成するために,介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談する。

2 要介護認定を受けるために,市町村の窓口に申請する。

3 施設サービス計画を作成するために,介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談する。

4 サービス等利用計画を作成するために,相談支援専門員に相談する。

5 障害支援区分の認定を受けるために,市町村の窓口に申請する。

問題 125

その後,Bさんは希望どおり障害者支援施設に入所した。入所した施設では,C介護福祉職がBさんの担当になった。C介護福祉職は,Bさんから,「日常生活で,もっと自分でできることを増やし,いずれは地域で生活したい」と言われた。そこでC介護福祉職は,施設内の他職種と連携して支援を行う必要があると考えた。C介護福祉職が連携する他職種とその業務内容に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 工作などの作業を行いながら身体機能の回復を図るために,看護師と連携する。

2 運動機能の維持・改善を図るために,理学療法士と連携する。

3 趣味活動を増やすことを目的に,管理栄養士と連携する。

4 活用できる地域のインフォーマルサービスを検討するために,義肢装具士と連携する。

5 栄養状態の面から健康増進を図るために,社会福祉士と連携する。

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第32回 介護福祉士国家試験 過去問題(2020年1月実施)

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人間の尊厳と自立

問題 1

Aさん(78歳,女性,要介護3)は,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。72歳から人工透析を受けている。透析を始めた頃から死を意識するようになり,延命治療を選択する意思決定の計画書を作成していた。しかし,最近では,最期の時を自宅で静かに過ごしたいと思い,以前の計画のままでよいか気持ちに迷いが出てきたので,訪問介護(ホームヘルプサービス)のサービス提供責任者に相談した。サービス提供責任者の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「この計画書は,医療職が作成するものですよ」

2 「一度作成した計画書は,個人の意向で変更するのは難しいですよ」

3 「意思確認のための話合いは,何度でもできますよ」

4 「そんなに心配なら,特別養護老人ホームに入所できますよ」

5 「この計画書は,在宅ではなく病院での治療を想定したものですよ」

問題 2

利用者の意思を代弁することを表す用語として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 インフォームドコンセント(informed consent)

2 ストレングス(strength)

3 パターナリズム(paternalism)

4 エンパワメント(empowerment)

5 アドボカシー(advocacy)

人間関係とコミュニケーション

問題 3

他者とのコミュニケーションを通した自己覚知として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自己の弱みより強みを重視する。

2 自己の感情の動きとその背景を洞察する。

3 自己の行動を主観的に分析する。

4 自己の私生活を打ち明ける。

5 自己の価値観を他者に合わせる。

問題 4

高齢者とのコミュニケーションにおける配慮として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 相手と視線が合わせられる位置で話す。

2 相手には座ってもらい,自分は立ったまま話す。

3 初対面のときから相手と密着した距離で話す。

4 相手の表情があまり見えない薄暗い場所で話す。

5 たくさんの人がいる,にぎやかな場所で話す。

社会の理解

問題 5

地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 自助は,公的扶助を利用して,自ら生活を維持することをいう。

2 互助は,社会保険のように制度化された相互扶助をいう。

3 共助は,社会保障制度に含まれない。

4 共助は,近隣住民同士の支え合いをいう。

5 公助は,自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応する。

問題 6

「働き方改革」の考え方に関する記述として,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 長時間労働は日本社会の特質で,時間外労働の限度の設定は困難である。

2 有給休暇の取得よりも,働くことが優先される。

3 働く人々のニーズに応じた,多様な働き方を選択できる社会の実現を図る。

4 正規雇用労働者と非正規雇用労働者の待遇の格差が存在することは,当然である。

5 「働き方改革」は,中小企業は対象でない。

(注) ここでいう「働き方改革」とは,「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」に基づく諸施策の実施のことである。

問題 7

Bさん(80歳,女性,要介護1)は,身寄りがなく一人暮らしをしている。老齢基礎年金で暮らしてきたが,貯金が少なくなり,生活が苦しくなってきた。このため2万円の家賃支払いも困難になり,通所介護事業所のC生活相談員に,費用がかかる通所介護(デイサービス)の利用をやめたいと言ってきた。C生活相談員の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護支援専門員(ケアマネジャー)に,通所介護(デイサービス)の利用中止を依頼する。

2 介護支援専門員(ケアマネジャー)に,サービス担当者会議で利用中止の検討を依頼する。

3 福祉事務所に相談するように助言する。

4 これまでどおりの利用を説得する。

5 無料で利用できる地域の通所型サービスを探す。

問題 8

2015年度(平成27年度)以降の社会保障の財政に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 後期高齢者医療制度の財源で最も割合が大きいものは,後期高齢者の保険料である。

2 社会保障給付費の財源では,税の占める割合が最も大きい。

3 生活保護費の財源内訳は,社会保険料と税である。

4 国の一般会計予算に占める社会保障関係費の割合は,30%を超えている。

5 社会保障給付費の給付額では,医療費の構成割合が最も大きい。

問題 9

介護保険制度の被保険者に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 加入は任意である。

2 第一号被保険者は,65 歳以上の者である。

3 第二号被保険者は,20 歳以上 65 歳未満の医療保険加入者である。

4 第一号被保険者の保険料は,都道府県が徴収する。

5 第二号被保険者の保険料は,国が徴収する。

問題 10

介護予防・日常生活支援総合事業に含まれる事業として,適切なものを1つ選びなさい。

1 家族介護支援事業

2 予防給付

3 介護給付

4 権利擁護事業

5 第一号訪問事業(訪問型サービス)

問題 11

障害福祉計画に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 厚生労働大臣は基本的な指針を定めなければならない。

2 都道府県による策定は努力義務である。

3 市町村による策定は努力義務である。

4 障害児福祉計画とは計画期間が異なっている。

5 文化芸術活動・スポーツの振興についての目標設定をしなければならない。

問題 12

Dさん(60歳,女性)は,交通事故で下肢に障害が生じた。現在,入院中のDさんは退院後,在宅での生活を続けるために,「障害者総合支援法」の障害福祉サービス(居宅介護)の利用を希望している。Dさんが障害福祉サービス(居宅介護)を利用するための最初の手続きとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 地域包括支援センターに相談する。

2 医師の診断書を居住する市町村に提出する。

3 障害福祉サービス(居宅介護)を提供している事業所と契約する。

4 居住する市町村の審査会に,障害福祉サービス(居宅介護)の利用を申し出る。

5 居住する市町村の担当窓口に,障害福祉サービス(居宅介護)の支給申請をする。

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問題 13

2018年度(平成30年度)に創設された共生型サービスの対象となるサービスとして,正しいものを1つ選びなさい。

1 訪問看護

2 共同生活援助(グループホーム)

3 同行援護

4 通所介護(デイサービス)

5 通所リハビリテーション

問題 14

自閉症(autism)のEさん(22歳,男性,障害支援区分5)は,就労支援施設に通所している。こだわりが強く,毎月購入している雑誌を処分するとパニックになってしまう。「障害者虐待防止法」の視点を踏まえて,Eさんの気持ちが安定するように,施設の介護福祉職がEさんにかける言葉として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「決まりですから捨てますよ」

