介護老人保健施設(老健)の求人情報が気になっている皆さんは「介護老人保健施設ってどんな施設なの?」「仕事ってきついのかな?」といった仕事に関しての疑問をお持ちではないでしょうか?
ここでは、介護老人保健施設の仕事内容についてご紹介していますので、ぜひご一読ください。
介護老人保健施設(老健)とは?
介護老人保健施設は、要介護1以上の高齢者が在宅復帰を目指して医療、介護、リハビリ、栄養管理などを受けながら生活する施設です。病院から在宅に戻るまでのリハビリを受ける中間施設としての役割を担っています。
介護老人保健施設は、主に医療機関を経営する医療法人が母体となって運営していて、厚生労働省の『介護給付費等実態統計 月報2020年5月』によると施設数は『4,269施設』となっています。
介護老人保健施設で働く職種とは?
介護老人保健施設では、介護サービスを提供するにあたって定められた職種が入所者数などの実情に応じて配置されています。
【介護老人保健施設の人員配置基準】
職種 | 人員配置基準 |
---|---|
医師 | 常勤1人以上 (入所者の数を100で除した数以上) |
薬剤師 | 実情に応じた適当数 (入所者の数を300で除した数が標準) |
看護職員 | 介護職員と合わせて入所者3人に対して1人以上 (看護・介護職員の7分の2が標準) |
介護職員 | 看護職員と合わせて入所者3人に対して1人以上 (看護・介護職員の7分の5が標準) |
支援相談員 | 常勤1人以上 (入所者の数が100人以上の場合は、超えた人数を100で除した数以上) |
リハビリ専門員 (理学療法士または作業療法士または言語聴覚士) |
常勤換算で入所者の数を100で除した数以上 |
栄養士 | 入所定員100以上の施設は1以上 |
介護支援専門員 | 常勤1人以上 (入所者の数を100またはその端数を増すごとに1を標準) |
調理師 | 実情に応じた適当数 |
事務員 | 実情に応じた適当数 |
介護老人保健施設の介護職員の仕事内容とは?
介護老人保健施設の介護職員の仕事内容は、『入所者の介護業務』になります。ベッドからの起き上がり、ベッドから車いすへの移乗、着替えの介助、食事の配膳、食事の介助、施設内の移動の付き添いや見守り、着衣・脱衣の介助、入浴の介助、排泄の介助、おむつ交換、体位変換など生活を送る上で必要となる支援を行います。
そして、これらの介護業務を行う上で介護老人保健施設の役割である『在宅復帰』を意識した業務が求められています。そのためにリハビリ専門職や看護職員との連携や情報共有の機会が多いことが特徴として挙げられます。
介護職員の仕事の1日の流れ
6:00 | 起床の介助 |
7:00 | 朝食の配膳、案内、食事介助 |
9:00 | 後片付け、掃除 |
9:30 | リハビリ室へ移動介助、入浴介助 |
11:00 | 朝食の配膳、案内、食事介助 |
13:00 | 後片付け、レクリエーション |
15:00 | おやつの準備、食事介助 |
16:00 | リハビリ室へ移動介助、入浴介助 |
17:00 | 夕食の配膳、案内、食事介助 |
19:00 | 見守り |
20:00 | 就寝の介助 |
21:00 | (朝まで) 定期的な巡回、おむつ交換、体位変換 |
介護老人保健施設の仕事の魅力・やりがいとは?
介護老人保健施設の仕事の魅力・やりがいとして、『入所者の在宅復帰という目標を支援できること』という意見が多くありました。入所者の機能回復や維持を日々見守り、実感できる介護職は、在宅復帰という結果が大きな喜びになるでしょう。それ以外にも、介護職として働くことは「人の役に立っている」「感謝される」などにやりがいを感じること、他の専門職との連携が多いので勉強になることにやりがいを感じることがなどの意見がありました。
介護老人保健施設の仕事のきつい・大変だと感じることは?
介護老人保健施設へ応募を考えている人は、「志望動機はどうしようかな?」と迷っていませんか?これまで説明した通り、介護老人保健施設は在宅復帰を目標にリハビリに力を入れています。介護職員としても、施設の目的や取り組みに合わせて、「介護職として成長したい」という想いを含めると良いでしょう。また、介護老人保健施設の入所期間が比較的短いため、「多くの経験を得ることができて、介護職として成長できる」ことも志望動機として良いでしょう。
介護老人保健施設の介護職員として働くためには?
介護老人保健施設の求人情報を確認すると、介護職は「無資格・未経験可」の求人情報も「介護職員初任者研修の有資格者」の条件がある求人情報もありました。また、「無資格・未経験可」の求人情報でも、有資格者は資格手当など給料面に差がある求人が多いので、皆さんの状況に合わせて就職前に資格取得を検討しましょう。
まとめ
介護老人保健施設では、医師、看護職、リハビリ専門職など多職種と連携して介護を行います。それぞれの職種が持つ視点を学ぶことができるので、貴重な経験を積むことができる職場です。この記事でご紹介した内容を参考に、皆さんが希望の職場へ就職できることをお祈り申し上げます。
監修者 カイゴジョブ編集部
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