特別養護老人ホームの求人情報が気になっている人や、介護の仕事にやりがいや楽しさを感じられていない人は「特別養護老人ホームの仕事は楽しいのかな?」ということが気になっているのではないでしょうか?
そこでこの記事では、特別養護老人ホームの介護職員の仕事内容と仕事のやりがいや楽しさ、メリットについてご紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、就職・転職の参考にしてください。
特別養護老人ホーム(特養)とは?
特別養護老人ホームは、在宅生活が困難になった要介護度3以上の高齢者が入所して生活を送る介護保険施設です。特別養護老人ホームでは、医師、看護職員、介護職員、生活相談員、介護支援専門員、栄養士、調理員、事務員などの多職種が、入所者に健康管理、療養上の世話、日常生活の世話、機能訓練などを提供をして、自立した尊厳のある生活が送れるように支援しています。
特別養護老人ホームは1963年に制定され、2000年の介護保険法施行によって、介護老人福祉施設等の指定を受けることになり、2020年現在まで様々な変化が起こってきました。そのため、特別養護老人ホームには、同じ部屋に複数人が入居する多床室や個室による分類、共用スペースの配置によるユニット型や従来型の分類、定員30人未満の小規模な施設から100名を超える大規模な施設まで、多様な施設があります。
特別養護老人ホーム(特養)の介護職員の仕事とは?
特別養護老人ホーム(特養)の介護職員の業務内容
特別養護老人ホームの介護職員は、入所者の日常生活の世話、つまり介護を行うことが主な業務になります。そして、特別養護老人ホームには、原則として要介護度3以上の高齢者が入所しているので、様々な生活の場面で介護が必要とされています。
居室や共用スペースの掃除、ベッドのシーツ交換、衣類やタオルの準備や、食事・入浴・排せつ・移動・移乗・着替えの介助や見守り、レクリエーションやイベントの企画・実施なども行います。
入浴における介護
入浴における介護業務では、浴室までの移動の支援、入浴時の脱衣や入浴後の着衣の介助、浴室での洗髪や洗身の介助、浴槽の出入りを支えたり、入浴後にタオルで拭くことや皮膚の状態の観察、体調の変化に対しての見守りなどを行います。
食事における介護
特別養護老人ホームでは、栄養士や調理員などを中心に調理等が行われ、介護職員はそれを配膳したり、入所者の状態に合わせて摂食を手伝ったり、飲み込みを見守ったりします。また、後片付けと合わせて摂取した食事の量の記録も行います。
排せつにおける介護
排せつにおける介護業務では、トイレまでの誘導、トイレ内での脱衣や着衣の手伝い、ポータブルトイレの準備、おむつ交換などを行います。
特別養護老人ホーム(特養)の介護職員の勤務時間
特別養護老人ホームでは、介護職員は24時間体制でシフトを組み、働いています。シフトはそれぞれの職場で異なりますが、「早番」「日勤」「遅番」「夜勤」などのシフトで勤務時間を設定していることが多いでしょう。それぞれの勤務時間の例は以下のようになっています。
シフトの例
- 早番 7:00〜16:00
- 日勤 9:00〜18:00
- 遅番 11:00〜20:00
- 夜勤 16:00〜翌10:00
特養の仕事で「やりがい」「楽しい」「メリット」を感じる瞬間とは?
特別養護老人ホームの介護職員として働くことで、どのような「やりがい」や「楽しさ」、「メリット」を感じることができるでしょうか?ここでは、特別養護老人ホームの介護職員の経験がある方からの口コミなどをご紹介していきます。
口コミ①
『私が介護の仕事にやりがいを感じているのは、年数を重ねるごとに自分の成長を実感できることです。
皆さんも同じだと思いますが、特別養護老人ホームで働いていると寝たきりのご利用者の対応をすることがあります。入浴介助やオムツ交換、更衣などは本当に大変で時間がかかります。新人の頃は一人の方の入浴に1時間近くかかっていたのが、平均すると30~40分で終えることができるようになったことや、新人の頃に苦手だったオムツ交換や更衣が、スムーズにできるようになったことなど、日々の仕事の中で成長を実感できます。今は、上手くできるようになったことで自信がつき、次のスキルアップを目指して楽しく働いています。』
口コミ②
『5年前から特別養護老人ホームで働いています。寝たきりや認知症の方など、常に介護が必要な利用者様の食事介助や排泄、入浴、移動介助など、非常に大変な仕事ですが、自分が役に立っているということを日々実感できるところが仕事のやりがいになっています。利用者様やご家族から感謝の言葉を受けると、「もっと何かできることはないかな?」「これからも頑張ろう」と思い、仕事に取り組んでいます。』
口コミ③
『特別養護老人ホームでは夜勤もやっていたので、不規則な生活になりましたが、ユニットケアの施設で利用者様一人一人に近く深く関わらせて頂いたことに幸せを感じていました。もともと高齢者の方とお話するのが好きということもありましたが、利用者様がお話をしてくれる内容やありがとうの言葉で、逆に私自身がパワーを頂いていました。イベントにも力を入れている職場だったので、イベントの準備では学生の頃に戻ったように仲間とワイワイできたことが楽しかったです。』
特養で働くメリット:給料が高い
特別養護老人ホームの介護職員の給料は、他の介護施設・事業所と比較して高い傾向にあります。厚生労働省の「平成30年介護従事者処遇改善状況等調査結果」から、サービス種別ごとの給料の平均額をご紹介します。
特別養護老人ホーム | 332,260円 |
介護老人保健施設 | 317,350円 |
介護医療院 | 285,360円 |
訪問介護 | 291,930円 |
通所介護 | 262,900円 |
グループホーム | 276,320円 |
まとめ
今回は、特別養護老人ホームの介護職員の仕事内容と仕事の「やりがい」や「楽しさ」、「メリット」についての口コミなどをご紹介しました。特別養護老人ホームの仕事には、給料面でのメリットをはじめ、スキルアップの実感などの仕事のやりがい、スタッフが協力して達成する仕事の楽しさなどがあります。
ここでご紹介した内容が、皆さんの特別養護老人ホームへの就職・転職の参考になれば幸いです。
弊社が運営する『カイゴジョブ』では、特別養護老人ホームに絞り込んで、お近くの求人情報を検索することができます。特別養護老人ホームの求人情報をお探しの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
監修者 カイゴジョブ編集部
介護業界でがんばる皆様、転職を検討している皆様を全力応援!お悩みQ&Aや転職ノウハウなど、お役立ち情報を発信します。