2 「読みたい雑誌はとっておきましょう」

3 「古紙として再生利用しますからね」

4 「Eさんにこの雑誌をあげるわけにはいかないんですよ」

5 「次の新しい雑誌がきますよ」

(注)「障害者虐待防止法」とは,「障害者虐待の防止,障害者の養護者に対する支援 等に関する法律」のことである。

問題 15

成年後見制度に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 「2018 年(平成 30 年)の全国統計」によれば,補助,保佐,後見のうち,最も多い申立ては後見である。

2 「2018 年(平成 30 年)の全国統計」によれば,親族後見人が 7 割を占めている。

3 成年後見人は,施設入所の契約だけでなく介護も行う。

4 任意後見制度では,候補者の中から家庭裁判所が成年後見人を選任する。

5 成年後見制度利用支援事業では,成年後見人への報酬は支払えない。

(注)「2018 年(平成 30 年)の全国統計」とは,「成年後見関係事件の概況-平成30年1月~12月-」(平成 31 年 3 月最高裁判所事務総局家庭局)のことである。

問題 16

生活保護法における補足性の原理の説明として,適切なものを1つ選びなさい。

1 国の責任において保護を行う。

2 全ての国民に無差別平等な保護を行う。

3 健康で文化的な生活を維持できる保護を行う。

4 資産・能力等を活用した上で保護を行う。

5 個人または世帯の必要に応じて保護を行う。

介護の基本

問題 17

Fさん(72歳,女性,要介護2)は,中等度の認知症(dementia)があり,自宅で夫と生活している。ある日,訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると,夫が散乱したコーヒー豆を片づけていた。Fさんは,「わからなくなっちゃった」と言っていた。訪問介護員(ホームヘルパー)が夫に事情を聞くと,「今も日課でコーヒーを豆から挽(ひ)いて入れてくれるんだが,最近は失敗することが多くなって,失敗すると自信を失ってしまうしね。でも,毎朝,『コーヒーを入れなくちゃ』と言うんだ」と寂しそうに話した。訪問介護員(ホームヘルパー)の夫への助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「そばにいて,Fさんと一緒にコーヒーを入れてはどうですか」

2 「Fさんと一緒に,喫茶店にコーヒーを飲みに行ってはどうですか」

3 「おいしいコーヒーを買ってきて二人で飲んではどうですか」

4 「私がFさんからコーヒーの入れ方を教えてもらいましょうか」

5 「新しいコーヒーメーカーを買ってはどうですか」

問題 18

Gさん(80歳,女性,要介護3)は,脳卒中(stroke)の後遺症により左片麻痺があり,からだを思うようにコントロールができず,ふらつきが見られる。以前は, 2 週間に一度は美容院で長い髪をセットしてもらい,俳句教室に行くのを楽しみにしていた。病気になってからは落ち込むことが増え,介護が必要になったため,介護老人福祉施設に入所した。ノーマライゼーション(normalization)の考え方を踏まえた,Gさんへの生活支援として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 洗髪しやすいように,長い髪のカットを勧める。

2 共同生活のため,夕食は施設の時間に合わせてもらう。

3 落ち込んでいるため,居室での生活を中心に過ごしてもらう。

4 おしゃれをして,施設の俳句クラブに参加するように勧める。

5 転倒予防のため,車いすを使用してもらう。

問題 19

ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health: 国際生活機能分類)の視点に基づく環境因子と心身機能の関連を表す記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 電気スタンドをつけて,読書を楽しむ。

2 車いすを使用して,美術館に行く。

3 聴力が低下すると,コミュニケーションがうまくとれない。

4 ストレスが溜まると,活力が低下する。

5 床面の性状が柔らかいと,バランスを崩す。

問題 20

Hさん(80歳,女性,要介護1)は,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。20年前に夫が亡くなった後は,ずっと一人暮らしをしている。これまでの生活を続けていきたいので,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することにした。訪問介護員(ホームヘルパー)のHさんへの対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Hさんの意向を確認して,今までどおり畳で布団の使用を継続した。

2 入浴後,手ぬぐいで体を拭いていたが,バスタオルに変更した。

3 訪問介護員(ホームヘルパー)の判断で,食事の前にエプロンをつけた。

4 整理整頓のために,壁に立てかけてあった掃除機を押し入れに片づけた。

5 Hさんの気持ちを切り替えるために,家具の配置を換えた。

問題 21

「平成 30 年版高齢社会白書」(内閣府)で示された65歳以上の者の家庭内事故の発生割合が最も高い場所(屋内)として,正しいものを1つ選びなさい。

1 階段

2 台所・食堂

3 風呂場

4 トイレ

5 居室

問題 22

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)での介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 テレビのニュースを見て,新しい出来事を覚えてもらう。

2 利用者それぞれの要求には応えられないので,同じ日課で過ごしてもらう。

3 利用者の,現在よりも過去の身体的・精神的状態の把握が優先される。

4 利用者の,なじみのある人や店との関係は継続していく。

5 環境に慣れるまでは,車いすでの移動を勧める。

問題 23

訪問介護事業所のサービス提供責任者の役割に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の生活課題に沿って,居宅サービス計画書を作成する。

2 具体的な援助目標及び援助内容を記載した訪問介護計画書を作成する。

3 利用者の要望に応じて,他の事業所との利用調整を行う。

4 判断能力が十分でない人に対して,日常的な金銭管理を行う。

5 居宅サービス事業者を招集して,サービス担当者会議を開催する。

問題 24

介護の実践における多職種連携に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 医師が多職種連携の中心となる介護実践のことである。

2 民生委員やボランティアは,多職種連携のチームから除かれる。

3 医療と介護の連携とは,利用者の体調不良時に医療機関を受診させることを指す。

4 要介護度の改善を優先して,多職種連携によるケアプランを作成する。

5 利用者のケアの方向性に関する情報を共有して,課題の解決に取り組む。

問題 25

介護福祉職の倫理に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護の技術が伴わなくても,利用者の要望を最優先に実施した。

2 利用者が求めた医行為は,実施が可能である。

3 個人情報の取扱いについて,利用者に説明して同意を得た。

4 暴力をふるう利用者を自室から出られないようにした。

5 業務が忙しかったので,施設の廊下で職員同士の打合せを行った。

問題 26

高齢者介護施設で,MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の保菌者が確認されたときの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入所者全員の保菌の有無を調べる。

2 接触感染予防策を実施する。

3 保菌者のレクリエーションへの参加を制限する。

4 保菌者は最初に入浴する。

5 通常用いられる消毒薬は無効である。

コミュニケーション技術

問題 27

直面化の技法に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の感情と行動の矛盾点を指摘する。

2 うなずきやあいづちを用いて,利用者の話を促す。

3 利用者が話した内容を,整理して伝える。

4 利用者が話した内容を,別の言葉を使って簡潔に返す。

5 「はい」や「いいえ」だけで答えられる質問をする。

問題 28

意欲が低下した人とのコミュニケーションの基本として,最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 考え方を変えるように促す。

