介護福祉士の給料・資格手当はいくら?

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介護福祉士の給料・資格手当はいくら?

介護職員が不足しているニュースをよく見かけると思います。その一因として『給料が低いこと』が挙げられ、政府は介護人材確保の処遇を改善するために様々な施策を行っています。

ここでは、介護職員の給料がどれくらいなのかと、介護の国家資格である介護福祉士を取得すると資格手当がいくらぐらい支給されるかをご紹介します。

介護職員とは?

介護職員は、特別養護老人ホームやデイサービスなどの介護施設・事業所で、ご利用者へ実際に介護サービスを提供する職種です。その職場の介護サービス種別によって違いますが、ご利用者の食事を手伝う食事介助、入浴するための着替え、入浴中の洗身、洗髪、入浴後の拭き取りなどの入浴介助、トイレまでの誘導やトイレでの衣服の着脱、おむつ交換などの排泄介助、ベッドから車いすへの移乗の介助、車の乗降りの介助などを行います。

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介護福祉士とは?

介護職員は介護業務に従事する職員全体を指しますが、その中でも「介護福祉士」は、国家資格取得者として、介護の現場で活躍しています。

社会福祉士及び介護福祉士法に、介護福祉士とは

介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者

とされています。

このように、知識・技術を活かした介護業務を行い、他の介護職員の指導なども行う介護の専門職です。

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介護職員・介護福祉士の給料の内訳はどうなっている?

介護職員・介護福祉士の年収は?

東京都の求人情報を確認したところ、介護福祉士以外の介護職員の年収は約260万円~380万円となっていました。介護福祉士は、介護福祉士以外の介護職員と比較すると年収で約50万円~100万円ほど高く、年収が約310万円~480万円となっていました。

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介護職員の給料の内訳は?

給料は大きく分けて、基本給、手当、賞与に分けることができます。基本給とは、賃金の基本になる金額で、正社員は月額の定額で、職務や勤続年数、能力などが評価されて決まることが多いようです。手当とは、基本給以外に支給する給料の項目で、会社が任意で設定できることになっているので、様々な手当の項目と支給要件が設けられています。賞与とは、一般的にはボーナスと呼ばれ、6月や12月などの年に数回支給される特殊な手当です。

介護職員の手当の例

就職する職場によって手当の種類は様々なので、具体的にどのような手当があるのか、いくつかの例をご紹介します。

通勤手当

会社へ通勤するために必要な交通費が手当として支給されます。公共交通機関で通勤する場合は定期代、車で通勤する場合は燃料費相当額などで、1月あたりの上限金額が決まっていることが多いようです。

残業手当

通常の勤務時間を超えて労働を行うと、労働時間によって割増賃金が手当として支給されます。

資格手当

資格を取得することを通して、自己研鑽や業務の質の向上を評価する手当です。資格の種類によって支給される金額等が定められています。

役職手当

主任やリーダーなど役職に就くことで、担う責任や業務に対して支給される手当です。役職の種類によって支給される金額等が定められています。

扶養手当

扶養している親族がいることで支給される手当です。扶養する対象や人数によって金額が定められています。

住宅手当

家賃の一部を会社が負担するため手当が支給されます。

処遇改善手当

介護職員処遇改善加算・介護職員等特定処遇改善加算を算定している介護施設・事業所で、処遇改善として支給される手当です。

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介護職員の資格手当の対象になる資格とは?

先ほどは介護職員の手当の種類について説明しましたが、ここでは資格手当について詳しく見ていきます。介護職員には、「介護職員初任者研修」→「実務者研修」→「介護福祉士」という資格制度があり、この資格制度に合わせた資格手当を設定している介護施設・事業所が多いようです。

介護職員初任者研修の資格手当

介護職員初任者研修は、受講期間が2週間~3ヵ月で、介護職として基本的な知識・技術を習得できます。資格手当の金額は2千円~5千円ほどになっていました。採用の条件としての基準になっている資格なので、まだ取得していない人には取得をおすすめします。

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実務者研修の資格手当

実務者研修は、介護職員初任者研修よりも実践的な介護の知識・技術を学習する研修です。資格手当の金額は3千円~8千円ほどになっていました。介護職としてキャリアアップ・介護福祉士の資格取得を目指す人が受講する研修でもあります。

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介護福祉士の資格手当

介護福祉士は、介護職として唯一の国家資格です。介護福祉士国家試験に合格することで資格を取得できますが、国家試験を受験するためには受験資格を満たさなくてはいけません。資格手当の金額は、1万円~1万5千円ほどになっていました。介護職としてのキャリアアップとして、介護福祉士を目指す人が多く、介護福祉士を取得することで、生活相談員へのキャリアや実務経験を積んで介護支援専門員(ケアマネジャー)へのキャリアも見えるでしょう。

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社会福祉士の資格手当

社会福祉士は、相談援助職の国家資格です。介護福祉士と同じように、社会福祉士国家試験に合格することで資格を取得できますが、国家試験を受験するためには受験資格を満たす必要があります。社会福祉士の国家資格は直接的な介護に関する資格ではないため、資格手当の金額は、0円~1万5千円と支給がないこともあるようです。

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介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格手当

介護支援専門員は、ご利用者の介護計画を作成する専門職としての公的な資格です。相談援助職や国家資格に基づく実務の経験から試験を受験して、合格し、研修を受講することで資格を取得できます。介護支援専門員は直接的な介護に関する資格ではないため、資格手当の金額は、0円~2万円と、ケアマネジャーとしての業務に従事しない場合は支給がないこともあるようです。

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その他の資格手当

その他にも就職する職場によっては、福祉用具専門相談員や福祉住環境コーディネーターなどの介護サービスの質の向上に活かすスキル・資格を評価している場合があります。

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まとめ

介護職員・介護福祉士の給料・手当について説明しました。年収アップを目指すには、手当の支給を受けることが重要なポイントなので、現在の職場で給料が上がる資格、将来的に役立つ資格を取得して、介護職としてキャリアアップを目指しましょう。

ここでご紹介した内容が、皆さんの資格取得を考える良い機会になれば幸いです。

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カイゴジョブ編集部

監修者 カイゴジョブ編集部

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