2 早く元気を出すように励ます。

3 意欲が自然に回復するまで待つ。

4 意欲低下の背景を考える。

5 自己決定してもらうのは避ける。

問題 29

構音障害のある利用者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 閉じられた質問の活用を控える。

2 聞き取れないところは,再度言ってもらう。

3 はっきりと発音するように促す。

4 耳元で大きな声で話しかける。

5 筆談の活用を控える。

問題 30

視覚障害者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 挨拶するときは後ろから声をかける。

2 話しかけることは最小限にとどめる。

3 聴覚,触覚,嗅覚を活用する。

4 声の強弱などの準言語の活用は控える。

5 方向を示すときは「あちら」「そちら」と表現する。

次の事例を読んで,問題 31,問題 32 について答えなさい。

〔事例〕Jさん(20歳,男性)は,中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり, 2 か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは,日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが,他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。また,社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。ある日,事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩(たた)いた。介護福祉職は二人を引き離し,Jさんを個室に連れて行って対応した。作業終了後,同居している家族にJさんの出来事を伝えた。家族はJさんに,「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。

問題 31

Jさんを個室に連れて行ったときの,介護福祉職のJさんに対する最初の言葉かけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「人を叩(たた)くのは許されません」

2 「相手の気持ちを想像しましょう」

3 「自分のしたことを反省しましょう」

4 「ここで話をしましょう」

5 「なぜ叩(たた)いてしまったのですか」

問題 32

Jさんを叱った家族への介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 叱ることは正しいと支持する。

2 家族の対応は間違っていると否定する。

3 Jさんへのこれまでの対応や思いを聴く。

4 家族の対応には介入せずに黙認する。

5 介護福祉職の指示どおりに対応するように伝える。

次の事例を読んで,問題 33,問題 34 について答えなさい。

〔事例〕Kさん(80歳,男性)は,中等度の認知症(dementia)があり,認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居中である。16時頃,KさんがL介護福祉職に,「仕事は終わりました。家に帰ります」と伝えてきた。その後,L介護福祉職がKさんの居室を訪問すると,Kさんは,「早く家に帰らなくては…」と言いながらタンスから衣類を取り出していた。

問題 33

L介護福祉職が居室を訪問したときに,最初にとる対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 衣類をタンスへ戻すように促す。

2 居室から出ないようにお願いする。

3 ここに入居したことを覚えていないのかと質問する。

4 ここは仕事場ではないことを説明する。

5 挨拶しながら表情や行動を観察する。

問題 34

客観的事実を表す介護記録として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 16時頃,「仕事は終わりました。家に帰ります」という発言があった。

2 自宅のことが心配になって「家に帰る」という発言があった。

3 不安時に無断外出が心配されるため,様子の観察が必要と考える。

4 認知症(dementia)が悪化し,ここがどこなのかを理解していないようだ。

5 帰宅願望があったが,特に問題はなかった。

生活支援技術

問題 35

一戸建ての住宅に暮らす利用者の地震対策に関する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 家具には,キャスターをつける。

2 書棚の上部には,重い物を収納する。

3 食器棚は,ガラス扉を外す。

4 外への避難経路は,玄関の 1 方向とする。

5 非常時に持ち出す物は,リュックサックにまとめておく。

問題 36

介護保険の給付対象となる住宅改修を利用してトイレを改修するとき,介護福祉職が助言する内容として,正しいものを1つ選びなさい。

1 開き戸は,自動ドアに変更できる。

2 和式便器の上に,腰掛け便座を設置できる。

3 滑りにくい床材に変更できる。

4 取り外しが可能な手すりを設置できる。

5 現在使用している洋式便器に,洗浄機能を付加できる。

問題 37

ユニバーサルデザイン(universal design)の7原則に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 高齢者が優先的に使用できる。

2 使い方を統一する。

3 情報伝達の手段は一つにする。

4 使用するためには訓練が必要である。

5 誰にでも使える大きさと広さが確保されている。

問題 38

次の記述のうち,高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による着衣失行のある人に対する着衣の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 着替えができない理由を本人に確認する。

2 左右がわかるように衣類に印をつける。

3 着衣の前に全ての手順を口頭で指示する。

4 衣服を畳んで渡す。

5 着衣の方法を毎回変えるように勧める。

問題 39

更衣のための介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 手指の細かな動作が難しい利用者に,マグネット式のボタンを勧める。

2 認知症(dementia)のある利用者に,ボタンエイドの使用を勧める。

3 下肢の筋力低下のある利用者に,立位で更衣をするように勧める。

4 視覚障害のある利用者に,ソックスエイドの使用を勧める。

5 片麻痺のある利用者に,袖ぐりの小さい上衣を勧める。

問題 40

介護老人保健施設の利用者の身じたくに関する専門職の役割として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護支援専門員(ケアマネジャー)は,洗面時の関節可動域の制限を改善する。

2 支援相談員は,着脱に使用する福祉用具を選定する。

3 栄養士は,破損した義歯を修復する。

4 看護師は,糖尿病(diabetes mellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。

5 理学療法士は,身体状況に合わせて衣類を作り直す。

問題 41

次の記述のうち,ベッドから車いすへの移乗介護で最初に行うこととして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 移乗の目的を説明して同意を得る。

2 移乗の方法を説明する。

3 衣服を着替えてもらう。

4 車いすを介護しやすい位置に調整する。

5 ベッドの高さを調節する。

問題 42

立位をとり静止している利用者の重心線が,点Xから点Yに移動したときに考えられるふらつきとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 左前方へのふらつき

2 右前方へのふらつき

3 左後方へのふらつき

4 後方へのふらつき

5 右後方へのふらつき

問題 43

右片麻痺の利用者が,手すりを利用して階段を昇降するときの介護に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 手すりが利用者の右側になるように声をかける。

2 階段を昇るとき,利用者の左後方に立つ。

3 階段を昇るとき,右足から出すように声をかける。

4 階段を降りるとき,利用者の右前方に立つ。

5 階段を降りるとき,左足から出すように声をかける。

問題 44

Mさん(78歳,女性)は,体格指数(BMI)は18.7である。病気や食事制限はない。この1年間で体重が 2 kg減少し,「最近,歩くのが遅くなり,疲れやすくなった」と言っている。Mさんに普段の食生活を尋ねたところ,お茶漬けやうどんで済ますことが多いと答えた。介護福祉職が食事バランスガイドを用いて摂取を勧める区分として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 主食

2 副菜

3 主菜

4 牛乳・乳製品

5 果物

問題 45

いすに座って食事をする利用者の姿勢を確保する介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 顎を上げてもらう。

2 テーブルは,肘がつき腕が自由に動かせるものを用意する。

3 テーブルと体の間を 30 cm離す。

4 体幹を後方に傾けてもらう。

5 いすに浅く座ってもらう。

問題 46

高齢者の食生活に関する助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)の予防として,ビタミンD(vitamin D)の摂取を勧める。

2 高血圧症(hypertension)の予防として,果物の摂取を控える。

3 便秘の予防として,水分摂取を控える。

4 ドライマウス(dry mouth)の予防として,柔らかい食物を勧める。

5 逆流性食道炎(reflux esophagitis)の予防として,食後すぐに横になる。

問題 47

左半側空間無視のある利用者の食事介護として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 利用者の左側にトレー(tray)を置く。

2 トレー(tray)の右側に印をつける。

3 クロックポジションに従って配膳する。

4 食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。

5 利用者の右側にあるテレビをつけておく。

問題 48

清拭の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 目のまわりは目尻から目頭に向かって拭く。

2 背部は患側を下にして拭く。

3 腹部は臍部(さいぶ)から恥骨部に向かって拭く。

4 両下肢は末梢(まっしょう)から中枢に向かって拭く。

5 皮膚についた水分は最後にまとめて拭く。

問題 49

利用者の状態に応じた入浴の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 血液透析を受けている人は,透析直後に入浴する。

2 胃ろうを造設している人は,入浴を控える。

3 心臓機能障害がある人は,半身浴にする。

4 酸素療法を行っている人は,鼻カニューレを外して入浴する。

5 回腸ストーマを造設している人は,食後 1 時間以内に入浴する。

問題 50

右片麻痺のある利用者が,ベッドサイドでポータブルトイレを使用するときの設置場所として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 A

2 B

3 C

4 D

5 E

問題 51

膀胱留置(ぼうこうりゅうち)カテーテルを使用している利用者への介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 水分摂取を控えてもらう。

2 カテーテルが折れていないことを確認する。

3 採尿バッグは膀胱(ぼうこう)と同じ高さに置く。

4 尿漏れが見られたらカテーテルを抜去する。

5 尿量の確認は看護師に依頼する。

問題 52

解熱を目的にした坐薬(座薬)の挿入に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 挿入時は仰臥位(背臥位)で膝を伸ばす。

2 挿入時は腹式呼吸を促す。

3 坐薬(座薬)はとがっていない方から挿入する。

4 挿入後は坐薬(座薬)が排出されないことを確認する。

5 衣服を整えてから手袋を外す。

問題 53

肉入りのカレーを常温で保存し,翌日,加熱調理したときの食中毒の原因菌として,最も注意しなければならないものを 1 つ選びなさい。

1 ウエルシュ菌

2 カンピロバクター

3 サルモネラ菌

4 腸炎ビブリオ

5 黄色ブドウ球菌

問題 54

ノロウイルス(Norovirus)に感染した人の嘔吐物(おうとぶつ)のついた衣服の処理に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 嘔吐物(おうとぶつ)を拭き取ったペーパータオルはごみ箱に捨てる。

2 汚染された部分にアルコールを噴霧する。

3 汚染された部分を強くもみ洗いする。

4 嘔吐物(おうとぶつ)を取り除いた後,次亜塩素酸ナトリウム溶液につける。

5 40℃の湯で洗濯する。

問題 55

Aさん(85歳,女性,要介護 1 )は,認知症(dementia)があり判断能力が不十分である。一人暮らしで,介護保険サービスを利用している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに,物品売買契約書を見つけた。Aさんは,「昨日,訪問販売の業者が来た」「契約書については覚えていない」と話した。訪問介護員(ホームヘルパー)から連絡を受けたサービス提供責任者が,迅速にクーリング・オフの手続きを相談する相手として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 行政書士

2 消費生活センター

3 家庭裁判所

4 保健所

5 相談支援事業所

問題 56

眠れないと訴える高齢者に介護福祉職が行う助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 起床時に日光を浴びるように勧める。

2 日中,長い昼寝をするように勧める。

3 夕食後2時間以内に就寝するように勧める。

4 寝る前に緑茶を飲むように勧める。

5 決まった就床時刻を守るように勧める。

問題 57

施設における安眠を促すための環境に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 湿度は20%以下に設定する。

2 寝衣は,体に密着した形のものを選ぶ。

3 冷暖房の風が,体に直接当たるようにする。

4 夜間の照明は,部屋全体がはっきり見える明るさにする。

5 介護福祉職同士の会話が響かないようにする。

問題 58

睡眠薬を服用している高齢者への介護福祉職の対応として,適切なものを1つ選びなさい。

1 アルコールと一緒に服用してもらった。

2 服用後,1時間は起きているように伝えた。

3 日中,ふらつきがみられたので医師に伝えた。

4 通常の量では眠れないと言われたので,追加して飲むように伝えた。

5 体調に合わせて服薬時間を変更した。

問題 59

Bさん(83歳,女性)は,介護老人福祉施設に入所している。終末期で,「最期はこの施設で迎えたい」という本人の希望があり,家族もそれを望んでいる。昨日から死前喘鳴(しぜんぜんめい)が出現し,医師から,「あと数日でしょう」と言われた。「呼吸が苦しそうだ」と言っている家族への介護として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 「自然な経過なので体位の工夫をして一緒に見守りましょう」

2 「Bさんに意識はないので心配いらないですよ」

3 「痰(たん)の吸引をすると楽になるので準備しますね」

4 「Bさんを励ましてください」

5 「すぐに救急車を呼びましょう」

問題 60

高齢者施設において介護福祉職が行う死亡後の介護について,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 ペースメーカーを取り除く。

2 口が閉じない場合は紐(ひも)で顎を固定する。

3 衣服は着衣がしやすい服を選ぶ。

4 全身清拭には水を使用する。

5 家族に,死亡後の介護を一緒に行うかどうかを確認する。

介護過程

問題 61

介護過程の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の価値観を変える。

2 利用者の療養上の世話をする。

3 利用者の経済的負担を軽減する。

4 利用者の望んでいる,よりよい生活を実現する。

5 利用者の生活習慣を改善する。

問題 62

介護計画の作成に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 抽出されたニーズを踏まえて目標を設定する。

2 内容が明確であれば支援方法の記載は省略する。

3 支援方法は「~させる」と使役文で記載する。

4 利用者の正しい理解を促すために専門用語を用いる。

5 計画の見直しの時期は決めない。

問題 63

介護計画の実施に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 介護福祉職の価値観に沿って実施する。

2 実施した状況は客観的に記録する。

3 計画の内容は実施の直前に家族に伝える。

4 他職種への経過報告は目標の達成後に行う。

5 利用者の満足度よりも目標の達成を優先する。

次の事例を読んで,問題 64,問題 65について答えなさい。

〔事例〕Cさん(75歳,男性,要介護 1 )は,脳伷塞(cerebral infarction)を発症した。 2 か月前から在宅復帰を目的として介護老人保健施設に入所している。次女は遠方から時々面会に来ているが,長女とは音信不通の状態が続いているCさんは現在,右片麻痺で歩行には杖(つえ)を使用している。担当の理学療法士から,「レクリエーションには積極的に参加するなど意欲はあるが,歩行状態が思うように改善しないと悩んでいた」との報告があった。その後,歩行訓練やレクリエーションに参加しなくなり,居室のベッドで寝て過ごすことが多くなった。また,時々尿失禁をするようになった。Cさんは,「自宅に帰りたいのに,このまま車いすになったらどうしよう」と担当の介護福祉職に打ち明けた。

問題 64

Cさんの介護過程の展開に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 長女から入所前の情報を収集する。

2 現状を再アセスメントし,生活課題を抽出する。

3 自宅に戻った後の介護計画を立案する。

4 尿失禁に対応する介護計画の実施を優先する。

5 介護計画の最終的な評価は理学療法士が担当する。

問題 65

次の記述のうち,Cさんの短期目標として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 車いすの使用方法を理解する。

2 居室のベッドで安静に過ごす。

3 次女との同居を実現する。

4 今まで以上に,意欲的に歩行訓練に取り組む。

5 居室を出てレクリエーションに参加する。

次の事例を読んで,問題 66,問題 67について答えなさい。

〔事例〕Dさん(77歳,男性,要介護 2 )は,妻と二人で暮らしている。定年まで,高校の体育の教師で野球部の監督をしていた。起居動作に問題はないが,認知症(dementia)と診断されたため,現在,通所介護(デイサービス)を週 3 回利用している。通所介護(デイサービス)では,短期目標を「役割を持ち意欲的に生活する( 3 か月)」と設定し, 体操を指導する役割をお願いしていた。実施 1 か月が経過した頃,テレビで高校野球を見たDさんは暗い表情で,「生徒を全国大会に連れて行けなかったのは私の責任だ」と嘆いていた。この日は,担当の介護福祉職が体操の指導をお願いしても,「今すぐ行かなければ」と断った。

問題 66

Dさんが体操の指導を断った理由の解釈として,最も可能性が高いものを 1 つ選びなさい。

1 介護福祉職に依頼されたため。

2 妻に会いに自宅に帰りたいため。

3 高校野球のことが気になっているため。

4 立ち上がり動作が不安定なため。

5 体育の授業を行うため。

問題 67

その後も体操の指導を継続していたDさんは,参加者から体操の順番が違うと指摘されて指導の意欲を失い,一人でいることが多くなった。しかし,体操の時間になると遠くからその様子を眺めていた。Dさんが今後も現在の役割を継続するために,優先して取り組むべき課題として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 体操に対する関心を取り戻すこと。

2 体操の内容を変更すること。

3 体操を指導する自信を回復すること。

4 体操の正しい順番を学び直すこと。

5 指摘した参加者に謝ること。

問題 68

Eさん(70歳,女性,要介護 1 )は,夫,長男と共に農業をしていた。半年前に脳伷塞(cerebral infarction)で左片麻痺になった。現在は介護老人保健施設に入所し,リハビリテーションに取り組んでいる。介護福祉職が居室を訪れたとき,Eさんが,「料理は苦手なの」「そろそろ夏野菜の収穫の時期ね。収穫は楽しいし,採れたての野菜を近所に配るとみんな喜ぶのよ」と言った。その後,「夫には家事に専念しなさいと言われているから…」とうつむいて言った。介護福祉職は介護福祉職間のカンファレンス(conference)でEさんの思いを共有した。Eさんの思いとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 農業に関わっていきたい。

2 家事に専念したい。

3 後継者の育成に関わりたい。

4 家でのんびりしたい。

5 料理の自信をつけたい。

発達と老化の理解

問題 69

Aちゃん(1歳3か月)は,父親に抱かれて散歩中である。前方から父親の友人がやってきて,父親がにこやかに友人と話をしていると,Aちゃんは父親にしがみつき,父親の顔と父親の友人の顔を交互に見ている。しばらくすると,Aちゃんは緊張が解けた様子で,友人が立ち去るときには少し笑顔を見せた。Aちゃんの様子を説明する用語として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 3か月微笑

2 社会的参照

3 クーイング

4 自己中心性

5 二項関係

問題 70

高齢者の年齢規定に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では,高年齢者を 75 歳以上としている。

2 「高齢者虐待防止法」では,高齢者を 65 歳以上としている。

3 高齢者の医療の確保に関する法律では,後期高齢者を 65 歳以上としている。

4 道路交通法では,免許証の更新の特例がある高齢運転者を 60 歳以上としている。

5 老人福祉法では,高齢者を 55 歳以上としている。

(注)「高齢者虐待防止法」とは,「高齢者虐待の防止,高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。

問題 71

加齢に伴う嚥下機能(えんげきのう)の低下の原因に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 舌骨の位置の上昇

2 咽頭の位置の上昇

3 舌骨上筋の増大

4 喉頭挙上の不足

5 咳嗽反射(がいそうはんしゃ)の増強

問題 72

老年期の記憶と注意機能に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 自分の若い頃の記憶では,40歳代の頃の出来事をよく覚えている。

2 数字の逆唱課題で答えられる数字の個数は,加齢による影響を受けない。

3 複数のことを同時に行う能力は,加齢によって低下する。

4 騒がしい場所での作業効率は,若年者より高齢者が高い。

5 エピソード記憶は,加齢による影響を受けない。

問題 73

高齢者において,心不全(heart failure)が進行したときに現れる症状に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 安静にすることで速やかに息切れが治まる。

2 運動によって呼吸苦が軽減する。

3 チアノーゼ(cyanosis)が生じる。

4 呼吸苦は,座位より仰臥位(背臥位)の方が軽減する。

5 下肢に限局した浮腫が生じる。

問題 74

Bさん(82歳,男性)は脳卒中(stroke)による右片麻痺がある。ほとんどベッド上の生活で,排泄(はいせつ)もおむつを使用している。一週間前から咳(せき)と鼻汁があり,37.2℃の微熱で,元気がなく,いつもよりも動きが少なかった。食欲も低下して食事を残すようになっていた。今日,おむつの交換をしたときに仙骨部の皮膚が赤くなり一部に水疱(すいほう)ができていた。Bさんの皮膚の状態とその対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ 選びなさい。

1 圧迫によって血流が悪くなったためである。

2 仙骨部にこうしたことが起こるのは,まれである。

3 食事量の低下とは無関係である。

4 体位変換は,できるだけ避ける。

5 おむつの交換は,できるだけ控える。

問題 75

次のうち,高齢者の栄養状態を良好に維持するための対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 歯科健康診査を受ける。

2 複数の薬剤を併用する。

3 外出を控える。

4 一人で食事をする。

5 たんぱく質を制限する。

問題 76

糖尿病(diabetes mellitus)のある高齢者(要介護1)が転倒して,骨折(fracture)した。入院治療後に再び自宅療養を続けるための専門職の役割として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 看護師は,糖尿病(diabetes mellitus)の薬の処方箋を交付する。

2 理学療法士は,糖尿病(diabetes mellitus)の食事メニューを考える。

3 管理栄養士は,自宅で料理ができるような作業訓練をする。

4 訪問介護員(ホームヘルパー)は,居宅サービス計画を立案する。

5 介護支援専門員(ケアマネジャー)は,訪問リハビリテーションの利用を提案する。

認知症の理解

問題 77

2012年(平成 24 年)の認知症高齢者数と2025年(平成 37 年)の認知症高齢者数に関する推計値(「平成 29 年版高齢社会白書」(内閣府))の組合せとして,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 162 万人 約 400 万人

2 262 万人 約 500 万人

3 362 万人 約 600 万人

4 462 万人 約 700 万人

5 562 万人 約 800 万人

(注) 平成 37 年とは令和 7 年のことである。

問題 78

認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 トイレの水を流すことができない。

2 物事の計画を立てることができない。

3 言葉を発することができない。

4 親しい人がわからない。

5 昼夜逆転が生じる。

問題 79

高齢者のせん妄(delirium)の特徴として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 薬剤によって生じることがある。

2 症状の変動は少ない。

3 意識レベルは清明であることが多い。

4 徐々に悪化する場合が多い。

5 幻覚を伴うことは少ない。

問題 80

認知症(dementia)の初期症状に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 血管性認知症(vascular dementia)では,幻視が認められる。

2 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)では,歩行障害が認められる。

3 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)では,エピソード記憶の障害が認められる。

4 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)では,失禁が認められる。

5 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)では,もの盗(と)られ妄想が認められる。

問題 81

認知症(dementia)の発症リスクを低減させる行動に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 抗認知症薬を服用する。

2 睡眠時間を減らす。

3 集団での交流活動に参加する。

4 運動の機会を減らす。

5 飽和脂肪酸を多く含む食事を心がける。

問題 82

抗認知症薬に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 若年性アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type with early onset)には効果がない。

2 高度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)には効果がない。

3 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)には効果がない。

4 症状の進行を完全に止めることはできない。

5 複数の抗認知症薬の併用は認められていない。

問題 83

前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の症状のある人への介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 周回がある場合は,GPS追跡機で居場所を確認する。

2 甘い食べ物へのこだわりに対しては,甘い物を制限する。

3 常同行動がある場合は,本人と周囲の人が納得できる生活習慣を確立する。

4 脱抑制がある場合は,抗認知症薬の服薬介護をする。

5 施設内で職員に暴力をふるったときは,警察に連絡する。

問題 84

Cさん(78歳,男性,要介護 2 )は, 4 年前にアルツハイマー型認知症 (dementia of the Alzheimerʼs type)と診断を受け,通所介護(デイサービス)を週 1 回利用している。以前からパソコンで日記をつけていたが,最近はパソコンの操作に迷い,イライラして怒りっぽくなったと娘から相談を受けた。介護福祉職が娘に対して最初に行う助言の内容として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 パソコンの処分

2 パソコンの使い方の手助け

3 日記帳の購入

4 薬物治療について主治医に相談

5 施設入所について介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談

問題 85

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)のDさんは,大腿骨(だいたいこつ)の頸部(けいぶ)を骨折(fracture)して入院することになった。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の介護福祉職が果たす役割として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 理学療法士に,リハビリテーションの指示をしても理解できないと伝える。

2 介護支援専門員(ケアマネジャー)に,地域ケア会議の開催を依頼する。

3 医師に,夜間は騒ぐ可能性があるので睡眠薬の処方を依頼する。

4 看護師に,日常生活の状況を伝える。

5 保佐人に,治療方法の決定を依頼する。

問題 86

Eさん(75歳,男性)は, 1 年ほど前に趣味であった車の運転をやめてから,やる気が起こらなくなり自宅に閉じこもりがちになった。そのため,家族の勧めで介護予防教室に参加するようになった。最近,Eさんは怒りっぽく,また,直前の出来事を覚えていないことが増え,心配した家族が介護福祉職に相談した。相談を受けた介護福祉職の助言として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 「認知症(dementia)でしょう」

2 「趣味の車の運転を再開するといいでしょう」

3 「老人クラブに参加するといいでしょう」

4 「音楽を流して気分転換するといいでしょう」

5 「かかりつけ医に診てもらうといいでしょう」

障害の理解

問題 87

ICIDH(International Classification of Impairments,Disabilities and Handicaps:国際障害分類)における能力障害として,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)の障害

2 運動麻痺

3 失語

4 職場復帰困難

5 経済的不利益

問題 88

「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 法の対象者は,身体障害者手帳を持っている人である。

2 合理的配慮とは,全ての障害者に同じ配慮をすることである。

3 共生社会の実現を目指している。

4 障害者は,合理的配慮の提供に努めなければならない。

5 障害者差別解消支援地域協議会は,民間事業者で組織される。

(注)「障害者差別解消法」とは,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。

問題 89

痙直型(けいちょくがた)や不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))などの分類がある疾患として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 筋ジストロフィー(muscular dystrophy)

2 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

3 脳血管疾患(cerebrovascular disease)

4 脳性麻痺(cerebral palsy)

5 脊髄損傷(spinal cord injury)

問題 90

内因性精神障害に分類される疾患として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 脳腫瘍(brain tumor)

2 アルコール依存症(alcohol dependence)

3 パニック障害(panic disorder)

4 認知症(dementia)

5 統合失調症(schizophrenia)

問題 91

Fさん(26歳)は重度の知的障害があり,施設入所支援を利用している。次のうち,Fさんが地域移行するときの社会資源として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 ケアハウス

2 共同生活援助(グループホーム)

3 自立支援医療

4 精神科病院

5 同行援護

問題 92

自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特性として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 読み書きの障害

2 社会性の障害

3 注意の障害

4 行為障害

5 運動障害

問題 93

筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 免疫疾患である。

2 振戦や筋固縮が主な症状である。

3 視力や聴力は保たれる。

4 運動失調が現れる。

5 全身の臓器に炎症を起こす。

問題 94

Gさん(56歳,男性)は,糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)に伴う眼底出血を繰り返して,治療を受けていた。医師から失明は避けられないと説明を受けた。その後,Gさんは周囲に怒りをぶつけたり,壁に頭を打ちつけたりという行動がみられるようになった。このときのGさんの障害受容の状況として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 ショックではあるが,不安はそれほど強くない。

2 自分には障害はないと否認する。

3 前向きに自己努力を図ろうとする。

4 否認ができずに混乱する。

5 新しい価値観や役割を見いだす。

問題 95

パーキンソン病(Parkinson disease)のHさんは,最近,立位時の前傾姿勢が強くなり,歩行時の方向転換が不安定になり始めた。日常生活動作には介助を必要としない。Hさんのホーエン・ヤール重症度分類として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 ステージⅠ

2 ステージⅡ

3 ステージⅢ

4 ステージⅣ

5 ステージⅤ

問題 96

制度化された地域の社会資源として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 家族会が行う悩み相談

2 近隣の住民からの善意の声かけ

3 同居家族が行う身の回りの介護

4 コンビニエンスストアによる見守り

5 民生委員が行う相談・援助

こころとからだのしくみ

問題 97

マズロー(Maslow,A.)の欲求階層説の所属・愛情欲求に相当するものとして,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 生命を脅かされないこと

2 他者からの賞賛

3 自分の遺伝子の継続

4 好意がある他者との良好な関係

5 自分自身の向上

問題 98

皮膚の痛みの感覚を受け取る大脳の機能局在の部位として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 頭頂葉

2 前頭葉

3 側頭葉

4 後頭葉

5 大脳辺縁系

問題 99

爪や指の変化と,そこから推測される疾患・病態との組合せとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 爪の白濁  チアノーゼ(cyanosis)

2 巻き爪  心疾患

3 さじ状爪  鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia)

4 ばち状指  栄養障害

5 青紫色の爪  爪白癬(つめはくせん)

問題 100

口臭に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 歯がない場合に起こりやすい。

2 唾液量が多いと生じる。

3 ウイルス感染の原因となることがある。

4 食事量が増加した場合に起こりやすい。

5 他者との交流を避ける原因となることがある。

問題 101

高齢者の大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)(femoral neck fracture)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 転落によって生じることが最も多い。

2 骨折(fracture)の直後は無症状である。

3 リハビリテーションを早期に開始する。

4 保存的治療を行う。

5 予後は良好である。

問題 102

摂食・嚥下(えんげ)のプロセスに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 先行期は,唾液分泌が増加する。

2 準備期は,嚥下性無呼吸(えんげせいむこきゅう)がみられる。

3 口腔期(こうくうき)は,喉頭が閉鎖する。

4 咽頭期は,食塊を形成する。

5 食道期は,随意的な運動である。

問題 103

Jさん(80歳,男性)は,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断され,半年前から認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。最近,Jさんは,トイレに行きたいと言ってグループホーム内を歩き回った後に,失禁するようになった。Jさんの排泄(はいせつ)の状態として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 反射性尿失禁

2 心因性頻尿

3 溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)

4 機能性尿失禁

5 腹圧性尿失禁

問題 104

正常な尿に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 1 日に約 1 g のたんぱく質が排出される。

2 1 日に約 10 g のブドウ糖が排出される。

3 排尿直後はアンモニア臭がする。

4 排尿直後はアルカリ性である。

5 排尿直後は淡黄色で透明である。

問題 105

弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)の原因に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 食物繊維の摂取不足

2 排便を我慢する習慣

3 腹圧の低下

4 大腸のけいれん

5 がん(cancer)による通過障害

問題 106

抗ヒスタミン薬の睡眠への影響として,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 就寝後,短時間で覚醒する。

2 夜間に十分睡眠をとっても,日中に強い眠気がある。

3 睡眠中に足が痛がゆくなる。

4 睡眠中に無呼吸が生じる。

5 夢の中の行動が,そのまま現実の行動として現れる。

問題 107

終末期に自分が望むケアをあらかじめ書面に示しておくことを表す用語として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 ターミナルケア(terminal care)

2 インフォームドコンセント(informed consent)

3 リビングウィル(living will)

4 デスカンファレンス(death conference)

5 グリーフケア(grief care)

問題 108

死亡直前にみられる身体の変化として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 関節の強直

2 角膜の混濁

3 皮膚の死斑(しはん)

4 下顎呼吸の出現

5 筋肉の硬直

医療的ケア

問題 109

介護福祉士が医師の指示の下で行う喀痰吸引(かくたんきゅういん)の範囲として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 咽頭の手前まで

2 咽頭まで

3 喉頭まで

4 気管の手前まで

5 気管分岐部まで

問題 110

2011年(平成 23 年)の社会福祉士及び介護福祉士法の改正に基づいて,介護福祉士による実施が可能になった喀痰吸引等(かくたんきゅういんとう)の制度に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 喀痰吸引(かくたんきゅういん)や経管栄養は,医行為から除外された。

2 喀痰吸引等(かくたんきゅういんとう)を行うためには,実地研修を修了する必要がある。

3 介護福祉士は,病院で喀痰吸引(かくたんきゅういん)を実施できる。

4 介護福祉士は,この制度の基本研修の講師ができる。

5 実施できる行為の一つとして,インスリン注射がある。

問題 111

Kさん(76歳)は,日頃から痰(たん)がからむことがあり,介護福祉士が喀痰吸引(かくたんきゅういん)を行っている。鼻腔内吸引(びくうないきゅういん)を実施したところ,吸引物に血液が少量混じっていた。Kさんは,「痰(たん)は取り切れたようだ」と言っており,呼吸は落ち着いている。このときの介護福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 出血していそうなところに吸引チューブをとどめる。

2 吸引圧を弱くして再度吸引をする。

3 血液の混じりがなくなるまで繰り返し吸引をする。

4 鼻腔(びくう)と口腔(こうくう)の中を観察する。

5 鼻腔内(びくうない)を消毒する。

問題 112

口腔内(こうくうない)・鼻腔内(びくうない)の喀痰吸引(かくたんきゅういん)に必要な物品の管理に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 吸引チューブの保管方法のうち,乾燥法では,浸漬法(しんしほう)に比べて短時間で細菌が死滅する。

2 浸漬法(しんしほう)で用いる消毒液は,72時間を目安に交換する。

3 吸引チューブの洗浄には,アルコール消毒液を用いる。

4 吸引チューブの洗浄水は,24時間を目安に交換する。

5 吸引物は,吸引びんの70~80%になる前に廃棄する。

問題 113

経管栄養の実施時に,冷蔵庫に保管していた栄養剤を指示どおりの温度にせずにそのまま注入したときに起こる状態として,最も可能性の高いものを 1 つ選びなさい。

1 呼吸困難

2 胃ろう周囲のびらん

3 下痢

4 褥瘡(じょくそう)

5 低血糖

総合問題

(総合問題 1 )次の事例を読んで,問題 114から問題 116までについて答えなさい。

〔事例〕Lさん(78歳,女性)は一人暮らしをしている。「もったいない」が口癖で,物を大切にし,食べ物を残さないようにして生活している。半年前,脳の細い血管が詰まっていることがわかり,入院して治療を受けた。左半身にしびれがあり,右膝の変形性関節症(osteoarthritis)で痛みもあったために,介護保険の申請をしたところ,要介護 1 になった。家事はできるだけ自分でしたいという希望から,週に2回,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して,掃除と調理を訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒にしている。

問題 114

Lさんが入院するきっかけになった脳の疾患として,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 ラクナ伷塞(lacunar infarction)

2 くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)

3 慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)

4 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)

5 高次脳機能障害(higher brain dysfunction)

問題 115

ある日,Lさんと一緒に調理していた訪問介護員(ホームヘルパー)は,賞味期限が 2 日前に切れた缶詰を見つけた。 Lさんに対して訪問介護員(ホームヘルパー)がとる行動として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 黙って処分する。

2 食べてはいけないと伝える。

3 食べやすいように,缶のふたを開けておく。

4 食べ方を相談する。

5 保存容器に移して保管するように勧める。

問題 116

介護保険の申請をしてから半年がたち,更新申請の時期になった。この半年でLさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)が来ない日もいすに座って調理をするなど,回復してきている。更新申請の結果,Lさんは要支援 1 になった。次のうち,Lさんの介護予防サービス・支援計画書を作成する者として,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 訪問介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)

2 生活支援体制整備事業の生活支援コーディネーター

3 地域包括支援センターの主任介護支援専門員

4 訪問介護事業所のサービス提供責任者

5 生活介護のサービス管理責任者

(総合問題 2 )次の事例を読んで,問題 117から問題 119までについて答えなさい。

〔事例〕Mさん(80歳,男性)は,2年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断された。Mさんは自宅で暮らし続けることを希望して,介護保険サービスを利用しながら妻と二人で生活していた。その後,Mさんの症状が進行して妻の介護負担が大きくなったため,Mさんは,U社会福祉法人が運営する介護老人福祉施設に入所することになった。Mさんの入所当日,担当のA介護福祉職は,生活相談員が作成した生活歴や家族構成などの基本情報の記録を事前に確認した上で,Mさんと関わった。

問題 117

次のうち,A介護福祉職が確認した記録として,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 施設サービス計画書

2 インシデント報告書

3 エコマップ

4 プロセスレコード

5 フェイスシート

問題 118

入所当日の昼食後,A介護福祉職はMさんに歯ブラシと歯磨き粉を渡して,歯磨きを促した。しかし,Mさんは歯ブラシと歯磨き粉を持ったまま,不安そうな顔で歯を磨こうとしなかった。このときのMさんの症状に該当するものとして,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 幻視

2 失行

3 振戦

4 脱抑制

5 常同行動

問題 119

面会に訪れた妻はA介護福祉職に,「最初は夫を施設に入れて申し訳ない気持ちもあったが,元気そうな夫を見て,今はこの施設を利用してよかったと思っている」と話した。A介護福祉職は妻の発言を受けて,介護サービスをもっと気軽に利用してもらうための取り組みが必要であると考えた。そこで,A介護福祉職は施設職員と検討した。その結果,地域の家族介護者を対象に,介護に関する情報提供や交流を図る場を無料で提供することを,独自の事業として継続的に行うことを法人として決定した上で,必要な手続きを行うこととした。U社会福祉法人が行うこととした事業に該当するものとして,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 公益事業

2 日常生活自立支援事業

3 相談支援事業

4 自立相談支援事業

5 地域生活支援事業

(総合問題 3 )次の事例を読んで,問題 120から問題 122までについて答えなさい。

〔事例〕Bさん(22歳,男性)は,19歳の時に統合失調症(schizophrenia)を発症し,精神保健指定医の診察の結果,入院の必要があると診断された。Bさん自身からは入院の同意が得られず,父親の同意で精神科病院に入院した。その後,数回の入退院を繰り返した後,21歳から居宅介護を週 1 回,訪問看護を月 2 回,デイケアを週 3 回利用しながら一人暮らしをしている。居宅介護では,料理や掃除,買物などの介護福祉職の支援を受けているが,Bさんも調子の良いときは一緒に行っている。訪問看護では,Bさんは,服薬を忘れることがあるため,看護師と一緒に薬の飲み忘れがないかを確認している。また,デイケアでは,運動と園芸のグループに参加している。

問題 120

Bさんが19歳で精神科病院に入院したときの入院形態として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 任意入院

2 医療保護入院

3 応急入院

4 措置入院

5 緊急措置入院

問題 121

Bさんは,居宅介護のC介護福祉職にはデイケアや生活のことについて安心して話すようになってきた。ある日,C介護福祉職が掃除をしていて,薬が 2 週間分内服されていないことを見つけた。また,Bさんは,「Cさんにだけ話します。みんなが私の悪口を言って,電波を飛ばして監視しています」とおびえながら話した。話を聞いたC介護福祉職のBさんに対する最初の言葉かけとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 「今すぐ薬を飲んでください」

2 「悪口の内容を詳しく教えてください」

3 「薬を飲んでいないからですよ」

4 「医師に話しておきますね」

5 「それは不安ですね」

問題 122

Bさんは,C介護福祉職と話したことをきっかけに,定期的に服薬できるようになり,以前と同じ支援を受けながら一人暮らしを続けている。最近は,デイケアで就労を目指すグループ活動に自ら参加するようになった。Bさんは,「就労に挑戦してみたい」という気持ちはあるが,就労経験のある他のメンバーの失敗談を聞くと,「自信がない」とも言っている。Bさんへの支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 自分で料理と掃除ができるようになることが優先であると話す。

2 服薬ができなかったことを取り上げ,治療に専念するように話す。

3 無理せず,今の生活を維持することが大切であると話す。

4 長所を一緒に探し,どのような仕事が向いているのかを考えようと話す。

5 他のメンバーの失敗原因を考え,失敗しない対策をしようと話す。

(総合問題 4 )次の事例を読んで,問題 123から問題 125までについて答えなさい。

〔事例〕Dさん(59歳,女性)は30年前に関節リウマチ(rheumatoid arthritis)を発症して,現在,障害者支援施設に入所している。Dさんは,朝は手の動きが悪く痛みがあるが,午後,痛みが少ないときは関節を動かす運動を行っている。足の痛みで歩くのが難しく車いすを使用しているが,最近は手の痛みが強くなり,自分で操作することが難しい。また,食欲がなく,この 1 か月間で体重が 2 kg減っている。夜中に目が覚めてしまうこともある。

問題 123

Dさんの朝の症状の原因として,最も可能性が高いものを 1 つ選びなさい。

1 睡眠不足

2 低栄養

3 平衡感覚の低下

4 筋力低下

5 関節の炎症

問題 124

使っていた車いすを自分で操作することが困難になったDさんが,「障害者総合支援法」で電動車いすを購入するときに利用できるものとして,適切なものを 1 つ選びなさい。

1 介護給付費

2 補装具費

3 自立支援医療費

4 訓練等給付費

5 相談支援給付費

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問題 125

Dさんは,「ここ数日,朝だけでなく 1 日中,何もしないのに手足の痛みが強くなってきた」と訴えている。日常生活で,Dさんが当面留意すべきこととして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 前あきの衣類より,かぶりの衣類を選ぶ。

2 ベッドのマットレスは,柔らかいものを使用する。

3 関節を動かす運動を控える。

4 できるだけ低いいすを使う。

5 頸部(けいぶ)が屈曲位になるように,高めの枕を使用する。

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※過去問題の内容・解答は、試験実施年度当時の情報です。制度改正等による変更がある可能性があります。

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